ボーナスは出金した瞬間に消えます

最終更新:2026年10月7日

海外FXのボーナスの金額は、どの比較サイトにも大きく出ています。そのボーナスが、出金したときにどうなるかまで書いてあるページは、ほとんど見かけません。

ここでは、執筆時点で調べた30社について、ボーナスの条件がどの文書のどこに書いてあるかを並べました。読んでいていちばん驚いたのは、IS6FX の一文です。出金申請をすると、その口座だけでなく全ての口座からボーナスが消える、と書いてあります。

このページは出金したときの扱いを並べています。ボーナスが損失を受け止めるのか(証拠金として数えられるのか)はボーナスは損失を受け止めませんに分けました。

口座開設ボーナスや入金ボーナスを出している社は、何社か

条件を読む前に、提供の有無から確かめました。2026年10月時点で調べた30社は、5つに分かれます。

状態 社数
消失・取消の条件を条項まで読めた 10社
提供の記載が見当たらない 11社
プロモーションはあるが、条項まで到達できていない 5社
提供はあるが、独立したボーナス規約が公開されていない 2社
提供はあるが、出金したときの扱いの記載が見当たらない 2社

つまり、口座開設ボーナスや入金ボーナスを出している社のうち、消える条件まで文書で確かめられたのは10社でした。どの社がどれに当たるかは、下の表と、ページ後半の2つの節に書いています。

金額はここには書きません。ボーナスの額は規約本体よりはるかに頻繁に変わるので、数字を載せると古くなります。各社のキャンペーンページで直接見てください。

このページで扱うのは、金額ではなく、もらったあとに何が起きるかです。出金したとき、口座を複数持っているとき、条件を満たす前に資金を動かしたとき。そこは規約に書かれていて、めったに変わりません。

ボーナスが損失を受け止めるかどうか(証拠金として数えられるか)はボーナスは損失を受け止めませんに分けました。1社は「含み損が残高以上になるとボーナスは0にリセットされ、それでロスカットされる場合がある」と自社のページに書いています。

30社のボーナス規約

ブローカー 出金したときの扱い 根拠(条項・出典)
AXIORY(アキシオリー) 提供の記載が見当たりません 企業情報・取引条件の各ページにボーナスの記載なし。キャンペーンページへのリンクはありますが、内容は執筆時点で確認できていません
XMTrading(エックスエム) 按分して取り消し。ボーナス自体は出金できません 口座開設ボーナス13,000円と100%入金ボーナス(対象はStandardとMicroのみ。KIWAMI極とZeroは対象外)。ボーナスは証拠金には使えますが、出金すると出金額に応じて按分で取り消されます
FXGT(エフエックスジーティー) 読めていません ボーナスプログラム・口座開設ボーナス・取引プロモーションの各ページはありますが、条件は英語のプロモーション規約にあり、執筆時点で条項単位まで読めていません
ThreeTrader(スリートレーダー) 提供の記載が見当たりません 公開ページ・法的文書のいずれにもボーナスの記載なし
HFM(エイチエフエム) 読めていません 2026-09-16時点で日本語プロモーションページに入金ボーナスの掲載はありません(ロイヤルティ・ROFM・トレーダー賞・デモコンテストの4件)。比較表の「柔軟なボーナス制度」は5口座すべてにチェックが付き、脚注は「地域により、ご利用可否が異なります」。条件は規約のレベルまで読めていません
EBC Financial Group(イービーシー) 独立したボーナス規約は公開されていません 注文執行方針 第6条に「ボーナスハンティング」の定義と措置が置かれています。ボーナスそのものの条件を定めた文書は見当たりません
Axi(アクシ) 提供なし 入金ボーナス・ポイント制度ともに提供なし(取引口座ページ・法的文書のいずれにも記載が見当たらない)。代わりに資金提供プログラム Axi Select とスワップフリー口座があります
Tradeview(トレードビュー) 提供の記載が見当たりません 法的文書一覧にボーナス規約がなく、公開ページにも提供の記載が見当たりません
TitanFX(タイタンFX) 提供の記載が見当たりません 口座タイプ・入出金の各ページにボーナスの記載なし
BigBoss(ビッグボス) 按分して取り消し よくあるご質問。ボーナスを受け取った口座から出金・資金移転すると、口座残高に対する出金額の割合に応じてその口座のボーナスが取り消されます。デラックス口座はストップアウト発生時にもボーナスが取り消されます
Exness(エクスネス) ボーナスだけが残った口座は、取引を閉じられます ボーナス規約(Bonus Terms and Conditions/Version 30 September 2024)第7条「出金可能な資金が口座になく、ボーナスだけが残っている場合、当社は顧客の取引を閉じる権利を留保する」。第8条は同じ状況で新規ポジションの開始を取り消す権利を留保。第17条は失効を避けるための使用期間の制限に触れるが日数は書いていない。この文書に「margin」の語は一度も出てきません(2026-10-03に追記。以前は一覧ページが日本から表示されず読めていませんでした)
XS.com(エックスエス) 条件を満たす前に出金すると全額消失 「初回入金ボーナス1万円」口座に2万円以上を初回入金すると1万円のクレジット。変換条件は「60日以内にFX・BTC・ゴールド・シルバーで合計5ロット以上」(2分以上保持した取引のみ計上)。ボーナス消失条件は「変換条件の達成前に該当口座から資金を出金または資金移動した場合、ボーナスクレジット全額が消失」。独立した規約文書はなく、条件はキャンペーンページにあります
Vantage Trading(ヴァンテージ) クレジットは出金不可。入金元本の減少割合に応じて控除 入金ボーナスは初回最大120%・2回目50%・常時20%で累計上限2万USD。プレミアム口座とBTC/ETH建て口座は対象外。ボーナス規約は当社を「VFSC登録番号00318」と書き、無料登録ボーナスの規約は準拠法をバヌアツ法としています
IS6FX(アイエスシックスエフエックス) 出金申請と同時に、全口座のボーナスが消失 FAQ「出金方法を教えて下さい」は「出金申請とともに保有する全てのボーナスは消失となります」、別のFAQは「全ての口座から所持する全てのボーナスが消失となります」。EX口座は残高以上の含み損が出るとボーナスがリセットされ、そのリセットでロスカットされる場合があると注記されています
Milton Markets(ミルトンマーケッツ) 受け取った時点で規約に同意したとみなされます 利用規約 第24.32条。ボーナスを受け取った場合は取引ボーナスの規約に同意したことになり、受け入れない場合は取引の前にサポートへ削除を依頼する必要があります。出金したときの扱いは、執筆時点では確認できていません
Land Prime(旧LAND-FX) 日本語ページに案内が見当たりません サイトマップの日本語URL35本にもキャンペーン・ボーナスのページなし。一方で顧客同意書は禁止行為に bonus arbitrage を挙げ、第37条は休眠口座のボーナスとクレジットを自動削除すると定めています
iFOREX(アイフォレックス) 出金不可。新規ポジションの証拠金としてのみ使えます 初回入金に100%(最大500ドル)、2回目に30%のトレーディングチケット(最大500ドル)、3回目以降に20%(1回あたり最大2,500ドル)。1つの居住住所/世帯/IPアドレスにつき1回のみで、近親者の口座にも同じ制限。規約は独立ページではなく取引条件ページの中にあります
WeTrade(ウィートレード) 独立したボーナス規約は公開されていません デモコンテスト・ライブコンテスト・ポイントモール・会員クラブなどのプロモーションが日本語ページにありますが、法的文書の一覧(8文書)に該当する独立した文書はありません
EMCTrading(イーエムシートレーディング) 一部でも全額でも、その口座のボーナスは消失 ボーナス規約は公開されていません。FAQに「口座間で資金を移動すると移動元口座のボーナスは消失(入金後に取引がなく全額移動する場合を除く)」「一部出金・全額出金のいずれでもその口座のボーナスは消失」との記載があるだけです
MYFX Markets(マイエフエックスマーケッツ) 顧客向けの記載が見当たりません 保存した24文書を全文検索して bonus が出てくるのは利益相反方針だけで、そこでの bonus は従業員の賞与制度を指しています
VT Markets 出金したときの扱いの記載が見当たりません プロモーション一般規約。クレジットボーナスは、さらなる通知なしに資格の取り消しと削除ができると明記しています。PAMM・MAM とコピー取引の口座は対象外
Tickmill 読めていません 30ドルのウェルカム口座の案内がありますが、その規約は執筆時点で読んでいません
Traders Trust 利益の範囲を超える出金で、クレジットが自動的に削除されます 200%ボーナス利用規約 第10項。「Total P/L −(これまでの出金+今回の出金)= Profit」と定義し、この定義に当てはまらない出金はクレジットボーナスの自動削除を引き起こすと書いています。契約主体は TTCM Traders Capital Limited(バミューダ)
IC Markets(IC) 読めていません 公開ページに入金ボーナスの案内がありますが、84ページの利用規約はボーナスに触れておらず、個別の規約は執筆時点で読んでいません
FXDD 提供の記載が見当たりません 日本語ページにボーナスの案内は見当たりません(アラビア語ページには規約が置かれています)
DecodeFX 提供の記載が見当たりません 日本語ページにボーナスの案内は見当たりません
NordFX 提供の記載が見当たりません 日本語ページにボーナスの案内は見当たりません
FXCC 読めていません 口座タイプのページに「100%初回入金ボーナス」と書かれていますが、日本語の専用規約ページは見当たりません
HYCM 提供の記載が見当たりません 日本語ページにボーナスの案内は見当たりません
TradeQuo 出金・資金の振替で、ボーナスは全額取り消されます %入金ボーナス規約 3.11「Any withdrawal or transfer out of funds from the trading account is subject to a full bonus removal」。3.8 は「ボーナスは失われることはあっても、いかなる場合も出金できない」と定めます

「読めていません」は、私がまだ条項にあたれていないという意味です。「記載が見当たりません」は、探した範囲に記述がなかったという意味で、提供していないと断定するものではありません。この2つは分けて書いています。

出金したときの扱いは、3つに分かれます

金額の大きさより、この型の違いのほうが効きます。

  • 按分して取り消す型|XMTrading・BigBoss・Vantage Trading。出金した分に応じてボーナスが減ります。10万円のうち1万円を出せば、減るのはその割合ぶんです。
  • 全額が消える型|IS6FX・XS.com・EMCTrading・TradeQuo・Traders Trust。1円でも出すと、残っていたボーナスが全部なくなります。TradeQuo は「出金または資金の振替」、Traders Trust は「利益の定義に当てはまらない出金」が引き金です。
  • そもそも出金できない型|iFOREX・Vantage Trading。ボーナスは証拠金としてしか使えず、現金化する経路がありません。

この3つは、同じ「ボーナス10万円」でも意味がまったく違います。按分型なら少しずつ出金しても残りは生きていますが、全額消滅型では最初の1回で終わります。

「出金」に何が含まれるかも、社によって違います

EMCTrading と BigBoss は、口座間の資金移動も「出金」に数えられています。別の口座に移しただけのつもりでも、ボーナスは消えてしまう扱いです。

XS.com はさらに手前に条件があります。60日以内に合計5ロット以上を取引しないと、クレジットは出金可能な残高に変わりません。しかも2分以上保持した取引だけがロットに数えられます。数分で決済する取引を積み上げても、条件は進みません。

Land Prime は、出金ではなく使わないことで消えます。顧客同意書 第37条が、休眠口座のボーナスとクレジットを自動削除すると定めています。

ボーナスを配っていない社もあります

Axi・ThreeTrader・TitanFX・Tradeview・MYFX Markets・AXIORY・FXDD・DecodeFX・NordFX・HYCM・Land Prime の11社は、探した範囲に提供の記載がありませんでした(2026-10-03に表と数え直しました。以前は5社と書いていましたが、表の側は11社でした)。

MYFX Markets は少し面白い結果でした。保存した24文書を全文検索すると bonus は出てくるのですが、出てくるのは利益相反方針の中で、従業員の賞与制度を指しています。顧客向けのボーナスではありません。

読めなかった社

FXGT・HFM・Tickmill・IC Markets・FXCC の5社は、プロモーションのページはあるものの、条項まで読めていません。

Exness は2026-10-03に読めました。ボーナス規約(2024年9月30日版)の第7条・第8条を表に反映しています。以前は日本から法的文書の一覧ページが表示されず読めていませんでした。

また EBC Financial Group と WeTrade の2社は、プロモーションはあるが独立したボーナス規約が公開されていません。Milton Markets と VT Markets の2社は、提供はあるものの出金したときの扱いの記載が見当たりませんでした。

このページの使い方

確かめているのは、契約文書と公開ページにどう書いてあるかだけです。実際に消えたという被害があったかどうかは確認していません。条項があること自体は、その会社が危険だという意味ではありません。

見ておくとよいのは3つだと思っています。

  • 型|按分か、全額消滅か、そもそも出金できないか
  • 「出金」の範囲|口座間の資金移動を含むかどうか
  • どこに書いてあるか|独立した規約か、キャンペーンページの注記か、FAQだけか

3つ目は軽く見えて、いちばん効きます。キャンペーンページの注記は、キャンペーンが終われば消えます。あとから条件を確かめようとしても、そのページ自体が残っていないことがあります。

関連するページは、規約で先に見る条項と取引の制限です。ボーナスを使った取引が禁止手法と判断されたときは、利益取消の条項のほうが効いてきます。

各社の調査基準日は、それぞれのブローカー記事に書いてあります。規約は3か月に一度読み直し、変わっていればこのページを直して更新履歴に残します。

ボーナスの条件は、出金の条件とセットで効きます。その両方を含めて絞るなら、30社の比較表と4条件を満たした2社にまとめてあります。合格は「おすすめ」という意味ではありません。その理由も、そのページに書いています。