最終更新:2026年10月11日

海外FXの出金で止まるのは、たいてい金額でも日数でもありません。「その方法では出せません」で止まります。

執筆時点で調べた30社について、カードで入金したぶんをどう戻すか、名義が一致しないとどうなるかを記録しました。30社ぶんを表にしました。記載が見つからなかった項目は、そのまま「見当たりません」と書いています。どの社も似た原則を置いていますが、書き方の細かさがかなり違います。

共通しているのは1つです。入れた方法に、入れた金額まで戻す。マネーロンダリング対策として各社が置いているルールで、利益が出ているかどうかとは無関係に効きます。

名義の条件は、口座を開くときに出した書類と口座名義がそろっているかという話でもあります。その書類の種類を具体的に挙げているのは、執筆時点で調べた30社のうち21社でした。どこまで公開しているかは口座開設は何分で終わるのかに並べています。

出金で止まるのは、金額でも日数でもなく「その方法では出せません」です

入れた方法に、入れた金額まで戻す。マネーロンダリング対策として各社が置いているルールで、利益が出ているかどうかとは関係なく効きます。

カードで10万円入金して、取引で残高が30万円になった口座10万円20万円カードで入れた分取引で増えた分① まず10万円を、入金に使ったカードへ入れた方法に、入れた金額まで戻す② 残り20万円を、同名義の銀行口座へ第三者名義の口座は、ほぼ全社が拒否します①を戻しきるまで、②は選べませんカードに戻せなくなる期限を書いている社AXIORY
カード入金が10か月以内なら、その期間の入金額を上限にカードへ最優先
iFOREX
一定期間が経つとカードへの返金ができなくなり、全額を銀行口座へ
BigBoss
カード入金分は原則60日出金不可

順番まで書いているのは HFM と FXGT でした。名義確認の書類の種類を具体的に挙げているのは、執筆時点で調べた30社のうち21社です。各社の条項は下の表にあります。

30社のカード返金と名義の条件

ブローカー カードへの返金・出金方法 名義の条件
AXIORY カード入金が10か月以内の場合、その期間の入金額を上限として最優先でカードに出金。カード入金額を超える分は他の出金方法を使う(入出金方法ページ) 登録名義と一致する銀行口座・カードのみ。出金方法は入金方法と一致させる必要あり。第三者から入金があった場合は返金時の手数料を利用者負担(入出金方法ページ)
XMTrading 記載が見当たりません(入金と出金ページ・取引条件ページを確認) 記載が見当たりません(入金と出金ページを確認)
FXGT 出金は入金に使用した方法と同じカード・eウォレット・銀行口座へ、同じ金額まで。複数手段で入金した場合はそれぞれの手段に入金額まで戻す例が示されている(取引FAQ) 第三者からの入金は受け付けない。名義が一致しない場合は関連性を示す補助書類を求め、認められなければ資金は最初の入金先へ戻される(取引FAQ)
ThreeTrader 記載が見当たりません(日本語サイトに入出金の詳細ページがなく、よくあるご質問にも記載なし) 記載が見当たりません(よくあるご質問を確認)
HFM 公式の出金一覧に上限の記載なし(最低出金額は5ドル) 入金時に使用した同じ決済手段・同じ資金元に返金する方針。入金額が全額返金されるまで他の方法では出金できないと公式FAQに記載
EBC Financial Group 記載が見当たりません(入出金ページ。カード入金は可能だが、カードへの出金ルールの記載なし) 第三者からの支払い・第三者への出金には原則対応しない。第三者による資金提供が疑われる場合、資金を全額返却し本人確認が済むまで口座を凍結する権利があると記載。
Axi 5万ドル(アジア地域の出金一覧) 「出金は、元の入金に使用したのと同じ決済方法で行う必要があり、資金は元の送金元に返されなければなりません」
Tradeview カードと電子ウォレットへの出金は入金額が上限。超過分は同名義の銀行口座へ(出金ポリシー) 不可。第三者からの入金も第三者への送金も受け付けないとAML/CTFポリシーに基づき明記(出金ポリシー)
TitanFX AML規約に従い「入金額まではお客様が入金に利用された方法、または口座への出金」。カードへの出金は入金に使ったカードへ。Titan FXの判断で別の出金方法になる場合ありと明記(出金方法ページ) 記載が見当たりません(出金方法ページ・入出金ページを確認。名義一致の要件は「入金に利用された方法への出金」として表現されている)
BigBoss クレジットカードで入金した場合、クレジットカード枠の現金化目的などを防止する関係上、カード入金額分の出金は原則60日以内は不可(ガイドライン) 第三者からの出金依頼は一切受け付けない。第三者名義で申請された場合は却下される(ガイドライン)
Exness 事前入金のない未認証のカードへの出金は拒否され、カードの認証が求められる(ヘルプセンター General withdrawal rules)。入金額までカードに戻すといったルールの記載は見当たりません 記載が見当たりません(ヘルプセンター General withdrawal rules を確認。日本からは公開ページ・ヘルプセンターともログインが必要)
XS.com クライアントサービス契約 第18.12条。入金に使った方法と同じ方法で、同じ送金人へ戻す。会社は特定の決済方法での出金を断り、別の方法を提案する権利と、追加書類を求める権利を留保 第18.16条「withdrawals will only be effected towards the Client. The Company will not make withdrawals to any other third party or anonymous account」。本人以外・匿名口座への出金は行わない
Vantage Trading 記載が見当たらない 第三者名義の入出金は禁止(入出金ポリシー「Third Party Payments」)。判明した場合は入金の取消し・ポジションの決済・利益の無効化・口座の解約ができる
IS6FX 記載が見当たらない アンチマネーロンダリングポリシーにより、登録の氏名と一致する銀行口座およびクレジットカードでの入金が必要。出金も登録名義と一致する口座に限られる
Milton Markets カード入出金の取扱いは見当たりません 入金と同じ方法で出金する必要があります(ヘルプセンター)
Land Prime 記載が見当たらない ヘルプセンターに「他人名義の口座へ資金を送金できますか?」の項目がある。アンチマネーロンダリングポリシーは英語で公開
iFOREX 入金額まではカードへの返金。返金枠を超える分は銀行口座への出金。カード入金後、一定期間が経過するとカードへの返金ができなくなる場合があり、その際は全額を銀行口座へ出金(資金/出金) 不可。顧客ではない第三者からの入金は受け付けない(第9.2.3項)。利益の出金は本人名義の銀行口座のみ(第9.3.6項)
WeTrade 記載が見当たらない 第三者名義の資金は、コンプライアンスが法的・AML上の根拠を文書で確認して承認した場合を除き認められない(顧客契約 第10条・第11条の間の記述)
EMCTrading 出金先は国内金融機関口座に限定。カードへの出金は不可。カード入金分を入金額まで戻すといったルールの記載は見当たりません(入出金ページ) 出金先の口座名義は登録名義と同一の国内金融機関口座のみ(入出金ページ)
MYFX Markets 入金元に戻す原則あり。「deposits made via credit card will be refunded to the same credit card」と明記 日本語FAQ「出金先の名義は弊社にご登録の名義と一致している必要がございます」。返金ポリシー第4項も第三者口座への返金を認めていません
VT Markets 記載が見当たりません。出金は「入金元に戻す(Return to Source)」方針だと公開ページに明記 名義の条件を定めた記載は、執筆時点で特定できていません
Tickmill 記載が見当たりません 記載が見当たりません。出金はウォレットの基準通貨で処理されるとだけ書かれています
Traders Trust 記載が見当たりません 入金に使った方法と同じ方法・同じ送金人へ(クライアントサービス契約 10.6)。第三者名義の入出金は不可
IC Markets(IC) カードで入金した金額を超える出金は、別の入金方法か銀行送金を使う必要があると出金案内に記載 出金は入金元と同じ経路へ。電子ウォレットは当初の入金元と同一の口座宛て
FXDD VISAへの出金は入金額まで。利益分は銀行送金かbitwalletでの出金になると入出金ページに記載 記載が見当たりません
DecodeFX 記載が見当たりません 記載が見当たりません
NordFX 入出金ページの「出金」タブに、カードの行がありません(入金タブには Visa・Mastercard があります。2026-10-11取得) 出金は入金と同じ決済手段(出金ポリシー)
FXCC カードへの返金は入金額まで(入出金ページ。手数料2.0%、最低50ドル) 記載が見当たりません
HYCM 記載が見当たりません。公開ページに方法ごとの一覧そのものが見当たりません 記載が見当たりません
TradeQuo 記載が見当たりません 入出金ページには入金と同じ手段が並びます。名義の条件を定めた記載は見当たりません

記載のあった場所(入出金ページ・出金ポリシー・AML規約・FAQ など)も記録した文に残してあります。「記載が見当たりません」は、無いという意味ではなく、公開されている文書で確認できなかったという意味です。

入れた方法が、戻し先の一覧にない社がありました

NordFX の入出金ページは、タブで入金と出金が切り替わります。2026-10-11に両方を開いて、並びが違うことに気づきました。

  • 入金の全世界向けは11本。Skrill/Neteller/Visa・Mastercard/USDT 3種/USDC 2種/BTC/Binance Pay
  • 出金の全世界向けは9本。Skrill/Neteller/USDT 3種/USDC 2種/BTC/Binance Pay。カードがありません

同社の出金ポリシーには「出金は入金と同じ決済手段で」とあります。その同じ決済手段が、戻し先の表に並んでいないことになります。

どう処理されるのかは、公開ページからは読み取れません。カードで入れた分が別の手段で戻るのか、そもそもカード入金を日本から使えないのか、書かれていません。ここは「書いていない」と記録するところまでです。

ついでに。入金はほぼ全部が手数料なし、出金は全部が有料でした。Skrill が0.5ドルから1%、Neteller が1ドルから2%、国・地域別は1.5%から4%。出金ポリシーは「同社は出金処理に手数料を課さない」と書いているので、ここは食い違いとして記録しました。

入金額を戻しきるまで、別の方法では出せない社

HFMの公式FAQは、順番まで書いています。入金時に使ったのと同じ決済手段・同じ資金元に返金する。入金額が全額返金されるまで、他の方法では出金できない。

これは実務上けっこう効きます。カードで10万円入れて口座が30万円になった場合、まず10万円をカードに戻し終えるまで、銀行送金には進めないという読み方になるからです。

FXGTも同じ設計で、複数の手段で入金した場合はそれぞれの手段に入金額まで戻す、という例まで示しています。Tradeviewはカードと電子ウォレットへの出金を入金額までとし、超過分は同名義の銀行口座へとしています。

カードに戻せなくなる期限がある社

AXIORYは期間を切っています。カード入金が10か月以内の場合、その期間の入金額を上限として最優先でカードに出金。超える分は他の方法を使う、という書き方です。

iFOREXも、カード入金後に一定期間が経過するとカードへの返金ができなくなる場合があるとし、その際は全額を銀行口座へ出金するとしています。

各社とも、この期限を置いている理由までは書いていません。読み取れるのは結果だけで、長く置いた資金ほど、戻し先が銀行口座に切り替わるということです。

第三者名義は、ほぼ全社が拒否します

30社のうち、名義について書いている社はすべて本人名義以外を認めていません。

  • iFOREX|顧客ではない第三者からの入金は受け付けない(第9.2.3項)。利益の出金は本人名義の銀行口座のみ(第9.3.6項)
  • EBC Financial Group|第三者による資金提供が疑われる場合、資金を全額返却し、本人確認が済むまで口座を凍結する権利がある
  • FXGT|名義が一致しない場合は関連性を示す補助書類を求め、認められなければ資金は最初の入金先へ戻される
  • Traders Trust|入金に使った方法と同じ方法・同じ送金人へ。第三者名義の入出金は不可(クライアントサービス契約 10.6)
  • EMCTrading|出金先は登録名義と同一の国内金融機関口座のみ。カードへの出金は不可

家族名義の口座を使う、といった発想はここで止まります。「本人名義でなければ出せない」ではなく「本人名義でなければ入れた時点で問題になる」と書いている社が複数あることに注意してください。

記載が見当たらなかった社

ThreeTraderは、カード返金・名義の条件のどちらも見当たりませんでした。日本語サイトに入出金の詳細ページがなく、よくあるご質問にも記載がありません。TitanFXは名義の条件が独立して書かれておらず、「入金に利用された方法への出金」という形で表現されています。2026年9月に追加した10社のうち、DecodeFX だけが、カード返金・名義の条件のどちらも見当たりませんでした。Tickmill・HYCM・TradeQuo は、2026年10月2日に引き直して条項が見つかったので、下の節に移しました。

書いていないことは、ルールが無いことを意味しません。AML対応として実務上は同じ運用をしている可能性が高く、その場合は申請して初めて分かることになります。

カード返金の条項は、思っていたより多くの社にありました

この節は最初、カード返金の条件を「記載が見当たらない」とした社がかなりありました。引き直したら、ほとんどで見つかりました。

最初の検索語は「カード」「返金」「refund」でした。引き直しに使ったのは original payment method/same method/refunded to the card/chargeback/net deposit/card issuer/入金額を超/同じ方法です。

置き場所が、社によってまるで違いました

  • 独立した「返金ポリシー」文書——WeTrade(Refund and Return Policy)、Land Prime(Refund Policy)
  • 利用規約の専用章——XMTrading(第63章 Deposits by credit/debit card、第64章 Chargebacks)、HYCM(第31章 Chargeback Policy)
  • 顧客契約の一条項——Exness(第6.9条)、HFM(第31.2.7条)、Traders Trust、IS6FX、Vantage(入出金ポリシー第13条)
  • 公開ページのFAQやヘルプセンターだけ——Tickmill、VT Markets、Milton Markets、TradeQuo。この4社は規約側の条項を確認できていません。

金額の上限をはっきり書いていたのは1社でした

WeTrade の返金・返品規約 (d) 項。「Refund requests shall not exceed the amount originally deposited by the Client and may only be considered where no trading」——返金請求は当初の入金額を超えてはならず、取引が行われていない場合にのみ検討されうる。

残りは金額ではなく経路を固定する書き方でした。入金に使った方法へ、同じ送金人へ。

チャージバックを申し立てたとき何が起きるかを、書いている社があります

  • XMTrading 第64.1条——故意か誤りかを問わず、USD 150 の「リサーチ手数料」を口座に課す権利
  • HYCM 第31.1条——損益を問わず未決済取引をすべて直ちに決済し清算、入金・出金・新規ポジションの制限(期間は当社の裁量)、契約の終了。31.2 はその制限から生じた損失に責任を負わないとします
  • IS6FX——予告なく即時に口座を凍結。さらに銀行やカード発行会社に返金請求を送らないことを顧客に約束させ、送った場合は口座をブロックする権利
  • Exness 第6.9条——調査手数料を課す権利(金額の記載なし、直ちに支払うべきものとされる)
  • Vantage 第13条——チャージバック手続きの対象になっている口座の出金申請を拒否する権利

カードの返金請求は、ブローカーとの関係では「出金」ではなく争いとして扱われます。どの社も、申し立てられた側として対応する条項を置いていました。

1回あたりの出金に、上限はあるのか

よく聞かれるわりに、調べてみるとほとんどの社が書いていない項目でした。保存してある規約アーカイブ359本を全文検索して、金額の書かれている記載だけを拾った結果です。

上限を数字で書いていたのは、1社だけでした

XS.comは、出金方法ごとに最低額と最大額を表で出しています。国内銀行送金が最低1,000円・最大1,000万円、bitwalletが最低3,000円・最大200万円、クレジット/デビットカードが最低5ドル・最大25,000ドル、仮想通貨が最低10ドル・最大30,000ドル(公開ページ /jp/accounts/funding-methods/withdrawals/)。

アーカイブを全文検索した範囲で、1回あたりの上限を方法別に数字で出していたのは、この社だけでした。

「上限は無い」と書いたうえで、条件を付けている社

ThreeTraderは、法的文書ページのよくある質問にこう書いています。

There is no specific limit for withdrawal amounts, but for withdrawals exceeding $10,000 (1 million yen), the transfer may be split into multiple transactions.

上限は無い。ただし1万ドル(100万円)を超える出金は、複数回に分割されることがある。金額の上限ではなく、1回で届くかどうかの話として書いてあります。

TradeQuoは、入出金ページの表に「1日の上限」という列を持っていて、掲載されている方法はすべて「無制限」です。ただしこの表は入金側で、出金側は切り替えボタンの先にあり、取得したアーカイブには入っていません。出金の表に同じ列があるかどうかは、確認できていません。

下限だけを書いている社

XMTradingは全口座タイプで5ドル。IS6FXは国内銀行送金・STICPAY・Peskaが5,000円(50ドル)、ビットコインが0.001BTC、イーサリアムが0.05ETH。WeTradeはWeTrade Social規約13.4条で20ドル。HYCMは入出金ページに入金の最低額として20ドルを書いていますが、出金側の最低額は見当たりません。

いずれも下限は書いてあり、上限は書かれていません。

ボーナスに付く上限は、口座の上限とは別です

Vantageの無料登録ボーナス規約には、入金をしていない顧客について「最低3ロットの取引が必要で、出金できる利益はUSD$70(10,000円)が上限」とあります。入金を1回でもした顧客には上限は無い、と続きます。

これは口座そのものの出金上限ではなく、ボーナスで得た利益に付く上限です。この種の条件はボーナス規約のほうに並べてあります。

残りの社は、見当たりませんでした

保存してある規約と公開ページの範囲では、上限・下限のどちらも金額が見つからなかった社が大半です。書いていないことは、上限が無いことを意味しません。送金先の銀行や決済事業者の側にも上限があり、申請して初めて分かることになります。銀行の規定は、ブローカーの規約とは別の層にあります。

まとめ

出金の可否は、金額より先に「どの方法で入れたか」で決まります。カード入金があるなら、そのぶんはカードに戻る。名義が違えば、そもそも受け付けられない。

口座を開く前に確かめるなら、順番はこうだと思います。まず自分が使う入金方法を決め、その方法で戻ってくるのかを読む。日数や手数料を比べるのは、そのあとで間に合います。

日数は出金日数、手数料は出金手数料にまとめています。入金が通らない側の条項は入金で止まる4か所にあります。

この記事は各社の公式ページ・出金ポリシー・AML規約・FAQから取った記録をもとにしています。取得時点は全社比較から各記事で確認してください。規約は3か月に一度読み直し、変更があれば直して更新履歴に残します。

名義と経路の条件は、日数や手数料より先に効きます。4条件で絞った結果は、30社の比較表と4条件を満たした2社にまとめてあります。合格は「おすすめ」という意味ではありません。その理由も、そのページに書いています。