最終更新:2026年10月6日
「最短3分で口座開設」。海外FXの公開ページでよく見る書き方です。ただ、その3分が何の3分なのかは、社によって違いました。
申込フォームの入力が3分で終わる、という意味の社があります。書類の審査が終わって取引できるようになるまでが3分、という意味の社もあります。同じ「3分」でも、待つ時間が変わります。
執筆時点で調べた30社について、公開ページとヘルプセンターから、口座開設にかかる時間の記載を集めました。日本語がない社は英語で読んでいます。
結論:審査の時間を書いているのは30社中10社でした
内訳はこうなりました。
- 審査(承認)にかかる時間を書いている ― 10社
- 入力にかかる時間だけを書いている ― 3社
- どちらも書いていない ― 17社
3社に1社、という割合です。残りは、申し込んでみるまで分かりません。
審査の時間を書いている10社
| ブローカー | 書いてある時間 | どこに書いてあるか |
|---|---|---|
| XS.com | 通常2〜5分(必要書類を正しく提出した場合) | ヘルプセンター「口座承認にはどのくらい時間がかかりますか?」 |
| IC Markets(IC) | 通常数分、場合によっては数時間 | ヘルプセンター「口座申込の承認にはどのくらいの期間がかかりますか?」 |
| BigBoss | Quick Open Account は数分、Standard Open Account は0〜1営業日 | 公開ページ |
| Axi | 自動認証は大抵即時、手動チェックが必要なら1〜2営業日追加 | 公開ページ |
| TitanFX | 書類提出後1営業日ほど。混雑状況や書類内容による、と但し書きあり | ヘルプセンター |
| Milton Markets | ウォレットの審査は約1営業日 | ヘルプセンター |
| AXIORY | フルステージは営業日24時間以内。トライアルで始めた場合は最初の入金から14日以内に本人確認を終える必要あり | 公開ページ |
| HFM | KYC部門による書類審査は48時間以内 | 公開ページ |
| ThreeTrader | 最短で当日から取引可能、審査中の場合は1〜3営業日 | 公式のガイド |
| Vantage Trading | 最短当日からお取引可能 | 公開ページ |
幅があります。いちばん短いのがXS.comの2〜5分、いちばん長い可能性を書いているのがThreeTraderの1〜3営業日です。
書き方の性格も分かれました。XS.comとIC Marketsは「通常」と「場合によっては」を分けて書いています。TitanFXは1営業日としたうえで、混雑や書類の内容によっては時間がかかると添えています。AxiとThreeTraderは、自動で通る場合と人が見る場合を分けています。
いちばん速い数字だけを出している社と、遅いほうの可能性まで書いている社がある。比べるなら、速いほうの数字ではなく、遅いほうの但し書きを見るほうが役に立ちます。
「2分で完了」は、入力にかかる時間です
3社は、入力の時間だけを書いていました。この3社の数字は、取引できるようになるまでの時間ではありません。
- EBC Financial Group|取引口座ページに「わずか2分で口座開設が完了」。本人確認の審査に何営業日かかるかの記載は見当たりません。
- XMTrading|申込フォームの入力は5〜10分程度。書類の認証にかかる時間は、公式サイトに記載が見当たりませんでした。
- MYFX Markets|「ライブ口座お申し込み最短5分!」。これも申込フォームの入力時間です。
AXIORY と ThreeTrader は、両方を分けて書いていました。AXIORYは「トライアルステージ約3分、ライトステージ約5分」が入力で、「フルステージは営業日24時間以内」が審査です。ThreeTraderは「口座開設手続きが約5分、本人確認書類のアップロードが約2分」が入力で、「審査中の場合は1〜3営業日」が審査です。
分けて書いてある社は、読む側が間違えません。分けずに「2分で完了」とだけ書いてあると、入力の2分なのか、取引できるまでの2分なのかは、そのページからは決まりません。
何も書いていない17社で、どこを見たか
「書いていない」と書く前に、どこを開いたかを残しておきます。
- FXDD|口座開設ページは「数分で口座を開設できます。以下に必要事項をご入力いただければ、担当者よりご連絡いたします」。フォームは氏名・居住国・メール・電話の4項目で、そこから先の日数は書かれていません
- Traders Trust|入出金の所要時間(銀行送金 最大3営業日、電子決済は即時、BTC 最大1時間、USDT 最大30分)は書いているのに、口座開設の時間は書いていません
- DecodeFX|ヘルプセンターの全文を取得して探しましたが該当なし。入金の所要日数(銀行送金3〜7営業日)は書かれています
- Tradeview|FAQの「ライブ口座開設のステップバイステップガイド」を6,500字通して読みましたが、時間への言及がありません
- Exness|日本語トップが転送され、本文が294字しかありません。口座開設の案内はログイン後の画面にあります
- EMCTrading|公開サイトマップが0件で、規約も非公開。確かめる資料がありません
残りは TradeQuo・HYCM・FXCC・NordFX・Tickmill・VT Markets・iFOREX・Land Prime・IS6FX・WeTrade・FXGT です。
目についたのは入出金の日数と、口座開設の日数の扱いの差でした。出金が何営業日かは、ほとんどの社が書いています。口座開設が何営業日かは、3分の2が書いていません。
必要書類を具体的に挙げているのは30社中21社
時間より、書類のほうが揃っていました。書類の種類まで公開しているのが21社、挙げていないのが9社です。
挙げていない9社は FXCC・FXDD・IC Markets(IC)・Tickmill・Exness・EBC Financial Group・EMCTrading・FXGT・MYFX Markets でした。
書き方で目についたものを3つ挙げます。
- HYCM|マネーロンダリング防止方針に、公共料金の請求書か銀行取引明細で、申込日から3か月以内。そのうえで「携帯電話の請求書は不可」と名指しで除いています
- XS.com|本人確認書類と住所確認書類の両方を求めたうえで、「両方の書類は発行日から3か月以内のものである必要があります」としています。住所確認書類だけでなく、本人確認書類にも3か月の期限をかけている書き方です
- Land Prime|住所確認書類は3か月以内。加えて電子署名入りの申込書の提出を求めています
VT Markets は書類に加えて、全ての出金でGoogleまたはMicrosoftのAuthenticatorアプリによる2要素認証を必須としています。口座を開くときではなく、出すときに効く条件です。
Exness は性格が違いました。登録フォームで求められるのは、メールアドレスとパスワード、および米国の市民・居住者でないことの申告だけで、提出書類の種類を案内するページが見当たりません。
開設の前に見ておくと、あとで効くもの
口座開設の時間は、待てば済みます。待っても変わらないのは、開いたあとに効く条項のほうです。
- 休眠口座手数料|使わない口座から引かれます。金額まで書いているのは30社中12社
- 出金の条件|入金に使った経路にしか戻せない、という定めがあります
- 禁止される取引手法|「スキャルピング可」と案内する10社のうち8社に、禁止または拒否の条項があります
- 規約はいつ変わるか|改定に顧客の事前同意が要ると書いているのは1社だけです
このページについて
各社の公開ページとヘルプセンターを、2026-10-03に描画後の画面まで見て集めました。日数は規約ではなく公開ページの記載です。公開ページは、規約と違ってブローカーの都合でいつでも書き換えられます。
ここで確認しているのは、公開ページに何が書いてあるかです。実際に何日かかったかは測っていません。記載が変わっていたら直して、更新履歴に残します。
自分の口座で何を確かめるかは口座を開く前に自分で規約を確かめる方法に、30社の判定の一覧は比較ページにあります。