最終更新:2026年10月12日

このページの結論

入出金の方法は、会社によって数も名前も違います。公開ページで名前まで確認できたのは、いちばん多い社で8つ、少ない社で3つ。そして30社のうち4社は、方法の名前そのものを公開ページに出していませんでした。

日本から使う人にとっての分かれ目は3つです。国内銀行送金があるか、bitwallet などの日本向けウォレットがあるか、暗号資産(USDT)を受けるか。どれも「全社にある」ものではありません。

出金は入れた方法に戻すのが原則ですが、カードには順番と期限を定めている社があります。2026年6月の法改正との関係はこのページに分けました。

ウォレットを経由すると、止まる場所が1つ増えます。bitwallet と STICPAY の規約から、その層に何が書いてあるかも並べました。bitwallet には「カードで入れてから1か月は、銀行への送金に適切な時間をいただく」という条項があります。

海外FXの比較記事は「入出金が豊富」「手数料無料」と書いて終わることが多いのですが、何が使えるかは公開ページを開かないと分かりませんし、開いても書いていない会社があります。

そこで30社の入出金ページを1社ずつ開いて、方法の名前が書いてあるかどうかから記録しました。「対応している/していない」ではありません。公開ページに名前が出ていたかどうかです。書いていない会社が、その方法を扱っていないとは限りません。

名前を公開していない社が4社ありました

先にこちらから書きます。FXGT・BigBoss・TitanFX・Exness の4社は、入出金のページを開いても方法の名前が出てきません。

ここは5社と書いていました。VT Markets が外れました。公式サイトのほうは今も一覧がないのですが、別ホストのヘルプセンターに5つとも書いてありました。探し方が足りなかっただけです。経緯は後ろで書きます。

形はそれぞれ違います。FXGT は「カード」「電子ウォレットとデジタル決済」「銀行送金」という区分までは書いていて、その先は「支払い方法は地域によって異なります。利用可能な方法はクライアントポータルでご確認ください」。口座を作らないと分かりません。

TitanFX は、手数料や反映時間の条件は書いてあるのに方法の名前だけがありません。

EMCTrading は、調べ直したら形が変わりました。表の「入金方法」の列に名前のテキストがないのは HYCM と同じですが、画像のファイル名を見ると USDT.png。方法はひとつ、USDT だけでした。出金タブに切り替えても同じ画像です。ただし同じページのQ&Aには「入金時に使用したカードが無効となった場合はどうすればいいのか?」という項目があります。表にカードの行はありません。

TitanFX はもう一段おかしな形でした。入出金規約の第1章に「利用可能な入出金の方法、決済サービスプロバイダー、また入出金に要する必要条件に関する追加情報は、以下の通りです」とあるのに、続くのは処理時間の節です。予告だけがあって、一覧がない。6ページ全部を読みました。この件は後ろで詳しく書きます。

Exness は個人エリアにログインしないと一覧が出ません。日本から公開ページを見ても確認できませんでした。

HYCM は少し違う形でした。表はあるのですが、方法の名前がテキストで書かれておらず、アイコン画像のファイル名(bank-wire/visa/crypto)でしか読めません。ついでに言うと、この表の対応通貨は USD・EUR・GBP で、JPY がありません。

公開ページで確認できた方法の一覧

名前が出ていたものだけを、そのまま並べます。数が多い順です。

ブローカー 公開ページで名前を確認できた方法 出どころ
XS.com 7つ。国内銀行送金/ビットウォレット/クレジット・デビットカード/仮想通貨(USDT-TRC20・ERC20・BEP20、USDC、BTC、ETH)/スティックペイ/国際銀行送金/Peska Wallet 入出金方法ページ(最低額・上限・所要時間つき)
Land Prime 6つ。クレジットカード/国内銀行振込/USDT/ビットコイン/STICPAY/BINANCE PAY 入出金ページ
HFM 6つ。銀行送金/カード(JCB・Visa・Mastercard)/暗号資産/BXONE/bitwallet/Binance Pay 入出金ページ
IS6FX 8つ。カード(VISAはUSD決済のみ)/国内銀行送金/Sticpay/Peska/BTC/ETH/USDT(ERC-20)/USDC(ERC-20) 入出金ページ
Axi 8つ。カード/PayPal/国際銀行送金/Skrill/Neteller/AstroPay/FasaPay/暗号資産。出金には bitwallet(「日本在住者のみ利用可能」)が加わります アジア地域の入出金ページ+ヘルプセンター
Vantage Trading カード(Visa・Master・JCB)/Japan Instant Bank Transfer(国内銀行振込)/暗号資産/bitwallet/オンラインバンキング 入出金ページ
EBC Financial Group 国内銀行送金/国際電信送金/USDT・USDC/電子ウォレット(Peskaほか)/VISA・Mastercard 入出金ページ
Milton Markets bitwallet/Peska/国内銀行送金/USDT/USDC 入出金ページ
Traders Trust 9つ。銀行送金/カード(Visa・Mastercard・JCB)/Apple Pay・Google Pay/Bitcoin/USDT(TRC20・ERC20)/Skrill/Neteller/XRP/LTC。方法名はテキストになく、アイコン画像の alt でしか読めません。本文は「電子ウォレット:STICPAY、BITWALLETなど」と書いていますが、9枚のカードにその2つはありません(2026-10-11取得) 入出金ページ
MYFX Markets 5つ。日本国内銀行送金/国際銀行送金/クレジットカード/bitwallet/仮想通貨 FAQ「入金方法を教えてください」
AXIORY 5つ。国内銀行送金/国際銀行送金(※入金は一時停止中と記載)/カード(VISA・Mastercard・JCB)/NETELLER/Skrill 入出金方法ページ(手数料・上限つき)
FXDD 銀行送金(円・手数料2.5%)/Sticpay/USDT ほか 入出金ページ
Tradeview 銀行送金/カード/電子ウォレット(Skrill・Neteller・Upholdほか)/地域により暗号資産。日本語トップには bitwallet と Peska 入出金ページ+日本語トップ
FXCC 銀行送金(最低500ドル)/カード(最低20ドル)/電子ウォレット(最低10ドル)/暗号資産(BTC・ETHほか) 入出金ページ
DecodeFX 銀行振込(JPY・USD・EUR)/暗号通貨(USDT・USDC・BTC・ETH)/オンライン決済サービス(カード・Eウォレット) 入出金ページ
ThreeTrader 国内銀行振込(即時)/国際送金(1〜3営業日)/暗号資産(USDT・即時)ほか 入出金ページ
WeTrade USDT/国内銀行送金(一部の国・地域のみ)/カード。ただしこの表は日によって行が出てきません 入出金ページ
NordFX 11+8地域。全世界向けが Skrill/Neteller/Visa・Mastercard/USDT(TRC20・BEP20・ERC20)/USDC(BEP20・ERC20)/BTC/Binance Pay の11。そのほかに国・地域別の経路が8つ並びますが、日本はありません(バングラデシュ・中国香港マカオ台湾・インド・イラン・パキスタン・フィリピン・スリランカ・ベトナム) 入出金ページ(2026-10-11取得)
TradeQuo VISA・Mastercard/ApplePay・GooglePay/国際電信送金 入出金ページ
iFOREX 3つ。カード/bitwallet/国際電信送金。仮想通貨での送金は受け付けないと明記 資金・入金方法ページ
HYCM 3つ。銀行送金/カード/暗号資産。表に方法名のテキストがなく、アイコン画像のファイル名でしか読めません。対応通貨は USD・EUR・GBP で JPY がありません 入出金ページ
XMTrading カード/電子ウォレット/銀行振込(最低5ドル) 入出金ページ
Tickmill 銀行送金/カード/電子ウォレット(最低入金100、通貨は USD・EUR・GBP・ZAR) クライアントエリアの案内
IC Markets 14の方法を対応通貨と処理時間つきで公開。カード/PayPal/Neteller/Skrill/UnionPay/銀行振込/Bpay/ブローカー間送金/POLI/タイ・ベトナムのインターネットバンキング/Rapidpay/Klarna/Cryptocurrency(BTC・ETH・USDC・USDT)。JPY対応は6つで、日本の国内銀行送金はありません。同じページの冒頭は「15を超える入金方法」と書いています。出金ページは4グループ(銀行送金/カード/Neteller・Skrill・ウォレット・暗号資産)に畳まれ、そこだけ「国内送金1〜2営業日」が出てきます(2026-10-11取得) 入金ページ+出金ページ
FXGT 区分だけ。「カード」「電子ウォレットとデジタル決済」「銀行送金」の3つで、個別の名前は「地域によって異なる。クライアントポータルで確認」 入金・出金方法ページ
BigBoss 一覧が公開されていません。ガイドラインは「指定の入金方法のみで受け付けており、マイページへログイン頂いた上で…お選びください」。静的サイトマップ50URLにも入出金方法のページはありません ガイドライン
TitanFX 一覧が見当たりません。入出金規約は「利用可能な入出金の方法…に関する追加情報は、以下の通りです」と予告しますが、続くのは処理時間の節です。暗号資産だけは第3章に特別規約があります 公式サイト+入出金規約
EMCTrading USDT ひとつだけ。表の方法名はテキストではなく画像(USDT.png)で、行は1行。手数料なし・最低10,000円/100ドル・反映1〜30分。ただしQ&Aにはカードに関する項目があり、表と一致しません 入出金ページ
VT Markets 5つ。カード(Visa・Mastercard)/電子ウォレット(Neteller・Skrill)/国内銀行振込/国際銀行送金(SWIFT)/暗号資産。ただし自分の地域で使える経路はポータルにログインしないと分かりません。入金は取引口座と同一名義の経路からに限ると明記 ヘルプセンター(2026-10-10取得)+入出金ポリシー
Exness 個人エリアにログインしないと表示されません。日本からは公開ページでも確認できませんでした ―

国内銀行送金:日本の銀行から直接入れられる社

国内銀行送金が公開ページに出ていたのは、XS.com・Land Prime・IS6FX・Vantage(Japan Instant Bank Transfer)・EBC・Milton Markets・MYFX Markets・AXIORY・ThreeTrader・WeTrade です。

国際送金とは別物です。AXIORY は両方を載せていて、条件がはっきり違います。国内銀行送金は口座反映が約30分、着金1〜3営業日。国際銀行送金は着金3〜20営業日で、しかも「現在、入金は一時的にご利用いただけません」と注記されています(2026-10-10取得)。

XS.com も同じ形です。国内銀行送金は約1時間で反映、国際銀行送金は1〜7営業日。同じ「銀行送金」でも、2週間以上違うことがあります。

金額の刻みも社ごとです。AXIORY の国内銀行送金は1回1,000,000JPYまで、月の合計で18,000,000JPYまで。XS.com は1回10,000,000JPYまで。入金の上限は、まとまった資金を動かすときに効いてきます。

日本向けウォレット:bitwallet・STICPAY・Peska・BXONE

銀行とカードの間を埋めているのが、この層です。海外の会社に日本円を送るための中継になっています。

  • bitwallet|XS.com(ビットウォレット表記)・HFM・Vantage・MYFX Markets・Milton Markets・iFOREX・Tradeview・Axi(出金のみ、「日本在住者のみ利用可能」)
  • STICPAY|XS.com(スティックペイ)・Land Prime・IS6FX(Sticpay)・FXDD・Traders Trust(要約欄にだけ名前があり、決済方法の一覧には出てきません)
  • Peska|XS.com(Peska Wallet)・IS6FX・Milton Markets・EBC・Tradeview
  • BXONE|HFM・Traders Trust(2026-10-11に見直したところ、入出金ページに BXONE の記載は見当たりませんでした)

この層は、ブローカーの規約ではなく決済業者の規約で動きます。bitwallet の利用規約には「通知すれば理由を問わず終了できる」という条項があり、決済業者のところで止まるに分けて書きました。ブローカーが出金を承認しても、その先で止まることがあります。

銀行以外の経路は、実際にどう動くのか

ここからは、ウォレットを使うとどういう形になるのかを書きます。いちばん大きな違いは、資金が通る場所が1つ増えることです。

銀行以外の経路は、あいだにもう一つ、別の規約が挟まります

日本の銀行から直接ブローカーへ送る場合と、ウォレットを経由する場合の違いです。経由すると、区間ごとに効く規約が変わります。

入金のときあなたの銀行口座日本の銀行ウォレットbitwallet ほか取引口座ブローカー銀行の規定決済業者の規約ブローカーの規約出金のとき(向きが逆になるだけで、通る場所は同じ)あなたの銀行口座着金ウォレット受取取引口座出金申請ここで止まることがあるここでも止まるまずここ

止まる場所が1つ増えます。ブローカーが出金を承認しても、ウォレットの側で止まることがあります。bitwallet の利用規約には、会社が通知のうえ理由を問わずサービスを終了できるという条項があります(決済業者のところで止まる)。

手順としては、4つに分かれます

  1. ウォレットの口座を自分で開く。ブローカーとは別の会社なので、申し込みも本人確認も別にやります
  2. 本人確認を通す。STICPAY の規約 2.7 は「必要な書類を提出し、当社のすべての検証を通過しなければならない」と定めています
  3. 日本の銀行からウォレットへ入れる。ここは国内送金なので、着金は早い
  4. ウォレットからブローカーへ送る。ブローカー側の入金画面でウォレットを選び、ウォレット側で承認します

出金はこの逆です。ブローカーに出金を申請し、ウォレットで受け取り、そこから自分の銀行に出す。3回の手続きが要ります。

国内銀行送金が使える社なら、この経路はまるごと要りません。上の表で国内銀行送金が確認できた10社は、日本の銀行から直接入れられます。ウォレットを挟む理由は、国内銀行送金がない社を使うときと、入出金の速さを取りたいときです。

bitwallet:手数料がかかるのは「銀行に戻す」ところ

日本向けウォレットのなかで、上の表にいちばん多く出てくるのが bitwallet です。同社は自分のサービスを3つの段階に分けて説明しています。

bitwallet は3つの段階に分かれていて、手数料のかかる場所が違います

同社が「お支払準備」「お支払」「お受取」と呼んでいる3段階です。各種手数料のページ(2026-10-10取得)の、パーソナル/ビジネスアカウントの欄から取りました。

1お支払準備銀行からウォレットへ入れる0円〜(国により変動)2お支払ウォレットからブローカーへ送る無料〜3お受取ウォレットから銀行へ出す各通貨で10USDに相当の金額最低受取額:USD 10 / EUR 10 / JPY 1,000 / AUD 10

銀行に戻すところで、1回ぶんの手数料がかかります。同じページに「別途、銀行振り込み手数料、中継銀行手数料などが必要となります」とも書かれているので、表の金額だけでは終わりません。ビジネス・マーチャントアカウントは「事業内容により0.8%〜」と率になります。

ブローカーへ送るところ(お支払)は「無料〜」。手数料が形になって出てくるのは、ウォレットから自分の銀行へ戻すところ(お受取)です。パーソナルアカウントなら各通貨で10USDに相当する金額。日本円の最低受取額は1,000円です。

そして同じページに、こう書かれています。「別途、銀行振り込み手数料、中継銀行手数料などが必要となります」。表の金額が全部ではありません。

着金までの日数にも幅があります。「受取銀行または中継銀行によっては10日以上かかる場合もございます」。

カードで入れた直後は、銀行への送金が遅れることがあります

読んでいて手が止まったのはここでした。

マネーロンダリングおよびクレジットカードの不正利用や現金化防止の観点より、1か月以内にクレジット・プリペイドカードによるお支払やご入金がある場合には、弊社の裁量によりご指定銀行口座への送金まで、適切なお時間をいただいております。

出典:bitwallet 各種手数料(2026-10-10取得)

カードでウォレットに入れてから1か月のあいだは、銀行への送金が待たされることがある、と書いてあります。「適切なお時間」が何日かは書かれていません。

ブローカー側にもカードで入れた分はカードに戻すというルールがあります。カードを使うと、ブローカーの側でも、ウォレットの側でも、戻り方に条件が付くということです。

送金できない国が、名指しで並んでいます

同じページに送金禁止国の一覧があります。アフガニスタン、イラン、北朝鮮、シリアといった名前に混じって、ロシア、カザフスタン、ジョージア、ペルー、南アフリカ、バングラデシュも入っていました。日本は入っていません。

最後に一文が添えられています。「状況に応じてリストに含まれていない国も対象となる場合がございます」。リストは確定ではない、という書き方です。

ウォレットから銀行に戻すときの手数料は、業者で違います

同じ層にいる2社の料金表を並べます。どちらも「ウォレットから自分の銀行に出す」ところの料金です。

ウォレット 日本の銀行へ出すとき 最低/上限
bitwallet 銀行口座振込(パーソナル):各通貨で10USDに相当の金額(国により変動)。国内と国際の区別は表にありません 最低受取 JPY 1,000
BXONE 日本国内銀行送金:500 JPY/回(定額)
国際銀行送金(JPY):出金額の1.00%、ただし最低2,000 JPY
最低 10,000 JPY/上限 国内400万・国際200万
Peska 日本円:月1回まで無料(個人口座)。2回目以降は0.2%、ただし最低 880 JPY/ 米ドル:1.2%、最低 20 USD / ユーロ・ポンド:2.4%、最低 40 / USDT:月1回無料、2回目以降 1.2%・最低 20 USD 記載が見当たりません

出典:bitwallet 各種手数料/BXONE Fees(いずれも2026-10-10取得)

BXONE は国内と国際を分けていて、国内が500円の定額です。国際のほうは1%で、最低2,000円。10万円を国際送金で出すと2,000円、50万円なら5,000円。率で取るので、金額が大きいほど効きます。

bitwallet は国内と国際を分けていません。「各通貨で10USDに相当の金額」で、日本円なら1,500円前後。どちらも「別途、銀行の手数料がかかる」と注記しています。

BXONE のトップページには、もうひとつ目を引く一文がありました。「Transactions to or from online casinos are strictly prohibited」(オンラインカジノとの取引は厳格に禁止)。決済業者は、自分が通す資金の用途にも線を引いています。

BXONE:契約先は、利用規約ではなくプライバシーポリシーにありました

手数料のあとに利用規約を開いて、冒頭で止まりました。「These Terms of Service constitute the agreement … between you and one of the following parties.」——「以下の当事者のいずれか」と書いてあるのに、そのあとに当事者の名前が1つも出てきません。次の段落は、サイト内の他のポリシーを規約に取り込むという話に移ります。

規約の全文(4,176字)を読み直しても、法人名・登記番号・準拠法・管轄のどれも出てきませんでした。TitanFX の入出金規約が「以下の通りです」と予告して次が別の見出しだったのと、同じ形です。

ここで「どこにも書かれていない」と書きそうになりましたが、このサイトでは否定形を書く前に裏を取り直す決まりにしています。それでプライバシーポリシーを開いたら、1.1 にありました。

「BXONE … is a company incorporated in the Independent State of Samoa under the laws of the Independent State of Samoa」(BXONEはサモア独立国法に基づいてサモア独立国で設立された会社)。契約先の所在が書かれているのは、利用規約ではなくプライバシーポリシーの第1条でした。

ただし、書かれているのは設立国だけです。法人名は「BXONE」としか書かれておらず、登記番号も住所もありません。Peska が会社名・住所・法人番号まで出して当局の登録簿で引けたのと比べると、確かめられる手がかりの量がかなり違います。

BXONE の利用規約は、Risk Disclosure Statement・Anti-Spam Policy・Law Enforcement Requests Policy・Fees Schedule の4つを「参照により規約に組み込む」と書いています。このうちサイト内でリンクが見つかったのは Fees(手数料ページ)だけでした。

残り3つは、URLを9通り当ててみましたがすべて HTTP 403。robots.txt と sitemap.xml も403で、存在しないパスも403を返すサーバーです。つまり「ない」のか「この方法では読めない」のかを区別できません。読めていないものを読めたことにはしないので、ここまでです。

Peska:公式サイトは peska.co でした

このページを最初に書いたとき、Peska だけは「公式サイトのドメインを特定できませんでした」と書いて置いていました。peska.io は名前が引けず、peska.com は証明書のエラーで開かない。名前は5社の入出金ページに出てくるのに、本人のサイトが見つからないという状態でした。

2026-10-10 に見つかりました。peska.co です。見つけ方は遠回りで、FXGT が自社ドメインに置いている Peska の紹介記事から、公式サイトへのリンクを辿りました。ドメイン名を当てにいくより、名前を出している会社のページから辿るほうが早いことがあります。

手数料は、通貨ごとに別の料率が置かれています

各種手数料のページは、出金・入金・外貨両替・Peska間送金の4つに分かれていて、そのそれぞれが通貨ごとに違う料率を持っています。日本円だけを見ていると気づきません。

通貨 出金 入金 外貨両替 Peska間送金
日本円 ¥ 月1回無料/2回目以降 0.2%・最低 ¥880 無料 無料 0.5%・最低 ¥80
米ドル $ 1.2%・最低 $20 無料 無料 0.5%・最低 $0.8
ユーロ € 2.4%・最低 €40 無料 無料 0.5%・最低 €0.8
ポンド £ 2.4%・最低 £40 無料 無料 0.5%・最低 £0.8
ドン ₫ 3.0%・最低 ₫15,000 無料 無料 1.0%・最低 ₫15,000
USDT 月1回無料/2回目以降 1.2%・最低 $20 無料 対象外 記載が見当たりません

出典:Peska「個人口座の各種手数料」(2026-10-10取得)

日本円と USDT だけが「月1回無料」の対象です。ページの脚注に「対象:日本銀行・USDT出金」と書かれています。ユーロとポンドは2.4%で、最低額が40。5万円相当を出すと、率ではなく最低額のほうが効きます。

そして出金だけが有料で、入金と外貨両替はどの通貨も無料です。このページで何度も出てきた形がここにもあります。入れるところは無料にして、出すところで取る。

規約に書かれていたのは、取り消しと停止のほうでした

利用規約は英語で、見出しは Fees・Paying-in Service・Withdrawal funds・Material Breaches・Closing Peska account の順に並んでいます。手数料よりも、手数料の決め方と止め方のほうが具体的に書かれていました。

  • 手数料は予告なく変えられます。Fees に「We may change to set all fees without notification.」。上の表は2026-10-10時点のもので、通知の約束はありません
  • 出金を取り消すと、日本の銀行への円送金では ¥3,300 + 銀行手数料 ¥880 がかかります。Withdrawal funds に明記されています。日本以外は「場所によって変わる、問い合わせてほしい」
  • 銀行からの組戻しは保証されません。「Unwinding of funds transfer from a bank is not guaranteed.」。銀行に拒否されることがあり、そこで発生した手数料は利用者の口座から請求されます
  • 出金通貨に対応する口座を持っているかの確認は、利用者の責任です。米ドル・円・ポンド・ユーロのいずれかで、受け取る側の銀行口座がその通貨で動くことを確かめる義務が利用者側に置かれています
  • 規約違反と判断されると、入金・出金・内部送金が使えなくなります。「certain functions including deposits, withdrawals, and internal fund transfers will be unavailable」
  • 退会するとき、残高が手数料に足りなければ残高は全額引かれます。Closing Peska account に「If the fee cannot be deducted due to insufficient balance, the balance will be debited in full.」。退会申請をすると、その時点でログインできなくなるとも書かれています

最後の一文は、読んでいて手が止まりました。残高が手数料より少ないと、その残高が手数料として全部引かれる、と読めます。端数を残して閉じると、その端数は戻ってこない形です。英文のままなので、そう読むしかありませんでした。

運営法人はカナダの N.BRIGHT NETWORK LTD. で、FINTRAC の登録簿にありました

会社概要に「弊社N.Bright Network Ltdは2012年10月にカナダで設立し、カナダの金融サービス機構(FINTRAC)から正式に登録・規制されており」と書かれています。法人番号 BC1341662、住所は 302-540 Lawrence Avenue, Kelowna BC。

FINTRAC は登録簿を CSV で公開しているので、照合できました。17,846行のうちに、たしかにありました。

項目 登録簿の記載
法人名/屋号 N.BRIGHT NETWORK LTD.(両方とも同じ)
住所 302-540 LAWRENCE AVENUE, KELOWNA, BRITISH COLUMBIA, CANADA, V1Y6L7
ウェブサイト Not available(登録簿には載せていません)
提供サービス Foreign Exchange / Money Transferring / Virtual Currency
状態 Registered
MSB登録番号 M22881813
初回登録日/有効期限 2022-01-19 / 2027-10-23
法人番号/設立日 BC1341662 / 2022-01-07(ブリティッシュコロンビア州)

出典:FINTRAC「Money Services Business Registry」CSV版(2026-10-10取得)

登録そのものは確認できました。ただ、登録簿と公開ページで3つ合いません。

  • 設立の年が10年ずれています。会社概要は「2012年10月にカナダで設立」、登録簿の設立日は 2022-01-07。法人番号 BC1341662 は一致しています
  • 規約が挙げている監督機関が違います。会社概要は FINTRAC ですが、規約の Account security には「We follow a strict set of rules set by the FCAC in Canada.」。FCAC(金融消費者庁)と FINTRAC(金融取引報告分析センター)は別の機関です
  • 郵便番号が違います。会社概要は V1Y 6L7、規約は V1Y 2A7。番地は同じ。登録簿は V1Y6L7 です

FINTRAC は登録簿のページに「Registration with FINTRAC does not indicate that FINTRAC endorses or licenses the business.」(FINTRACへの登録は、FINTRACがその事業を推奨または免許したことを示すものではない)と自分で書いています。このサイトが金融庁の一覧について書いているのと同じ構造です。登録の有無は事実として確かめられますが、それは評価ではありません。

同じ住所に、15件のMSBが登録されています

登録簿を住所で引くと、302-540 Lawrence Avenue, Kelowna の同じ一室に15件のMSBが登録されていました。状態の内訳は Registered が8件、Expired が5件、Revoked(取消)が2件。

これ自体は、何かを意味するものではありません。登記代行業者のオフィスを登録住所に使うのは普通のことで、日本の会社でも同じです。ただ、「カナダで登録されている」という一文の背景として、こういう形になっていることは知っておいていいと思いました。

Peska の名前が出てくる5社(XS.com・IS6FX・Milton Markets・EBC・Tradeview)の側には、この話は一切書かれていません。決済業者を選んでいるのは業者で、その先の法人を確かめるのは利用者の側になります。

STICPAY:規約は英語で、停止の裁量が書かれています

日本語のサイトはありますが、利用規約は英語のままでした。条項番号で引けるので、気になるところを並べます。

  • 2.2|サービスを提供していない国の居住者は利用できない。その国のリストは随時改定し、「変更は即時かつ通知なしに効力を生じる」(Any changes made will come into effect immediately and without notice)
  • 2.7|必要な書類を提出し、すべての検証を通過しなければならない。情報を提供しない、または協力しない場合、口座を停止または閉鎖する権利を留保する
  • 3.9|出金や送金のときに入力した情報が誤っていて資金が誤った口座に送られた場合、当社は責任を負わない
  • 5.x|禁止された取引を行った場合、取引の取り消し、口座の閉鎖または停止、法執行機関への報告、損害賠償の請求を行う権利を留保する

出典:STICPAY Terms & Conditions(2026-10-10取得)

bitwallet と同じ形です。決済業者の側に、止める裁量が書いてある。ブローカーの規約だけを読んでも、この層は見えません。

暗号資産:USDT を受ける社と、受けないと書いた社

USDT や USDC を入出金に使える社は多数ありました。XS.com はチェーンまで書いています(USDT-TRC20・USDT-ERC20・USDT-BEP20・USDC-BEP20・USDC-ERC20・BTC・ETH)。IS6FX も USDT(ERC-20)・USDC(ERC-20) とチェーンを明記しています。

逆の社もあります。iFOREX は「仮想通貨での送金は受け付けない」と明記していました。方法はカード・bitwallet・国際電信送金の3つだけです。

USDT という同じ名前の中に、別々のネットワークが並んでいます

XS.com の入出金ページが並べていた表記です。同じ「USDT」でも、送るネットワークが3本に分かれています。

USDTUSDT-TRC20Tron のネットワークUSDT-ERC20Ethereum のネットワークUSDT-BEP20BNB Chain のネットワーク宛先アドレスの形も、かかる送金手数料も、ネットワークごとに違いますブローカーが指定したネットワークを選ぶ

ネットワークまで書いている社と、「USDT」とだけ書いている社があります。XS.com は USDT-TRC20・USDT-ERC20・USDT-BEP20・USDC-BEP20・USDC-ERC20・BTC・ETH と並べ、IS6FX は USDT(ERC-20)・USDC(ERC-20) と書いています。Land Prime や EBC は「USDT」までで、ネットワークの記載が見当たりません。

MYFX Markets には、読んでいて手が止まった記載がありました。「仮想通貨はCFDという派生商品となります。そのため、コインの売買を行っているという事ではなく、コインのプライスの変動によるお取引を行いますので、コインを出金する事はできません」。取引商品としての暗号資産と、入出金手段としての暗号資産は別だという説明です。同社は入金手段としての仮想通貨には対応しています。

暗号資産で入れるときに、規約が注意していること

ネットワークの話を規約の側から裏づけている社がありました。TitanFX の入出金規約(更新日2026年6月)には、暗号資産だけを扱う章があります。

Titan FX が提供する暗号資産(仮想通貨)口座のアドレスは、特定の暗号資産のみに使用されます。他の種類の暗号資産や資産を送金した場合、資金が喪失する可能性があります。

各入金リクエストごとに新しいウォレットアドレスが生成されます。入金ごとに固有の暗号資産入金リクエストを作成する必要があります。(中略)Titan FX は、お客様の入力ミスに起因する損失や遅延について一切の責任を負いません。

出典:Titan FX 入出金規約 第3章 I(2026年6月版・2026-10-10取得)

アドレスは使い回しではなく、入金のたびに新しく作られます。前回のアドレスに送っても届かない、ということです。

同じ章には、時間の制限も書かれていました。

各入金依頼には、固定為替レートが適用されます。この固定レートは15分間有効です。15分経過後に、入金が行われた場合、スポット・レートが適用されます。

出典:Titan FX 入出金規約 第3章 II(同上)

暗号資産の価格は動きます。入金の依頼をしてから15分を過ぎると、適用されるレートがその時点の市場価格に変わる。送金が詰まって15分を超えることは普通にあります。

TitanFX の規約は、方法の一覧を予告して、書いていません

この規約を読んでいて、もうひとつ引っかかった箇所があります。第1章の末尾です。

当社は、オンライン決済のため、複数の決済手段及び決済サービスプロバイダーを提供します。利用可能な入出金の方法、決済サービスプロバイダー、また入出金に要する必要条件に関する追加情報は、以下の通りです。

出典:Titan FX 入出金規約 第1章(同上)

「以下の通りです」と書いてあるのに、続くのは「2. 処理時間」の節でした。方法の一覧は、この規約のどこにも現れません。6ページ全部を読みました。

同じ段落には、こうも書かれています。「当社は、掲載された決済手段のプロバイダーのいずれとも、提携関係にはありません」。決済業者との関係を、はっきり切り離しています。

出金のルールも明快でした。「出金(返金)は原則として、最初に使用された入金元口座に対してのみ、同額まで行う」(第4章)。そして入金額を超える取引利益の出金は、顧客が選ぶ支払方法に応じて処理。元本と利益で出口が分かれる形は、MYFX Markets と同じです。

VT Markets:公式サイトにはなく、別ホストのヘルプセンターに全部ありました

VT Markets は「名前を公開していない社」に入れていました。2回探して2回とも見つからなかったからです。vtmarkets.com/jp/funding/ は404、トップページからも入出金のリンクが辿れません。

3回目は入口を変えました。トップのフッターにあったヘルプセンターのリンクを辿ったら、別のドメインでした。get.vtmarkets.help です。カテゴリ「取引口座の入金および出金」に、入金30記事・出金29記事。探していたものは全部そこにありました。

公式サイト本体(www.vtmarkets.com)は、サーバーからの取得を HTTP 403 で拒否します。だから監視対象の10行は止めてあります。ところがヘルプセンターは別ホストで、普通に取れました。同じ会社でも、ホストが違えば結果が違います。

入出金ポリシー(英語)には、こう書かれています。「Refer to the deposit methods available on the Deposit Page of our website for more details.」(当社ウェブサイトの入金ページで、利用可能な入金方法をご確認ください)。サイトマップの固定ページ85件を全部見ましたが、その入金ページはありません。唯一それらしいのが、この入出金ポリシー自身でした。「ウェブサイトの入金ページ」と書かれているものは、ログインの先にあるポータルの画面です。

入金は5つ、出金は5つ。ただし自分の地域で使えるかは別

方法 入金の反映 出金の所要
クレジット/デビットカード(Visa・Mastercard) 60分以内 3〜7営業日
電子ウォレット(Neteller・Skrill) 60分以内 1〜3営業日
暗号資産 60分以内 1〜3営業日
国内銀行振込 1営業日以内 1〜3営業日
国際銀行送金(SWIFT) 3〜7営業日 3〜7営業日

出典:VT Markets ヘルプセンター「VT Markets はいくつの入金方法に対応していますか?」「入金が反映されるまでどのくらいかかりますか?」「VT Marketsではどの出金方法に対応していますか?」「出金が口座に反映されるまでの時間はどのくらいですか?」(いずれも2026-10-10取得)

どの記事にも同じ注記が付いています。「ご利用いただける具体的な決済方法および現地ゲートウェイは、登録されている居住国によって異なります」。方法の名前は分かりましたが、自分の国で使える経路はポータルにログインしないと分かりません。

同じセクションに置かれた2つの記事で、方法の数が違いました。「どのような入金方法を提供していますか?」は4つ(カード・電子ウォレット・国内銀行振込・国際銀行送金)、「いくつの入金方法に対応していますか?」は5つ(暗号資産が加わる)。暗号資産には専用の手順記事もあるので、上の表は5つで数えました。

日本語のヘルプセンターなのに、日本の話は1か所だけでした

59記事を全部読んで、「日本」「JPY」「Japan」が出てくるのは1か所だけでした。最低入金額・最低出金額の通貨別の表です。

口座通貨 最低入金額 最低出金額
JPY(日本円) 5,000 6,000
USD(米ドル) 50 40
AUD・CAD 50 40
GBP(英ポンド) 50 30
HKD(香港ドル) 400 300
USC(米セント) 5,000 4,000

出典:VT Markets ヘルプセンター「ライブ取引口座の最低入金額および出金額はいくらですか?」(2026-10-10取得)

表を見ていて気づきました。6通貨のうち5つは、最低出金額のほうが最低入金額より低いか同じです。JPY だけが逆で、入金5,000に対して出金は6,000。

5,000円だけ入れた口座からは、そのままでは出せない計算になります。理由の説明は記事にありません。為替換算の都合で丸めた結果かもしれませんし、意図があるのかもしれません。書かれていないので、そこは分かりません。

そして「国内銀行振込」が日本の銀行から使えるとは、どこにも書かれていません。「お客様の国に合わせた国内銀行ネットワーク」という書き方です。だから上の国内銀行送金の社数には足していません。

出金手数料は「取らない」と書いた直後に、20ドルが並んでいます

出金手数料の記事は、こう始まります。「後述の銀行送金手数料を除き、VT Marketsが手数料を徴収することはありません。」そして続く一覧がこれです。

  • 銀行送金:毎月初回の出金は無料。同月内の2回目以降は1回の申請につき20米ドル相当の固定手数料
  • 電子ウォレット:Skrill 1%、Neteller 2%の処理手数料

一覧の下に、もう一文あります。「上記の手数料は銀行機関および決済プロバイダーによって請求されます。」

読みながら手が止まりました。「月の初回だけ無料で、2回目から20ドル」という線引きは、銀行が決めるものではなく、口座を持っている側が決めているように見えます。ただ記事は銀行と決済プロバイダーが請求すると書いています。どちらが正しいかは、ここからは判断できません。両方書いてある、というところまでが確かめられたことです。

入金のほうは「入金手数料はかかりません」と1行で、例外の記載はありません。

出金が止まる理由を、7つ並べて書いていました

これは30社のなかでいちばん具体的でした。「出金リクエストが拒否されたのはなぜですか?」という記事に、理由が7つ挙がっています。

  • 同一送金元への出金:入金した元本が全額返るまで、出金は入金に使った方法に戻す
  • 第三者名義口座の利用制限:資金は本人名義の口座にのみ。第三者名義は禁止
  • 住所確認が保留中:承認済みの住所証明(POA)がないと出金機能が有効にならない
  • 追加認証が必要:セキュリティチェック・口座アクティビティの確認・書類の更新
  • 利用可能証拠金不足:保有ポジションで証拠金が拘束されているとき
  • 最低出金額未満:選んだ決済チャネルの最低額を下回っているとき
  • 支払い情報が正しくない:口座番号・受取人名・IBAN/SWIFTの誤り

拒否の具体的な理由はシステム通知メールに表示されるとも書いてあります。止まる条件を先に並べておくのは、他社にはあまりない形でした。

カードの枠についても、金額を入れた例が置いてあります。カードで500ドル入れて残高が800ドルになった場合、最初の500ドルは同じカードに戻す必要があり、500ドルの枠がクリアされてから残りの300ドルで銀行振込や電子ウォレットが選べるようになる。カードのところはカードで入れた分はカードにしか戻りませんに揃えて書いています。

方法があっても、日本円で使えるとは限りません

調べていて、方法の数よりも効いてくるかもしれないと思ったのがここです。同じ会社の中でも、方法ごとに対応通貨が違います。

IC Markets は、この書き方がいちばん親切でした。14の方法それぞれに対応通貨と処理時間が並んでいます。数えると、JPY が使えるのはカード・PayPal・Neteller・Skrill・銀行振込・ブローカー間送金の6つ。残り8つは JPY の一覧に入っていません。UnionPay は RMB だけ、Bpay と POLI は AUD だけ、Rapidpay と Klarna は EUR と GBP だけです。

しかも、その銀行振込は国際送金です。処理に2〜5営業日。日本の国内銀行送金は一覧にありません。

HYCM はもっとはっきりしています。入出金の表にある対応通貨は USD・EUR・GBP の3つで、JPY がありません。方法は3つあっても、日本円のままでは入れられないということになります。

逆に AXIORY は、国内銀行送金を JPY 専用として置き、国際銀行送金に JPY・USD・EUR を当てていました。XS.com は7方法のうち6つが USD と JPY の両方に対応し、仮想通貨だけが USD 建てです。

対応通貨の一覧に、日本円が1行もない社が4社ありました

2026年10月12日に入出金ページを開き直して、対応通貨の列だけを数えました。

ブローカー 方法の数 対応通貨
HYCM 3 USD・EUR・GBP(暗号資産は Crypto 表記)
Tickmill 6 USD・EUR・GBP・ZAR・CNY
FXCC 6 USD・EUR・GBP・CAD、マレーシアリンギット・インドネシアルピア・ベトナムドン
Axi 19 AED・AUD・CAD・CHF・CNY・EUR・GBP・HKD・IDR・INR・KRW・MYR・PHP・PLN・SGD・THB・USD・VND・ZAR

出典:各社の入出金ページ(いずれも2026-10-12取得)

Axi の19行はいちばん分かりやすい形でした。国内銀行振込が7か国ぶん並んでいます。中国・インドネシア・韓国・マレーシア・フィリピン・タイ・ベトナム。QRコード決済も香港・シンガポール・タイ・インドネシアの4つ。日本はどちらにもありません。ページの題は「アジアにおける入出金方法」で、日本語で書かれています。

TradeQuo は入金19・出金10のうち、JPY が書いてあるのは STICPAY の1行だけでした。出金側の「国内銀行送金」には16通貨が並びますが、そこにも JPY はありません。

最低出金額が、最低入金額より高い社がありました

最低額は、入れるときと出すときで別の数字が置かれていることがあります。出すときのほうが高い社が7社ありました。

ブローカー 方法 最低入金額 最低出金額
HYCM 銀行送金 US$20 US$300
TradeQuo 電信送金 1 USD 50 USD
FXCC Neteller・Skrill $10 $50
FXCC ローカル決済(AwePay) $0 $50
IS6FX 国内銀行送金 1,000円 5,000円
VT Markets 日本円 5,000円 6,000円
ThreeTrader 国内銀行振込 1,000 JPY 100 USD または 10,000 JPY
EBC JCB/VISA・Mastercard 50 USD 100 USD
HFM bitwallet ¥1,000 20 USD

少額を何度も動かす使い方だと、ここで止まります。入金の最低額が0ドルや1ドルだと「小さく試せる」と読めますが、出すときには50ドル貯まるまで待つことになります。

入金は全部無料で、出金だけ有料にしている社が2社ありました

FXCC は入金6方法のうち5つが無料(暗号資産は採掘手数料)です。出金側はこうなります。

  • クレジットカード——無料
  • 銀行送金——USD $45
  • Neteller——2.0%
  • Skrill——2.7%
  • 暗号資産——2.0%
  • ローカル決済——3.4%

Land Prime はもっと単純です。入金6方法はすべて「手数料無し」、出金2方法はどちらも有料。銀行振替が750JPY+1.5%、STICPAY が0.3USD+2.5%です。

固定額と率の足し算は、金額によって効き方が変わります。Land Prime の銀行振替で10万円を出すと2,250円、100万円なら15,750円です。(この計算は私がしたもので、同社が示した例ではありません。)

「入出金手数料無料」と書いてある記事を見ることがありますが、入金が無料であることと、出金が無料であることは別の話でした。

TitanFX は、条件つきで同じ形になります。入金方法ページは「入出金手数料なし」「入金手数料なし(出金手数料も無料)」と書き、出金方法ページは11方法すべてに「無料*」。その脚注が11回とも「お取引されずにご出金された場合、4%の出金手数料を頂戴する場合がございます」です。

同じ方法なのに、入金を円で書き、出金を米ドルで書く社がありました

HFM の入金方法ページと出金方法ページには、同じ7つの方法が並んでいます。手数料も入金が「No Fees」、出金が「None」で揃っています。揃っていないのは、最低額の単位でした。

  • JCB——入金 ¥750 / 出金 5 USD
  • Mastercard・Visa——入金 ¥750 / 出金 5 USD
  • bitwallet——入金 ¥1000 / 出金 20 USD
  • BXONE——入金 ¥1,000 / 出金 ¥2,000(ここは円で揃っています)

単位が違うと、そもそも比べられません。bitwallet は入れるのが1,000円で、出すのが20米ドル。為替によって円換算が動きます。

HFM の入金方法ページは、日本語のURL(/jp/ja/funding/deposit-options)を開くと英語のURLにリダイレクトされます。金額は円で書かれているのに、ページは英語です。そのフッターには「this website is not intended for Japanese residents」とあります。

暗号資産は、入金と出金でネットワークが違うことがあります

ThreeTrader は、入金と出金が別々のページに分かれています。USDT の欄を並べると、こうなります。

  • 入金ページ——通貨 「TRC20 / ERC20」
  • 出金ページ——通貨 「TRC20」

ERC20 で入れた資金を ERC20 で戻せるとは、出金ページに書かれていません。方法の名前は「tether(USDT)」で揃っているので、名前だけ見ていたら気づきません。暗号資産はネットワークまで見る必要がありました。

同じ社で、国内銀行振込の最低額も入金1,000円・出金10,000円と10倍違います。入金で「即時反映」だった bitwallet・USDT・Peska は、出金ではすべて1〜3営業日です。

入金が止まっている方法が、出金では生きていました

AXIORY の入出金方法ページは、執筆時点で調べた30社のなかでいちばん細かく書かれています。方法ごとに入金と出金が左右に分かれ、最低額・上限・所要時間・注意事項がそれぞれ並びます。

そこに、こうありました。国際銀行送金の入金詳細の見出しに「※現在、入金は一時的にご利用いただけません」。入金最低額と口座反映時間の欄は「ー」です。出金詳細のほうは生きていて、最低10,000 JPY・着金3〜20営業日。

同じページで、NETELLER と Skrill には「※日本在住のお客様は現在ご利用いただけません」と添えられています。6方法のうち日本から選べるのは4つ、そのうち入金できるのは3つ、ということになります。

一時停止を表の中に書いている社を、他に見ていません。多くは行ごと消すか、そのまま残すかのどちらかです。

表そのものが、1枚の画像だった社がありました

EBC の日本語の入出金方法ページには、7行の表があります。テキストではなく、1枚のPNG画像です。

画像なので、コピーできず、ページ内検索にもかからず、文字の差分を取る監視も効きません。数字が変わっても、画像が差し替わるだけです。私は画面を拡大して書き写しました。

中身にも、並べてはじめて見えるものがありました。「支払い通貨」の列が JPY の行でも、最低額と最高額はすべて USD 表記です。銀行送金は「支払い通貨 JPY/最低入金額 700 USD」。円で振り込むのに、下限はドル建てです。

そして脚注が、こう断っています。「金融機関によって、最低入出金額が変動することがあります。最低・最高入出金額はマイページの注意事項をご確認ください」。公開されている数字そのものが、確定値ではないという意味になります。

そもそも一覧が公開されていない社が4社ありました

ここまでは「並べると差がある」という話でした。並べる表が公開ページにない社もあります。

ブローカー 公開ページに書いてあること 方法ごとの条件
XMTrading 「クレジット/デビットカード、電子ウォレット、銀行振込から選択可能」の3カテゴリ 「入金方法を選択」ボタンはログイン画面へ。FAQは「適用される手数料の詳細については、XMTradingポータルまたはXMTD TraderProアプリをご覧ください」
Exness 決済手段の一覧は個人エリアにログインしないと表示されない 日本からは公開ページでも確認できません
BigBoss FAQに「銀行入金やクレジットカード入金等」「銀行出金やBXONE出金等」 「その他の入出金方法と詳細は、マイページへログイン後」。静的サイトマップ50URLに入出金方法のページはありません
FXGT 「カード」「電子ウォレットとデジタル決済」「銀行送金」の3カテゴリ 「支払い方法は地域によって異なります。利用可能な方法はクライアントポータルでご確認ください」。FAQも「各入金方法には最低金額が設定されています」と書くだけで、金額は会員ページ

出典:各社の公開ページ(いずれも2026-10-12取得)

口座を開かないと金額が分からない、という設計です。違法ではありませんし、理由もあるのだろうと思います。ただ、比べてから決めることはできません。

XMTrading の入出金ページには「出金の98.5%が2分未満で実行」とあります。これは同社の公表値で、計測期間も母数も書かれておらず、私が実測したものでもありません。同じページのFAQは「銀行送金やクレジットカード/デビットカードによる出金は着金まで通常2〜5営業日を要します」と書いています。処理と着金は別の話です。

入金だけ表にして、出金は表を置いていない社が2社ありました

4社は入金も出金も非公開でした。もう2社は、入金だけ表にしています。

Vantage Trading の「取引サポート」ページには、入金方法が8行の表で並びます。クレジット・デビットカード(Visa・Mastercard)、JCB、Japan Instant Bank Transfer、Cryptocurrency、Bitwallet、オンラインバンキング(300円)、コンビニ(330円、入金額50,000円以上は530円)、E-money(330円)。処理時間・手数料・利用可能な通貨まで書いてあります。

その下の「出金方法」の節は、全文がこれだけです。

Vantage Tradingのマイページまたはアプリから簡単に出金できます。注意:出金のご依頼が正常に処理されるためには、口座に十分な資金がある必要があります。

出典:Vantage Trading「取引サポート」(2026-10-12取得)

方法も手数料も日数も最低額もありません。入金側に8行あるのと同じページです。

金額が出てくるのは、お知らせのほうでした。2025年10月31日付の「銀行振込ご利用可能金額変更のお知らせ」に、こうあります。

  • 入金——1回あたり最低20万円・最高300万円
  • 出金——1回あたり上限100万円。100万円を超える申請は「自動的に100万円を上限として分割手続き」

入れるときの上限300万円に対して、出すときの上限は100万円。300万円入れたら、出すのは3回に分かれます。この数字は入金方法の表には書かれていません。

Tradeview は、日本語サイトに入出金の専用ページ自体がありません。方法が書いてあるのはFAQ3本だけです。並べると、こうなりました。

  • 入金のFAQ——「Eウォレット、クレジットカード、銀行送金、そして暗号ウォレットやApple Payなどのさまざまな入金方法」
  • 出金のFAQ——「銀行送金、クレジットカード、Eウォレット、暗号ウォレットなど」。Apple Pay がありません

同じFAQが「基本的なご出金方法はご入金方法と一致している必要があります」と書いています。Apple Pay で入れた場合に同じ方法へ戻せるのかは、公開ページから読み取れません。方法ごとの最低額・上限・手数料も、どのFAQにもありません。

カードへ返金できる期間を、書いている社と書いていない社があります

カードで入れた資金は、まずカードへ返す。これは多くの社が同じです。違うのは、いつまで返せるかでした。

ブローカー カードへ返金できる期間
AXIORY 10か月。「クレジット・デビットカードでの入金が10ヶ月以内の場合、その期間の入金額を上限とし最優先にカードで出金。10ヶ月以上経過した場合は国内銀行送金または過去に使用した入金方法を」
BigBoss 2か月。ただし向きが逆で、「クレジットカードでご入金後2か月以内の場合(クレジットカード入金額相当分)」は出金できないと書かれています
HFM 期間の記載なし。「Visa Direct と Mastercard MoneySend では、入金額を超える出金が可能」と、むしろ上限のほうを外しています
iFOREX 期間の数字がありません。「クレジットカード入金後、一定期間が経過するとクレジットカードへの返金ができなくなる可能性があります。一定期間については、各カード会社によって詳細は異なります」

出典:各社の公開ページ(AXIORY・BigBoss・HFM・iFOREX、いずれも2026-10-12取得)

iFOREX は、返金できなくなったあとの扱いまで書いています。「クレジットカードへの返金ができない場合、出金希望額の全額をご指定の銀行預金口座に振込手続きにより出金いたします。この際は、出金手数料として2000円をご負担いただく場合があります」。期間が過ぎると、手数料のかかる経路に移ることになります。

Milton Markets は、今回は確かめられませんでした。公式サイトのサイトマップ(全20URL)に入出金のページがなく、ヘルプセンターは Cloudflare の「Edge IP Restricted」で403。ブラウザからも開けません。bot対策なので、回避はしません。取得できるようになってから並べ直します。

日本語のページなのに、日本向けの経路がない社がありました

NordFX の入出金ページを開き直して、手が止まりました(2026-10-11取得)。日本語のページです。方法が国・地域ごとに分かれて並んでいます。

全世界向けが11。Skrill/Neteller/Visa・Mastercard/USDT(TRC20・BEP20・ERC20)/USDC(BEP20・ERC20)/BTC/Binance Pay。ここまでは普通です。

そのあとに国・地域別の見出しが8つ続きます。バングラデシュ・中国香港マカオ台湾・インド・イラン・パキスタン・フィリピン・スリランカ・ベトナム。BKash、Alipay、UPI、JazzCash、GCash、MoMo——その国の人が普段使っている決済です。

日本の見出しはありません。日本語のページに、日本の経路が1つも並んでいないということです。日本から使うなら、全世界向けの11から選ぶことになります。

理由は、同じサイトの別の場所にありました。NordFX のフッターは、サービスを提供しない法域の一覧に日本を挙げています。「アメリカ、カナダ、EU、ロシア連邦、キューバ、スーダン、シリア、マレーシア、パナマ、インドネシア、日本、ブラジル、ウクライナ、北朝鮮、ミャンマー」。

日本語のページが全部揃っているのに、規約の側では日本居住者が対象外。入出金ページに日本の見出しがないのは、そちらと整合しています。この食い違いは NordFX の記事に記録してあります。表の形が、規約の線引きをそのまま映していた例です。

もうひとつ、出金のタブを開いて気づきました。入金の一覧にある Visa・Mastercard が、出金の一覧には出てきません。出金の全世界向けは Skrill・Neteller と暗号資産7つの9本です。カードで入れた分をカードに戻す経路が、この表には見当たりません。

そして入金はほぼ全部が手数料なし、出金は全部が有料です。Skrill が0.5ドルから1%、Neteller が1ドルから2%、国・地域別は1.5%から4%。入れるところは無料にして、出すところで取る。このページで何度も出てきた形が、ここにも出ています。

「入出金方法が豊富」という言い方は、ここを見ていません。自分が使う通貨で、自分が使う方法が動くかどうかが問題です。

入金のページと出金のページは、同じ並びではありません

NordFX で気づいたことを、他の社でも確かめました。入金の一覧と出金の一覧を、同じ日に並べて見る。それだけのことですが、片方だけ見ていたら分からない形が出てきました。

まず、方法そのものが消える社が7社。どの社も「入れた方法に戻す」を原則に置いているのに、その方法が出金側の一覧に並んでいません。

ブローカー 入金の側 出金の側 ずれ
NordFX 全世界向け11(カードを含む)。ほぼ全部が手数料なし 全世界向け9。カードがない。全部が有料 入金に使えるカードが、戻し先に並んでいません
IS6FX 8つ。カード/国内銀行送金/Sticpay/Peska/BTC/ETH/USDT/USDC。全部が手数料無料 7つ。カードがない。月1回まで無料、2回目以降は出金額の2%(1,500USD未満は一律30USD) カードが戻し先にありません。最低額も入金1,000円に対して出金5,000円
IC Markets 14の方法を名前と対応通貨つきで。銀行振込は1種類(2〜5営業日) 4グループに畳む。銀行送金だけ「国内1〜2営業日/海外2〜14営業日」に分かれる 入金側にない「国内送金」が、出金側にだけ出てきます
Traders Trust 1ページに9枚の方法カード(名前は画像の alt)。本文は「カードで即時入金」「ウォレットと暗号通貨で入出金」と書き分けています カードは「入金」としか書かれていません
Axi bitwallet なし bitwallet あり(出金のみ・日本在住者のみ) 逆向きです。出金にだけある方法
Land Prime 6つ。国内銀行振込/カード/USDT/ビットコイン/STICPAY/BINANCE PAY。6方法とも「手数料無し」 2つだけ。銀行振替(750JPY+1.5%)とSTICPAY(0.3USD+2.5%)。どちらも有料 カード・USDT・ビットコイン・BINANCE PAY の4つが戻し先にありません
TradeQuo 19(法定通貨)。すべて無料・1日の上限は「無制限」 10(法定通貨)。すべて無料・1日の上限は「100,000ドル」 GooglePay が消え、国別のローカル決済13行が「国内銀行送金」1行に畳まれます

出典:各社の入出金ページ(NordFX・IC Markets・Traders Trust は2026-10-11取得、Land Prime・TradeQuo・Axi は2026-10-12取得)

どの社も「入れた方法に戻す」を原則にしています。その原則と、出金の一覧にその方法がないこととが、同じサイトの中に並んでいます。実際にどう処理されるかは公開ページからは読めないので、ここは「書かれていない」と記録するところまでです。

方法が揃っていても、条件まで揃っているとは限りません

ここまでは「方法が消える」話でした。XS.com は逆で、7つの方法が入金側と出金側で完全に揃っています。それなのに、並べて見ると中身が違いました。

方法 入金 出金
国内銀行送金 約1時間以内/上限1,000万円 1営業日/上限1,000万円
ビットウォレット 30〜45分/上限なし 30〜45分/上限200万円
クレジット・デビットカード 即時/上限25,000USD 7〜14営業日/上限25,000USD
仮想通貨 約30分/上限120,000USD 約30分/上限30,000USD
スティックペイ 約1時間以内/上限10,000USD 約30分/上限10,000USD
国際銀行送金 1〜7営業日/上限なし 1〜7営業日/上限なし
Peska Wallet 即時/上限300万円 即時/上限200万円

出典:XS.com「入金方法について」「出金方法について」(いずれも2026-10-11取得)

カードが即時から7〜14営業日に変わります。そして上限が下がる方法が3つ。ビットウォレットは上限なしから200万円、仮想通貨は12万ドルから3万ドル、Peska は300万円から200万円。

「対応しています」は、入金と出金で同じ意味ではありません。7つ全部が両方に並んでいる社でも、速さと上限はそれぞれ別に決まっていました。

IS6FX も同じ形です。最低額が入金1,000円に対して出金5,000円。暗号資産はもっと差があって、BTC が0.0001→0.001(10倍)、ETH が0.004→0.05(12.5倍)、USDT が10→25。入金はすべて手数料無料で、出金は月1回まで無料、2回目から出金額の2%です。1,500USD未満なら一律30USD。さらに「1度も取引をせずに出金する場合、30USDの出金手数料」と「ポジションを保有している口座から出金申請は行えません」も書かれています。

IC Markets の入金ページは、もうひとつ合いません。ページの冒頭は「10種類の基軸通貨で15を超える柔軟な入金方法」と書き、同じページの一覧は14行です。数え方の違いかもしれませんが、同じページの中で数が合わないので、食い違いとして記録しました。

そして入金は無料で出金は有料、という形が、ブローカーの側にも出てきました。NordFX は入金がほぼ全部無料で、出金は Skrill 1%・Neteller 2%・国別1.5〜4%。決済業者の層で何度も見た「入れるところは無料にして、出すところで取る」が、ここにもあります。

カードは、出金の順番と期限が決まっています

カードで入れた分はカードに戻す——これは30社の出金ルールに書いたとおり、ほぼ全社に共通です。ただし「いつまで」を数字で書いている社は多くありません。

AXIORY は書いていました。「クレジット・デビットカードでの入金が10ヶ月以内の場合、その期間の入金額を上限とし最優先にカードで出金をお願いいたします。ただし、クレジット・デビットカードでの入金から10ヶ月以上経過した場合については国内銀行送金または過去に使用した入金方法をご利用いただくようお願い申し上げます」。10か月という線が引かれています。

MYFX Markets は金額の分け方を書いています。「クレジットカードでご入金された場合は、入金金額分はクレジットカードへ、利益分は銀行口座へのご出金となります」。元本と利益で出口が分かれます。

所要時間の差も見ておく価値があります。XS.com の出金表では、カードが7〜14営業日。同じ会社の国内銀行送金が1営業日、仮想通貨とスティックペイが約30分、Peska Wallet が即時です。カードは、いちばん遅い経路でした。

BigBoss は、期限ではなく「しばらく出せない期間」を置いていました。「クレジットカードでご入金を頂いた方が出金申請された場合、クレジットカード枠の現金化目的などを防止する関係上、クレジットカード入金額分のご出金に関しましては原則60日以内はご出金頂く事は出来ません」(ガイドライン)。

AXIORY の10か月とは向きが逆です。AXIORY は「10か月を過ぎたら別の方法へ」、BigBoss は「60日はカード分を出せない」。どちらもカード現金化の防止が理由として書かれています。入れる前に読んでおかないと、出金の計画が狂います。

名義のほうも、BigBoss の書き方は具体的でした。第三者名義から入金された資金は判明時に差し戻しになりますが、「すでに取引が開始となっており、利益が確定していた場合においても差し戻しは、ご入金頂いた元本のみとなり、利益分は無効」。損失が出ていた場合は「損失分と差し引いた残高が差し戻し金額」。利益は返らず、損失は引かれます。

手数料は「無料」と書いてあっても、どこまでが無料かが違います

XS.com は「XSでは、入金および出金に関する当社所定の手数料は一切いただいておりません」と書いたうえで、「お客様がご利用になる銀行、決済サービス事業者、その他の金融機関において、処理手数料、為替換算手数料、送金手数料、中継銀行手数料などが発生する場合があります。これらの手数料は当社の管理対象外」と続けています。

AXIORY は社の手数料に金額の線を引いています。国内銀行送金は20,000JPY以上で無料、20,000JPY未満は1,000JPY/回。国際銀行送金は20,000JPY以上で無料、20,000JPY未満は1,500JPY/回。

MYFX Markets は単独の記載が見当たらず、FAQの計算例から読むしかありませんでした。「2万円、3万円、4万円を別々に入金し(合計9万円)、5万円を出金する場合には、2万円と3万円の出金お手続きとなり、手数料が別々にかかるため、合計4,000円の手数料がかかります」——ここから1回2,000円と読めます。入金を分けると、出金も分かれて手数料が重なるという話でもあります。

FXDD は銀行送金(円)の入金に2.5%と率で書いていました。金額が大きいほど効きます。出金側はもっと厄介で、同じサイトの2ページで食い違っていました。

同じ社の中で、出金手数料が「無料」と「40ドル」に分かれていました

FXDD の入出金関連のページは、銀行送金・Sticpay・USDT・VISA の4方法すべてに「出金手数料:無料」と書いてあります。2026年10月12日に見た時点の表記です。

ところが同じサイトの入出金ガイドラインのページには、こうあります。「その月の初回出金は無料で、2回目以降の出金申請には各$40(約5,500円)が掛かります」。さらに「100ドル以下の銀行出金は、その月の出金回数に関わらず毎回25ドル」と続きます。

どちらも同社の日本語の公開ページで、どちらにも更新日の表示がありません。先に入出金関連のページを見た人は、2回目の出金で40ドルが出てくることを知らずに入金します。この食い違いは FXDD のレコードに記録しました。

「月1回まで無料」で切る設計が、4社にありました

出金手数料を1回いくらで決めず、その月の何回目かで切る社があります。執筆時点で確認できたのは4社です。

  • Peska(決済業者)——日本円は月1回まで無料、2回目以降は0.2%・最低880円。USDT も月1回無料、2回目以降1.2%・最低20米ドル
  • VT Markets——ヘルプセンターに、月2回目以降は20米ドル
  • IS6FX——月1回まで無料、2回目以降は出金額の2%、ただし1,500米ドル未満は一律30米ドル。回数は毎月1日のUTC 0時にリセットと書いてあります
  • FXDD——2回目以降は40米ドル。ただし100ドル以下の銀行出金は、回数に関わらず毎回25米ドル

この形だと、同じ金額を1回で出すか3回に分けるかで手数料が変わります。月をまたぐかどうかでも変わります。手数料の数字を比べる前に、その社が何を単位に数えているかを見たほうが早いと思いました。

4社のうち、回数のリセット時刻まで書いてあったのは IS6FX だけです。「月1回」の月がいつ始まるかは、残りの3社では分かりません。

手数料のページに、金額の書き方の違いをまとめてあります。

2026年6月の法改正は、この層に関係します

2026年6月1日に施行された改正で規制されたのは、収納代行を行う事業者です。利用者を名宛人にした定めは、私が読んだ範囲では見当たりませんでした。条文の話は法改正のページに分けてあります。

ここで書いておきたいのは、上に並べた「日本向けウォレット」の層が、まさにこの改正が見ている場所だということです。海外の会社に日本円を送る中継をしている事業者が、どの類型に当たるのか。

ただし、各社の入出金ページに改正への言及は見当たりませんでした。30社ぶん開いて、1社も触れていません。方法が減ったという告知も、増えたという告知もない。「変わっていない」のか「書いていないだけ」なのかは、公開ページからは分かりません。

私にできるのは、毎日ページを取得して差分を見ることだけです。実際、WeTrade の入出金ページは10月7日に USDT と国内銀行送金の行が現れ、10月9日に表が空になりました。これが改正と関係あるのかは分かりません。描画の問題にも見えます。分からないことは分からないと書きます。

社ごとの入出金:金額と日数を書いた節へ

このページは軸ごとに横に並べたものです。1社ぶんの金額と日数をまとめて見たいときは、各社の記事に節を作ってあります。2026年10月12日に、30社の入金ページと出金ページを同じ日に開いて書いたものです。

ここから何が言えるか

  • 方法の名前を公開していない社が4社あります。口座を作る前に、自分が使う経路があるかを確かめられません
  • 一覧が見つからないとき、別ホストのヘルプセンターを見る。VT Markets は公式サイトに一覧がなく、get.vtmarkets.help に入金30記事・出金29記事がありました。本体は403でもヘルプセンターは取れました
  • 同じ会社の同じセクションでも、記事によって数が違うことがあります。VT Markets の入金方法は、ある記事で4つ、別の記事で5つでした
  • 「国内銀行送金あり」は10社で確認できました。国際送金しかない社とは、着金までの日数が2週間以上違うことがあります
  • 方法ごとに対応通貨が違います。IC Markets は14方法のうち JPY が使えるのは6つ。HYCM の表には JPY がありません。方法の数だけでは決まりません
  • カードは、ほぼ全社で「戻す先」が決まっています。期限まで書いている社は少数です
  • 手数料無料の範囲は社ごとに違います。自社分だけ無料、金額で線を引く、率で取る——3通りありました
  • ウォレットを挟むと、読むべき規約が1つ増えます。bitwallet も STICPAY も Peska も、停止・閉鎖の裁量を自社に置いています。Peska の Fees は「手数料を予告なく変えられる」と書いています。STICPAY 2.2 は、サービス提供国リストの変更が「即時かつ通知なしに」効力を生じると定めています
  • 暗号資産は、ネットワークまで指定している社とそうでない社があります。同じ「USDT」でも TRC20・ERC20・BEP20 は別の経路です
  • 入金の一覧と出金の一覧は、同じ並びではありません。NordFX と IS6FX はカードが出金側にありません。IC Markets は入金が14方法、出金は4グループ。Traders Trust はカードだけ「入金」と書き分けています。Axi は逆で、bitwallet が出金にだけあります
  • 方法が揃っていても、速さと上限は揃っていません。XS.com は7方法が入金・出金とも同じ並びですが、カードが即時から7〜14営業日に変わり、上限が下がる方法が3つあります
  • 入金は無料・低い最低額、出金は有料・高い最低額。IS6FX は入金が全部無料で、出金は月1回まで無料・2回目から2%。最低額も1,000円から5,000円に上がります
  • 要約の文と、同じページの一覧が合わない社があります。Traders Trust の要約は「STICPAY、BITWALLETなど」と書きますが、決済方法のカード9枚にその2つはなく、かわりに Skrill と Neteller が入っています
  • 日本語のページに、日本向けの経路が並んでいない社があります。NordFX の入出金ページは国・地域別に8つの見出しを持っていますが、そこに日本はありません
  • 決済業者の契約先は、利用規約に書いていないことがあります。BXONE の契約先の所在(サモア独立国)はプライバシーポリシー1.1にあり、利用規約のほうは「以下の当事者のいずれか」と書いて当事者を挙げていません
  • 決済業者の運営法人は、当局の登録簿で照合できることがあります。Peska の N.BRIGHT NETWORK LTD. は FINTRAC の登録簿にあり(M22881813、Registered、期限2027-10-23)、設立年・監督機関名・郵便番号の3点が公開ページと合いませんでした
  • 公式サイトのドメインが見つからないときは、名前を出している会社のページから辿るほうが早いです。Peska は peska.io・peska.com を当てて外し、FXGT の紹介記事のリンクから peska.co に行き着きました
  • この表は「対応していない」ことの証明にはなりません。公開ページに名前が出ていたかどうか、それだけです

関連するページ

このページについて

2026年10月時点で調べた30社の入出金ページ・FAQ・入出金規約から作りました。書いてあるものだけを、書いてあるとおりに置いています。

入出金の方法は、規約本体よりも頻繁に変わります。決済業者との契約が切れれば、翌日には消えます。口座を開く前に、自分が使うつもりの経路があるかどうかを、各社のページで直接確かめてください。

VT Markets は、公式サイト(www.vtmarkets.com)ではなくヘルプセンター(get.vtmarkets.help)の59記事から読みました。2026-10-10取得、全文を控えに取ってあります。

監視で取った差分は、規約の変更記録に日付つきで出しています。入出金の手数料や最低額は、このページに書いた数字のまま止まっているとは限りません。変わった行が出ていれば、そこから原文に飛べます。

決済業者の4社ぶん10本は、規約の変更監視にも登録しました。2026-10-10の自動実行で取れたのは8本で、bitwallet の2本だけは TLS のエラー(cURL error 35)で通りません。ブラウザからは読めるので、そこは手で読み直しています。

決済業者については、ブローカーの説明ではなく決済業者自身の一次資料を読みました。bitwallet の各種手数料と利用規約、STICPAY の利用規約(英語)、BXONE の Fees、Peska の各種手数料・会社情報・Terms & Conditions・AML Policy です。運営法人の登録は、カナダ FINTRAC が公開している登録簿のCSVで照合しました。いずれも全文を控えに取ってあり、変更があればこのページを直します。