「出金手数料は一切かかりません」。そう書いてあるページを何枚も読みました。そのうちの何社かは、別の文書に金額が書いてあります。

執筆時点で調べた20社の公式ページ・FAQ・利用規約から、出金手数料の記載を集めました。18社ぶん記録できています。無料と書いてある社も、条件つきの社も、そのまま並べました。

20社の出金手数料

ブローカー 出金手数料(記録のまま)
AXIORY 20,000円以上は無料。20,000円未満は1回1,000円(国内銀行送金・カード・Walletory・NETELLER・Skrill)、国際銀行送金は1回1,500円(入出金方法ページ)
XMTrading 入出金手数料は会社負担(無料)。ただし送金手数料が発生する場合あり
FXGT 「事前に通知し同意を得ることなく出金手数料を請求することはありません」。決済手段ごとの詳細は会員ページで確認と案内。決済プロバイダー側の手数料は別(取引FAQ)
ThreeTrader 0(銀行間の手数料が発生する場合は顧客負担)
HFM 公式ページ・FAQともに無料。ただし銀行や決済代行会社の手数料はかかる場合があると注記
EBC Financial Group 入出金とも手数料無料と明記(金融機関側の手数料は顧客負担)
Axi 公開ページは「Axiは、いかなる支払い方法においても、入金または出金手数料を一切請求しません」。Product Scheduleは「US$50超または口座全額の出金は無料。それ以外は管理手数料US$25がかかる場合がある」
Tradeview 記載が見当たりません
TitanFX 「お客様の出金手数料は頂いておりません」(入出金ページ)
BigBoss 銀行出金はドル口座20ドル、円口座2,000円。国内銀行への出金はロイヤルティステータスがAdvanced以上なら無料。判定は出金時のステータス(よくあるご質問)
Exness 第三者手数料は当社が負担すると記載。ただし決済手段によっては第三者手数料が発生する場合があるとの注記あり
XS.com —(執筆時点では確認できていません)
Vantage Trading Vantage は請求しない。銀行送金は銀行・中継銀行の手数料が顧客負担(国際送金は通常25USD)。ほぼ取引せずに出金した場合は決済手数料や裁量の手数料を請求することがある
IS6FX 月1回まで無料。月2回目以降は1回につき出金額の2%、ただし出金額が20万円(2,000ドル)以下の場合は一律4,500円(45ドル)。出金回数は毎月1日のUTC 0時にリセット。1度も取引をせずに出金する場合は45ドル(4,500円)。中継銀行・着金銀行の手数料は顧客負担
Milton Markets bitwallet・Peska・USDT・USDC は無料、日本国内銀行送金は3.5%(ヘルプセンター「Milton Markets 最新キャンペーン情報」2026-01-20更新)
Land Prime 公開ページに記載がなく、ヘルプセンターは「各決済方法の手数料は、Mypageの[資金>入金]または[資金>出金]からご確認いただけます」と案内。最低取引量の達成状況や受取銀行など外部機関の条件によって別途手数料が発生する場合があるとも記載
iFOREX クレジットカードへの返金と電子ウォレットへの出金は無料。銀行預金口座への直接出金は1回2,000円(10万円または1,000ドル以上は毎月3回まで無料)とよくあるご質問にあり、価格設定ページは「銀行送金による出金は20ドル」と記載していて一致していません
WeTrade WeTrade は請求しない(カードは銀行の規定に基づく)
EMCTrading 出金表は「すべて無料」。同ページQ&Aは「同一月内2回目以降は2,000円」「入金後の取引が10回未満の出金は都度2,000円」。同一ページ内で食い違う。
MYFX Markets —(執筆時点では確認できていません)

記載のあった場所(入出金ページ・FAQ・規約・Product Schedule など)も、記録した文のなかに残してあります。取得時点は各社の調査記事に書いてあります。

「一切請求しません」と書いて、別の文書に25ドルと書く社

Axiの公開ページには、こう書いてあります。

Axiは、いかなる支払い方法においても、入金または出金手数料を一切請求しません

一方、同社の Product Schedule はこうです。US$50超または口座全額の出金は無料。それ以外は管理手数料US$25。

つまり50ドル未満を部分的に出そうとすると、25ドル引かれるという読み方になります。40ドル出金したら15ドルしか残らない計算です。これはAxiの調査記事で食い違いとして記録しています。

同じページの中で金額が違う社

EMCTradingは、出金表に「すべて無料」と書いています。同じページのQ&Aに「同一月内2回目以降は2,000円」「入金後の取引が10回未満の出金は都度2,000円」とあります。別の文書ではなく、1枚のページの中で食い違っています。

iFOREXも似た形です。よくあるご質問は銀行口座への直接出金を1回2,000円(10万円または1,000ドル以上は毎月3回まで無料)とし、価格設定ページは「銀行送金による出金は20ドル」と書いています。どちらを見たかで、準備する金額が変わります。

無料だが、条件が付いている社

金額を明示している社の多くは、無料になる線を引いています。

  • AXIORY|20,000円以上は無料、20,000円未満は1回1,000円。国際銀行送金は1回1,500円
  • BigBoss|銀行出金はドル口座20ドル・円口座2,000円。ただし国内銀行への出金は、ロイヤルティステータスがAdvanced以上なら無料

どちらも「少額を何度も出す人ほど負担が大きい」構造です。まとめて出せば無料、細かく出すと手数料。理屈は分かりますが、生活費として少しずつ引き出したい人には逆向きに効きます。

「無料」と書いてある社の但し書き

XMTradingHFMThreeTraderEBC Financial GroupTitanFXは無料と書いています。ただしほぼ全社が「銀行や決済代行会社の手数料は別」と注記しています。

ここは正直な但し書きだと思います。ブローカーが取らなくても、中継銀行が引くぶんは残るからです。「手数料無料」は「1円も減らずに届く」という意味ではありません。

FXGTの書き方は少し変わっていて、「事前に通知し同意を得ることなく出金手数料を請求することはありません」。請求しないのではなく、黙って請求しない、という約束です。決済手段ごとの金額は会員ページで確認、と案内しています。

記載が見当たらなかった社

Tradeviewは、出金手数料についての記載が見当たりませんでした。無料という意味ではなく、公開されている文書に書かれていないという意味です。

まとめ

18社ぶん集めて、はっきり言えることが1つあります。「無料」という言葉だけでは、いくら減るか分かりません。

見るべきは3つです。いくらから無料になるのか。どの送金方法が対象なのか。そして、その金額がどの文書に書いてあるのか。公開ページだけを見て決めると、Axiのように別の文書で条件がひっくり返ることがあります。

日数は出金日数、方法や名義の条件は出金のルールにまとめています。

この記事は各社の公式ページ・FAQ・利用規約から取った記録をもとにしています。取得時点は全社比較から各記事で確認してください。規約は3か月に一度読み直し、変更があれば直して更新履歴に残します。

この記事を書いた人

FXと俺|GOLD RESEARCH LAB

ゴールド(XAUUSD)を主戦場に自動売買と裁量を並行して運用しています。海外FXブローカーについては、公式サイトの説明ページではなく利用規約・入出金ポリシー・当局の公開資料といった一次資料を読み、条項番号を添えて記事にしています。出金や約定など自分で確かめられるものは実際に試し、確かめていないことは「確認できていない」と書く方針です。