FXと俺|GOLD RESEARCH LAB

海外FXブローカーを規約から調べ、同じゴールドEAを各社の口座で走らせて確かめています

ThreeTrader(スリートレーダー)|最大1000倍なのに「過大なレバレッジ」の基準が規約にない

調査基準日:2026年9月7日 / 最終更新:2026年9月15日

ThreeTrader|よく開示している。それでも9.7条で落ちた。

調査結果の要点

  • 契約先:ThreeTrader Global Limited
  • 足切り:不合格(食い違い1件) 独自評価:72点/100
  • EA(自動売買):可 / 禁止手法の定義:あり
  • 出金日数の開示:あり / 金融庁の一覧:掲載あり(令和5年8月) ※無登録とは、日本の登録を受けずに日本居住者へ勧誘したと金融庁が判断した状態です。掲載は違法性の確定ではありません
  • 注目点:規約 第9.7条(f)は「過大なレバレッジの使用」を取引を無効にできる行為の一例に挙げていますが、何倍から該当するかの基準は書かれていません。

「最大レバレッジ1000倍」を売りにしているブローカーの規約が、「過大なレバレッジ」を相場操縦にあたる行為として挙げていました。ThreeTrader(スリートレーダー)です。

スプレッドの狭さで名前が挙がるブローカーです。Raw Zero口座は0.0pipsから、手数料は1ロットあたり400円。ECN方式、サーバーはNY4、自動売買(EA)は可。日本人スタッフによるライブチャットサポートもあります。

条件だけ見れば、スキャルピングやEAを運用する人が候補に入れて当然のブローカーです。

その「1000倍」が、規約の禁止行為とどこで接するのか。あわせて契約先はどの法人か。出金は何日かかるか。ゴールドの条件とEAの扱いはどうか。いずれも公開ページではなく、規約の側から拾いました。

読んだのは公式サイトの説明ページではなく、お客様規約(Client Agreement/2025年7月17日版)です。以下、条項番号をつけて書きます。規約が1本にまとまっているブローカーなので、番号さえあれば該当箇所まですぐ届きます。出金も契約先も、このブローカーはよく開示しているほうです。その規約の第9.7条に、無効にできる行為の列挙がありました。

結論:足切り4条件を通りませんでした

足切り基準の判定

基準を満たしていません

  • 日本居住者の契約先法人が規約に明記されている
  • 公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない食い違いが記録されています
  • 出金の所要日数を具体的に開示している
  • 禁止される取引手法が具体的に定義されている

この判定は入力された調査データから自動で計算されます。基準は調査を始める前に公開したもので、個別のブローカーに合わせて変えることはありません。

  • 最大1000倍が、どこまで使えるのかは文書から判断できません。第9.7条(f)が「過大なレバレッジの使用」を挙げていますが、何倍からが過大なのかは規約にも公開ページにも見当たりません。
  • EAは公式に可とされています。ただし同条(b)の「1人のトレーダーによる複数口座の同時取引」とEA運用が重なる場面について、境界が読み取れません。
  • 同条(c)には内部または外部のヘッジも含まれます。両建てを使う人は先に読む箇所です。
  • 出金の条件は具体的に公開されています。申請から1営業日以内に処理、着金は方法により同日〜3営業日程度、手数料は0。
  • 契約先も明確です。法人名・登録番号・監督当局がすべて公開されています。

独自評価は100点満点で72点、足切り基準は4条件のうち1つを満たさず、不合格でした。点数と合否は別物です。開示の質はむしろ上位で、落ちたのは食い違いが1件あったためです。それがこの記事の主題です。

ThreeTraderの契約先はどこの法人か:バヌアツの ThreeTrader Global Limited

誰と契約しているのか

契約先法人とは、口座を開いた利用者が実際に契約する法人のことです。日本語のサイトを使っていても、口座の契約はここに書かれた法人との間で結ばれます

日本居住者の契約先

法人名
ThreeTrader Global Limited
登記番号
40430

VFSC

所在地
記載が見当たらない

VFSCの連絡先として Ave Du Stade, POT 415104, Port Vila, Vanuatu が最良執行方針に記載

監督当局
バヌアツ金融サービス委員会

VFSC)。別法人 ThreeTrader Global (MU) Pty Ltd はモーリシャス金融サービス委員会(GB24203958)と併記されている。

ライセンス番号
VFSC 40430

日本から見た位置づけ

投資家補償基金
対象外
金融庁 無登録業者一覧
掲載あり
一覧に記載された商号
ThreeTrader Global Limited
掲載時期
令和5年8月
読み違えやすい点:契約先はバヌアツの法人です。顧客資金は信託として保有され同社の資金からは分別される一方、顧客どうしの資金は分離されず混同され得ると第23.1条が書いています。「分別」と「顧客ごとに分かれている」は同じ意味ではありません。

出典:利用規約(Client Agreement Last Updated: 17 July 2025/Best Execution Policy Last Updated: 14 February 2024)/調査基準日 2026年9月7日

お客様規約の冒頭に、はっきり書かれています。

This Client Agreement is part of the agreement between ThreeTrader Global Limited (Company no. 40430) (we, us, our or ourselves) and you the client.

出典:ThreeTrader「Client Agreement」第1.1条(Last Updated: 17 July 2025)/2026年9月7日確認

  • 法人名:ThreeTrader Global Limited
  • 登録番号:40430
  • 監督当局:バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)

公式サイトのフッターにも記載があります。「ThreeTrader Global Limited (VFSC 40430) は金融サービスブローカーであり、バヌアツ金融サービス委員会によって規制されています」。

あわせて別法人も併記されています。ThreeTrader Global (MU) Pty Ltd(モーリシャス金融サービス委員会、GB24203958)です。

法人名・番号・当局が一致して公開されています。

金融庁との関係を、自分から書いています

フッターにこう書かれています。

ThreeTraderは、日本国内において金融商品取引業を営んでおらず、日本金融庁(JFSA)の登録・監督下にはありません。

出典:ThreeTrader 公式サイト(日本語)フッター/2026年9月7日確認

この一文を自分から書いているブローカーは、多くありません。評価します。

実際、ThreeTrader Global Limited は金融庁の無登録業者一覧に掲載されています(令和5年8月25日付で警告)。備考にはサービス名が「ThreeTrader」であることに加えて、所在地が同様もしくは酷似している他社が4社挙げられています。ただし私は、掲載の有無を採点にも足切りにも使いません。

主要各ブローカーがほぼ全社掲載されており、判定材料として機能しないためです(撤退・警告業者の一覧)。

ひとつ、事実として記録しておきます。金融庁の一覧では、ThreeTrader 自身の備考にも、別の2社の備考にも、この名前と所在地の話が出てきます。ThreeTrader の備考に挙がっているのは、次の2社を含む4社です。

  • 「DecodeFX」を提供する Decode Global Limited(令和7年9月)
  • 「FXTRADING.com」を提供する Gleneagle Securities Pty Limited(令和7年4月)

どちらの備考にも、ThreeTrader Global Limited と所在地が同様もしくは酷似していると記されています。

出典:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」(2026-09-07取得)

ただし金融庁自身が「当該業者との関係性は不明であるが」と前置きしています。私も、関係があるとは書きません。所在地が酷似していると公的な文書に記録されている、という事実だけを載せます。

口座タイプの選び方:分かれ目はスプレッドを取るか手数料を取るか

口座タイプ別の条件

2種類。分かれ目は、スプレッドを取るか手数料を取るかです

Raw Zero

スプレッド
0.0pips〜
取引手数料
400円 / 1ロット
最大レバレッジ
1,000倍
最小取引数量
0.01ロット
EA

Pure Spread

スプレッド
0.5pips〜
取引手数料
無料
最大レバレッジ
1,000倍
最小取引数量
0.01ロット
EA
選び方の分かれ目:両口座ともECN方式、サーバー所在地はNY4、ゼロカットあり、初回最低入金額はどちらも1万円です。手数料が片道か往復かの明記は見当たりません。同社の公表値で、私が実測したものではありません。

出典:公式サイト 口座タイプ一覧/調査基準日 2026年9月7日

口座 スプレッド 手数料 最大レバレッジ 最小取引数量 EA
Raw Zero 0.0pips〜 400円 / 1ロット 1000倍 0.01ロット
Pure Spread 0.5pips〜 無料 1000倍 0.01ロット

出典:ThreeTrader 公式サイト(日本語)口座比較/2026年9月7日確認。同社の公表値で、私が実測したものではありません。手数料が片道か往復かの明記は見当たりません。

両口座ともECN方式、サーバー所在地はNY4、ゼロカットシステムあり。初回最低入金額はどちらも1万円です。

最大の発見:最大1,000倍を掲げながら、規約の「過大」の境界は公開されていません

利用規約に書かれている、知っておくべき3点

公式サイトの説明ページには書かれていない内容です。条項番号を添えています

条項内容なぜ重要か
第9.7条価格・執行プロセス・プラットフォームを操作したと当社が判断した場合あなたが負けた取引はそのまま執行し、あなたが勝った取引は最初から無効にできる(30日以内に決定的な証拠を出せば別)有効/無効の分かれ目が損益の向きに揃っている。どの取引が該当するかは会社側の判断になる
第23.1条顧客資金は信託として保有され同社の資金からは分別されるが、顧客同士の資金は分離されず混同され得る。保有先の銀行が破綻した場合の責任は負わない「分別」と「顧客ごとに分かれている」は別の話
第6.4条(d)・第17.4条残高500ドル未満で6か月以上使われていない口座に月次の維持手数料(金額の記載は見当たらない)。オーバーナイトの含み損があるときなどは裁量で出金額を留保できる置いたままの口座と、ポジションを持ったままの出金は、条件が変わる
実務上どう受け止めるか:第9.7条の構造そのものは他社にもあります。読むときに効いてくるのは、該当するかどうかを会社側が単独の裁量で判断する点と、反証の期限が30日と決まっている点です。

出典:利用規約(Client Agreement Last Updated: 17 July 2025/Best Execution Policy Last Updated: 14 February 2024)/調査基準日 2026年9月7日

1|第9.7条「価格・執行プロセス・取引プラットフォームの操作」

ここがこの記事の中心です。規約の第9.7条は、こう始まります。

原文(英語)を見る

If we believe that you have manipulated our prices, our execution processes or our Trading Platform, we may in our sole and absolute discretion, without notice to you: (a) enforce the trade(s) against you if it is a trade(s) which results in you owing money to us; (b) treat some of or all your trades as void from the outset if they are trades which result in us owing money to you…

出典:ThreeTrader「Client Agreement」第9.7条/2026年9月7日確認

要点は2つです。第一に、あなたが負けた取引は有効なまま執行し、あなたが勝った取引は最初から無効にできるという構造になっています(30日以内に決定的な証拠を出せば別、とされています)。第二に、それを発動できるのが「当社が操作されたと信じた場合」で、判断は同社の単独かつ絶対的な裁量です。

では何が「操作」に当たるのか。同条には定義があります。

第9.7条が挙げる行為(原文の訳)
(a) マネーロンダリング、アービトラージ、オフマーケット価格での取引、価格差や価格エラーで利益を得る取引
(b) 1人のトレーダーが複数の口座を同時に取引すること
(c) 内部または外部のヘッジ
(d) 偽のIDの使用
(e) 取引資金の全額を、大きな一方向の取引にリスクさせるような取引パターン
(f) 過大なレバレッジの使用
(g) 他の利用者と同じ電子識別ポイント
(h) 入出金のパターン
(i) 他の口座保有者との連絡

(f)の「過大なレバレッジの使用」に、基準の記載が見当たりません。一方で、同社は口座比較表で最大レバレッジ1000倍を売りにしています。1000倍が過大に当たるのかどうかを、規約からも公開ページからも判断できません。

最大レバレッジの表示が文書間でずれる例は、TradeviewWeTradeMYFX Markets でも記録しました。ThreeTrader が違うのは、数字がずれているのではなく、上限そのものが書かれていないところです。

XS.com はまた別の形でした。ゴールドの最大レバレッジを1:2000と書いたうえで、ロット数で段階的に下がる表と計算例まで同じページに置いています。数字は下がりますが、どこで下がるかは読めます。

これが、私が記録した食い違いです。公開ページが前面に出している条件が、規約では取引を無効にできる行為の一例として挙げられている。この状態を、足切り基準の2つ目(公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない)は通しません。

誤解のないように書きます。これは「実際に無効にされる」という指摘ではありません。私はそうした事例を確認していません。指摘しているのは、1000倍を使ってよいのかどうかを、利用者が事前に文書から判断できないという点だけです。

あわせて、EAを使う人に関係するのは(b)と(c)です。複数口座で同時にEAを運用する運用、両建てを含む戦略は、いずれも列挙に含まれています。公開ページには「自動売買(EA)YES」とありますが、その範囲がどこまでかは規約からは読み取れません。

2|顧客資金は信託、ただし顧客同士は分離されない

原文(英語)を見る

All money paid to us by you… will be held by us in one or more segregated accounts with an institution within or outside Vanuatu. These moneys do not constitute a loan to us and are held on trust by us. You agree and acknowledge that individual Accounts of our clients are not separated from each other within the segregated accounts operated by us and that your moneys may be co-mingled with our other clients’ moneys, and that we will not be liable for the insolvency or any act or omission of any banking institution holding…

出典:ThreeTrader「Client Agreement」第23.1条/2026年9月7日確認

顧客資金は信託として保有され、同社の資金からは分別されます。ただし顧客同士の資金は分離されず、混同され得ます。また、資金を保有する銀行が破綻した場合の責任は負わないとされています。この構造自体は他社にもあります。書いてあることを、そのまま書きました。

3|休眠口座と、出金の裁量留保

第6.4条(d)には、口座残高が500ドル未満で6か月以上使われていない場合、月次の口座維持手数料を課すことがあると書かれています。金額の記載は見当たりません。

第17.4条は、口座が資金超過の状態であれば出金を請求できるとしています。ただし、オーバーナイトのポジションに含み損がある場合などには、同社の裁量で出金額を留保できるとも定めています。

ThreeTraderの出金は何日かかるか:申請は1営業日以内に処理、着金は同日〜3営業日程度

出金は何日で戻ってくるか

公開ページの表記全ての出金方法で処理時間1〜3営業日(出金ページの表)
入出金ポリシー等の文書出金申請完了後、1営業日以内に申請処理。着金は方法により異なり、同日の場合もあれば申請から3営業日程度かかる場合もあると明記(出金ページFAQ)。ただし規約 第17.4条により、オーバーナイトのポジションに含み損がある場合等は同社の裁量で出金額を留保できる。
私の実測私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。

上の「私の実測」の行に数字が入っているときは、私が実際に出金した結果です。1人ぶんの経験であり、金額・経路・時間帯・混雑状況によって変わります。ブローカーが保証する日数ではありません。

ここは、はっきり書かれています。

お客様ページから出金申請完了後、1営業日以内に申請処理が行われます。資金が着金するタイミングは出金方法によって異なり、同日着金する場合もありますが、出金申請から着金まで3営業日程度お時間がかかる場合があります。

出典:ThreeTrader 公式サイト(日本語)「出金」/2026年9月7日確認

出金方法は国内銀行振込・国際送金・暗号資産など。いずれも処理時間1〜3営業日、最低出金額100USDまたは10,000円、手数料は0と表に明記されています。

10,000USD(100万円)を超える出金は、複数回に分けて送金される可能性があることも添えられています。申請の処理と着金を分けて書いている点は、他社より丁寧です。

出典:ThreeTrader 出金ページ(2026-09-07取得)

ただし、前述の第17.4条の裁量留保は別に存在します。私はまだこのブローカーに口座を持っていないため、実際の着金日数は測っていません。測った時点でこのページに追記します。

口座開設の手順

口座開設の手順と所要時間

所要時間公式のガイドでは、口座開設手続きが約5分、本人確認書類のアップロードが約2分、審査は最短で当日から取引可能、審査中の場合は1〜3営業日と案内されています。
必要書類本人確認は運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カードのいずれか。住所確認は公共料金(電気・ガス・水道)の請求書や領収書、携帯電話の請求書、銀行取引明細書、クレジットカード会社の利用明細、住民票などで、発行から6か月以内のものと指定されています。
  1. 口座開設フォームに入力する
    公式サイトは「最短5分で申込完了」と記載しています。
  2. 本人確認を行う
  3. 入金して取引を始める

お客様規約の本文は英語のみ。日本語サイトの法的文書ページからも参照できるが、表示されるのは英語。

この記事に口座開設リンクは置いていません。ThreeTrader(スリートレーダー)とは提携していないためです。採点と足切り判定は、提携の有無とは関係なく20社すべてに同じ基準を当てて出しています。

公式サイトは「最短5分で申込完了」としています。初回最低入金額はPure Spread口座・Raw Zero口座とも1万円で、有効化後は最低入金額の制限はないと書かれています。入金は着金確認から20〜30分ほどで反映、国際送金のみ1〜3営業日です。

日本語サポートの実務

「日本人スタッフによるライブチャットサポート」と明記されています。日本語サイトの翻訳品質も高いほうです。ただし、お客様規約の本文は英語のみです。日本語サイトの法的文書ページからも読めますが、表示されるのは英語です。契約条件を日本語で確認したい人には負担になります。

ThreeTrader の日本からのアクセス規模:参考値です

規模判定のルールは「訪問数10倍以上の差で断定、3〜10倍で『おそらく』、3倍未満は判定しない」です。今回は有効な計測値が得られなかったため、規模については判定しません。

独自評価 72点の内訳

独自評価

信頼性 13/20取引環境 16/20コスト 12/15入出金 12/15サポート 7/10EA 6/10評判 6/10

各項目を満点に対する割合で描いています。外側ほど満点に近い形です。

評価項目配点採点理由
信頼性・運営情報20 13契約先法人・登録番号・監督当局(VFSC 40430)が規約と公開ページで一致して明記され、「日本の金融庁の登録・監督下にはありません」と自ら記載している点は調査10社のなかでも良い。一方で監督はバヌアツであり、規約本文は英語のみ。
取引環境20 16ECN方式、サーバーNY4、MT4/MT5対応、最小0.01ロット、ゼロカットあり、EA可を明示。最良執行方針も公開している。
取引コスト15 12Raw Zero 0.0pips+400円/1ロット、Pure Spread 0.5pips〜手数料無料は調査10社のなかで上位。ただし公表値であり私の実測ではなく、片道か往復かの明記もない。ゴールドのスプレッドは記載が見当たらない。
入出金環境15 12出金の申請処理(1営業日以内)と着金(最長3営業日程度)を分けて明記し、手数料0、最低額、100万円超の分割送金の可能性まで開示している。調査10社のなかで最も具体的な部類。ただし規約 第17.4条に裁量留保がある。
日本語サポート10 7日本人スタッフによるライブチャットサポートを明示。日本語サイトの品質も高い。ただし対応時間の記載がなく、契約条件そのものである規約は英語のみ。
EA・自動売買環境10 6公開ページはEA可を明示し、ECN・NY4という環境も自動売買向き。一方、規約 第9.7条の列挙に「1人のトレーダーが複数口座を同時に取引すること」「内部または外部のヘッジ」が含まれ、EA運用の一般的な形と重なる。範囲が読み取れない。
ネット上の評判10 6「出金拒否」を主題にした記事が多数あるが、大半が口座開設リンクを伴うアフィリエイト媒体で、独立した被害報告の集積は確認できなかった。
合計10072 / 100

全ブローカーに同一の配点・同一の観点を適用しています。基準は調査方針をご覧ください。

公開ページと一次資料の食い違い

論点公開ページの表記一次資料の記載
最大レバレッジ公式サイト(日本語)口座比較表に「最大レバレッジ 1000」と両口座の売りとして掲示規約 第9.7条に続く「価格・執行プロセス・取引プラットフォームの操作」の定義が、その(f)に「過大なレバレッジの使用(use of excessive leverage)」を挙げている。第9.7条本文は、これに該当すると同社が信じた場合、単独かつ絶対的な裁量で取引を無効にできると規定している(同条(b))。何倍から「過大」に当たるかの基準は、規約にも公開ページにも記載が見当たらない

72点は、20社のなかで4番目です(72点のHFMと同点)。契約先の開示、出金日数の開示、禁止行為の定義という、私が重視する3点はいずれも満たしています。減点は、規約が英語のみであること、第9.7条の(b)(c)(f)がEA運用の一般的な形と重なること、そして監督当局がバヌアツであることによるものです。

評判をどう評価したか

評判を6点とした根拠

  • 日本語の情報:「ThreeTrader 出金拒否」「評判」等で同じ主題の記事が多数見つかる(2026年9月7日時点)。ただし大半は口座開設リンクを伴うアフィリエイト媒体で、結論はいずれも「出金拒否の事実は確認できない」。同社自身が運営するメディア(media.threetrader.com)にも同主題の記事がある
  • 重い苦情:独立した被害報告の集積は確認できなかった

判断:記事が多いことは、その話題が検索されているという以上の意味を持たない。10点満点で6点

「ThreeTrader 出金拒否」を主題にした記事が多数見つかりますが、確認したかぎりその大半は口座開設リンクを伴うアフィリエイト媒体で、結論はいずれも「出金拒否の事実は確認できない」となっています。同社自身が運営するメディアにも同じ主題の記事があります。

媒体を離れたところで被害報告が積み上がっている様子は、確認できませんでした。記事が多いこと自体は、その話題が検索されているという以上の意味を持ちません。

開示は一致している。その規約の第9.7条を読む

開示の姿勢は、はっきりしています。契約先法人・登録番号・監督当局が一致して公開され、「日本の金融庁の登録・監督下にはありません」と自分から書き、出金は申請処理と着金を分けて日数を示しています。この3つを全部やっているブローカーは、多くありません。コストはRaw Zero口座0.0pips+400円/ロットです。

引っかかったのは、その開示された規約の中身でした。第9.7条は、このブローカーが売りにしている高レバレッジと、EA運用の一般的な形(複数口座、両建て)を、取引を無効にできる行為として列挙しています。基準は示されていません。よく開示しているからこそ、読むと引っかかるという珍しい形の不合格です。

税金の扱い

税金の扱い(海外FX共通)

国内のFX業者と海外のFX業者では、利益にかかる税金の計算方法が違います。ここはブローカーごとの差ではなく、海外FX全体に共通する話です。

区分雑所得(総合課税)。国内業者は申告分離課税です
税率給与など他の所得と合算した金額に対する累進課税。国内業者の一律20.315%とは異なります
損失の繰越できません。国内業者は最長3年繰り越せます
他社との損益通算海外FX同士は通算できますが、国内業者の損益とは通算できません
確定申告給与所得者は年間の利益が20万円を超えると申告が必要です

具体的な税額や申告の可否は所得状況によって変わります。判断に迷う場合は税務署または税理士にご確認ください。

ThreeTraderのよくある疑問

ThreeTraderでレバレッジ1000倍を使ってもいいですか

公開ページは最大1000倍を掲示していますが、規約 第9.7条(f)は「過大なレバレッジの使用」を、同社の裁量で取引を無効にできる行為の一例として挙げています。何倍から過大に当たるかの基準は記載が見当たりません。判断できない、というのが私の結論です。

複数の口座でEAを回してもいいですか

規約 第9.7条(b)は「1人のトレーダーが複数の口座を同時に取引すること」を列挙に含めています。公開ページはEA可としていますが、その範囲は規約からは読み取れません。

両建てはできますか

公開ページに可否の記載は見当たりません。規約 第9.7条(c)は「内部または外部のヘッジ」を列挙に含めています。

出金は何日かかりますか

出金申請完了後1営業日以内に申請処理が行われ、着金までは同日から3営業日程度と明記されています。手数料は0、最低出金額は100USDまたは10,000円です。

調査結果

第9.7条が何を挙げているかは確認できました。何倍からが「過大」なのかは、規約にも公開ページにもありません。

推測で埋めた箇所はありません。

このページの判定は、絶対的な評価ではありません。上の調査基準日の時点で公開されていた一次資料(ブローカー自身が公開している利用規約・顧客契約・入出金ポリシー・ボーナス規約などの原文と、当局の公表資料)をもとにした、私の記録です。公開情報は変わります。規約は3か月に一度読み直し、変更に気づいた時点で記事を直して更新履歴に残します。

ThreeTraderは、契約先も出金日数も禁止行為も、他社より明確に開示しています。72点という評価は、その開示の質から来ています。

一方で、公開ページが売りにしている最大レバレッジ1000倍について、規約は「過大なレバレッジの使用」を、当社の裁量で取引を無効にできる行為の一例として挙げています(第9.7条(f))。何倍から過大なのかは、どこにも書かれていません。同条には「1人のトレーダーが複数の口座を同時に取引すること」「内部または外部のヘッジ」も含まれます。

EAを複数口座で回す人、両建てを使う人は、事前に読んでおく必要があります。

危険だと指摘しているのではありません。見ているのは記載の整合性で、被害があったかどうかは調べていません。口座を閉じるべきだ、という話でもない。ただ、1000倍を使うつもりでこのブローカーを選ぶのであれば、第9.7条を読んでからにしてください。

基本情報

英文ブランド名ThreeTrader
検索用タイトル(title タグ)ThreeTraderの評判・出金・レバレッジ制限|規約で独自調査
公式サイトURL(日本語)https://www.threetrader.com/jp
設立年登録番号 40430(バヌアツ)
日本居住者の契約先法人名ThreeTrader Global Limited
契約先法人の登記番号40430(VFSC)
契約先の監督当局バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)。別法人 ThreeTrader Global (MU) Pty Ltd はモーリシャス金融サービス委員会(GB24203958)と併記されている。
契約先を監督する当局の水準オフショア登録
契約先のライセンス番号VFSC 40430
契約先の登記住所記載が見当たらない(VFSCの連絡先として Ave Du Stade, POT 415104, Port Vila, Vanuatu が最良執行方針に記載)
日本居住者が投資家補償基金の対象か対象外
契約先カードの注意書き(読み違えやすい点)契約先はバヌアツの法人です。顧客資金は*信託として保有され同社の資金からは分別される*一方、*顧客どうしの資金は分離されず混同され得る*と第23.1条が書いています。「分別」と「顧客ごとに分かれている」は同じ意味ではありません。

日本市場

金融庁 無登録業者一覧への掲載あり
掲載時期(掲載ありの場合)令和5年8月
一覧に記載された法人名ThreeTrader Global Limited
日本語サポートの対応時間日本人スタッフによるライブチャットサポート(対応時間の記載は見当たらない)
日本人スタッフあり
規模についての判定日本からの訪問数について有効な値が得られなかったため、規模の判定は行わない。

取引環境

口座タイプRaw Zero口座/Pure Spread口座 の2種類
口座カードの副題2種類。分かれ目は、スプレッドを取るか手数料を取るかです
口座タイプ別の条件(カード)口座名 | スプレッド | 取引手数料 | 最大レバレッジ | 最小取引数量 | EA
Raw Zero | +0.0pips〜 | !400円 / 1ロット | 1,000倍 | 0.01ロット | +可
Pure Spread | 0.5pips〜 | +無料 | 1,000倍 | 0.01ロット | +可
口座カードの注意書き(選び方の分かれ目)両口座ともECN方式、サーバー所在地はNY4、ゼロカットあり、初回最低入金額はどちらも1万円です。*手数料が片道か往復かの明記は見当たりません*。同社の公表値で、私が実測したものではありません。
最大レバレッジ1000倍(両口座)。ただし規約 第9.7条(f) は「過大なレバレッジの使用」を価格・執行プロセス・取引プラットフォームの操作に該当する行為の一例として挙げており、基準は示されていない。
ロスカット水準記載が見当たらない
マージンコール水準記載が見当たらない
最小取引単位0.01ロット(1,000通貨)
1取引あたりの最大数量1回の取引で80ロット、同時に持てるポジションは200まで(よくあるご質問)
取扱銘柄数FX・貴金属・商品・株価指数・暗号資産(よくあるご質問)。銘柄数の合計は記載が見当たりません
プラットフォームMetaTrader 4/MetaTrader 5
口座通貨記載が見当たりません(よくあるご質問・法的文書ページを確認)
約定方式ECN方式。サーバー所在地 NY4。最良執行方針(Best Execution Policy、2024年2月14日版)を公開。

コスト

EURUSD 平均スプレッドRaw Zero 0.0pips〜/Pure Spread 0.5pips〜(公表値)
XAUUSD 平均スプレッド記載が見当たらない
取引手数料Raw Zero 400円/1ロット/Pure Spread 無料(片道か往復かの明記は見当たらない)
スワップフリー記載が見当たらない
GOLD 1ロットのコントラクトサイズ(契約サイズ)記載が見当たりません。よくあるご質問にも貴金属の契約サイズの記載はなく、示されているのは最小取引単位と最大ロットだけです。

EA・自動売買

EAの使用(公式FAQ)
スキャルピング(公式FAQ)記載なし
スキャルピング(規約側)禁止の記載なし
両建て公開ページに可否の記載は見当たらない。規約 第9.7条(c) は「内部または外部のヘッジ」を操作行為の列挙に含めている。
禁止取引手法が具体的に定義されているかされている
禁止取引手法の内容(条項番号つき)規約 第9.7条「Price, execution process and Trading Platform manipulation」に9項目の列挙がある。(a)マネーロンダリング・アービトラージ・オフマーケット価格での取引・価格差や価格エラーで利益を得る取引 (b)1人のトレーダーが複数口座を同時に取引すること (c)内部または外部のヘッジ (d)偽IDの使用 (e)取引資金の全額を大きな一方向の取引にリスクさせる取引パターン (f)過大なレバレッジの使用 (g)他の利用者と同じ電子識別ポイント (h)入出金のパターン (i)他の口座保有者との連絡。該当すると同社が信じた場合、単独かつ絶対的な裁量で、顧客が負けた取引は執行し、顧客が勝った取引は最初から無効にできる(30日以内に決定的な証拠を出した場合を除く)。
知っておくべき3点(カード)第9.7条 | 価格・執行プロセス・プラットフォームを操作したと*当社が判断した場合*、*あなたが負けた取引はそのまま執行し、あなたが勝った取引は最初から無効*にできる(30日以内に決定的な証拠を出せば別) | 有効/無効の分かれ目が損益の向きに揃っている。どの取引が該当するかは会社側の判断になる
第23.1条 | 顧客資金は*信託として保有*され同社の資金からは分別されるが、*顧客同士の資金は分離されず混同され得る*。保有先の銀行が破綻した場合の責任は負わない | 「分別」と「顧客ごとに分かれている」は別の話
第6.4条(d)・第17.4条 | 残高500ドル未満で*6か月以上使われていない口座に月次の維持手数料*(金額の記載は見当たらない)。オーバーナイトの含み損があるときなどは*裁量で出金額を留保*できる | 置いたままの口座と、ポジションを持ったままの出金は、条件が変わる
3点カードの注意書き(実務上どう受け止めるか)第9.7条の構造そのものは他社にもあります。読むときに効いてくるのは、*該当するかどうかを会社側が単独の裁量で判断する*点と、*反証の期限が30日*と決まっている点です。
VPS記載が見当たりません(よくあるご質問・日本語サイトの全ページを確認)

入出金

入金方法国内銀行振込(即時反映)、国際送金(1〜3営業日)、暗号資産(USDT 即時反映)ほか。手数料0。初回最低入金額はPure Spread口座・Raw Zero口座とも1万円。有効化後は最低額の制限なし。着金確認から20〜30分ほどで反映。
出金方法国内銀行振込、国際送金、暗号資産(TRC20)ほか。最低出金額100USDまたは10,000円。手数料0。10,000USD(100万円)超は複数回に分けて送金される可能性があると記載。
出金手数料0(銀行間の手数料が発生する場合は顧客負担)
出金所要日数(公開ページの表記)全ての出金方法で処理時間1〜3営業日(出金ページの表)
出金所要日数(入出金ポリシー等の文書)出金申請完了後、1営業日以内に申請処理。着金は方法により異なり、同日の場合もあれば申請から3営業日程度かかる場合もあると明記(出金ページFAQ)。ただし規約 第17.4条により、オーバーナイトのポジションに含み損がある場合等は同社の裁量で出金額を留保できる。
カード出金の上限記載が見当たりません(日本語サイトに入出金の詳細ページがなく、よくあるご質問にも記載なし)
第三者名義の扱い記載が見当たりません(よくあるご質問を確認)
出金所要日数(私の実測)私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。

口座開設

本人確認に必要な書類本人確認は運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・在留カードのいずれか。住所確認は公共料金(電気・ガス・水道)の請求書や領収書、携帯電話の請求書、銀行取引明細書、クレジットカード会社の利用明細、住民票などで、発行から6か月以内のものと指定されています。
口座開設の所要時間公式のガイドでは、口座開設手続きが約5分、本人確認書類のアップロードが約2分、審査は最短で当日から取引可能、審査中の場合は1〜3営業日と案内されています。
口座開設時の注意点お客様規約の本文は英語のみ。日本語サイトの法的文書ページからも参照できるが、表示されるのは英語。

規約

確認した規約の版数・改訂日Client Agreement Last Updated: 17 July 2025/Best Execution Policy Last Updated: 14 February 2024
規約のURLhttps://www.threetrader.com/jp/legal-documents#client-agreement
休眠口座手数料規約 第6.4条(d):口座残高が500ドル未満かつ6か月以上未使用の場合、月次の口座維持手数料を課すことがある。金額の記載は見当たらない。
休眠手数料が事前に開示されているか開示されている
規約改訂に顧客の事前同意が必要か未確認
利益取消・取引無効化の条項規約 第9.7条(b):第9.7条に該当すると同社が信じた場合、同社が支払う側となる取引を最初から無効として扱うことができる(顧客が30日以内に決定的な証拠を提出した場合を除く)。同(c)資金の留保、(e)口座閉鎖も規定されている。
ボーナス規約の要点記載が見当たらない

調査・開示

調査基準日2026年9月7日

1000倍という数字をどう扱うかは、口座を開く前に決めておく話です。他社の最大レバレッジは比較ページ、ゴールドだけの条件はゴールド比較で見られます。

この記事は2026年9月7日に取得した一次資料に基づいています。規約は3か月に一度読み直し、変更があれば記事を直して更新履歴に残します。毎日の変更監視に入れてあるのは利用規約1本だけです。公開ページは登録していないので、読み直しのときに手で確認します。

今回いちばん大きかったのは、広告に出ている倍率と、規約が「過大」と呼ぶかもしれない倍率のあいだに、線が引かれていないことでした。第9.7条を読むまで、その距離は見えません。

ご利用にあたって

外国為替証拠金取引は、為替相場の変動により損失が生じるおそれがあります。レバレッジをかけた取引では、預けた証拠金を超える損失が発生する可能性もあります。本記事は調査結果と事実の記録であり、特定のブローカーでの口座開設や取引を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

本記事に記載した内容は調査基準日時点で確認できたものです。取引条件や規約は予告なく変更される場合があるため、実際のご利用前に必ず公式サイトと利用規約の原文をご確認ください。

更新履歴

  • 2026-09-09ゴールドの契約サイズが公式サイトに見当たらないことを確認。最大ロット80・最大ポジション数200を記録。
  • 2026年9月7日初版。お客様規約(2025年7月17日版)と公式サイトの日本語ページを一次資料として作成。

規約は3か月に一度読み直しています。変わっていれば記事を直し、ここに記録します。

この記事を書いた人

FXと俺|GOLD RESEARCH LAB

ゴールド(XAUUSD)を主戦場に自動売買と裁量を並行して運用しています。海外FXブローカーについては、公式サイトの説明ページではなく利用規約・入出金ポリシー・当局の公開資料といった一次資料を読み、条項番号を添えて記事にしています。出金や約定など自分で確かめられるものは実際に試し、確かめていないことは「確認できていない」と書く方針です。

ご利用にあたって

外国為替証拠金取引は、為替相場の変動により損失が生じるおそれがあります。レバレッジをかけた取引では、預けた証拠金を超える損失が発生する可能性もあります。本記事は調査結果と事実の記録であり、特定のブローカーでの口座開設や取引を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

本記事に記載した内容は調査基準日時点で確認できたものです。取引条件や規約は予告なく変更される場合があるため、実際のご利用前に必ず公式サイトと利用規約の原文をご確認ください。

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