同じ会社の中にゴールドが何種類も

最終更新:2026年10月10日

取引ツールで「ゴールド」を探すと、XAUUSD のほかに GOLD、GOLD24-7、XAUUSD247、GAUUSD、XAUUSD.c といった名前が並ぶことがあります。どれも金ですが、同じものではありませんでした。

30社の商品仕様を開いて、銘柄名の違いが何の違いなのかを調べました。いちばん大きかったのは、同じ会社の中で契約サイズが100倍違う組み合わせがあったことです。

銘柄を選び間違えると、レバレッジもスプレッドも1ロットの大きさも変わります。名前が1文字違うだけで、建てた金額が100分の1になる例がありました。

そもそも「XAUUSD」という名前で置いていない会社があります

探しても見つからない、という話が先にあります。取引ツールの気配値に XAUUSD が無い会社があるからです。金を扱っていないわけではなく、別の名前で置かれています。

  • XMTrading|通常のゴールドは GOLD です。貴金属ページのスポットメタル表にその名前で載っています。週末も動く銘柄は GOLD24-7 で、こちらは別建てです
  • Land Prime|GOLD_USD。アンダースコアが入ります
  • BigBoss|GOLD_USD。口座タイプ4種すべてで同じ名前で、1ロットは「100単位」と書かれています。オンスという語は出てきません
  • TradeQuo|週末取引の銘柄が GOLD247。通常の金は XAUUSDs で、Zero口座だけ XAUUSD- です

MT4とMT5で、同じ会社でも並ぶ銘柄が違うことがあります。Land Prime はヘルプセンターで「取引可能な銘柄は口座タイプおよびMT4・MT5によって異なる。詳細はMT4/MT5の気配値一覧を確認」と案内しています。会社のページに載っている名前と、自分の口座の気配値に出る名前が一致しないことがある、ということです。

見つからないときは、気配値の表示を全銘柄に切り替えて、XAU か GOLD か GAU で始まる行を探してください。このあとに書くとおり、名前が1文字違うだけで契約サイズが100倍変わる組み合わせがあります。見つけた名前が、自分の思っている銘柄とは限りません。

いちばん多い原因は、口座タイプで名前が変わることでした

保存してある商品仕様のアーカイブ364本を全文で走査しました。見つからない理由として最も多かったのは、口座タイプごとに銘柄名の末尾が変わる形です。

IS6FX のスタンダード口座では、ゴールドは XAUUSD.std です。XAUUSD という名前の銘柄は気配値に出てきません。同じ会社の中に XAUUSD.mcr・XAUUSD.pro・XAUUSD.ex も並んでいます。

TradeQuo は、Zero口座だけ別の名前です。Standard・Row・Limitless の3つは XAUUSDs、Zero だけ XAUUSD-。末尾が s かハイフンかという違いですが、1ロットの大きさは100と50で2倍ちがいます。名前を見ただけでは、どちらが大きいのか分かりません(2026-10-08に確認)。

XS.com はさらに細かく、XAUUSD の末尾に1文字だけ付く形です。同社の契約仕様ページには、口座タイプごとの対応が書かれていました。

口座タイプ 銘柄 1ロットの大きさ
VIP・エリート XAUUSD 100オンス
プロ XAUUSDp 100オンス
スタンダード XAUUSDs 100オンス
STP XAUUSDs. 100オンス
エクストラ XAUUSDe 100オンス
マイクロ XAUUSDm 10オンス
セント XAUUSDc 1オンス

出典:XS.com 契約仕様ページ(金属)2026-09-10取得

末尾の1文字で、1ロットの大きさが100倍変わります。XAUUSDs と XAUUSDc は、スプレッドも手数料も同じ1.9・無料ですが、建てる金額が100分の1です。ここを間違えると、入れたつもりの金額になりません。

Exness も同じ形です。Standard Cent 口座では XAUUSDc を扱います。こちらも1ロットが小さくなります。

この形だと、会社の公開ページに「XAUUSD」と書いてあっても、自分の口座では見つかりません。気配値の検索窓に XAUUSD と入れて0件になるのは、たいていこれです。

確認できた銘柄名の一覧

規約アーカイブに保存した商品仕様・貴金属ページから拾えたものです。XAUUSD しか確認できなかった社は、他の名前が無いという意味ではなく、記録した資料の中に出てこなかったという意味です。

規約アーカイブに保存した商品仕様・貴金属ページと、2026-10-07に開き直した各社の公開ページから拾ったものです。銘柄名が1つだけの社は、ほかに無いという意味ではなく、確認した資料の中に出てこなかったという意味です。気配値一覧をすべて開いたわけではありません。

ブローカー 確認できた銘柄名 出どころ
口座タイプで名前が変わる(7社)
IS6FX XAUUSD.std(スタンダード)/XAUUSD.mcr/XAUUSD.pro/XAUUSD.ex 貴金属の取引条件
XS.com XAUUSD の末尾に1文字。プロ=XAUUSDp/スタンダード=XAUUSDs/マイクロ=XAUUSDm(10オンス)/セント=XAUUSDc(1オンス)/エクストラ=XAUUSDe 契約仕様ページ(金属)
Exness Standard Cent 口座は XAUUSDc ヘルプセンター
Axi XAUUSD のほかに XAUUSD.c・XAUUSD.min Product Schedule p8・p12・p17
Land Prime XAUUSD のほかに XAUUSD_m。公開ページには GOLD_USD の表記もあります 商品仕様
MYFX Markets XAUUSD のほかに XAUUSD01 商品仕様
TradeQuo Standard・Row・Limitless は XAUUSDs(契約サイズ100)、Zero だけ XAUUSD-(契約サイズ50)。ほかに XAUEUR と、週末も動く GOLD247 口座仕様ページ 2026-10-08取得
XAUUSD と違う名前で置いている(2社)
XMTrading GOLD。週末取引は GOLD24-7。ほかに GAUUSD(グラム建て)・XAUEUR・XAUJPY 貴金属ページのスポットメタル表
BigBoss GOLD_USD(1ロット=100単位。オンスとは書かれていません) 口座タイプ一覧 2026-10-07取得
週末に動く別銘柄がある(3社)
HFM XAUUSD247 貴金属の表
VT Markets XAUUSD247、GAUUSD(1ロット100グラム) 貴金属(日本語)
Tickmill XAUUSD.24-7 XAUUSD の商品仕様
相手通貨がドル以外の銘柄がある(6社)
TitanFX XAU/USD のほかに XAU/EUR・XAU/AUD・XAU/CHF・XAU/GBP・XAU/JPY。調べた30社でいちばん多い6通貨 貴金属ページ 2026-10-07取得
Vantage Trading XAUAUD・XAUEUR・XAUJPY 貴金属の商品仕様
WeTrade GAUCNH(人民元建て) 貴金属の商品仕様
Tradeview XAUEUR 商品仕様
DecodeFX XAU/USD・XAU/EUR 貴金属(日本語)
FXDD XAU/USD・XAU/EUR 取扱商品・スプレッド
ゴールドの銘柄をひとつだけ確認(7社)
AXIORY XAUUSD 貴金属CFD 2026-10-07取得
FXCC XAUUSD 金属ページ 2026-10-07取得
FXGT XAUUSD 商品仕様
NordFX XAUUSD 商品仕様
Traders Trust XAUUSD 商品仕様
ThreeTrader XAUUSD 商品仕様
Milton Markets XAU/USD(1ロット=100オンスと明記) コモディティ
公開資料では銘柄名を確認できていない(5社)
HYCM 日本語サイトに商品仕様のページがありません サイトマップ15ページを確認
EBC Financial Group コモディティのページに銘柄名が出てきません 描画後のDOMを確認
EMCTrading 商品仕様のページが見当たりません ―
IC Markets 公開ページに出るのは先物の GC25(Gold Futures)。スポットの表記は確認できていません 商品(ゴールド)
iFOREX ロット制ではなくオンス単位で数量を指定するため、銘柄コードの形が他社と違います 取引条件

30社すべてを揃えるには、各社の気配値一覧を開き直す必要があります。ここに載せたのは、保存済みの資料から確認できた分だけです。残りは順に埋めます。

結論:同じ「ゴールド」が、同じ会社の中に何種類も並んでいます

銘柄名のどこを見れば、何が分かるのか

取引ツールで「ゴールド」を探すと、XAUUSD のほかに GOLD・GOLD24-7・XAUUSD247・GAUUSD・XAUUSD.c が並ぶことがあります。どれも金ですが、同じものではありません。

銘柄名は3つに分かれます。どこが変わると何が変わるのかが、会社ごとに決まっていますXAUUSD.min← この3つで、まるで別の商品になります金のコード
GAU なら1ロットがグラム建て。VT Markets の GAUUSD は100グラム、WeTrade の GAUCNH は人民元建て
相手通貨
ドルとは限りません。TitanFX は6本あります。XAUJPY はドル円の動きが損益に乗りません
口座タイプ・別建ての印
ここで契約サイズとレバレッジが変わります。PDFの商品仕様にしかない社もあります
末尾で変わるもの
無印・.std・.pro
1ロット 100オンス
.c(セント)・.mcr(マイクロ)
1ロット 1
.min(ミニ)
1ロット 10オンス
247・24-7
週末も動く別建て

週末に動く分の対価は、条件の側に乗っています。XMTrading の通常の GOLD は最大レバレッジ1000倍・最小スプレッド4ですが、GOLD24-7 は250倍・10。レバレッジが4分の1、スプレッドが2.5倍です。銘柄だけ入れ替えると、同じロット数でも必要証拠金が4倍になります。TradeQuo の GOLD247 は平日が決済専用で、新規が建てられません。

分かれ方は4つでした。

  1. 週末も動く銘柄|XAUUSD は土日閉場でも、別名の銘柄だけが動きます(3社)
  2. グラム建ての銘柄|1ロットが100オンスではなく100グラムです(2社)
  3. 口座タイプ用の小さい銘柄|契約サイズが100ではなく1や10です(1社)
  4. 相手通貨がドル以外の銘柄|XAUEUR・XAUJPY(1社)

どれも、公開されている商品仕様の表に並んで載っています。探しにくい場所にあるわけではありません。ただ、名前だけ見ても違いが分からないので、仕様を開かないと気づけません。

1. 週末も動く銘柄が、別名で置かれています

ゴールドは土日に閉まります。ただし3社は、週末も動く銘柄を別名で用意していました。

  • HFM|XAUUSD247(Gold/US Dollar 24/7)。貴金属の表にあり、「月曜開場」「金曜閉場」「休場」の3欄だけ「-」になっていて、時刻は表の下の注記に書かれています。土曜〜日曜は00:00〜24:00
  • XMTrading|GOLD24-7。貴金属ページのスポットメタル表にあります。時刻の記載はありません
  • TradeQuo|GOLD247。FAQに「週末も完全に取引可能」とあります。平日は決済専用で、新規建てができません

週末に動く代わりに、条件が変わります

同じ会社の中で、通常のゴールドと条件を比べられる社がありました。XMTrading の通常の GOLD は最大レバレッジ1000倍・最小スプレッド4、GOLD24-7 は250倍・10です。

レバレッジが4分の1、スプレッドが2.5倍。週末に動く分の対価が、条件の側に乗っています。これを知らずに銘柄だけ入れ替えると、同じロット数でも必要証拠金が4倍になります。

TradeQuo はさらに踏み込んでいて、レバレッジは全口座グループで1:50固定、1取引あたり最大10ロット、1口座あたりの保有上限10ポジション。XAUUSDとは価格フィードが別だとも書いています。

HFM の XAUUSD247 は、最大レバレッジ「制限なし」、最小スプレッドは通常の XAUUSD と同じ0.08でした。3社とも条件の付け方が違います。

2. 1ロットが100グラムの銘柄があります

ゴールドの1ロットは100トロイオンス、というのが大半でした。ただしグラム建ての銘柄を別に置いている社が2社あります。

  • XMTrading|GAUUSD(Gold (gram) vs USD)
  • VT Markets|GAUUSD は1ロット100グラムと仕様表に明記

100トロイオンスは約3,110グラムです。同じ1ロットでも、GAUUSD は約31分の1の大きさになります。少額で始めたい人向けの銘柄ですが、名前からは読み取れません。

3. 契約サイズが100倍違う組み合わせがあります

ここがいちばん驚いたところです。同じ会社の商品仕様の中で、銘柄名の末尾が違うだけで契約サイズが100倍変わります。

ブローカー 銘柄 1ロットの契約サイズ
Axi XAUUSD 100
XAUUSD.c(セント口座) 1
XAUUSD.min(ミニ) 10 ounces
VT Markets XAUUSD 1ロットあたり100オンス
XAUUSD247 1オンス
GAUUSD 100グラム

Axi のこの数字は、公開ページではなくPDFのプロダクトスケジュール p17 にありました。公開ページの商品一覧には出てきません。

VT Markets の XAUUSD247 が1オンスというのも、同じ仕様表の中にあります。週末銘柄が100分の1の大きさ、という組み合わせです。

4. 相手通貨がドルとは限りません

XMTrading の同じページには XAUEUR と XAUJPY も並んでいます。金をユーロ建て、円建てで取引する銘柄です。

XAUJPY は、ドル円の動きが損益に乗りません。ゴールドのドル建て価格が上がっても、円高が同時に進めば円建て価格は動かないことがあります。XAUUSD とは値動きの性質が変わります。

相手通貨がいちばん多かったのは TitanFX です。貴金属のページに XAU/USD・XAU/EUR・XAU/AUD・XAU/CHF・XAU/GBP・XAU/JPY の6本が並んでいました(2026-10-07取得)。Vantage が XAUAUD・XAUEUR・XAUJPY の3本、DecodeFX と FXDD が XAU/EUR を持っています。

WeTrade だけは少し毛色が違い、GAUCNH という人民元建てのグラム建て銘柄でした。重さの単位も相手通貨も、同時に違います。

5. 公開ページの書き方が、検索する文字列と違うことがあります

銘柄名を調べていて、もうひとつ気づいたことがあります。公開ページで「XAU/USD」とスラッシュを入れて書いている会社が4社ありました。TitanFX・DecodeFX・FXDD・Milton Markets です。

一方で AXIORY・FXCC・FXGT などは、同じ金を「XAUUSD」と続けて書いています。同じ商品が、会社によってスラッシュありとなしで書き分けられています。

これが効いてくるのは、口座を開いたあとに気配値一覧を検索するときです。公開ページで見た「XAU/USD」をそのまま打ち込んでも、一覧の表記が違えば一致しません。ただし、気配値一覧でどう並ぶかは私は確認していません。確認できたのは、公開ページの書き方が揃っていないという一点だけです。

もうひとつの形が IC Markets でした。公開ページのゴールドの表に出てくるのは GC25(Gold Futures)、つまり先物の銘柄コードです。スポットの金がどの名前で並ぶのかは、公開ページからは読み取れませんでした。先物とスポットでは、限月も証拠金も値動きも別物です。

銘柄を選ぶ前に確かめる順番

  1. 取引ツールの銘柄一覧で、「GOLD」「XAU」「GAU」で検索して、何種類あるかを数える
  2. 各銘柄を右クリックして仕様を開き、契約サイズ(コントラクトサイズ)を見る。100でない銘柄があります
  3. 公式サイトの商品仕様ページで、銘柄ごとの最大レバレッジと最小スプレッドを比べる
  4. 週末銘柄なら、平日に新規建てできるかを確認する。決済専用の社があります
  5. グラム建てとオンス建てを取り違えていないか、1ロットの金額を計算して確かめる

ここから何が言えるか

銘柄名は、会社が自由に付けられます。XAUUSD という名前だけが業界共通で、それ以外の名前の意味は社ごとに決まっています。GOLD24-7 と XAUUSD247 と GOLD247 は、別の3社が同じ発想に別の名前を付けたものでした。

そして条件は、名前ではなく仕様表に書いてあります。名前が似ているから条件も似ているだろう、という読み方が成立しません。同じ会社の中でさえ、契約サイズが100倍違いました。

契約サイズやスプレッドの30社分はゴールドの取引条件に、取引時間の内訳はゴールドの取引時間に並べています。

関連するページ

このページについて

2026年10月時点で調べた30社の商品仕様・貴金属ページ・プロダクトスケジュール・FAQから作りました。銘柄名と数値は、確認した日の表記のままです。

一覧は30社ぶんを1行ずつ埋めました。そのうち5社は、公開資料から銘柄名を読み取れませんでした。HYCM は日本語サイトに商品仕様のページがなく、EBC Financial Group はコモディティのページに銘柄名が出ず、EMCTrading は仕様ページ自体が見当たりません。IC Markets の公開ページに出るのは先物の GC25 で、スポットの表記は分かりませんでした。iFOREX はロット制ではないので、他社と同じ形の銘柄コードを持ちません。

「確認できていない」と「無い」は別です。ここに書いたのは、私が開いた資料に出てこなかったという意味だけです。

銘柄の構成は規約本体より頻繁に変わります。取引する前に、自分の口座の銘柄一覧で仕様を直接開いて確かめてください。