最終更新:2026年10月5日

ポジションを日をまたいで持つと、スワップが付きます。週末の分をまとめて3日分が付く日があることは知られていますが、それが何曜日かは社によって違いました。

金額そのものは毎日変わるので、ここでは追いません。規約に書いてある決まり方だけを読みます。何曜日に3日分が付くか、それは変わりうるのか、ゴールドはどう扱われるのか。

読んだのは利用規約・顧客契約・注文執行方針・商品仕様です。曜日を特定できたのは、2026年10月時点で調べた30社のうち10社でした。

結論:3日分が付く日は、8つの書き方に分かれます

3日分が付く曜日は、商品によって違います

公開資料に曜日が書かれていた社だけを置いています。同じ社が2つの曜日に出てくるのは、商品ごとに曜日が違うからです。

月曜
―
火曜
―
水曜
8社
XMTrading・FXDD・HYCM(通貨と貴金属)
DecodeFX・Vantage・VT Markets・XS.com・TitanFX
木曜
1社
MYFX Markets(午前7時時点の保有)
金曜
3社
XMTrading・FXDD(指数・エネルギー・株式)
HYCM(現物CFD)

Exness は「原資産により水曜・木曜・金曜のいずれか」と書いていて、曜日が1つに決まりません。そして30社のうち20社は、曜日を特定できていないか、記載が見当たりませんでした。

書かれ方 社数 ブローカー
通貨と貴金属は水曜、現物指数・エネルギー・株式は金曜 2社 XMTrading、FXDD
Spot Forexと地金は水曜、現物CFDは金曜。例外の通貨ペアあり 1社 HYCM
原資産により水曜・木曜・金曜のいずれか 1社 Exness
水曜から木曜のロールオーバーで3倍 1社 DecodeFX
水曜の取引終了時に、翌月曜までの金利変動を反映して調整(「3倍」とは書かない) 2社 Vantage、VT Markets
水曜(貴金属の商品ページに記載) 1社 XS.com
木曜の午前7時(夏時間は6時)時点の保有に3日分 1社 MYFX Markets
水曜の取引終了時に3倍。ただし曜日は変更されることがある 1社 TitanFX
曜日を特定できていない、または記載が見当たらない 20社 上記以外

「水曜」と書く社が多数ですが、同じ水曜でも対象の商品が違います。ゴールドがどちらに入るかは、社ごとに確かめる必要がありました。

通貨と貴金属は水曜、指数と株式は金曜

XMTradingの利用規約は、商品のカテゴリごとに曜日を分けています。通貨と貴金属のCFDは水曜に3倍、現物指数・現物エネルギー・株式のCFDは金曜に3倍です。暗号資産はさらに別の扱いになっています。

for CFDs on currencies and precious metals night rollover/swaps are charged on a triple rate on Wednesdays, whilst for CFDs on cash indices, cash energies and stocks a triple rate is charged on Fridays

ゴールドは「precious metals」なので水曜です。株価指数も持っている人は、同じ口座の中で水曜と金曜の両方を見ることになります。

この2社は、条文の語順まで同じでした

FXDDの利用規約に、ほぼ同一の文があります。「to level this time gap, we apply a 3-day rollover strategy」から始まる部分が、語順まで一致しています。

この2社は規約の改定条項でも語順が一致していました。別々に調べていて同じ組み合わせに当たったので、2回目はさすがに手が止まりました。同じひな形が使われていると読むのが自然です。

例外の通貨ペアまで書いている社

HYCMの注文執行ポリシーは、いちばん細かい書き方をしていました。現物CFDは金曜、Spot ForexとBullion(地金)は水曜。そのうえで、例外になる通貨ペアを名前で挙げています。

A three day rollover fee is applied to all cash CFD’s on Fridays, all Spot Forex and Bullion on Wednesdays, with the exception of USDCAD, USDRUB and USDTRY

例外の通貨ペアを条項に書いている社は、調べた30社でこの社だけでした。決済サイクルが他と違う通貨ペアがあるので、その分だけ曜日がずれます。

水曜・木曜・金曜のいずれか、と書く社

Exnessの顧客契約は、曜日を1つに決めていません。「On Wednesday or on Thursday or on Friday (depending on the Underlying Asset)」と、3つの曜日を並べています。

どの原資産がどの曜日なのかは、この条項の中には書かれていませんでした。条項を読んでも、自分の銘柄の曜日は分かりません。銘柄ごとの仕様を別に見る必要があります。

同じ条項には、0.01単位未満のスワップ額の扱いも書かれています。金額の下限まで条文にしている社は多くありませんでした。

「3倍」と書かずに、翌月曜までの調整と書く社

VantageとVT Marketsの顧客契約は、同じ(c)項を持っています。水曜の取引終了時に保有している場合、スワップは「翌月曜までの金利変動を反映して調整される」とあります。

「triple」という語は使っていません。結果としては3日分になるはずですが、条文は倍率ではなく期間で書いています。この2社の条文が同じなのは、関係会社であることと整合します。

DecodeFXは金融商品開示文書で「水曜から木曜のロールオーバー期間に保有された契約はスワップが3倍になる」と書き、先物ベースの契約にはスワップが付かないことも明記しています。

「水曜」ではなく「木曜の朝7時」と書く社

MYFX Marketsは、曜日の呼び方が違いました。「木曜日午前7時(米国サマータイム期間は午前6時)の時点で保有しているポジションに対し、土日分を含む3日分のスワップポイントが付与されます」。

指している時点は他社の「水曜の取引終了時」とほぼ同じですが、読んだときの印象は変わります。水曜の夜に決済すれば避けられるのか、木曜の朝まで持たなければいいのか。書き方が違うだけで、確認の手間が増えます。

XS.comは貴金属の商品ページで「トリプルスワップは、週末に発生した資金調達コストをカバーするために水曜日に請求されます」と書いています。規約ではなく商品ページに書いてある形です。

曜日は固定ではない、と書いている社

TitanFXの利用規約は、水曜の取引終了時に3倍になると書いたうえで、第12.4条でこう続けます。

決済条件の変更、祝日または市場の休業に応じて、3日分のスワップが課金または加算される営業日を変更する必要が生じる場合があります。また、スワップは祝日にも前もって課金または加算されます。

曜日が動くこと自体を条文に書いている社は、調べた30社でこの社だけでした。祝日の前に先回りして課金すると明記しているのも、この社だけです。

読んでいていちばん参考になったのはここでした。他社の「水曜」も、祝日が絡めば動く可能性があります。条文に書いていないだけかもしれません。

スワップフリー口座は、いつでも取り消せます

スワップを避けるための口座について触れている社は22社ありました。ただし条件の書き方は社によって違い、Exness は取り消しの権利を明記しています。

The Company reserves the right to change, modify or cancel the Swap free Client Account and/or Swap free levels at its discretion at any time

「at its discretion at any time」です。スワップフリーを理由に口座を選ぶ場合、その条件が続く保証は条文の側にはありません。

ゴールドの持ち越しコストを確かめる順番

このサイトはゴールドを中心に見ているので、XAUUSD に絞った確認の順番を書きます。

  1. 規約の中でゴールドが「precious metals」「Bullion」「金属」のどれで呼ばれているかを確かめる。曜日の分け方はこの呼び名で決まります
  2. その呼び名が、水曜の側と金曜の側のどちらに入っているかを読む
  3. 商品仕様のページで、銘柄ごとのスワップの数字を見る。これは毎日変わるので、規約の曜日とは別に見ます
  4. 祝日の扱いを探す。前もって課金すると書いている社があります
  5. スワップフリー口座を使う場合は、取り消しの条件を読む

ここから何が言えるか

3日分が付く日を「水曜」と覚えているなら、それは多数派ではありますが全部ではありません。同じ口座の中でも、通貨と指数で曜日が違う社があります。

そして20社は、曜日を規約で特定できませんでした。記載がないことは、3日分が付かないという意味ではありません。どの日に付くかが文書から読めない、というだけです。

ゴールドの契約サイズやスプレッドはゴールドの取引条件に、口座タイプごとの違いはロスカット水準に並べています。

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このページについて

2026年10月時点で調べた30社の利用規約・顧客契約・注文執行方針・商品仕様・公開ページから作りました。引用は原文の語で、条項番号か文書名を添えています。

スワップの金額そのものは載せていません。毎日変わる数字なので、各社の商品仕様で直接見てください。曜日と決まり方は規約に書いてあるので、ここで扱っています。