Vantage Trading(ヴァンテージ)|契約先の国が、顧客契約とボーナス規約で違います

調査基準日:2026-09-09 / 最終更新:2026年10月10日

Vantage Trading(ヴァンテージ)の調査記事アイキャッチ

調査結果の要点

このページは、Vantage Tradingの利用規約と、同社が公開している資料を読んで、書いてあったことをそのまま記録したものです。調査基準日は2026-09-09です。数字と条項番号を添えてあるので、原文でご確認いただけます。

  • 契約先:Vantage Prime Trading Ltd.(セントルシア)
  • 足切り:不合格(食い違い4件) 独自評価:58点/100
  • EA(自動売買):可 / 禁止手法の定義:あり
  • 出金日数の開示:あり / 金融庁の一覧:掲載あり(令和5年3月〜令和8年8月) ※無登録とは、日本の登録を受けずに日本居住者へ勧誘したと金融庁が判断した状態です。掲載は違法性の確定ではありません
  • 注目点:顧客契約はセントルシア法人・セントルシア法。ボーナス規約は同じ会社を「バヌアツVFSC登録」と書き、準拠法もバヌアツ法です

「Vantage Trading 詐欺」「Vantage Trading 評判」と検索して来られた方へ。判定はしていません。金融庁の一覧の照合と、規約で確認できた範囲は確かめられたことと、確かめていないことに、何を評判の根拠として見たかは評判をどう評価したかにまとめています。

Vantage Trading(ヴァンテージ)は、ひとつの登録番号を、文書によって別の国の登録番号として使っていました。

顧客契約は46ページ。その1ページ目を読んだあと、入金ボーナスの規約を開いたら、同じブローカーの紹介が変わっていました。原文のまま並べます。

文書 法人 国 登録番号 準拠法
顧客契約(1ページ目) Vantage Prime Trading Ltd. セントルシア 2023-00318 セントルシア法
入金ボーナス規約 同社 バヌアツ(VFSC登録) 00318 バヌアツ法

出典:Vantage Trading 顧客契約/入金ボーナス規約(いずれも2026-09-09取得)

あなたがどちらの国の法人と契約しているのかによって、争うときの裁判所が変わります。そしてどちらが正しいのかを、私は決められませんでした。公開されている2つの文書の記載を、同時には整合させられません。

準拠法の件を含めて、食い違いは4件でした。ゴールドの条件、ゼロカットの建てつけ、出金の日数も確かめています。

読んだ文書は、法的文書として公開されている10本(英語版と日本語訳PDF)です。説明ページは根拠にしていません。

あわせて外部の一次資料も当たりました。バヌアツ VFSC の金融ディーラー免許一覧、金融庁の無登録業者一覧、関東財務局の警告ページ、The Financial Commission の会員ページ。取得日はいずれも2026年9月9日です。

引用には条項番号を添えました。英語版と日本語訳PDFで書きぶりが違う箇所があるので、どちらを読んだのかも本文に記しています。

結論:足切り4条件を通りませんでした

足切り基準の判定

基準を満たしていません

  • 日本居住者の契約先法人が規約に明記されている
  • 公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない食い違いが記録されています
  • 出金の所要日数を具体的に開示している
  • 禁止される取引手法が具体的に定義されている

この判定は入力された調査データから自動で計算されます。基準は調査を始める前に公開したもので、個別のブローカーに合わせて変えることはありません。
基準を満たさなかったことは「危険な業者である」という意味ではありません。公開ページと規約の記載が一致していない、といった事実の指摘です。また7項目100点の評価は取引条件と開示の状態を項目ごとに点数化したもので、安全性の点数ではありません。点数と足切りは別のものを測っています。

独自評価は58点、足切り基準は不合格です。この2つは別々の物差しです。取引条件の開示は細かい。一方で、法人・国・根拠法の書き方が文書ごとに違う。58点は、その両方を足した結果です。

先に断っておきます。「実はバヌアツの業者だった」とも、「契約法人を偽っている」とも書きません。私が確認できたのは、同じブランドの文書どうしで法人と管轄の説明が一致していない、という事実だけです。どちらが正で、どちらが古い記載なのかは、公開資料からは判断できませんでした。

以下、実際に読んだ順に並べます。まず顧客契約で契約相手を確かめ、次にボーナス規約を開いて食い違いに気づき、そのあとで取引条件を見ました。

最大の発見:契約先の国が、顧客契約とボーナス規約で違います

誰と契約しているのか

契約先法人とは、口座を開いた利用者が実際に契約する法人のことです。日本語のサイトを使っていても、口座の契約はここに書かれた法人との間で結ばれます

日本居住者の契約先

法人名
Vantage Prime Trading Ltd.

セントルシア

登記番号
2023-00318

顧客契約は registration number と表記。ボーナス規約は同じ番号の下4桁を「VFSC登録番号 00318」と表記

所在地
顧客契約に住所の記載なし

金融庁の一覧は「10 Manoel Street, Castries, St. Lucia」。公式サイトの最下部は Vantage Trading Ltd. 名義で「Suite 201, 2nd Floor, The Catalyst, 40 Silicon Avenue, Ebene Cybercity, Mauritius」

監督当局
契約先法人の金融ライセンスは確認できない

セントルシアの国際事業会社としての登記のみ)。バヌアツVFSCの金融ディーラー免許一覧に載っているのは別法人 Vantage Global Limited(会社番号700271)。The Financial Commission(民間の紛争解決機関)の会員(2024年7月4日登録

ライセンス番号
契約先法人にはなし

VFSC 700271 は Vantage Global Limited のもの

日本から見た位置づけ

投資家補償基金
対象外
金融庁 無登録業者一覧
掲載あり
一覧に記載された商号
Vantage Prime Trading Ltd./Vantage Global Ltd./Vantage Trading Ltd.
掲載時期
令和5年3月〜令和8年8月
読み違えやすい点:日本語のサイトと日本語サポートがあることと、日本の法律で守られることは別の話です。顧客契約はセントルシア法人・セントルシア法と書いています。ところがボーナス規約は同じ会社を「バヌアツVFSC登録」と書き、準拠法もバヌアツ法としています。どちらの文書に沿って争うことになるのかは、公開資料からは読めません。

出典:利用規約(Client Agreement Version: December 2025/Deposit and Withdrawal Policy Version: December 2023/Key Facts Summary Version: January 2024)/調査基準日 2026-09-09

顧客契約(Client Agreement/Version: December 2025)の第1.1項(a)が、契約の当事者を定めています。Vantage Prime Trading Ltd.——セントルシアの国際事業ブローカーで、登記番号は 2023-00318 です。

第17条の準拠法も、同じくセントルシア法でした。

全46ページの各ページ下部にも、同じ法人名と登記番号が印字されています。ただし、顧客契約のどこにも住所がありません。私は「Castries」「address」で全文を検索しましたが、登録住所は出てきませんでした。

住所を書いているのは金融庁の一覧のほうで、「10 Manoel Street, Castries, St. Lucia」と記載されています。法人の住所を、そのブローカーの規約ではなく行政の警告文で知ることになりました。

公式サイトの最下部は、また別の会社名を掲げています。「商号:Vantage Trading Ltd.」「登録住所:Suite 201, 2nd Floor, The Catalyst, 40 Silicon Avenue, Ebene Cybercity, Mauritius」です。

同じ公式サイトの最下部に「Vantage Tradingは、Vantage Trading Ltd の商標名です(WIPO)(JPO)」とあります。JPO のリンク先は特許庁の商標登録であって、金融庁の登録ではありません。この2つを混同しないでください。

3つ目の書き方が、ボーナス規約に出てきます。入金ボーナス・無料登録ボーナス・JCB入金ボーナスの3本の規約はいずれも「当社はVFSC(バヌアツ金融サービス委員会)に登録された法人(登録番号:00318)です」となっています。

無料登録ボーナスの規約は「本プロモーションはバヌアツの法律および規制に準拠します」「バヌアツの裁判所の専属的管轄」とも定めています。顧客契約の登記番号 2023-00318 の下4桁が、ボーナス規約では VFSC の登録番号として使われています。

VFSC の金融ディーラー免許一覧を確認しました。Vantage の名で載っているのは Vantage Global Limited の1社だけです。ブローカー番号 700271、Class A・B・C、2023年8月22日付。

出典:バヌアツ VFSC 金融ディーラー免許一覧(2026-09-09確認)

Vantage Prime Trading という名前も、00318 という番号も、一覧にはありません。ボーナス規約が何を根拠に VFSC と書いているのか、公開資料からは確認できませんでした。

公開ページで確認できる外部の裏づけは、The Financial Commission の会員登録です。会員ページには「Vantage Trading」「vantagetradings.com」「登録日 2024年7月4日」「補償基金は1件あたり最大2万ユーロ」とあります。

これは監督当局ではなく民間の紛争解決機関で、会員ページに法人名は書かれていません。どの法人に対する会員資格なのかは、そこからは読めません。

金融庁の「警告書の発出を行った無登録の海外所在業者」一覧には、Vantage の名で3つの法人が載っています。

  • 令和5年3月29日付 … Vantage Global Limited(バヌアツ・ポートビラ)
  • 令和6年6月20日付 … Vantage Prime Trading Limited(セントルシア・カストリーズ)
  • 令和8年8月掲載 … Vantage Trading Ltd.(モーリシャス・エベーヌ)

出典:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」(2026-09-09取得)

3つ目は調査基準日の前月に載ったばかりで、備考欄は、前の2件とサービス名が類似していると記しています。令和7年4月には、証券取引等監視委員会の裁判所への申立てにあわせて「Vantage Media」の名でも掲載されました。

掲載は違法性の確定ではありません。金融庁は取引条件の評価をしていませんし、一覧は「警告書を出した時点で無登録営業が確認できた者」に限られます。

ただ、顧客契約・公式サイトの最下部・ボーナス規約に出てくる3つの法人名が、そのまま金融庁の警告一覧の3つの法人名と重なるという事実は書いておきます。

口座タイプの選び方:分かれ目はボーナスを使うかどうかです

口座タイプ別の条件

3種類。分かれ目は、ボーナスの対象になるかどうかです

スタンダードSTP

最低入金
50USD/5,000円
スプレッド
1.5pips〜
取引手数料
なし
最大レバレッジ
1,000倍
入金ボーナス
対象

RAW ECN

最低入金
50USD/5,000円
スプレッド
0.0pip〜
取引手数料
1ロット往復 6USD
最大レバレッジ
1,000倍
入金ボーナス
対象

プレミアム

最低入金
500USD〜
スプレッド
0.0pip〜
取引手数料
なし
最大レバレッジ
2,000倍
入金ボーナス
対象外
選び方の分かれ目:ボーナスの対象はスタンダード(JPY/USD)・ECN・コピートレード口座だけで、プレミアム口座と BTC/ETH 建て口座は対象外です。プレミアムは代わりに、暗号資産ペア(JPYペアを除く)が最長3日間スワップフリー、FX・金・銀・オイルのスワップが20%割引と書かれています。スプレッドはいずれも同社の公表値で、私が実測したものではありません。

出典:公式サイト 口座タイプ一覧/調査基準日 2026-09-09

日本語サイトの口座は3種類です。

  • スタンダードSTP … スプレッド1.5pips〜、手数料なし、最低入金 50USD または 5,000円
  • RAW ECN … 0.0pip〜、1ロット往復 6USD または 900円
  • プレミアム … 0.0pip〜、最大レバレッジ2000倍、500USD〜

口座通貨は JPY・USD・BTC・ETH から選べます。

分かれ目はボーナスです。ボーナスの対象はスタンダード(JPY/USD)・ECN・コピートレード口座だけで、プレミアム口座と BTC/ETH 建て口座は対象外です。プレミアムは代わりに、暗号資産ペア(JPYペアを除く)が最長3日間スワップフリー、FX・金・銀・オイルのスワップが20%割引と書かれています。

ゴールドの条件は、全銘柄ページが読み込む商品仕様データから取りました。XAUUSD はこうなっています。

出典:Vantage Trading 商品仕様データ(2026-09-09取得)。同社の公表値で、私が実測したものではありません。

この6つの数字は、2026年9月24日には確かめ直せませんでした。全銘柄ページが読み込む商品仕様の表に、行が1つも出てこない状態が続いています。列の見出しだけが残っています。ゴールドのページ・スプレッドのページ・顧客契約(日本語)も同じ日に見ましたが、契約サイズもスプレッドも見つかりませんでした。9月9日に読んだ数字は消さずに置きますが、いまの公開内容として扱うことはできません。横断ページの「コントラクトサイズを公開している社数」「スプレッドを公開している社数」からも、同日に Vantage Trading を外しています。

取引時間は月〜木 01:01〜23:58、金 01:01〜23:57(サーバー時間。貴金属ページは GMT+3 と表記)、買いスワップは −7.83 と表示されています。コントラクトサイズの「100」に単位はなく、スプレッドの列は「ピップ」とだけ書かれ、どの口座の値かは明記されていません。これらは同社の公表値で、私が実測したものではありません。

レバレッジ1000倍は、いつでも1000倍ではありません

公開ページは「スタンダード口座では最大1000倍、プレミアム口座では最大2000倍」としています。顧客契約に上限の数字はありません。代わりに第2.1項(g)があります。

「Vantage Trading は、単独かつ絶対的な裁量で、いずれの口座タイプにも適用されるレバレッジ構成、証拠金要件、その他の取引パラメータを決定・変更・修正できる」という条項です。

もう1つ、レバレッジは禁止行為の側にも出てきます。第1.3項の「Default Event」の定義には「use of excessive leverage(過度なレバレッジの使用)」が並びます。「疑わしい取引行為」の定義 d) は「市場終了前または重要な公表前に、過度なレバレッジを用いて価格ギャップを利用する意図で注文を行う行為」を挙げています。

何倍からが「過度」なのかは、読んだ範囲では書かれていません。1000倍を売りにしながら、規約は倍率を上限ではなく違反の材料としても扱っています。

ボーナスとポイント制度

ボーナスは3層です。

  • 無料登録ボーナス … KYC と、本人確認書類を持ったセルフィー画像の提出が条件
  • 入金ボーナス … 初回最大120%、2回目50%、以降は常時20%。累計上限 20,000USD
  • JCB 入金10% … 期間限定(2026年9月)

ほかに、取引量に応じた Vantage Trading Rewards があります。

クレジットは出金できません。取引利益の範囲内の出金ならクレジットは減りませんが、入金元本に手を付ける出金をすると、その割合に応じてクレジットが控除されます。

控除率は「[当初入金額 −(有効証拠金 − クレジット残高 − 出金額)]÷ 当初入金額」で、公開ページに4つの計算例が載っています。ボーナスを使うなら、この式を先に読んでおいてください。

無料登録ボーナスの規約には、口座の扱いも書かれています。「入金または取引が90日間行われない場合、口座はアーカイブされ使用不可」「ボーナス受領後に30日以上取引活動がない場合、取引クレジットは消滅」。顧客契約には休眠口座の条項がなく、この90日ルールはボーナスページだけに書かれています。

Vantage Tradingのゴールド(XAUUSD)の条件:契約サイズ・スプレッド・レバレッジ

ゴールドについて公開資料から拾えた項目を、1枚にまとめました。数字はこちらで作っていません。書いてあるものをそのまま置いています。

ゴールド(XAUUSD)の取引条件

1ロットのコントラクトサイズ記載が見当たりません(2026-09-24に再確認)。2026年9月上旬までは貴金属ページ /ja/trading/markets/metals/ の商品仕様の表に「契約サイズ 100」(単位の記載なし)と載っていましたが、描画後の画面まで見ても、いまはその表に行が1つも出てきません。列の見出しだけが残っています。全銘柄ページ /trading/all-instruments/、ゴールドのページ /trading/markets/gold-trading/、顧客契約(日本語)も同日に見ましたが、契約サイズの記載は見つかりませんでした。規約アーカイブ6836にも行がありません。
XAUUSD のスプレッド記載が見当たりません(2026-09-24に再確認)。2026年9月上旬までは同じ商品仕様の表に「スプレッド(ピップ)0.16」(口座タイプの明記なし)と載っていましたが、いまはその表に行が出てきません。スプレッドのページ /trading/fees/spreads/ にも貴金属の行はありません。
最大レバレッジスタンダード・ECN 最大1000倍、プレミアム 最大2000倍(公開ページ)。ゴールドは1,000:1(商品仕様)。顧客契約 第2.1項(g)は、レバレッジ構成と証拠金要件を単独かつ絶対的な裁量で変更できるとする
ロスカット水準50%(顧客契約 第11条)
スワップフリープレミアム口座で暗号資産ペア(JPYペアを除く)が最長3日間スワップフリー。顧客契約 第5.5項はスワップフリー口座にスワップの代わりに管理手数料を課すとする
EA の使用可
最小取引単位0.01

公開資料の表記をそのまま載せています。7項目のうち、数値が出ていたのは5項目です。単位の書き方は会社ごとに違うので、数字だけを他社と並べても比べたことになりません。読み方はゴールドの1pipsはいくらかに、全社を横に並べた表はゴールドの取引条件にあります。調査基準日は2026-09-09。

Vantage Tradingのゴールドの取引時間:公開資料に時刻の記載が見当たりません

Vantage Tradingの商品仕様ページ・取引時間のページ・FAQ・サイトマップを見ましたが、ゴールド(XAUUSD)の開始時刻や終了時刻を時刻で書いた記載は見当たりませんでした(2026-09-24までに取得した公開資料で確認)。

ゴールドは平日ずっと動いているわけではありません。毎日1時間前後の停止があり、金曜だけ早く閉まる会社もあります。その時刻が公開されていないと、EAを動かす時間帯や、週をまたいで持ち越すかどうかを、口座を開く前に決められません。口座をお持ちの方は、MT4またはMT5のマーケットウォッチで銘柄の仕様をご確認ください。

執筆時点で調べた30社のうち、ゴールドの取引時間を公開資料に時刻で書いていたのは16社でした。Vantage Tradingは書いていない側の14社に入ります。16社ぶんの表記と時刻の基準は、ゴールドの取引条件を30社で並べたページに置いています。

Vantage Trading の利用規約で知っておくべき3点:ゼロカット・顧客資金・禁止取引

利用規約に書かれている、知っておくべき3点

公式サイトの説明ページには書かれていない内容です。条項番号を添えています

条項内容なぜ重要か
第11条ゼロカットは「その裁量で(at its discretion, may)」マイナス分を入金することがある、と書かれている。不可抗力・異常な相場・規約違反に関係するマイナスは適用除外公開ページの「投資金以上の負債を抱えることはありません」とは書き方が違う。適用対象とされる「Private Clients」は定義条項にない
第2.7項顧客の入金は分別された銀行口座に払い込むと書く一方、(h)は「受け取った支払いは顧客資金ではなく、相互債務を購入したもの」と定義し直している同じ条の中で資金の扱いが二重になっている。どちらが優先されるのかは規約からは読み切れない
第1.3項・第1.4項 v)「Default Event」と「疑わしい取引行為」の定義にスキャルピング・過度なレバレッジ・アルゴリズムを列挙。該当すれば口座停止と利益の取消しを即時に行える取消しの範囲・上限・異議申立ての手続を定めた条項は見当たらない
実務上どう受け止めるか:条項そのものは海外FXでは珍しくありません。効いてくるのは該当するかどうかを会社側が判断する点です。ゴールドのEAは保有時間が短くなりがちで、scalping の一語の影響を受けやすいところにあります。ボーナスを使う口座と使わない口座を分けておくのが、いちばん簡単な自衛策です。

出典:利用規約(Client Agreement Version: December 2025/Deposit and Withdrawal Policy Version: December 2023/Key Facts Summary Version: January 2024)/調査基準日 2026-09-09

1点目はゼロカットです。会社概要と FAQ は「ゼロカット採用により、投資金以上の負債を抱えることはありません」「マイナス分をヴァンテージが負担するシステム」と説明しています。

顧客契約 第11条(NEGATIVE BALANCE PROTECTION)の書き方は違います。まず、マイナス残高になった顧客はサポートに連絡すること、とあります。

そのうえで「Vantage Trading は照会を評価し、その裁量で(at its discretion, may)、通常の取引の過程で生じた借方であれば、口座にマイナス分を入金することがある」。自動ではなく、申告と審査を経る建てつけです。

同じ第11条には適用除外が並びます。不可抗力、異常な相場や急変動、当社が「顧客の取引活動と無関係」と判断したマイナス、顧客の規約違反や法令違反に関係するマイナス。補填の前に、顧客が持つ他の口座の残高と相殺できる、という文も同じ条にあります。

さらに「この方針は Private Clients のみに提供される」とあります。ところがPrivate Client という語は、定義条項に見当たりません。定義されているのは Retail Client です。

自分がその「Private Client」にあたるのかを、規約からは確かめられません。

2点目は顧客資金の扱いです。第2.7項(a)は、顧客の入金を「分別された銀行口座(segregated bank account)に払い込む」と書いています。ここまでは安心材料です。ただ続きがあります。

(a)(v)「このような分別は、顧客の資金を損失リスクから完全には保護しない」、(b)「顧客資金は当社の運営資金とは分別されるが、すべての顧客資金は同一の口座に混蔵されることがある」、(c)「分別口座で生じた利息は当社が保持する」。

読んでいて意外だったのは (h) です。「顧客から注文・マージンコール・入金に関して受け取った支払いは『顧客資金』ではなく、Vantage Trading からの相互債務(Reciprocal Obligation)を購入したものである」と書かれています。

分別口座に入れると書いた同じ条の中で、それは顧客資金ではないと定義し直しています。どちらが優先されるのかは、私には読み切れませんでした。

3点目は禁止取引の書き方です。具体例は2か所にあります。第1.3項「Default Event」の定義(7ページ)は、故意の不正行為の例として「commission churning、sniping、Quoting Error への便乗、原資産の価格を動かすこと、スキャルピング、オフマーケット価格のアービトラージ」を列挙します。

続けて「価格の仕組みを操作したり不当に利用したりする目的または効果を持つ電子機器・ソフトウェア・アルゴリズム・取引戦略の使用」「他の顧客との IP アドレスの共有」「過度なレバレッジ」を挙げます。EA を使う人は、この「アルゴリズム」の一文を覚えておいてください。

もう1か所は「Suspicious Trading Activity(疑わしい取引行為)」の定義(10〜11ページ)です。

  • a) 同一または類似の原資産について、同時期に買建と売建を持つこと
  • b) 原市場で反対の取引をしている原資産への注文
  • c) 流動性が薄い時間帯の、広いスプレッドを狙ったスキャルピング

列挙はさらに続きます。

  • d) 市場終了前・重要な公表前に、過度なレバレッジで価格ギャップを狙う注文
  • e) ゼロカット制度を濫用する取引
  • f) 搾取的・不誠実・濫用的と当社が判断する取引
  • g) その他、当社が疑わしいと考える行為

g) が置かれているので、この列挙は限定列挙ではありません。

原文(英語)を見る ― 出典:Client Agreement 第1.3項 Suspicious Trading Activity の定義(10〜11ページ)

Suspicious Trading Activity means any belief or decision of Vantage Trading, in its sole discretion, regardless of whether it has been communicated to the Client or not, that the Client has, either acting alone or with other persons, used the Online Service in a way which affects the integrity or effective functioning of the Online Services or Vantage Trading’s market for CFDs and Margin FX, or the market for the Underlying Asset to which the CFD or Margin FX contract relates whether or not such conduct is also illegal or also constitutes market abuse. Such conduct includes but is not limited to: a) any actions intended to interfere with the free and fair operation of the market through the Online Service, such as creating artificial, false, or misleading appearances of trading activity by way of, including but not limited to, entering into Orders or combination of Orders such as holding long and short positions in the same or similar Underlying Assets at similar times, irrespective of how the Account(s) have been funded (for example, but not limited to, personal deposits); b) entering into Orders or combinations of Orders in respect of Underlying Assets the Client has entered into a transaction in an underlying market for the Underlying Asset; c) entering into Orders or combination of Orders with intention of exploiting wider-than-usual spreads during abnormal period of thin liquidity by scalping with market/limit orders; d) entering into Orders or combination of Orders with intention of exploiting the price gap with overleveraged position prior to market closure or certain public announcements; e) engaging in any trading activities with intention of abusing the Negative Balance Protection Facility; or f) engaging in any trading behaviors which are deemed exploitative, dishonest, abusive, or a good faith violation; or g) any action conducted by the Client, the Authorised User, and its affiliates that the Company may consider suspicious.

結果は第1.4項 v) にあります。疑わしい取引行為が疑われる場合、口座の一時または永久の停止、損失の回収、注文の無効化と関連する利益の取消しを「即時に」行えると書かれています。取消しの範囲や上限、異議申立ての手続を定めた条項は見当たりませんでした。

a) の両建てについては、規約の中で食い違いがあります。第3.7項(HEDGED POSITIONS)は同一口座内の両建てを認め、完全に両建てした場合は必要証拠金をゼロにできる、としています。

同じ規約が、両建てを「認める」条項と「疑わしい」定義の例示の両方に置いています。ボーナスページはさらに「他社口座とのヘッジ取引」を悪用の例に挙げます。両建てをするなら同一口座内にとどめ、それでも a) の文言が消えないことは知っておいてください。

スキャルピングの扱いも書いておきます。Default Event の定義は、時間や回数の基準を置かずに「scalping」を故意の不正行為の例に入れています。

先ほどの c) には「流動性が薄い時間帯の広いスプレッドを狙う」という限定が付いていました。ところが Default Event 側の「scalping」には、その限定がありません。

RAW ECN のページが「スキャルピングやデイトレーディングを行う機関投資家向け」と書いている一方で、規約は同じ語を違反例として使っています。公開ページの歓迎と、規約の名指しが、同じ語の上で向き合っています。

Vantage Trading の出金は何日かかるか:処理は24時間以内、着金は1〜7営業日(同社の表記)

出金は何日で戻ってくるか

公開ページの表記入出金規約ページ「通常24時間以内に処理。出金方法により1〜7営業日」「銀行振込は通常3〜5営業日で着金」
入出金ポリシー等の文書入出金ポリシー(PDF・Version: December 2023)第5項「通常24時間以内に処理。方法により1〜7営業日で着金」、第6項「銀行送金は3〜5営業日」
私の実測私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。

上の「私の実測」の行に数字が入っているときは、私が実際に出金した結果です。1人ぶんの経験であり、金額・経路・時間帯・混雑状況によって変わります。ブローカーが保証する日数ではありません。

入出金ポリシー(Deposit and Withdrawal Policy/Version: December 2023)に、2つの数字があります。

  • 第5項 … 出金は通常24時間以内に処理。方法により、資金の受領まで1〜7営業日
  • 第6項 … 銀行送金による出金は3〜5営業日

出典:Vantage Trading 入出金ポリシー(Version: December 2023/2026-09-09取得)

出金手数料は Vantage 側では請求せず、銀行送金の場合は銀行や中継銀行の手数料(国際送金で通常25USD)が顧客負担です。日本語の入出金規約ページも同じ数字を載せています。ここは公開ページと文書が一致しています。

数字より重いのは顧客契約 第2.6項(e)です。「Vantage Trading は、その単独かつ絶対的な裁量により、事前の通知なく、出金の時期・金額・方法を決定する絶対的な権利を留保する」とあります。

相場の急変動、予定された経済指標、流動性の状況が顧客のポジションや証拠金水準に影響しうる場合には、出金を一時的に遅らせ、制限し、拒否できると続きます。1〜7営業日という数字は、この裁量の下に置かれています。

方法は「入金に使った口座と同じ口座へ」が原則です(return to source)。カードで入金した分はそのカードへ全額戻るまで戻し、利益や入金額を超える残高は銀行送金が優先されます。

出金には KYC の完了が必須で、ポリシー第3項は「完全な KYC 認証のない口座には出金を処理しない」と定めています。書類は口座開設時ではなく、出金前までに揃えておくのが安全です。

電子ウォレットやカードで入金し、ほとんど取引せずに出金を求めた場合、Vantage が負担していた決済手数料や裁量の手数料を出金時に請求する、という条項もあります(Additional Terms 第2項)。「出金手数料なし」は、取引をした資金を想定した数字です。ボーナスを受けている口座では、前述のクレジット控除が同時に働きます。

口座開設の手順

口座開設の手順と所要時間

所要時間「最短3分で申込完了」「最短当日からお取引可能」(公開ページ)
必要書類本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カードなど)と住所確認書類(3か月以内の住民票、公共料金の請求書など)。無料登録ボーナスの申請には書類を持ったセルフィー画像も必要
  1. フォーム入力(氏名・メールアドレス・口座タイプ)|本人確認書類と住所確認書類の提出|審査完了で口座開設完了

出金には全KYCの完了が必須(入出金ポリシー 第3項)。プレミアム口座とBTC/ETH建て口座はボーナスの対象外。無料登録ボーナスは最初に開設した口座にだけ付与

この記事に口座開設リンクは置いていません。Vantage Trading(ヴァンテージ)とは提携していないためです。採点と足切り判定は、提携の有無とは関係なく30社すべてに同じ基準を当てて出しています。ボタンがないことは、この会社の評価とは関係ありません。

日本語サポートの実務

会社概要は「365日対応の日本語カスタマーサポート」、FAQ ページは「24時間 日本語対応スタッフがサポート」と書いていて、表記が揃っていません。連絡先は support@vantagetradings.com です。

顧客契約・入出金ポリシー・重要事項の概要など8本の法的文書に日本語訳のPDFが用意されている点は、実務上ありがたいところです。ただし日本語版の冒頭に「英語版と日本語版に相違がある場合は、英語版が優先されます」とあります。

日本語訳の質は読める水準です。「疑わしい取引行為」の定義も、ゼロカットの条項も、英語版と同じ順序で訳されていました。私はこの記事の引用を英語版から起こし、日本語訳で照らし合わせています。訳が読めるからこそ、上に書いた食い違いは日本語でも確認できます。

Vantage Trading の日本からのアクセス規模:参考値です

日本からのアクセス規模と、その使われ方

日本からの訪問数約17.3万(Similarweb の訪問数欄 約18.3万 のうち、日本からの割合94.96%)。※訪問数欄が月次か3か月の合計かを無料ページの表記から確定できなかったため、「月間」とは書きません
1訪問あたりのページ数24.25
直帰率18.87%
日本人利用者数の上限算出しません(訪問数欄の期間が確定できないため、1人あたりの訪問回数で割る計算が成り立ちません)

日本からの訪問数はXMTradingの20分の1以下です。ただし、これは訪問数であって利用者数ではありません。ここでは規模の参考値として置くだけにして、人数の推定はしません。

TitanFX(約18.8万〜25万)との差は3倍未満です。どちらが多いかは判定しません。前月比 −54.84% と振れも大きいので、数字は幅を持って読んでください。

利用者数の上限は出しません。Similarweb の無料ページは訪問数の見出しを「Total Visits」とし、その直後に「Last 3 Months」という期間表記を置きます。月次か3か月の合計かが一意に読み取れず、人数に割り戻す計算が成り立たないためです。比率での比較は、同じ欄・同じ表記どうしなので成立します。

私は日本人利用者数の推計値を出しません。公開情報から取得できるのは訪問数と使われ方の指標だけで、そこから実際の利用者数を導く筋道がないためです。数字は外部の計測サービスによる推定値であり、ブローカー側の公表値ではありません。計測時点:2026年8月(Similarweb 表示。2026-09-09 取得)。規模の大小は、訪問数が10倍以上離れている場合にのみ断定します。

Similarweb の公開ページ(2026-09-09取得、表示は2026年8月)で、vantagetradings.com の訪問数欄は約18.3万、そのうち日本からの割合が94.96%でした。日本からの訪問は約17.3万です。前月比は −54.84% と表示されていて、月ごとの振れが大きいことは割り引いて読んでください。

この数字に「月間」とは書きません。Similarweb の無料ページは訪問数の見出しを「Total Visits」とし、その直後に「Last 3 Months」という期間の表記を置きます。月次なのか3か月の合計なのかが、無料ページの表記からは一意に読み取れませんでした(2026年9月10日に訂正。それまでは「月間訪問数」と書いていました)。

1訪問あたりのページ数が24.25、平均滞在時間が10分26秒、直帰率18.87%という数字は、他社の公式サイトで見る値からかけ離れています。取引口座のマイページが同じドメインにあり、ログイン後の操作まで訪問数に含まれているのだと私は推測しています。推測なので、他社との比較にはこの点を含めてください。訪問数は利用者数ではありません。同じ人が何度も開けば増えますし、口座を持たない人の閲覧も混ざります。ここでは差の大きさを参考値として置くだけにして、人数の推定はしません。TitanFX(約18.8万〜25万)との差は3倍未満なので、どちらが多いかは判定しません。

利用者数の上限は出しません。期間が確定しない訪問数を「1人あたり月◯回」で割ると、答えが2倍から3倍の幅で動きます。他社に当てた物差しと同じ条件になりません。比率での比較のほうは、同じ欄・同じ表記どうしなので成立します。

独自評価 58点の内訳

独自評価

信頼性 7/20取引環境 13/20コスト 11/15入出金 10/15サポート 8/10EA 5/10評判 4/10

各項目を満点に対する割合で描いています。外側ほど満点に近い形です。

評価項目配点採点理由
信頼性・運営情報20 7日本居住者の契約先が Vantage Prime Trading Ltd.(セントルシア、登記番号 2023-00318)だと顧客契約の冒頭と全ページの下部に明記されている点は加点。The Financial Commission の会員で、補償基金(1件あたり最大2万ユーロ)の対象になる点も加点。一方で契約先法人に金融ライセンスはなく、顧客契約に住所がない。ボーナス規約は同じ会社を VFSC(バヌアツ)登録の法人と書いて準拠法もバヌアツ法とし、公式サイトの最下部の表記はモーリシャスの Vantage Trading Ltd. を商号に掲げる。金融庁の一覧には3つの法人名で掲載。7点。
取引環境20 13契約サイズ・スプレッド・手数料・最小最大ロット・レバレッジ・取引時間・スワップが銘柄ごとに1つの表で公開されており、執筆時点で調べた15社のなかでは詳しい部類。MT4・MT5、口座通貨は JPY・USD・BTC・ETH。ロスカット50%・マージンコール100%は規約に明記。一方で顧客契約 第2.1項(g)はレバレッジと証拠金を単独の裁量で変更できるとし、両建ては第3.7項で認めつつ「疑わしい取引行為」の例示にも置かれている。13点。
取引コスト15 11RAW ECN は 0.0pip〜+1ロット往復 6USD、XAUUSD のスプレッドは 0.16 と公開。入金手数料はカード・国内銀行振込・暗号資産・bitwallet が無料で、コンビニ・E-money は330円〜。出金手数料は Vantage 側で請求しない。スプレッドは公表値で、私が実測したものではない。11点。
入出金環境15 10国内銀行振込・JCB・コンビニ・bitwallet・暗号資産と、日本向けの入金手段が多い。出金は入出金ポリシーに「24時間以内に処理、1〜7営業日で着金、銀行送金は3〜5営業日」と具体的に書かれている。一方で顧客契約 第2.6項(e)は出金の時期・金額・方法を通知なく絶対的な裁量で決められるとし、ボーナス口座では出金のたびにクレジットが比例して控除される。10点。
日本語サポート10 8日本語サイト、365日(会社概要)または24時間(FAQ)の日本語サポート、8本の法的文書の日本語訳PDF。表記の不一致と、日本語訳より英語版が優先される点で減点。8点。
EA・自動売買環境10 5公開ページは MT4・MT5 での EA 利用を歓迎し、VPS も用意している。しかし顧客契約の「Default Event」の定義は時間や回数の基準を置かずに「scalping」を故意の不正行為の例に入れ、「価格の仕組みを不当に利用するアルゴリズム・取引戦略」も違反例に挙げる。第1.4項 v) は利益の取消しを即時に行えるとする。5点。
ネット上の評判10 4FXCodex のクチコミは10件で平均4.3点。同サイトのFAQは「利益取り消しは実際に発生している」と書きつつ「出金拒否をする詐欺業者ではない」と区別している。日本語の紹介記事は多いが、その多くが同業他社のメディアを含むアフィリエイト媒体。金融庁の一覧に3つの法人名で掲載。4点。
合計10058 / 100

全ブローカーに同一の配点・同一の観点を適用しています。基準は調査方針をご覧ください。

公開ページと一次資料の食い違い

論点公開ページの表記一次資料の記載
契約先法人の国と準拠法入金ボーナス・無料登録ボーナス・JCB入金ボーナスの規約は「当社はVFSC(バヌアツ金融サービス委員会)に登録された法人(登録番号:00318)」と記載。無料登録ボーナスの規約は「バヌアツの法律および規制に準拠」「バヌアツの裁判所の専属的管轄」顧客契約 第1.1項(a)は契約当事者を「セントルシアに登録された国際事業会社 Vantage Prime Trading Ltd.、登記番号 2023-00318」、第17条は準拠法をセントルシア法と規定。VFSCの金融ディーラー免許一覧(2026-09-09確認)に載っているのは Vantage Global Limited(700271)だけで、Vantage Prime Trading の名も 00318 という番号もない
商号と所在地公式サイトの全ページの最下部は「商号:Vantage Trading Ltd.」「登録住所:Suite 201, 2nd Floor, The Catalyst, 40 Silicon Avenue, Ebene Cybercity, Mauritius」と記載顧客契約の当事者は Vantage Prime Trading Ltd.(セントルシア)で、顧客契約に住所の記載はない。金融庁の一覧は同法人の所在地を「10 Manoel Street, Castries, St. Lucia」とし、2026年8月には Vantage Trading Ltd.(モーリシャス)を別の法人として掲載
ゼロカット会社概要・FAQページ「ゼロカット採用により、投資金以上の負債を抱えることはありません」「マイナス分をヴァンテージが負担するシステムです」顧客契約 第11条は「Vantage Trading は照会を評価し、その裁量で(at its discretion, may)マイナス分を口座に入金することがある」と規定し、不可抗力・異常な相場・当社が取引活動と無関係と判断したマイナス・規約違反に関係するマイナスを適用除外とする。適用対象の「Private Clients」は定義されていない
取引の相手方スタンダードSTP口座ページ「ヴァンテージはSTPテクノロジーモデルを採用しており、ディーリングデスクを不要にしています。すべての注文は、ブローカーの流動性プロバイダーに直接接続され」「流動性プロバイダーには…実質的にすべての取引の相手方として機能します」最良執行方針 第9.1項「顧客は、ポジションを決済するとき、それを売った Vantage との契約を Vantage と決済しなければならない(他により良い価格があっても)」。顧客契約 第2.7項(h)「顧客は Vantage Trading から相互債務(Reciprocal Obligation)を直ちに受け取る。支払いは顧客資金ではなく、その相互債務を購入したものである」

点数と足切り(このサイトでいう最低条件です)は別のものです。足切りは4条件を機械的に当てはめた結果で、Vantage Trading は「契約先法人の明記」「出金日数の開示」「禁止取引の具体的な定義」の3条件を満たし、「公開ページと一次資料の食い違いがない」の1条件を満たしませんでした。

食い違いは4件で、そのうち2件は契約相手が誰で、どの国の法律が適用されるかという、契約の土台にあたる部分です。件数の多さより、この2件の重さで不合格を読んでください。

58点のうち、取引環境の13点と取引コストの11点は、銘柄ごとの商品仕様と手数料が公開されていることを評価した点です。信頼性の7点は、契約先を規約に明記している一方で、法人・国・根拠法が文書間で揃わず、金融庁の一覧に3つの法人名が載っていることを反映しました。

EA の5点は、EA 自体は歓迎されているのに、規約が「scalping」を故意の不正行為として無条件に名指ししている点を引いています。ゴールドの EA は保有時間が短くなりがちで、この一語の影響を受けやすいと考えています。

Vantageは詐欺なのか:確かめられたことと、確かめていないこと

「Vantage 詐欺」「Vantage Pro 詐欺」「Vantage Wipe Trading 詐欺」。このページには、そういう言葉で来られる方がいます。詐欺かどうかを、私は判定していません。出金を拒まれたという事例も確認していません。ここで確かめたのは、規約と公的な記録に何が書いてあるかだけです。

まず、名前の整理から始めます。金融庁の一覧(令和8年9月25日更新・全1,159行)を「Vantage」で引くと、4行が出てきます。商号は3つで、Vantage Prime Trading Limited だけが2行あります。

  • 令和5年3月 … Vantage Global Limited(サービス名「Vantage」)
  • 令和6年6月 … Vantage Prime Trading Limited(サービス名「Vantage Trading」)
  • 令和7年4月 … Vantage Prime Trading Limited(サイトの名称「Vantage Media」)
  • 令和8年8月 … Vantage Trading Ltd.(サービス名「Vantage Trading、ヴァンテージ」)

出典:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版)」(2026-09-28取得)。「Vantage Pro」「Vantage Wipe Trading」という名称の行は、この一覧には見当たりませんでした。検索されている言葉と、一覧にある商号が、そのまま対応しているわけではありません。

あなたの口座がどの法人との契約なのかは、ご自身の顧客契約の1ページ目で確かめられます。私が読んだ範囲では、日本の居住者の契約先はセントルシアの Vantage Prime Trading Ltd.(登録番号 2023-00318)でした。同じ会社を、入金ボーナス規約はバヌアツVFSC登録と書いています。

繰り返しになりますが、金融庁の一覧は、無登録で勧誘していた相手に警告書を出したという記録であって、詐欺の認定ではありません。逆に、載っていないことが安全の証明になるわけでもありません。噂の確かめ方は「出金拒否」「詐欺」と書かれた話を、自分で確かめる方法にまとめています。

評判をどう評価したか

評判を4点とした根拠

  • 日本語の情報:紹介記事は多い。ただし検索上位の「評判」記事の多くはアフィリエイト媒体で、同業の海外FX業者が運営するメディアも複数含まれる。記事の多さは「検索されている」以上の意味を持たない。FXCodex(旧・みんなで海外FX.com)のクチコミは10件で平均4.3点(2026-09-09確認)
  • 重い苦情:FXCodex の FAQ「Vantage(ヴァンテージ)の出金拒否や利益取り消しは本当?」は、利益取り消しが実際に発生していると書き、ボーナスアービトラージ・複数口座間の両建て・数秒単位のスキャルピングEA・証拠金維持率100%になる繰り返しの注文を理由として挙げている。同時に「出金拒否をする詐欺業者ではない」と区別している。私はこれらの事例を個別に検証していない
  • 公的な記録:関東財務局が令和6年6月20日に Vantage Prime Trading Limited へ警告書を発出し、金融庁の無登録業者一覧に掲載。同じ一覧に令和5年3月29日付の Vantage Global Limited(バヌアツ)、令和8年8月掲載の Vantage Trading Ltd.(モーリシャス)も並ぶ。令和7年4月には証券取引等監視委員会の申立てにあわせて「Vantage Media」の名でも掲載された
  • 同社の注意喚起:公式サイトに「当社を装った不審なメール」「当社を装った偽サイト」の注意喚起があり、2025年10月には暗号資産入金キャンペーンの案内メールの誤記(bitwallet を対象と記載)を訂正・謝罪する告知を出している
  • 読み方の注意:掲載は違法性の確定ではない。金融庁は取引条件の評価をしていない。悪い評判が見つからないことは安全の根拠にならず、利益取り消しの報告があることも、それだけでは規約違反の有無を判断できない

判断:日本語圏の情報量は多いが、利用者の一次的な記録より紹介記事と行政の警告が目立つ。利益取り消しの事例は第三者のFAQが認め、根拠となる規約の条項(第1.3項の定義と第1.4項 v))も存在する。4点。

文書ごとに変わる契約法人の国と、銘柄別の開示

公開ページの貴金属のページには、コントラクトサイズ・スプレッド・手数料・最小最大ロット・レバレッジ・取引時間(GMT+3)・スワップという列が並んでいます。ただし2026-09-24に描画後の画面まで確認したところ、その表に行が1つも出てきませんでした。列の見出しだけがあって、銘柄の数字が入っていません。

同じページの本文は「これらの貴金属は、24時間取引が可能」と書いています。一方で、それを確かめられる表は空のままです。XAUUSDが土日も動くのかどうかは、このページからは読み取れません。VT Marketsは同じ項目を「月曜日〜金曜日、01:00〜24:00(サーバー時間)」と書いています。

この1件は食い違いには数えていません。公開ページの中で説明が合っていないだけで、突き合わせる相手になる規約の条項を見つけられていないからです。見つかれば数え直します。

日本向けの入金手段と法的文書の日本語訳は、他社と比べて手厚い部類です。国内銀行振込・コンビニ・JCBが使えます。

法的文書の日本語訳PDFもあります。日本語訳があっても英語版が優先される点は、忘れないでください。

揃っていないのは、契約の土台です。XMTrading(75点・合格)は契約先・登記番号・ライセンス番号が公開ページと規約で一致していました。FXGT(74点・不合格)も食い違いはありましたが、法人の国が文書間で変わることはありませんでした。

Vantage Trading は、顧客契約がセントルシア、ボーナス規約がバヌアツ、公式サイトの最下部の表記がモーリシャスと、読む文書によって相手の国が変わります。WeTrade(48点)と比べると、出金日数やゼロカットの条項は Vantage の方が具体的に書かれています。

ゼロカットについては、複数のブローカーが「提供する」と「裁量であり保証しない」を同じ文書に並べています。Vantage Trading もその型で、公開ページの「負債を抱えることはありません」と規約の「裁量で補填することがある」の差は、このブローカーだけの問題ではありません。ただ、この差を公開ページで説明しているブローカーは、私の記録では見つかりません。

税金の扱い

税金の扱い(海外FX共通)

国内のFX業者と海外のFX業者では、利益にかかる税金の計算方法が違います。ここはブローカーごとの差ではなく、海外FX全体に共通する話です。

区分雑所得(総合課税)。国内業者は申告分離課税です
税率給与など他の所得と合算した金額に対する累進課税。国内業者の一律20.315%とは異なります
損失の繰越できません。国内業者は最長3年繰り越せます
他社との損益通算海外FX同士は通算できますが、国内業者の損益とは通算できません
確定申告給与所得者は年間の利益が20万円を超えると申告が必要です

具体的な税額や申告の可否は所得状況によって変わります。判断に迷う場合は税務署または税理士にご確認ください。

Vantage Trading のよくある疑問

Vantageはどこの国の会社ですか(契約先はどこの法人か)

Vantage Prime Trading Ltd. です。顧客契約 第1.1項(a)に「セントルシアに登録された国際事業会社、登記番号 2023-00318」と書かれています。公式サイトの最下部が掲げる Vantage Trading Ltd.(モーリシャス)は「商標名」の持ち主として書かれており、ボーナス規約は同じ会社を「VFSC(バヌアツ)登録番号 00318」と書いています。3つの書き方が並んでいるので、口座を開く前に顧客契約の1ページ目を自分で確認してください。

Vantage Trading は金融庁に登録されていますか?

登録されていません。金融庁の「警告書の発出を行った無登録の海外所在業者」一覧に、Vantage Global Limited(令和5年3月)、Vantage Prime Trading Limited(令和6年6月)、Vantage Trading Ltd.(令和8年8月)の3つの法人名で掲載されています。掲載は違法性の確定ではなく、金融庁は取引条件の評価をしていません。公式サイトの最下部の「JPO」は特許庁の商標登録へのリンクで、金融庁の登録ではありません。

ゼロカットは保証されていますか?

規約上は保証ではありません。会社概要は「投資金以上の負債を抱えることはありません」と書いていますが、顧客契約 第11条は「その裁量で(at its discretion, may)マイナス分を口座に入金することがある」と書き、不可抗力・異常な相場・規約違反に関係するマイナスを適用除外としています。適用対象の「Private Clients」という語は定義されていません。

Vantage Trading で EA(自動売買)は使えますか?

使えます。公開ページは MT4・MT5 での EA 利用を案内し、VPS も提供しています。ただし顧客契約の「Default Event」の定義は「scalping」を故意の不正行為の例に入れ、「価格の仕組みを不当に利用するアルゴリズム・取引戦略」も違反例に挙げています。時間や回数の基準はありません。保有時間の短い EA は、この条項の影響を受けやすいと考えてください。

両建てはできますか?

同一口座内の両建ては顧客契約 第3.7項で認められ、完全な両建ては必要証拠金をゼロにできます。一方で「疑わしい取引行為」の定義 a) は「同一または類似の原資産について同時期に買建と売建を持つこと」を例示し、ボーナスページは他社口座とのヘッジを悪用の例に挙げています。同じ規約に「認める」条項と「疑わしい」例示が両方あることを知ったうえで判断してください。

ゴールド(XAUUSD)の取引条件は?

商品仕様は契約サイズ 100(単位の記載なし)、スプレッド 0.16、手数料 1ロット 6.0USD、最小 0.01ロット、最大 100ロット、レバレッジ 1,000:1、取引時間は月〜木 01:01〜23:58、金 01:01〜23:57(サーバー時間)です。いずれも同社の公表値で、私が実測したものではありません。

出金は何日かかりますか?

入出金ポリシー 第5項は「通常24時間以内に処理。方法により1〜7営業日で着金」、第6項は「銀行送金は3〜5営業日」です。出金手数料は Vantage 側では請求せず、銀行送金は銀行や中継銀行の手数料(通常25USD)が顧客負担です。顧客契約 第2.6項(e)は出金の時期・金額・方法を通知なく絶対的な裁量で決められるとしているので、日数は目安として読んでください。

ボーナスを受け取ると出金に制限がありますか?

クレジット自体は出金できません。取引利益の範囲内の出金ならクレジットは減りませんが、入金元本に手を付ける出金をすると、元本の減少割合に応じてクレジットが控除されます。控除率の式と4つの計算例が入金ボーナスのページに載っています。プレミアム口座と BTC/ETH 建て口座はボーナスの対象外です。

Vantageは安全ですか

判定していません。Vantageについて書けるのは、食い違いを4件記録したこと、独自評価が58点だったこと、契約先が Vantage Prime Trading であること、金融庁の無登録業者一覧に令和5年3月と令和8年8月の二度にわたって掲載があることです。掲載は違法性が確定したという意味ではなく、警告書が出された記録です。安全かどうかは、この材料からは言えません。

Vantageの口座維持費はいくらですか

規約には休眠手数料の定めが見当たりませんでした。ただし入金ボーナスのページに、入金も取引も90日ない口座はアーカイブされ使用できなくなると書かれています。手数料は取られないが口座は止まる、という書き方です。再開の手続きについては記載が見当たりません。

調査結果

2つの文書が別の国を指していることは確認できました。どちらが正しいのかは、公開されている資料からは決められません。

推測で埋めた箇所はありません。

このページの判定は、絶対的な評価ではありません。上の調査基準日の時点で公開されていた一次資料(ブローカー自身が公開している利用規約・顧客契約・入出金ポリシー・ボーナス規約などの原文と、当局の公表資料)をもとにした、私の記録です。公開情報は変わります。規約は3か月に一度読み直し、変更に気づいた時点で記事を直して更新履歴に残します。

基本情報

英文ブランド名Vantage Trading
検索用タイトル(title タグ)Vantage Trading(ヴァンテージ)の評判・詐欺・出金|規約で独自調査
公式サイトURL(日本語)https://www.vantagetradings.com/
設立年会社概要は「CFD取引ブローカーとして15年以上運営実績」と記載(ブランドとしての創業は2009年)。日本居住者の契約先法人の登記番号は 2023-00318 で、登記は2023年
日本居住者の契約先法人名Vantage Prime Trading Ltd.(セントルシア)
契約先法人の登記番号2023-00318(顧客契約は registration number と表記。ボーナス規約は同じ番号の下4桁を「VFSC登録番号 00318」と表記)
契約先の監督当局契約先法人の金融ライセンスは確認できない(セントルシアの国際事業会社としての登記のみ)。バヌアツVFSCの金融ディーラー免許一覧に載っているのは別法人 Vantage Global Limited(会社番号700271)。The Financial Commission(民間の紛争解決機関)の会員(2024年7月4日登録)
契約先を監督する当局の水準登記のみ
契約先のライセンス番号契約先法人にはなし(VFSC 700271 は Vantage Global Limited のもの)
契約先の登記住所顧客契約に住所の記載なし。金融庁の一覧は「10 Manoel Street, Castries, St. Lucia」。公式サイトの最下部は Vantage Trading Ltd. 名義で「Suite 201, 2nd Floor, The Catalyst, 40 Silicon Avenue, Ebene Cybercity, Mauritius」
日本居住者が投資家補償基金の対象か対象外
契約先カードの注意書き(読み違えやすい点)日本語のサイトと日本語サポートがあることと、日本の法律で守られることは別の話です。顧客契約はセントルシア法人・セントルシア法と書いています。ところがボーナス規約は同じ会社を「バヌアツVFSC登録」と書き、準拠法もバヌアツ法としています。どちらの文書に沿って争うことになるのかは、公開資料からは読めません。

日本市場

金融庁 無登録業者一覧への掲載あり
掲載時期(掲載ありの場合)令和5年3月〜令和8年8月
一覧に記載された法人名Vantage Prime Trading Ltd./Vantage Global Ltd./Vantage Trading Ltd.
日本市場へのサービス開始時期不明
日本語サポートの対応時間会社概要は「365日対応の日本語カスタマーサポート」、FAQページは「24時間 日本語対応スタッフ」。support@vantagetradings.com
日本人スタッフあり
日本からの訪問数約17.3万(Similarweb の訪問数欄 約18.3万 のうち、日本からの割合94.96%)。※訪問数欄が月次か3か月の合計かを無料ページの表記から確定できなかったため、「月間」とは書きません
1訪問あたりのページ数24.25
直帰率18.87%
アクセス指標の計測時点2026年8月(Similarweb 表示。2026-09-09 取得)
規模についての判定日本からの訪問数はXMTradingの20分の1以下です。ただし、これは訪問数であって利用者数ではありません。ここでは規模の参考値として置くだけにして、人数の推定はしません。

TitanFX(約18.8万〜25万)との差は3倍未満です。どちらが多いかは判定しません。前月比 −54.84% と振れも大きいので、数字は幅を持って読んでください。

利用者数の上限は出しません。Similarweb の無料ページは訪問数の見出しを「Total Visits」とし、その直後に「Last 3 Months」という期間表記を置きます。月次か3か月の合計かが一意に読み取れず、人数に割り戻す計算が成り立たないためです。比率での比較は、同じ欄・同じ表記どうしなので成立します。
日本人利用者数の上限算出しません(訪問数欄の期間が確定できないため、1人あたりの訪問回数で割る計算が成り立ちません)

取引環境

口座タイプスタンダードSTP/RAW ECN/プレミアム(ほかにコピートレード口座、スワップフリー口座)
口座カードの副題3種類。分かれ目は、ボーナスの対象になるかどうかです
口座タイプ別の条件(カード)口座名 | 最低入金 | スプレッド | 取引手数料 | 最大レバレッジ | 入金ボーナス
スタンダードSTP | 50USD/5,000円 | 1.5pips〜 | +なし | 1,000倍 | +対象
RAW ECN | 50USD/5,000円 | +0.0pip〜 | !1ロット往復 6USD | 1,000倍 | +対象
プレミアム | 500USD〜 | +0.0pip〜 | +なし | 2,000倍 | !対象外
口座カードの注意書き(選び方の分かれ目)ボーナスの対象はスタンダード(JPY/USD)・ECN・コピートレード口座だけで、プレミアム口座と BTC/ETH 建て口座は対象外です。プレミアムは代わりに、暗号資産ペア(JPYペアを除く)が最長3日間スワップフリー、FX・金・銀・オイルのスワップが20%割引と書かれています。スプレッドはいずれも同社の公表値で、私が実測したものではありません。
最大レバレッジスタンダード・ECN 最大1000倍、プレミアム 最大2000倍(公開ページ)。ゴールドは1,000:1(商品仕様)。顧客契約 第2.1項(g)は、レバレッジ構成と証拠金要件を単独かつ絶対的な裁量で変更できるとする
ロスカット水準50%(顧客契約 第11条)
マージンコール水準100%(顧客契約 第11条)
最小取引単位0.01
1取引あたりの最大数量XAUUSD 100ロット、XAGUSD 20ロット(商品仕様)
取扱銘柄数1,000種類以上(公表値)
プラットフォームMT4/MT5/Vantage Trading アプリ/ウェブ取引/コピートレード
口座通貨JPY/USD/BTC/ETH
約定方式公開ページは「STP」「ディーリングデスク不要」。最良執行方針 第9.1項は「顧客は、それを売った Vantage との契約を Vantage と決済しなければならない」

コスト

EURUSD 平均スプレッドスタンダード 1.5pips〜、RAW ECN 0.0pip〜(公表の最小値)
XAUUSD 平均スプレッド記載が見当たりません(2026-09-24に再確認)。2026年9月上旬までは同じ商品仕様の表に「スプレッド(ピップ)0.16」(口座タイプの明記なし)と載っていましたが、いまはその表に行が出てきません。スプレッドのページ /trading/fees/spreads/ にも貴金属の行はありません。
取引手数料スタンダード 0/RAW ECN 1ロット往復 6USD(900JPY)
スワップフリープレミアム口座で暗号資産ペア(JPYペアを除く)が最長3日間スワップフリー。顧客契約 第5.5項はスワップフリー口座にスワップの代わりに管理手数料を課すとする
GOLD 1ロットのコントラクトサイズ(契約サイズ)記載が見当たりません(2026-09-24に再確認)。2026年9月上旬までは貴金属ページ /ja/trading/markets/metals/ の商品仕様の表に「契約サイズ 100」(単位の記載なし)と載っていましたが、描画後の画面まで見ても、いまはその表に行が1つも出てきません。列の見出しだけが残っています。全銘柄ページ /trading/all-instruments/、ゴールドのページ /trading/markets/gold-trading/、顧客契約(日本語)も同日に見ましたが、契約サイズの記載は見つかりませんでした。規約アーカイブ6836にも行がありません。

EA・自動売買

EAの使用(公式FAQ)可
スキャルピング(公式FAQ)記載なし
スキャルピング(規約側)拒否・制限の裁量条項あり
両建ての扱い(分類)可と明記
両建て顧客契約 第3.7項は同一口座内の両建てを認め、完全な両建ては必要証拠金をゼロにできるとする。一方「疑わしい取引行為」の定義 a) は、同一・類似の原資産の買いと売りを同時期に持つことを例示
禁止取引手法が具体的に定義されているかされている
禁止取引手法の内容(条項番号つき)「Default Event」の定義(第1.3項・7ページ):commission churning、sniping、Quoting Error への便乗、原資産の価格を動かすこと、スキャルピング、オフマーケット価格のアービトラージ、価格の仕組みを操作・不当利用する目的または効果を持つ電子機器・ソフトウェア・アルゴリズム・取引戦略、他の顧客とのIP共有、過度なレバレッジ、保証約定を悪用する反対注文など。「Suspicious Trading Activity」の定義(第1.3項・10〜11ページ)a)〜g):同一・類似原資産の同時期の両建て、原市場との反対取引、流動性が薄い時間帯の広いスプレッドを狙ったスキャルピング、市場終了前・重要発表前に過度なレバレッジで価格ギャップを狙う注文、ゼロカット制度の濫用、搾取的・不誠実と当社が判断する取引、その他当社が疑わしいと考える行為。結果は第1.4項 v):口座停止、損失の回収、注文の無効化と利益の取消しを即時に行える
知っておくべき3点(カード)第11条 | ゼロカットは「その裁量で(at its discretion, may)」マイナス分を入金することがある、と書かれている。不可抗力・異常な相場・規約違反に関係するマイナスは適用除外 | 公開ページの「投資金以上の負債を抱えることはありません」とは書き方が違う。適用対象とされる「Private Clients」は定義条項にない
第2.7項 | 顧客の入金は分別された銀行口座に払い込むと書く一方、(h)は「受け取った支払いは顧客資金ではなく、相互債務を購入したもの」と定義し直している | 同じ条の中で資金の扱いが二重になっている。どちらが優先されるのかは規約からは読み切れない
第1.3項・第1.4項 v) | 「Default Event」と「疑わしい取引行為」の定義にスキャルピング・過度なレバレッジ・アルゴリズムを列挙。該当すれば口座停止と利益の取消しを即時に行える | 取消しの範囲・上限・異議申立ての手続を定めた条項は見当たらない
3点カードの注意書き(実務上どう受け止めるか)条項そのものは海外FXでは珍しくありません。効いてくるのは該当するかどうかを会社側が判断する点です。ゴールドのEAは保有時間が短くなりがちで、scalping の一語の影響を受けやすいところにあります。ボーナスを使う口座と使わない口座を分けておくのが、いちばん簡単な自衛策です。
VPSあり(Forex VPS ページ)

入出金

入金方法クレジット/デビットカード(Visa・Master・JCB)/Japan Instant Bank Transfer(国内銀行振込)/暗号資産/bitwallet/オンラインバンキング(300円)/コンビニ(330円〜530円)/E-money(330円)
出金方法公開ページに出金方法の一覧なし。入出金ポリシーは「入金に使った口座と同じ口座へ」(return to source)。利益や入金額を超える残高は銀行送金を優先
出金手数料Vantage は請求しない。銀行送金は銀行・中継銀行の手数料が顧客負担(国際送金は通常25USD)。ほぼ取引せずに出金した場合は決済手数料や裁量の手数料を請求することがある
出金所要日数(公開ページの表記)入出金規約ページ「通常24時間以内に処理。出金方法により1〜7営業日」「銀行振込は通常3〜5営業日で着金」
出金所要日数(入出金ポリシー等の文書)入出金ポリシー(PDF・Version: December 2023)第5項「通常24時間以内に処理。方法により1〜7営業日で着金」、第6項「銀行送金は3〜5営業日」
カード出金の上限金額の上限の記載は見当たらない。入出金ポリシー 第13条は、取引口座がチャージバックの手続きまたは他の調査中の案件の対象となっている場合、出金申請を拒否する権利を留保するとしている。
第三者名義の扱い第三者名義の入出金は禁止(入出金ポリシー「Third Party Payments」)。判明した場合は入金の取消し・ポジションの決済・利益の無効化・口座の解約ができる
出金所要日数(私の実測)私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。

口座開設

本人確認に必要な書類本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カードなど)と住所確認書類(3か月以内の住民票、公共料金の請求書など)。無料登録ボーナスの申請には書類を持ったセルフィー画像も必要
口座開設の所要時間「最短3分で申込完了」「最短当日からお取引可能」(公開ページ)
口座開設時の注意点出金には全KYCの完了が必須(入出金ポリシー 第3項)。プレミアム口座とBTC/ETH建て口座はボーナスの対象外。無料登録ボーナスは最初に開設した口座にだけ付与

規約

確認した規約の版数・改訂日Client Agreement Version: December 2025/Deposit and Withdrawal Policy Version: December 2023/Key Facts Summary Version: January 2024
規約のURLhttps://www.vantagetradings.com/pdf/Vantage_Trading_Client_Agreement_Dec_2025.pdf
休眠口座手数料手数料の定めは見当たらない(入金ボーナスページは、入金も取引も90日ない口座はアーカイブされ使用不可になると記載)
休眠手数料が事前に開示されているか規約に記載なし
規約改訂に顧客の事前同意が必要か不要
利益取消・取引無効化の条項第1.4項 v) により、疑わしい取引行為が疑われる場合、口座の一時・永久停止、損失の回収、注文の無効化と関連する利益の取消しを即時に行えると規定されています。取消しの対象範囲・金額の上限・異議申立ての手続を定めた条項は見当たりません。
ボーナス規約の要点無料登録ボーナス、入金ボーナス(初回最大120%/2回目50%/常時20%、累計上限2万USD)、JCB入金10%(2026年9月)ほか。クレジットは出金不可。取引利益を超える出金では入金元本の減少割合に応じてクレジットが控除される。プレミアム口座・BTC/ETH建て口座は対象外。ボーナス規約は当社を「VFSC登録番号00318」と書き、無料登録ボーナスの規約は準拠法をバヌアツ法とする

調査・開示

調査基準日2026-09-09

Vantage Trading は、取引条件の開示が細かく、日本向けの入出金手段と日本語訳の法的文書を備えたブローカーです。同時に、契約相手の法人と国が顧客契約・ボーナス規約・公式サイトの最下部で一致せず、金融庁の一覧に3つの法人名が並びます。

口座を開くなら、顧客契約 第1.1項・第2.7項・第11条と、ボーナス規約の冒頭を、先に自分の目で読んでください。条項番号はこの記事に書いてあります。

この記事は2026-09-09時点の一次資料に基づいています。顧客契約は3か月に一度読み直し、変更があれば記事を直して更新履歴に残します。同社のサーバーは自動取得を403で拒否するため、法的文書の変更監視は自動では動いていません。法的文書は手で開いて確認します。自動で取れているのは商品仕様のデータだけで、こちらは2026年9月10日に対象を広げ、FX・貴金属・株価指数・エネルギー・暗号資産・個別株の6分類すべてを毎日取得しています。コントラクトサイズやレバレッジが動けば、ここで気づけます。

契約先法人の国が文書間で変わる、という論点は他社にもあります。30社ぶんの判定結果は比較ページに、判定の基準そのものは調査方針に置いてあります。

今回いちばん大きかったのは、登録番号がひとつなのに、その番号が指す当局が文書で違うことでした。どちらが正しいのかは、外部の登録簿で確かめるしかありません。

出典

調査基準日:2026-09-09 / 取引条件・規約は予告なく変更される場合があります。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。

更新履歴

  • 2026-09-09公開。顧客契約(Version: December 2025)、入出金ポリシー(December 2023)、重要事項の概要、リスク開示通知、最良執行方針、利益相反ポリシー、苦情対応ポリシー、プライバシーポリシー、ボーナス規約3本、VFSC免許一覧、金融庁一覧、The Financial Commission 会員ページを確認。
  • 2026-09-10訂正。Similarweb の訪問数欄について「日本からの月間訪問数は約17.3万」「上限は約5.8万人」と書いていましたが、無料ページの表記が「Total Visits」と「Last 3 Months」を並べており、月次か3か月合計かを確定できないことが分かりました。「月間」の語と人数の上限を取り下げ、他社との比率での比較だけを残しました。数字そのものは変えていません。
  • 2026-09-10変更監視を拡張。商品仕様のJSONが FX・貴金属・株価指数・エネルギー・暗号資産・個別株の6分類とも取得できることを確認し、監視対象に追加(従来は貴金属のみ)。法的文書PDFは引き続き403で取得できません。

規約は3か月に一度読み直しています。変わっていれば記事を直し、ここに記録します。

この記事を書いた人

FXと俺|GOLD RESEARCH LAB

ゴールド(XAUUSD)を主戦場に自動売買と裁量を並行して運用しています。海外FXブローカーについては、公式サイトの公開情報だけで判断せず、利用規約・入出金ポリシー・当局の公開資料といった一次資料まで確認し、条項番号を添えて記事にしています。出金や約定など自分で確かめられるものは実際に試し、確かめていないことは「確認できていない」と書く方針です。

ご利用にあたって

外国為替証拠金取引は、為替相場の変動により損失が生じるおそれがあります。レバレッジをかけた取引では、預けた証拠金を超える損失が発生する可能性もあります。本記事は調査結果と事実の記録であり、特定のブローカーでの口座開設や取引を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

本記事に記載した内容は調査基準日時点で確認できたものです。取引条件や規約は予告なく変更される場合があるため、実際のご利用前に必ず公式サイトと利用規約の原文をご確認ください。

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FXCC(エフエックスシーシー)48/100不合格あり規約上は日本居住者が対象外1:1000(公開ページの表記)記載が見当たりません銀行送金45ドル、カード2.0%、電子ウォレット2.7%、暗号資…記載が見当たりません
FXDD(エフエックスディーディー)47/100不合格あり—1000倍(マックスレバレッジ口座公開ページの一覧表が読み込まれず、確認できませんでした公開ページはいずれの方法も「無料」と書いています(海外…月10米ドル、または余剰残高がそれ未満ならその全額(第79.…
EMCTrading(イーエムシートレーディング)41/100不合格なし—1000倍(Standard・Micro)/500倍(Zero・Zero-M)Commodities ページと Forex ページに、口座タイプ別の数値出金表は「すべて無料」規約文書が存在しないため確認できません
MYFX Markets(マイエフエックスマーケッツ)39/100不合格あり—公開ページは最大1,000倍(FX商品銘柄別の数値が見当たらないFAQの計算例から1回2,000円と読めます(2万円と3万円を別々…条項あり・金額なし

全社同一の基準で採点しています。判定は登録された調査データから自動計算されます。