XS.com(エックスエス)|ゴールドの1:2000が効くのは、最初の2ロットまでです

調査基準日:2026-09-10 / 最終更新:2026年10月10日

XS.com|ゴールドの1:2000が効くのは、最初の2ロットまでです

調査結果の要点

このページは、XS.comの利用規約と、同社が公開している資料を読んで、書いてあったことをそのまま記録したものです。調査基準日は2026-09-10です。数字と条項番号を添えてあるので、原文でご確認いただけます。

  • 契約先:XS Ltd(セーシェル/クライアントサービス契約 v1.4 冒頭に明記)
  • 足切り:不合格(食い違い5件) 独自評価:60点/100
  • EA(自動売買):可 / 禁止手法の定義:あり
  • 出金日数の開示:あり / 金融庁の一覧:掲載あり(令和6年9月) ※無登録とは、日本の登録を受けずに日本居住者へ勧誘したと金融庁が判断した状態です。掲載は違法性の確定ではありません
  • 注目点:公開ページはゴールドの最大レバレッジを1:2000としていますが、その倍率が効くのは最初の2ロットまでで、そこから先はロット数の区間ごとに1:1000、1:500と積み上げて証拠金を計算します。

「XS.com 詐欺」「XS.com 評判」と検索して来られた方へ。判定はしていません。金融庁の一覧の照合と、規約で確認できた範囲は確かめられたことと、確かめていないことに、何を評判の根拠として見たかは評判をどう評価したかにまとめています。

XS.com(エックスエス)で、ゴールドの最大レバレッジ1:2000が効くのは、最初の2ロットまででした。

日本語ページは、ゴールドの最大レバレッジを1:2000としています。シルバーは1:200、プラチナとパラジウムは1:100ですから、金だけが飛び抜けて高い。ところが同じページの下のほうに、ロット数ごとの段階表が置いてありました。

その段階表を、全段そのまま載せます。同社自身が出している必要証拠金の計算例も並べました。あわせて、契約先はどの法人か、出金は何日かかるか、ゼロカットはどこまで保証されているか。いずれも条項番号つきで確かめています。

読んだのはクライアントサービス契約(全48ページ・英語)を含む法的文書7本と、日本語の公開ページ15本。取得日はいずれも2026年9月10日です。条項番号を添えてあるので、私の要約を信じる必要はありません。原文で確かめられます。

足切りは不合格でした。ただし理由は、レバレッジの段階表ではありません。

結論:足切り4条件を通りませんでした

足切り基準の判定

基準を満たしていません

  • 日本居住者の契約先法人が規約に明記されている
  • 公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない食い違いが記録されています
  • 出金の所要日数を具体的に開示している
  • 禁止される取引手法が具体的に定義されている

この判定は入力された調査データから自動で計算されます。基準は調査を始める前に公開したもので、個別のブローカーに合わせて変えることはありません。
基準を満たさなかったことは「危険な業者である」という意味ではありません。公開ページと規約の記載が一致していない、といった事実の指摘です。また7項目100点の評価は取引条件と開示の状態を項目ごとに点数化したもので、安全性の点数ではありません。点数と足切りは別のものを測っています。

独自評価は60点、足切り(このサイトでいう最低条件です)は不合格(食い違い5件)。点数と足切りは別のものを見ています。理由は独自評価の節でまとめます。

確認できたことを先に並べます。ゴールドの1ロットは100オンスと単位まで公開されている。出金の所要日数は方法ごとに開示されている。法的文書7本はすべて英語のみ。金融庁の一覧には、規約と同じ住所・同じサービス名で載っている。それぞれ後ろで扱います。

XS.comの契約先はどこの法人か:答えはセーシェルのXS Ltdです

誰と契約しているのか

契約先法人とは、口座を開いた利用者が実際に契約する法人のことです。日本語のサイトを使っていても、口座の契約はここに書かれた法人との間で結ばれます

日本居住者の契約先

法人名
XS Ltd

セーシェル/クライアントサービス契約 v1.4 冒頭に明記

登記番号
8428765-1
所在地
F20, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles

規約・公開ページの記載

監督当局

FSA

ライセンス番号
SD089

日本から見た位置づけ

投資家補償基金
対象外
金融庁 無登録業者一覧
掲載あり
一覧に記載された商号
XS Ltd
掲載時期
令和6年9月
読み違えやすい点:XSグループは公式サイトの最下部に11の法人と8つのライセンス番号を並べていますが、日本語ページから配布されている法的文書7本はすべて XS Ltd 名義(_XS_Ltd.pdf)で、クライアントサービス契約に Saint Vincent の記載は一度も出てきません。

出典:利用規約(クライアントサービス契約 v1.4(全48ページ・英語。日本語版はありません))/調査基準日 2026-09-10

公式サイトの最下部の表記を見て、最初は身構えました。法人が11、ライセンス番号が8つ並んでいます。ASIC、CySEC、セーシェルFSA、南アフリカFSCA、ラブアンLFSA、モーリシャスFSC、クウェート、UAE。この並びだけでは、自分の契約相手がどれなのか分かりません。

答えは契約書の1行目にありました。

原文(英語)を見る ― 出典:Client Services Agreement v1.4 冒頭(2026-09-10取得)

XS Ltd is a limited liability company incorporated and registered under the laws of Seychelles, with Company number 8428765-1 (hereinafter the “Company”). The Company is authorized and regulated by the Financial Services Authority in Seychelles (“FSA”) under the license number SD089.

出典:Client Services Agreement v1.4 冒頭(2026-09-10取得)

契約先はセーシェルのXS Ltd、ブローカー番号8428765-1、ライセンスSD089です。48ページを通してSeychellesは57回、SD089は49回登場します。足切り基準の1つ目は、これで満たしました。

ひとつ紛らわしい点があります。公式サイトの最下部には「XS Ltd」がもう1つ登場します。セントビンセントおよびグレナディーン諸島の登録番号27216 BC 2025のほうです。同じ商号が2つの国に登録されている形になります。

ただし契約書にSaint VincentもGrenadinesも一度も出てきません。日本語ページから配布されている法的文書7本も、ファイル名がすべて_XS_Ltd.pdfで揃っています。日本居住者が結ぶ契約の相手は、セーシェル側だと読めます。

セーシェル金融サービス庁の Securities Dealer 登録簿も引きました。XS LTD の登録はあります。電話番号もメールもURLも公式サイトと一致しているので、同一法人であることは確かめられました。

そこで1つ引っかかりました。登録簿の住所が、公開ページと契約書の住所と違います。登録簿は「3rd Floor of the Azores Building, lle du Port, Mahe」。公開ページと契約書は「F20, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island」。住所だけが揃わないので、食い違いの1件目に数えました。

金融庁の一覧に、住所とサービス名まで一致して載っています

金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」も確認しました。XS Ltd は令和6年9月に掲載されています。掲載された所在地は F20, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles——契約書の記載と同じです。

備考欄には「当該業者が提供するサービスの名称は「XS、XS.com」である」ともあります。商号・住所・サービス名の3つが一致した例は、執筆時点で調べた20社ではここだけでした。ほかのブローカーでは商号が似ていても住所が違い、同一法人とは断定できませんでした。

備考はこう続きます。「当該業者との関係性は不明であるが、令和2年8月21日付で警告した「Tradexfin Limited」及び、令和5年4月21日付で警告した「Nymstar Limited」と所在地が同様である」。Tradexfin Limited は XMTrading の契約先法人です。

金融庁自身が「関係性は不明」と書いているので、私も同一グループだとは書きません。確認できたのは、3社の所在地が同じだという記載までです。

掲載は「警告書を出した時点で無登録営業が確認できた者」の記録であって、詐欺や被害の認定とは別ものです。掲載業者の一覧はこちらにまとめています。掲載の有無は足切りにも採点にも使っていません。

最大の発見:ゴールドの1:2000は、最初の2ロットまでです

ここが、この記事でいちばん伝えたかったところです。

XS.comは「ロットベースのダイナミック・レバレッジ」を採用しています。銘柄ごとの純ロット数が増えると、レバレッジが段階的に下がる仕組みです。ゴールドの段階表を全段引きます。

ロット 証拠金 最大レバレッジ
0〜2 0.05% 1:2000
2〜5 0.1% 1:1000
5〜10 0.2% 1:500
10〜20 0.5% 1:200
20〜40 1% 1:100
40〜80 2% 1:50
80以上 4% 1:25

出典:XS.com ロットベース・ダイナミックレバレッジのページ(資産クラス「ゴールド」を選択した状態)2026-09-10取得

段階制そのものは他社にもあります。XS.comが違うのは、計算の仕方でした。

同社が同じページに載せている計算例を引きます。金価格を1,950ドルとしたときの必要証拠金です。

  • 最初の2ロット → 1:2000 → 195.00 USD
  • 次の3ロット → 1:1000 → 585.00 USD
  • 次の5ロット → 1:500 → 1,950.00 USD
  • 合計10ロットで 2,730.00 USD

出典:同ページの計算例「例2」(2026-09-10取得)

10ロットを「まとめて1:500」で計算すると3,900ドルですが、区間ごとに積み上げるので2,730ドル。下の段の有利な倍率が残るぶん、一律計算より安く済みます。

ただし、話は逆方向にも効きます。1:2000で出した195ドルの感覚のまま10ロットを想定すると、実際は14倍の資金が要ります。20ロットまで積むと同社の例で7,605ドル。40ロットなら、20ロット分が1:100で39,000ドル上乗せされます。

もう1つ、EAを運用する人に効く条件があります。この計算の単位は、銘柄ごとの純ロット数です。複数銘柄を持っていれば、銘柄ごとに別々に計算されます。同一銘柄の部分両建ては、差し引いた純ロット数で判定されます。

セント口座は対象外で、口座タイプ名に「LT」が付くものがロットベースだと注記されています。ゴールドを積む前提のEAなら、同社の証拠金計算機に実際のロット数を入れてから決めるべきところです。

自分のロット数で計算してみる

必要な値は3つだけです。ゴールドの1ロット=100オンス(XS.comは単位まで公開しています)、金価格、そして上の段階表。区間ごとに「100 × 金価格 × ロット数 × 証拠金率」を出して足すだけです。

金価格3,600ドルで5ロットを例にすると、こうなります。

  • 最初の2ロット:100 × 3,600 × 2 × 0.05% = 360 USD
  • 次の3ロット:100 × 3,600 × 3 × 0.1% = 1,080 USD
  • 合計5ロットで 1,440 USD

同じ5ロットを「1:2000だから」と一律で計算すると900ドル。1.6倍ずれます。10ロットなら差はもっと開きます。

金価格は執筆時点の水準を仮に置いたものです。実際の数字は同社の証拠金計算機で、自分のロット数を入れて確かめてください。

口座タイプの選び方:分かれ目はロット数です

日本語サイトの口座タイプページは4本——スタンダード、プロ、エリート、セント。ところが契約仕様ページのタブは7つあり、クラシックとエクストラとVIPが増えます。

契約仕様のデータそのものには9種が入っていて、マイクロとSTPも出てきます。紹介ページのない口座が5つあるということです。条件は契約仕様ページで読めるので隠されてはいませんが、口座タイプページだけを見て選ぶと、選択肢の半分を見ないことになります。

ゴールドの条件を9種すべてで並べると、こうなりました。

口座 銘柄 スプレッド 手数料 コントラクトサイズ(契約サイズ) 最大レバレッジ
VIP XAUUSD 0.6 変動 100 オンス 1:200
エリート XAUUSD 0.88 往復6 USD 100 オンス 1:2000
プロ XAUUSDp 1.5 無料 100 オンス 1:2000
スタンダード XAUUSDs 1.9 無料 100 オンス 1:2000
セント XAUUSDc 1.9 無料 1 オンス 1:500
マイクロ XAUUSDm 1.9 無料 10 オンス 1:500
STP XAUUSDs. 2.8 無料 100 オンス 記載なし
エクストラ XAUUSDe 3.7 無料 100 オンス 1:2000

出典:XS.com 契約仕様ページ(金属)2026-09-10取得。スプレッドは同社の表示値(前取引日の平均)で、私が実測したものではありません。

目が留まったのはコントラクトサイズの欄です。「100」ではなく「100 オンス」と単位まで入っています。執筆時点の20社のうち、金の1ロットが何オンスかを単位付きで公開していたのは4社です。

セント口座は1オンス、マイクロ口座は10オンス。同じXAUUSDでも、口座によって1ロットの意味が100倍変わります。EAのロット計算を口座タイプ間で使い回すと事故になります。

VIP口座だけ、レバレッジが1:200と一桁低くなっています。スプレッドは0.6と最も狭いのに、レバレッジは他の10分の1です。名前がいちばん上等な口座が、レバレッジではいちばん低い。

ボーナスとポイント制度

入金ボーナス、キャッシュバック、トレーディングマイル、VIPプログラムと、キャンペーンの数は多いほうです。ただしここでは中身より、契約書側の1文を挙げておきます。

実際の取引リスクを負わずにボーナスを引き出す戦略が、禁止行為として名指しされています。ボーナスを使うなら、その条項を先に読んでおくほうが安全です。

XS.comのゴールド(XAUUSD)の条件:契約サイズ・スプレッド・レバレッジ

ゴールドの条件は、口座タイプごとに変わることがあります。公開資料の表記をそのまま並べました。書かれていない項目は、書かれていないと書いています。

ゴールド(XAUUSD)の取引条件

1ロットのコントラクトサイズ1ロット=100オンス(セント口座は1オンス、マイクロ口座は10オンス)
XAUUSD のスプレッド1.9 pips(スタンダード口座・手数料なし)/0.88 pips(エリート口座・往復6USD)/0.6 pips(VIP口座)
最大レバレッジ1:2000(ゴールドとFXメジャー通貨。ロット数で段階的に低下)
ロスカット水準20%
スワップフリー口座タイプページに「スワップフリー ✓」の記載あり
EA の使用可
最小取引単位0.01ロット

公開資料の表記をそのまま載せています。7項目のうち、数値が出ていたのは7項目です。単位の書き方は会社ごとに違うので、数字だけを他社と並べても比べたことになりません。読み方はゴールドの1pipsはいくらかに、全社を横に並べた表はゴールドの取引条件にあります。調査基準日は2026-09-10。

XS.comのゴールドの取引時間:月01:05から金23:55まで(サーバー時間)

XS.comは、XAU・XAG・XPD・XPTの取引時間をまとめて公開しています。月曜01:05から金曜23:55まで、毎日00:00から00:59は休止です(2026-09-24取得)。

基準はサーバー時間で、標準はGMT+2、米国夏時間はGMT+3と明記されています。日本時間に直すと、標準の時期は08:05から、夏時間の時期は07:05からです。この換算は私が計算したものです。

執筆時点で調べた30社のうち、ゴールドの取引時間を公開資料に時刻で書いていたのは16社でした。残りの14社は、公開ページに時刻の記載が見当たりません。XS.comは書いている側です。

XS.comの利用規約で知っておくべき3点:ゼロカット・顧客資金・禁止取引

利用規約に書かれている、知っておくべき3点

公式サイトの説明ページには書かれていない内容です。条項番号を添えています

条項内容なぜ重要か
第5.1条・第31条ゼロカットは「投資資金を超える損失の補填を顧客に求めない」と定めるが、括弧書きで第31条を参照させる。第31条は複数口座(当社の口座か他社の口座かを問わず)にまたがる両建てを、指標発表直前や週明けの窓開け前に閉じる行為を禁止戦略に挙げ、単独かつ絶対的な裁量で、事前通知なくゼロカットを不適用にできると規定ゴールドは週明けの窓が大きい銘柄。複数口座でEAを回すと、他社の口座まで判断材料に含まれると読める
第17.3条・第17.7条付近顧客資金は会社資金と分別した口座に置くと定める一方、オムニバス口座の資金は「他の顧客のポジションに関連する当社の債務にさらされる可能性がある」と記載。投資家補償基金への言及は48ページのどこにもない公開ページは「XSの資金とは分別管理」としか書いておらず正確。ただし「他の顧客と分けて」という保護までは契約にない
価格操作・濫用の条項価格遅延のアービトラージ機会に依存する取引を、EAやプラグインを用いて行うことを名指しで禁止。違反時は約定価格の修正、取引の取消、口座の解約ができると規定。なおscalping という語は契約書に一度も出てこない足切り基準の4つ目はこれで満たす。EAの動き方次第で該当しうるので、「EA可」だけを見て運用を組めない
実務上どう受け止めるか:条項番号は2026年9月10日に取得したクライアントサービス契約 v1.4(全48ページ・英語)のものです。

出典:利用規約(クライアントサービス契約 v1.4(全48ページ・英語。日本語版はありません))/調査基準日 2026-09-10

ゼロカットは規約にあるが、第31条が裁量を留保している

調べていて意外だったのは、こちらでした。日本語ページに「ゼロカット」という言葉が一度も出てきません。調査対象にした15ページのどこにもありませんでした。

ところが契約書のほうには、はっきり定めがあります。

The Client will not be required to cover losses exceeding his invested capital as the Company applies a negative balance protection policy (subject to the provisions on Negative Balance Protection Abuse in paragraph 31).

出典:Client Services Agreement 5.1条(2026-09-10取得)

公開ページで謳っていないものが、規約には定めてある。これまで調べたブローカーでは逆の並びばかりでした。Land Primeは公開ページに「ゼロカットあり」と掲げながら規約に条項がなく、Vantageでも同じ論点を食い違いとして記録しています。

ただし、括弧の中が本題です。第31条「Negative Balance Protection Abuse」が、適用しない場合を定めています。

原文(英語)を見る ― 出典:第31.1条(2026-09-10取得)

Negative Balance Protection is provided by the company solely to protect Clients from genuine unforeseen market volatility and extreme market movements beyond reasonable control. It does not apply to, and the Company may disapply it in cases of, trading strategies that are abusive, manipulative, exploitative, or designed to take advantage of the protection. Prohibited strategies include, but are not limited to: Intentionally opening offsetting, hedged, or correlated positions (including across multiple accounts, whether with the Company or other brokers) and subsequently partially or fully closing/removing such hedges or positions immediately prior to major market events, high-impact news releases, periods of illiquid market conditions, market close/open gaps, or other foreseeable volatility spikes.

要点は2つあります。第一に、禁止戦略に「週明けの窓開け前」と「重要指標の発表直前」が名指しで入っています。ゴールドは週明けの窓が大きい銘柄です。

第二に、判定の範囲が広い。「複数口座にまたがって(当社の口座か他社の口座かを問わず)」という但し書きが付いています。他社の口座での建玉まで判断材料に含めうる条文は、執筆時点で調べた20社ではここだけでした。

第31.2条は、該当と判断した場合のブローカー側の権利を並べます。単独かつ絶対的な裁量で、事前通知なく、ゼロカットの不適用、取引の取消・無効化、他の口座からの回収・相殺、利益の取消ができる、と。

これは「実際に発動される」という指摘ではない、と先に断っておきます。私はそうした事例を確認していません。ゴールドEAを複数口座で走らせる予定があるなら、この条文を読んでから決めたほうがいい、という話です。

顧客資金はオムニバス口座に置かれる

17.3条は、顧客資金を会社の資金と分けた口座に置くと定めます。安全性ページの「XSの資金とは分別管理されています」という説明と、ここは一致します。

公開ページが「他の顧客と分けて」とまでは言っていないのが、正確なところでした。契約書はオムニバス口座について、こう定めています。

the funds in the Omnibus Account may be exposed to obligations of the Company connected with the positions of other clients in case the Company is unable to meet its obligations towards them

出典:Client Services Agreement 17.7条付近(2026-09-10取得)

他の顧客のポジションに関連するブローカーの債務に、自分の資金がさらされうる。投資家補償基金への言及は、48ページのどこにもありませんでした。

同じ論点はTitanFX、Tradeview、iFOREXでも記録しています。ただしXS.comは公開ページの書き方が正確なので、食い違いには数えていません。

価格遅延を突くEAは名指しで禁止されている

契約書に scalping という語は出てきません。代わりに、価格遅延のアービトラージ機会に依存する取引を、EAやプラグインを用いて行うことが名指しで禁じられています。

違反と判断された場合、約定価格の修正、取引の取消、口座の解約ができると定められています。足切り基準の4つ目「禁止される取引手法が具体的に定義されている」は、これで満たしました。

XS.comの出金は何日かかるか:答えは方法ごとに開示されています

出金は何日で戻ってくるか

公開ページの表記出金ページに方法ごとの所要時間を明記。国内銀行送金1営業日、ビットウォレット約30〜45分、クレジット・デビットカード7〜14営業日、仮想通貨・スティックペイ約30分、国際銀行送金1〜7営業日、Peska Wallet即時(日数を出しているのは公式ページ側で、保存した7本の法的文書には出金の所要日数を定めた記載が見当たりません)
入出金ポリシー等の文書出金ページに方法ごとの所要時間を明記。国内銀行送金1営業日、ビットウォレット約30〜45分、クレジット・デビットカード7〜14営業日、仮想通貨・スティックペイ約30分、国際銀行送金1〜7営業日、Peska Wallet即時
私の実測私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。

上の「私の実測」の行に数字が入っているときは、私が実際に出金した結果です。1人ぶんの経験であり、金額・経路・時間帯・混雑状況によって変わります。ブローカーが保証する日数ではありません。

出金ページに、方法ごとの所要時間が表で出ています。足切り基準の3つ目は、これで満たしました。

方法 所要時間 最低〜最高
Peska Wallet 即時 1,000円〜200万円
仮想通貨 約30分 10〜30,000 USD
スティックペイ 約30分 10〜10,000 USD
ビットウォレット 約30〜45分 3,000円〜200万円
国内銀行送金 1営業日 1,000円〜1,000万円
国際銀行送金 1〜7営業日 250 USD〜制限なし
クレジット・デビットカード 7〜14営業日 5〜25,000 USD

出典:XS.com 出金方法ページ(2026-09-10取得)。表はJavaScriptで描画されるため、描画後の画面から取っています。

カードだけが極端に長い。1営業日と14営業日では、資金を動かす計画がまったく変わります。入金にカードを使うと出金もカードに戻すのが一般的なので、ここは先に見ておく項目です。

入出金手数料は同社が負担すると明記されています。ただし銀行や決済事業者から請求される分は利用者負担、という注記も付いています。

口座開設の手順

口座開設そのものは、他の海外FXブローカーと大きく変わりません。ここで確認しておきたいのは、開設する口座タイプが先ほどの9種のどれにあたるかです。ゴールドのコントラクトサイズもレバレッジも、そこで決まります。

口座開設の手順と所要時間

所要時間ヘルプセンター「口座承認にはどのくらい時間がかかりますか?」に「必要書類を正しく提出いただければ、通常2〜5分以内に口座認証完了のメールが届きます」とあります(2026-10-03、描画後の画面で確認)
必要書類ヘルプセンター「口座の本人確認にはどのような書類が必要ですか?」に、本人確認書類(POI)と住所確認書類(POR)の両方が必要とあります。POIはカラーで有効なもので、氏名・生年月日・有効期限または発行日が明確に表示され、四辺すべてが見え、政府機関または公認機関の発行であること。PORは1ページ全体が表示され、氏名と居住住所が明確に記載されていること。そのうえで「両方の書類は…発行日から3か月以内のものである必要があります」と書いており、本人確認書類にも3か月の期限をかけています(2026-10-03確認)

この記事に口座開設リンクは置いていません。XS.com(エックスエス)とは提携していないためです。採点と足切り判定は、提携の有無とは関係なく30社すべてに同じ基準を当てて出しています。ボタンがないことは、この会社の評価とは関係ありません。

日本語サポートの実務

日本語ページはサイトマップ上400本あります。ヘルプセンターも日本語で、口座タイプ・契約仕様・レバレッジ・入出金の説明はすべて日本語で読めます。この量は上位です。

ただし、法的文書7本はすべて英語のみでした。クライアントサービス契約、リスク開示、注文実行ポリシー、苦情対応方針、利益相反対策ポリシー、AML方針、個人情報保護方針。日本語版が見当たりません。

案内は日本語で、契約は英語。この形だと、公開ページだけを読んだ人と契約書を読んだ人とで、理解がずれます。この記事で条項番号を添えているのは、そのずれを埋めるためです。

XS.com の日本からのアクセス規模:参考値です

Similarwebで訪問数を見ようとしましたが、2026年9月10日の時点でアクセスが遮断され、数字を取得できませんでした。bot対策なので迂回はしません。

したがって、日本人ユーザー数の規模については判定しません。他社と比較できる数字を持っていない、というのが正確なところです。推測では埋めません。

独自評価 60点の内訳

独自評価

信頼性 8/20取引環境 15/20コスト 11/15入出金 11/15サポート 6/10EA 6/10評判 3/10

各項目を満点に対する割合で描いています。外側ほど満点に近い形です。

評価項目配点採点理由
信頼性・運営情報20 8契約先法人がクライアントサービス契約の冒頭に明記され、セーシェル金融サービス庁の Securities Dealer 登録簿でも XS LTD を確認できました。法的文書7本とライセンス証書を誰でも読める場所に置いています。一方で、金融庁の無登録業者一覧に、規約と同じ住所・同じサービス名で掲載されています。登録簿の住所は公開ページの住所と違い、UAE・クウェートの当局名とライセンス番号は同じページの中で食い違っています。
取引環境20 15MT4とMT5の両方に対応し、口座タイプは契約仕様のデータ上9種。ゴールドは1ロット=100オンスと単位まで公開しています。ストップアウト20%、マージンコール40%、最小0.01ロット。スワップフリーの扱いも口座タイプページに書いてあります。ロット数でレバレッジが動く仕組みは、段階表と計算例まで公開されています。
取引コスト15 11XAUUSDのスプレッドは口座タイプで0.6〜3.7と幅があり、エリート口座は0.88に往復6USDの手数料が付きます。スタンダード口座は1.9で手数料なし。数字はすべて口座タイプ別に公開されていて、比べられる形になっています。同社の公表値で、私が実測したものではありません。
入出金環境15 11出金の所要時間が方法ごとに書いてあり、国内銀行送金は1営業日。入出金手数料は同社が負担すると明記しています。ビットウォレット・スティックペイ・Peska Walletと国内で使いやすい経路も揃っています。ただしクレジット・デビットカードの出金は7〜14営業日と、他の経路より大きく長くなります。
日本語サポート10 6日本語ページはサイトマップ上400本あり、ヘルプセンターも日本語です。口座タイプ・契約仕様・レバレッジの説明はどれも日本語で読めます。ただし法的文書7本はすべて英語のみで、日本語版が見当たりません。契約の中身だけが日本語になっていない状態です。
EA・自動売買環境10 6EAは使えますが、契約書は価格遅延のアービトラージをEAやプラグインで行うことを名指しで禁止し、該当した場合は約定価格の修正や取引の取消ができると定めています。第31条は、複数口座にまたがる両建てを指標発表前や窓開け前に閉じる行為を禁止戦略に挙げ、単独かつ絶対的な裁量でゼロカットを不適用にできるとしています。ゴールドはロット数が増えるとレバレッジが落ちます。
ネット上の評判10 3日本語で見つかるのはアフィリエイト媒体の紹介記事が中心で、第三者が検証した被害事例の集積は見当たりませんでした。一方で、金融庁の無登録業者一覧に、規約と同じ住所・同じサービス名で掲載されています。悪い評判が見つからないことは安全の根拠になりませんし、記事の多さも検索されている以上の意味を持ちません。
合計10060 / 100

全ブローカーに同一の配点・同一の観点を適用しています。基準は調査方針をご覧ください。

公開ページと一次資料の食い違い

論点公開ページの表記一次資料の記載
保険の内容と金額安全性ページ「1万USドルを超える損害や破産時に500万USドルまでの損害をカバーする追加保険をご用意しています」/補償保険ページ「XS.comの過失、怠慢、不正行為、サービスの不履行が原因で金銭的損失が発生した場合、民事賠償責任保険プログラムにより、最高500万USドルまで補償されます」同社が同じページから公開している保険証書(2025-10-08発行)は Civil Liability Insurance Policy for Forex Brokers で、破産を対象とする保険ではありません。LIMIT OF INDEMNITY は「USD 5,000,000 any one claim and in the aggregate including defence costs and expenses」=1請求あたりかつ総額で、防御費用込み。注記7は「The cover of this insurance is shared with other affiliated entities」として、補償を他の関連事業体と共有すると明記しています
UAEのライセンス番号全ページ共通の公式サイトの最下部のバッジ「CMA 2020000339」(10桁)ライセンスページ本文は「ライセンス番号は 20200000339 です」(11桁)。桁数が1つ違います。なお当局名については、2026-09-10時点の本文が「証券・商品庁(SCA)」だったため当局名も食い違うと記録していましたが、SCA は CMA の旧称であり誤りでした。同社も2026-10-06までに本文を「Capital Market Authority(CMA/資本市場庁)(旧称:SCA)」に改めています
クウェートの当局名とライセンス番号全ページ共通の公式サイトの最下部のバッジ「MOCI 2024/786」ライセンスページ本文は「XS United は、クウェート国の規制当局によって認可されており、ライセンス番号は 513918 です」。当局名は書かれておらず、番号もバッジと一致しません
セーシェル法人の登録住所ライセンスページ「登録住所は F20, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles です」(クライアントサービス契約の記載も同じ)セーシェル金融サービス庁の Securities Dealer 登録簿に掲載された XS LTD の住所は「3rd Floor of the Azores Building, lle du Port, Mahe, Seychelles」。電話番号・メール・URL は公式サイトと一致しており同一法人ですが、住所が違います
出金手数料出金ページ「No fees on deposits & withdrawals.」クライアントサービス契約 18.15「Withdrawal fees may apply from time to time depending on the Client or type of account」。適用されうるとだけ定め、金額の記載はない(2026-09-18 確認)

食い違い5件の中身

1件目は保険です。安全性ページには、こうあります。「1万USドルを超える損害や破産時に500万USドルまでの損害をカバーする追加保険をご用意しています」。

同じサイトの補償保険ページは、別の書き方をしています。「XS.comの過失、怠慢、不正行為、サービスの不履行が原因で金銭的損失が発生した場合、民事賠償責任保険プログラムにより、最高500万USドルまで補償されます」。

「破産時」と「過失・怠慢・不正行為」は、別のことです。そのページからリンクされている保険証書を開くと、答えが載っていました。

POLICY TYPE: Civil Liability Insurance Policy for Forex Brokers / LIMIT OF INDEMNITY: USD 5,000,000 any one claim and in the aggregate including defence costs and expenses

出典:Confirmation of Cover(Renaissance Insurance Brokers Ltd 発行・2025年10月8日付/2026-09-10取得)

民事賠償責任保険です。破産を対象とする保険とは別の商品でした。500万ドルという数字も「1請求あたり、かつ総額で、防御費用を含む」。使えば減る枠で、弁護費用も同じ枠から出ます。

注記の7番目には、こうあります。「The cover of this insurance is shared with other affiliated entities」。補償の枠を、他の関連事業体と共有しているという意味です。XSグループには11の法人があります。

注記の1番目は「この保険証明は情報提供目的のみで、所持する者にいかなる権利も付与しない」。3番目は「ポリシーには保険の提供に関する重要な制限と免責が多数含まれる」。証書そのものが、これは保証書ではないと断っています。

2件目と3件目は、ライセンス表示です。全ページの最下部に8つのバッジが並びます。そのうち2つが、同じページの本文と合いません。

UAE——バッジは「CMA 2020000339」です。調査基準日(2026-09-10)の本文は、認可を出したのは「証券・商品庁(SCA)」だとし、番号を「20200000339」と記していました。

このとき私は、当局名と番号の両方が食い違っていると書きました。当局名のほうは、私の誤りでした。SCA(Securities and Commodities Authority)は、UAE の資本市場庁 CMA(Capital Market Authority)の旧称です。別の当局ではありません。

2026-10-06 に確かめたところ、旧ドメイン sca.gov.ae は uaecma.gov.ae に転送されます。転送先の CMA は、自分を「Federal Law No. (4) of 2000 に定められた目的を実現してきた」当局だと説明しています。この連邦法が SCA を設けた法律です。サイト内のURLも about-us/sca-initiatives のまま、表示だけが「CMA Initiatives」に変わっていました。

同社も2026-10-06までに本文を直し、いまは「Capital Market Authority(CMA/資本市場庁)(旧称:Securities and Commodities Authority(SCA/証券・商品監督庁))」と書いています。当局名の食い違いは、この記事の側の誤りと、同社の書き換えの両方で解消しました。

残るのは番号です。バッジは10桁の「2020000339」、本文は11桁の「20200000339」。2026-10-06 時点でも、この1桁の差はそのままです。どちらが登録簿上の番号なのかは、私のほうで確かめられていません。

クウェート——バッジは「MOCI 2024/786」。本文は「XS United は、クウェート国の規制当局によって認可されており、ライセンス番号は 513918 です」。番号がまったく違い、本文は当局名を書いていません。

出典:XS.com ライセンスページの本文と公式サイトの最下部のバッジ(同一ページ内・2026-09-10取得)

4件目は、先に触れたセーシェル法人の登録住所です。電話・メール・URLは一致しているので同一法人ですが、住所だけが揃いません。

5件目は出金手数料です。出金ページは「No fees on deposits & withdrawals.」と書いています。一方、クライアントサービス契約18.15条は「Withdrawal fees may apply from time to time depending on the Client or type of account」と定めています。

適用されうるとだけ書いてあり、金額の記載はありません。この1件は2026-09-18に確認して足しました。

5件とも、同社自身の文書どうし、あるいは当局の登録簿との間で起きています。第三者の記事や主張は使っていません。

点数と足切りは別のものを見ています

60点は、取引条件や開示の量を含めた総合の評価です。足切りは「4条件を満たすか」だけを見ます。XS.comは4条件のうち3つを満たし、食い違い0件という条件だけを満たしませんでした。

点数が高くても不合格になるブローカーがあります。FXGTは74点で不合格、XMTradingは75点で合格。1点差でも、見ているものが違います。

不合格は「危険な業者である」という意味ではありません。確認しているのは記載の整合性であって、出金拒否や口座凍結といった被害の有無を調べたものとは違います。すでに口座を持っている人に、閉じたほうがいいと言っているわけでもありません。

XS.comは詐欺なのか:確かめられたことと、確かめていないこと

「XS.com 詐欺」という言葉で、このページに来られる方がいます。詐欺かどうかを、私は判定していません。出金を拒まれたという事例も確認していません。ここで確かめたのは、規約と公的な記録に何が書いてあるかだけです。

金融庁が公表しているのは、無登録で勧誘を行っていた相手に警告書を出したという記録です。その一覧(令和8年9月25日更新・全1,159行、うち海外所在437件)を「XS」で引いた結果が、次のとおりです(2026-09-30取得)。

  • 令和6年9月 … XS Ltd(サービス名「XS、XS.com」)

クライアントサービス契約の冒頭が定める契約先は XS Ltd(セーシェル)です。一覧の商号と同じ文字列です。

繰り返しになりますが、この一覧は警告書を出したという記録であって、詐欺の認定ではありません。逆に、載っていないことが安全の証明になるわけでもありません。噂の確かめ方は「出金拒否」「詐欺」と書かれた話を、自分で確かめる方法にまとめています。

評判をどう評価したか

評判を3点とした根拠

  • 日本語の情報:検索して出てくるのは比較サイトの紹介記事が中心です。ランキングで上位に置いている媒体もありますが、いずれも口座開設の紹介を伴うページで、条件の検証まで踏み込んだものは見当たりませんでした。
  • 公的な記録:金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」に、令和6年9月、XS Ltd として掲載されています。所在地は F20, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles、備考には「当該業者が提供するサービスの名称は「XS、XS.com」である」と書かれています。商号・住所・サービス名の3つが規約の記載と一致した例は、執筆時点で調べた20社の中でここだけです。
  • 同じ住所の他社:同じ備考に「当該業者との関係性は不明であるが、令和2年8月21日付で警告した「Tradexfin Limited」及び、令和5年4月21日付で警告した「Nymstar Limited」と所在地が同様である」とあります。Tradexfin Limited は XMTrading の契約先法人です。金融庁自身が「関係性は不明」と書いているので、私も同一グループだとは書きません。
  • 読み方の注意:掲載は「警告書を出した時点で無登録営業が確認できた者」の記録であって、詐欺や出金拒否の認定ではありません。掲載の有無を足切りにも採点にも使っていないのは全社共通です。

判断:3点。第三者による被害報告の集積は確認できませんでしたが、公的な記録として金融庁の一覧に住所とサービス名まで一致した形で載っている点を重く見ました。

単位まで書くブローカーの、法的文書7本に日本語版がない

公開ページ側で揃っているのは、数字の出し方です。ゴールドのコントラクトサイズを「100 オンス」と単位付きで公開し、口座タイプ9種すべてのスプレッドと手数料とレバレッジを1つの表にしています。

数で言うと、こうです。執筆時点の20社のうち、金の1ロットが何オンスかを公開していたのは10社。単位まで書いていたのは4社。XS.comはその1社です。

レバレッジが下がる段階表と、金額入りの計算例まで同じページに置いているブローカーは、執筆時点で調べた20社では多くありません。ThreeTraderは最大1000倍を掲げながら、何倍から「過大」なのかを規約にも公開ページにも書いていませんでした。数字が下がること自体より、どこで下がるかが読めるかどうかが差になります。

出金も同じです。MYFX Marketsでは、規約2本・入出金ページ・FAQ・日本語ページの5経路を当たっても、所要日数の数字が見つかりませんでした。XS.comは方法ごとに表で出しています。

揃っていないのは、契約の言語です。英語でしか読めません。日本語ページが400本あるのに、法的文書7本には日本語版がありません。案内の量と契約の読みやすさが、大きく食い違っています。

もう1つは、金融庁の一覧への掲載です。商号・住所・サービス名が規約の記載と3つとも一致した例は、執筆時点で調べた20社でここだけでした。ほかのブローカーでは商号が似ていても住所が違い、同一法人とは断定できない形が多かった。ここは事実として書いておきます。

比較の全項目は比較ページに、足切りを通ったブローカーだけなら4条件を全部満たした社の表にまとめています。

税金の扱い

税金の扱い(海外FX共通)

国内のFX業者と海外のFX業者では、利益にかかる税金の計算方法が違います。ここはブローカーごとの差ではなく、海外FX全体に共通する話です。

区分雑所得(総合課税)。国内業者は申告分離課税です
税率給与など他の所得と合算した金額に対する累進課税。国内業者の一律20.315%とは異なります
損失の繰越できません。国内業者は最長3年繰り越せます
他社との損益通算海外FX同士は通算できますが、国内業者の損益とは通算できません
確定申告給与所得者は年間の利益が20万円を超えると申告が必要です

具体的な税額や申告の可否は所得状況によって変わります。判断に迷う場合は税務署または税理士にご確認ください。

国内業者と海外業者では、利益にかかる税金の計算が違います。XS.comに限った話ではなく海外FX全体に共通することですが、口座を選ぶ前に知らないと困るので載せておきます。

XS.comのよくある疑問

XS.comの日本居住者の契約先はどこですか?

クライアントサービス契約 v1.4 の冒頭に XS Ltd(セーシェル、証券ディーラーライセンス SD089)と明記されています。契約書は全48ページで、日本語版はありません。UAEの XSTrade Financial Consultation L.L.C やクウェートの XS United もグループにありますが、日本から開いた口座の相手はセーシェル法人です。

XS.comは金融庁の無登録業者一覧に載っていますか?

載っています(XS Ltd)。ただし掲載は警告書を出したという事実であって、違法性が確定したという意味ではありません。金融庁は取引条件の評価を一切していないので、足切りの4条件にも入れていません。

レバレッジは本当に2000倍ですか?

ゴールドの最大1:2000が効くのは、最初の2ロットまででした。日本語ページは金を1:2000(シルバー1:200、プラチナとパラジウム1:100)としていますが、同じページの下にロット数ごとの段階表が置かれています。マージンコールは40%、ストップアウトは20%です。

ゴールド(XAUUSD)の条件は?

1ロット=100オンス(セント口座は1オンス、マイクロ口座は10オンス)と単位まで公開されています。スプレッドはスタンダード口座1.9 pips(手数料なし)、エリート口座0.88 pips(往復6USD)、VIP口座0.6 pips。契約サイズを単位付きで出している点は、執筆時点で調べた23社のなかでは丁寧なほうです。

ゼロカット(ネガティブバランス保護)はありますか?

第5.1条が「投資資金を超える損失の補填を顧客に求めない」と定めています。ただし同じ条文の括弧書きが第31条を参照させます。第31条は、複数口座(当社の口座か他社の口座かを問わず)にまたがる両建てを、指標発表の直前や週明けの窓開け前に閉じる行為を禁止戦略に挙げ、単独かつ絶対的な裁量で、事前通知なくゼロカットを不適用にできると規定しています。ゴールドは週明けの窓が大きい銘柄です。

EAやスキャルピングは使えますか?

EAは使えます。scalping という語は48ページの契約書に一度も出てきません。ただし第31条付近が、価格遅延のアービトラージ機会に依存する取引をEAやプラグインを用いて行うことを名指しで禁じ、違反時には約定価格の修正・取引の取消・口座の解約ができると定めています。「EA可」だけを見て運用を組める状態ではありません。

顧客資金はどう扱われますか?

第17.3条・第17.7条付近が、顧客資金を会社の資金と分別した口座に置くと定めています。一方で、オムニバス口座の資金は「他の顧客のポジションに関連する当社の債務にさらされる可能性がある」とも書かれています。投資家補償基金への言及は、48ページのどこにもありませんでした。公開ページの「XSの資金とは分別管理」という表現自体は正確ですが、他の顧客と分けるところまでは契約に書かれていません。

「500万ドルの保険」は破産に効きますか?

効きません。同社が公開している保険証書(2025年10月8日発行)は Civil Liability Insurance Policy for Forex Brokers で、破産を対象とする保険ではありません。公開ページは「破産時に500万USドルまでの損害をカバーする追加保険」と説明していますが、証書の中身は違います。

その保険の補償範囲は?

補償限度は「USD 5,000,000 any one claim and in the aggregate including defence costs and expenses」です。1請求あたりかつ総額で、しかも防御費用込み。注記7は「この保険の補償は他の関連事業体と共有される」と明記しています。

出金にはどれくらいかかりますか?

出金ページが方法ごとに明記しています。国内銀行送金1営業日、bitwallet 約30〜45分、クレジット・デビットカード7〜14営業日、仮想通貨・STICPAY 約30分、国際銀行送金1〜7営業日、Peska Wallet 即時。日数を方法別に出している会社は多くありません。私は自分で出金していないので、実測値はありません。

出金手数料はかかりますか?

出金ページは「No fees on deposits & withdrawals.」と書いています。一方、クライアントサービス契約 18.15 は「Withdrawal fees may apply from time to time depending on the Client or type of account」と定めています。適用されうるとだけあって、金額の記載はありません(2026年9月18日確認)。

ボーナスの条件は?

「初回入金ボーナス1万円」は、2万円以上を初回入金すると1万円のクレジットが付きます。現金化の条件は60日以内にFX・BTC・ゴールド・シルバーで合計5ロット以上で、2分以上保持した取引だけが数えられます。

XS.comは安全ですか

安全かどうかは判定していません。XS.comは食い違いが5件で不合格、独自評価は60点でした。契約先は XS Ltd(セーシェル)で、クライアントサービス契約 v1.4 の冒頭に明記されています。金融庁の無登録業者一覧には令和6年9月付の掲載があります。出金の最低額と最大額を方法別に数字で公開している数少ない社でもあります。

XS.comはどこの国の会社ですか(契約先はどこの法人か)

日本の居住者の契約先は XS Ltd(セーシェル)です。クライアントサービス契約 v1.4 の冒頭に明記されています。

XS.comの口座維持費はいくらですか

クライアントサービス契約 v1.4 第19.8条に書かれています。入出金も取引も含めた活動が1年間ないと、年額50 USD(または同等額)の固定管理手数料を課す権利が留保されています。残高が50 USD未満の場合は、残っている残高の全額を徴収して口座をアーカイブするとあります。

XS.comで取引せずに入出金だけすると手数料がかかりますか

第19.9条がその場合を定めています。「取引を伴わずに入出金だけが行われた口座には、当社に生じた手数料・取引コストを賄うため、入金額の3%の管理手数料を課す権利を留保する」という内容です。入金して、取引せずに出金する——という使い方を想定した条項で、執筆時点で調べた30社の中では珍しい書き方でした。

調査結果

ゴールドのレバレッジがどこまで効くかは確認できました。日本語版のない法的文書については、英語の原文だけを根拠にしています。

推測で埋めた箇所はありません。

このページの判定は、絶対的な評価ではありません。上の調査基準日の時点で公開されていた一次資料(ブローカー自身が公開している利用規約・顧客契約・入出金ポリシー・ボーナス規約などの原文と、当局の公表資料)をもとにした、私の記録です。公開情報は変わります。規約は3か月に一度読み直し、変更に気づいた時点で記事を直して更新履歴に残します。

基本情報

英文ブランド名XS.com
検索用タイトル(title タグ)XS.com(エックスエス)の評判・口座開設ボーナス・ゴールド|規約で独自調査
公式サイトURL(日本語)https://www.xs.com/jp/
設立年2010年(XSグループとして)
日本居住者の契約先法人名XS Ltd(セーシェル/クライアントサービス契約 v1.4 冒頭に明記)
契約先法人の登記番号8428765-1
契約先の監督当局セーシェル金融サービス庁(FSA)
契約先を監督する当局の水準オフショア登録
契約先のライセンス番号SD089
契約先の登記住所F20, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles(規約・公開ページの記載)
日本居住者が投資家補償基金の対象か対象外
契約先カードの注意書き(読み違えやすい点)XSグループは公式サイトの最下部に11の法人と8つのライセンス番号を並べていますが、日本語ページから配布されている法的文書7本はすべて XS Ltd 名義(_XS_Ltd.pdf)で、クライアントサービス契約に Saint Vincent の記載は一度も出てきません。

日本市場

金融庁 無登録業者一覧への掲載あり
掲載時期(掲載ありの場合)令和6年9月
一覧に記載された法人名XS Ltd
日本語サポートの対応時間日本語ページ400本・ヘルプセンター日本語。法的文書は英語のみ
日本人スタッフ不明
アクセス指標の計測時点2026-09-10
規模についての判定計測値なし

取引環境

口座タイプスタンダード/プロ/エリート/セント(日本語サイトの口座タイプページ)
口座カードの注意書き(選び方の分かれ目)契約仕様ページのタブは7つ(エリート・セント・プロ・スタンダード・クラシック・エクストラ・VIP)、契約仕様のデータには9種(+マイクロ・STP)が入っています。日本語サイトの口座タイプページは4本だけです。
最大レバレッジ1:2000(ゴールドとFXメジャー通貨。ロット数で段階的に低下)
ロスカット水準20%
マージンコール水準40%
最小取引単位0.01ロット
1取引あたりの最大数量記載が見当たりません。契約仕様ページ(/jp/accounts/contract-specs/)の列は、銘柄・手数料(USD)・スプレッド(Pips)・スワップ ロング・スワップ ショート・スプレッド(USD)・契約サイズ・MT4・MT5 の9列で、最大ロットの列そのものがありません(2026-10-03、描画後の画面で確認)
取扱銘柄数FX・金属・株式・エネルギー・先物・仮想通貨・インデックス
プラットフォームMT4/MT5/XSトレーディングアプリ
口座通貨USD/JPY
約定方式記載が見当たりません(注文実行ポリシーは公開されています)

コスト

EURUSD 平均スプレッド1.1 pips(スタンダード口座・同社の平均値)
XAUUSD 平均スプレッド1.9 pips(スタンダード口座・手数料なし)/0.88 pips(エリート口座・往復6USD)/0.6 pips(VIP口座)
取引手数料スタンダード・プロ・クラシック・エクストラ・セント・マイクロ・STPは無料。エリートは1ロットあたり往復6USD、VIPは変動
スワップフリー口座タイプページに「スワップフリー ✓」の記載あり
GOLD 1ロットのコントラクトサイズ(契約サイズ)1ロット=100オンス(セント口座は1オンス、マイクロ口座は10オンス)

EA・自動売買

EAの使用(公式FAQ)可
スキャルピング(公式FAQ)記載なし
スキャルピング(規約側)禁止事項として明記
両建ての扱い(分類)可と明記
両建て両建ては可。ただし第31条は、複数口座にまたがる両建てを指標発表前などに閉じる行為を禁止戦略に挙げています
禁止取引手法が具体的に定義されているかされている
禁止取引手法の内容(条項番号つき)価格遅延アービトラージ(EA・プラグインの使用を含む)、濫用的・操作的・搾取的な取引戦略、ボーナスを実際のリスクなしに引き出す戦略、第31条が列挙するゼロカット濫用行為
知っておくべき3点(カード)第5.1条・第31条 | ゼロカットは「投資資金を超える損失の補填を顧客に求めない」と定めるが、括弧書きで第31条を参照させる。第31条は複数口座(当社の口座か他社の口座かを問わず)にまたがる両建てを、指標発表直前や週明けの窓開け前に閉じる行為を禁止戦略に挙げ、単独かつ絶対的な裁量で、事前通知なくゼロカットを不適用にできると規定 | ゴールドは週明けの窓が大きい銘柄。複数口座でEAを回すと、他社の口座まで判断材料に含まれると読める
第17.3条・第17.7条付近 | 顧客資金は会社資金と分別した口座に置くと定める一方、オムニバス口座の資金は「他の顧客のポジションに関連する当社の債務にさらされる可能性がある」と記載。投資家補償基金への言及は48ページのどこにもない | 公開ページは「XSの資金とは分別管理」としか書いておらず正確。ただし「他の顧客と分けて」という保護までは契約にない
価格操作・濫用の条項 | 価格遅延のアービトラージ機会に依存する取引を、EAやプラグインを用いて行うことを名指しで禁止。違反時は約定価格の修正、取引の取消、口座の解約ができると規定。なおscalping という語は契約書に一度も出てこない | 足切り基準の4つ目はこれで満たす。EAの動き方次第で該当しうるので、「EA可」だけを見て運用を組めない
3点カードの注意書き(実務上どう受け止めるか)条項番号は2026年9月10日に取得したクライアントサービス契約 v1.4(全48ページ・英語)のものです。
VPS提供の案内は見当たりません。サイトマップ4,287件にVPSを含むURLはありません(2026-10-03確認)

入出金

入金方法7つ。国内銀行送金(1,000〜10,000,000JPY・約1時間)/ビットウォレット(3,000JPY〜上限なし・30〜45分)/クレジット・デビットカード(20〜25,000USD・即時)/仮想通貨(50〜120,000USD・約30分。USDT-TRC20/ERC20/BEP20、USDC-BEP20/ERC20、BTC、ETH)/スティックペイ(10〜10,000USD・約1時間)/国際銀行送金(250USD〜上限なし・1〜7営業日)/Peska Wallet(1,000〜3,000,000JPY・即時)。入出金方法ページ 2026-10-10取得
出金方法入金と同じ7つ。所要時間が違います。国内銀行送金1営業日/ビットウォレット30〜45分/クレジット・デビットカード7〜14営業日/仮想通貨約30分/スティックペイ約30分/国際銀行送金1〜7営業日/Peska Wallet即時。出金方法ページ 2026-10-10取得
出金手数料XS所定の手数料は入出金とも無料と明記。ただし銀行・決済事業者・ウォレットから請求される手数料は顧客負担、と同じページに書かれています
出金所要日数(公開ページの表記)出金ページに方法ごとの所要時間を明記。国内銀行送金1営業日、ビットウォレット約30〜45分、クレジット・デビットカード7〜14営業日、仮想通貨・スティックペイ約30分、国際銀行送金1〜7営業日、Peska Wallet即時(日数を出しているのは公式ページ側で、保存した7本の法的文書には出金の所要日数を定めた記載が見当たりません)
出金所要日数(入出金ポリシー等の文書)出金ページに方法ごとの所要時間を明記。国内銀行送金1営業日、ビットウォレット約30〜45分、クレジット・デビットカード7〜14営業日、仮想通貨・スティックペイ約30分、国際銀行送金1〜7営業日、Peska Wallet即時
カード出金の上限公開ページ「入出金方法/出金」が、マネーロンダリング防止の観点から「入金額の全額を入金時と同じ方法・順序で出金する必要があります」とし、銀行振込10万円→bitwallet20万円→利益10万円という具体例で出金の順序を示している。あわせて出金方法ごとの最低額と最大額を表で公開(国内銀行送金 1,000円〜1,000万円/bitwallet 3,000円〜200万円/カード 5ドル〜25,000ドル/仮想通貨 10ドル〜30,000ドル)。
出金所要日数(私の実測)私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。

口座開設

本人確認に必要な書類ヘルプセンター「口座の本人確認にはどのような書類が必要ですか?」に、本人確認書類(POI)と住所確認書類(POR)の両方が必要とあります。POIはカラーで有効なもので、氏名・生年月日・有効期限または発行日が明確に表示され、四辺すべてが見え、政府機関または公認機関の発行であること。PORは1ページ全体が表示され、氏名と居住住所が明確に記載されていること。そのうえで「両方の書類は…発行日から3か月以内のものである必要があります」と書いており、本人確認書類にも3か月の期限をかけています(2026-10-03確認)
口座開設の所要時間ヘルプセンター「口座承認にはどのくらい時間がかかりますか?」に「必要書類を正しく提出いただければ、通常2〜5分以内に口座認証完了のメールが届きます」とあります(2026-10-03、描画後の画面で確認)

規約

確認した規約の版数・改訂日クライアントサービス契約 v1.4(全48ページ・英語。日本語版はありません)
休眠口座手数料クライアントサービス契約 v1.4 第19.8条:入出金・取引を含む活動が1年間ない場合、年額50 USD(または同等額)の固定管理手数料を課す権利を留保。口座残高が50 USD未満の場合は残っている残高の全額を徴収し、口座をアーカイブする。別に第19.9条で、取引を伴わずに入出金だけを行った口座には入金額の3%の管理手数料を課す権利を留保。
休眠手数料が事前に開示されているか開示されている
規約改訂に顧客の事前同意が必要か不要
ボーナス規約の要点「初回入金ボーナス1万円」口座に2万円以上を初回入金すると1万円のクレジットが付与される(公開ページ・2026-09 取得の保存版)。ボーナス変換条件は「60日以内にFX・BTC・ゴールド・シルバーで合計5ロット以上」で、2分以上保持した取引のみロットに計上。ボーナス消失条件は「変換条件の達成前に該当口座から資金を出金または資金移動した場合、ボーナスクレジット全額が消失」。ウェルカムボーナス(ウェルカム5000)を使った口座は、残高への変換またはボーナス失効のあとでなければ本ボーナス口座を開けない。独立したボーナス規約文書は法的文書一覧になく、条件はキャンペーンページに書かれている

調査・開示

調査基準日2026-09-10

XS.comは、条件の数字をよく出しているブローカーです。ゴールドのコントラクトサイズを単位まで書き、口座タイプ9種の条件を並べ、レバレッジが下がる段階表と計算例まで公開しています。読んでいて「これは検算できる」と思う場面が何度もありました。

同時に、その数字の意味が見た目と違うところがあります。ゴールドの1:2000は、最初の2ロットまでの倍率です。公開ページの大きな文字だけを見て証拠金を見積もると、実際とずれます。

保険の「破産時に500万ドル」も、証書を開くと民事賠償責任保険でした。枠は総額で、防御費用込みで、他の関連事業体との共有です。

数字は出ているが、その数字が何を指すかは原文まで降りないと分からない。このブローカーを一言でいうと、そういう形をしています。逆に言えば、降りていけば分かるだけの材料は置いてある、ということでもあります。

だから結論はこうです。1:2000という数字は間違いではありません。ただ、その数字だけを見て必要証拠金を判断すると間違えます。口座を開く前に見るべきなのは、大きく出ている倍率ではなく、ロット数別の段階表のほうです。

ゴールドの条件だけを執筆時点の20社で横に並べたページはこちらです。足切り基準の全文は調査方針にあります。

この記事は2026-09-10に取得した一次資料に基づいています。クライアントサービス契約は3か月に一度読み直し、変更があれば記事を直して更新履歴に残します。

法的文書7本と日本語の主要ページ、それに契約仕様のデータ、あわせて24ページを変更監視の対象に登録し、初回の取得が全ページ成功することを確認しました。契約仕様の表と出金の表はJavaScriptで後から描画されるので、アーカイブには描画後のテキストを保存しています。

今回いちばん大きかったのは、大きく出ている倍率と、その下の段階表が同じページに同居していることでした。隠されてはいません。ただ、電卓を叩く前に下までスクロールする人がどれだけいるか、という話です。

金融庁の一覧は、この法人を他の業者と並べています

金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」(令和8年8月27日更新)を読み直しました。XS Ltdの欄(令和6年9月警告)には、他の警告業者への参照が書かれています。原文はこうです。

当該業者が提供するサービスの名称は「XS、XS.com」である。 なお、当該業者との関係性は不明であるが、令和2年8月21日付で警告した「Tradexfin Limited」及び、令和5年4月21日付で警告した「Nymstar Limited」と所在地が同様である。

金融庁自身が「当該業者との関係性は不明であるが」と先に断っています。同じ住所に登記されていることと、同じ人が運営していることは別の話です。この記事も、そこから先には踏み込みません。あわせて、一覧に載ること自体は違法性が確定したという意味ではありません。海外FX業者が日本居住者を勧誘していれば載ります。

この参照を一覧全体から拾い直した結果は「同じサービス名で、別の法人が警告されています」にまとめました(2026-09-24時点の一覧)。

2026年9月27日に、逆向きの参照も探しました。XS Ltdを名指ししている行が2つあります。Smarttool Trading SC Limited(令和8年1月)とTrinota Markets (Global) Limited(令和7年1月)です。

この2つの行は、XS LtdだけでなくNymstar Limited(Exnessの掲載名)とTradexfin Limited(XMTradingの掲載名)も同じリストに並べています。3社の掲載名が、同じ所在地のまとまりに入っているということです。

どちらの行も「当該業者との関係性は不明であるが」と前置きしています。書かれているのは住所が同様だったということだけなので、それ以上は書きません。

更新履歴

  • 2026-09-10初回公開(調査基準日 2026-09-10)
  • 2026-10-06UAEの当局名を訂正。SCA は CMA の旧称で、同じ当局だった。「CMA と SCA は別の当局の略称です」と書いていたのは誤り。あわせて、同社がライセンスページ本文を「Capital Market Authority(CMA/資本市場庁)(旧称:SCA)」に書き換えたことを反映した。食い違いとして残るのは、バッジ10桁と本文11桁というライセンス番号の桁数の差。

規約は3か月に一度読み直しています。変わっていれば記事を直し、ここに記録します。

この記事を書いた人

FXと俺|GOLD RESEARCH LAB

ゴールド(XAUUSD)を主戦場に自動売買と裁量を並行して運用しています。海外FXブローカーについては、公式サイトの公開情報だけで判断せず、利用規約・入出金ポリシー・当局の公開資料といった一次資料まで確認し、条項番号を添えて記事にしています。出金や約定など自分で確かめられるものは実際に試し、確かめていないことは「確認できていない」と書く方針です。

ご利用にあたって

外国為替証拠金取引は、為替相場の変動により損失が生じるおそれがあります。レバレッジをかけた取引では、預けた証拠金を超える損失が発生する可能性もあります。本記事は調査結果と事実の記録であり、特定のブローカーでの口座開設や取引を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

本記事に記載した内容は調査基準日時点で確認できたものです。取引条件や規約は予告なく変更される場合があるため、実際のご利用前に必ず公式サイトと利用規約の原文をご確認ください。

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