調査結果の要点
- 契約先:規約に記載が見当たりません
- 足切り:不合格(食い違い8件) 独自評価:47点/100
- EA(自動売買):可 / 禁止手法の定義:あり
- 出金日数の開示:あり / 金融庁の一覧:掲載あり(平成23年1月(FXDD Malta Limited)/平成28年3月(FXDD Trading, LTD)) ※無登録とは、日本の登録を受けずに日本居住者へ勧誘したと金融庁が判断した状態です。掲載は違法性の確定ではありません
- 注目点:契約書の第1.1条にある登記住所が、[FXDD registered address — to be confirmed by legal] という未記入のまま公開されています。
規約を読んでいて、手が止まった箇所があります。契約の相手方を定める第1.1条の、登記住所の欄です。
そこには住所ではなく、[FXDD registered address — to be confirmed by legal] と書いてありました。「法務で確認すること」という社内向けの覚え書きが、そのまま公開されています。この記事は、日本語ページの説明ではなく英語の利用規約(Client Agreement)と入出金ページを原文で読んで書いています。引用にはすべて条項番号を添えてあるので、私の要約ではなく原文で確かめられます。
結論:この会社はどういう人に向くか
足切り基準の判定
基準を満たしていません
- 日本居住者の契約先法人が規約に明記されている契約先法人を規約から特定できていません
- 公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない食い違いが記録されています
- 出金の所要日数を具体的に開示している
- 禁止される取引手法が具体的に定義されている
この判定は入力された調査データから自動で計算されます。基準は調査を始める前に公開したもので、個別のブローカーに合わせて変えることはありません。
基準を満たさなかったことは「危険な業者である」という意味ではありません。公開ページと規約の記載が一致していない、といった事実の指摘です。また7項目100点の評価は取引条件と開示の状態を項目ごとに点数化したもので、安全性の点数ではありません。点数と足切りは別のものを測っています。
向いている人
- 入出金の日数と手数料が、方法ごとに具体的に書かれていることを重視する人
- セント口座のように、小さい単位から実口座を触ってみたい人
- MT4とMT5の両方を、同じ会社で使い分けたい人
向いていない人
- 自分の資金を預ける相手の法人名を、契約書で確かめておきたい人
- 規制当局の登録簿で照合してから口座を開きたい人
- スキャルピングを主戦略にしていて、規約の側でも裏を取っておきたい人
独自評価は100点満点で47点、足切り基準は満たしていません。点数と合否は別のものです。点数は7項目の積み上げで、合否は調査を始める前に決めた4つの条件です。
FXDDの契約先はどこの法人か:答え
答えは「規約からは分かりません」です。これがこの記事でいちばん大きな点です。
規約第1.1条は、契約が「あなた」と「FXDD」のあいだで結ばれると書いています。その FXDD を、ベリーズの法律に基づいて設立された有限責任会社で、金融サービス委員会(FSC)の規制を受けると説明しています。
原文(英語)を見る ― 出典:利用規約 第1.1条
This Agreement is made between yourself, as our client and FXDD a limited liability company formed under the laws of Belize and regulated by the Financial Services Commission, having its registered office at [FXDD registered address — to be confirmed by legal] and any of its designated and permitted successors, assigns and those of its subsidiaries and affiliates that are identified further in this Agreement.
「FXDD」は商号であって、登記上の法人名ではありません。株式会社なのか、Ltd なのか、LLC なのか、この条文からは分かりません。
そして住所の欄が、先ほどの未記入のままです。同じ文が第2章の定義条項にももう一度出てきて、そちらも未記入でした。1か所の書き忘れではなく、同じ差し込みが2か所とも埋まっていないということです。
一方、日本語ページのフッターには別の会社名が2つ並んでいます。「FXDD Trading SACはペルーに登録され、外国為替サービスを提供するために認可されています」と、「FXDD Trading Ltd. はカナダのFINTRACによって……企業登録番号はBC1348842です」です。
お問い合わせページに載っている所在地は、ペルー・リマの住所でした。会社概要のページは、2010年にマルタ金融サービス局のライセンスを取得したと書いています。
ベリーズ、ペルー、カナダ、マルタ。4つの国が出てきて、どれが日本から開いた口座の契約相手なのかが書かれていません。
ベリーズの登録簿で照合してみた
規約がベリーズFSCの名前を出しているので、当局の公開登録簿を見ました。現行の被免許者120件、過去に登録されていたものを含めた全509件を、1件ずつ確認しました。
「FXDD」という名前の被免許者は、1件もありませんでした。ドメイン欄にも fxdd.com はありません。
ただし、これは「無登録だ」という意味ではありません。登録簿に載るのは登記上の法人名で、規約はその法人名を書いていないからです。照合しようがない、というのが正確な言い方です。
この一点だけでも、私は口座を開く判断ができません。出金が止まったときに誰を相手にするのかが、契約書に書かれていないからです。
もうひとつ、規約に他社の名前が残っています
第75.6条は、クレジットカードの処理について書いた条文です。そこにこうあります。
原文(英語)を見る ― 出典:利用規約 第75.6条
Card processing is provided by Trading Point of Financial Instruments Limited, incorporated in Cyprus (registration number HE251334) and having its registered office at 12, Richard & Verengaria Street, Araouzos Castle Court, 3rd Floor, 3042 Limassol, Cyprus.
Trading Point of Financial Instruments Limited は、XMグループのキプロス法人として知られている会社です。登記番号まで一致しています。
両社に提携があるのかどうかは、公開されている資料からは確かめられませんでした。分かるのは、FXDDの契約書に他社の名前と登記番号が入っている、という事実だけです。未記入の住所と並べて見ると、雛形を写して作った文書が、確認されないまま公開されているように読めます。
口座タイプの選び方:分かれ目は手数料と最低入金額です
口座は5種類あります。取引手数料を払う代わりにスプレッドを詰めるのがプレミアムとウルトラ、手数料なしがスタンダード・セント・マックスレバレッジです。
ウルトラ口座は最低入金額が100万円で、片道2.49ドル。プレミアムは2万円から始められて、片道2.99ドルです。50万円未満で始めるなら、ウルトラの手数料の安さは届きません。
セント口座は0.01ロットが10通貨単位です。5千円から実口座を触れるので、デモでは分からない約定の癖を見るには使えます。
レバレッジ1000倍は、いつでも1000倍ではありません
マックスレバレッジ口座だけが1000倍で、残りは500倍です。ただし口座タイプのページに、こう注記があります。
「余剰証拠金が30万円に到達した時点で、口座のレバレッジは自動的に500倍に変更されます」。増えたら下がる、という設計です。
商品ごとの扱いも別枠です。スプレッドのページは、XAU/USD や XAG/USD の証拠金を「全体の口座レバレッジの50%」としています。500倍の口座なら、ゴールドは250倍相当です。
株式は5%、暗号資産は4対1。「最大1000倍」という数字は、FXの一部の銘柄に限った話だと読んでおくのが安全です。
ボーナスとポイント制度
日本語ページにボーナスの案内は見当たりませんでした。アラビア語ページには専用のボーナス規約がありますが、日本語には対応するページがありません。
FXDDの利用規約で知っておくべき3点:休眠・アービトラージ・顧客資金
規約は84章ほどある長い文書です。そのなかから、口座を持つ人の手元に直接効く3つを選びました。
1つめは休眠口座です。第79.1条は、取引・出金・入金・口座間振替のどれもない状態が90暦日続くと、口座を休眠とみなすと定めています。
第79.3条は、その休眠口座に月10米ドルを課すとしています。余剰残高が10米ドル未満なら、その全額です。残高がゼロなら課金はありません。課金後は自動的にアーカイブ扱いになります。
90日は、このサイトで調べた25社のなかでは短いほうです。年に数回しか触らない口座なら、放置しているあいだに残高が削られていく設計だと理解しておく必要があります。
2つめは、禁止される取引手法です。第67.3条は、価格の誤りや通信の遅延を突く手法を arbitrage、sniping、scalping と呼び、まとめて「Arbitrage」と定義しています。
そのうえで、裁量でこれを認めないこと、レイテンシ・アービトラージに依存する取引を事前の通知なく取り消せることを書いています。
続けて5つの権利が並びます。スプレッドの調整、配信レートを止めて手動見積もりに切り替えること、過去に得た利益の回収、関係する全口座の即時閉鎖、第三者への通知です。
第67.4条は、「兆候または疑い」の段階で同じ扱いができるとしています。確定した不正でなくてもよい、という書き方です。
3つめは顧客資金です。第78.1条は、預けた資金を承認された銀行の口座で会社の資金と分けて管理すると書いています。
ただし同じ条文の後半に、「他の顧客の資金と一つのオムニバス口座にまとめる場合がある」と続きます。分別と合同管理は両立します。
第78.2条は、事前に書面で申し出ない限り、取引所・清算機関・仲介ブローカーなどの第三者に顧客資金を預け、管理させる場合があるとしています。申し出なければ同意したことになる、という組み立てです。
FXDDの出金は何日かかるか:答え
出金は何日で戻ってくるか
| 公開ページの表記 | 銀行送金3〜4営業日/Sticpay 2〜3営業日/USDT 3〜4営業日/VISA 5〜10営業日 |
|---|---|
| 入出金ポリシー等の文書 | 銀行送金3〜4営業日、Sticpay 2〜3営業日、USDT 3〜4営業日、VISA 5〜10営業日(入出金ページに方法ごとに明記)。規約第48.4条は、入金の直後に出金する場合、入金が着金したことを確認するために最大8営業日まで決済を遅らせる権利を留保しています。 |
| 私の実測 | 私は口座を持っていないので、実測していません。 |
上の「私の実測」の行に数字が入っているときは、私が実際に出金した結果です。1人ぶんの経験であり、金額・経路・時間帯・混雑状況によって変わります。ブローカーが保証する日数ではありません。
答えは「銀行送金で3〜4営業日、VISAへの返金で5〜10営業日」です。入出金ページに、方法ごとの日数が具体的に書かれています。
Sticpay が2〜3営業日、USDT が3〜4営業日。出金手数料はいずれも無料と書かれています。入金側は銀行送金だけ2.5%がかかります。
ここは、このサイトで調べた25社のなかでも丁寧な部類です。日数・手数料・最低額・上限額が1つの表にまとまっている会社は多くありません。
ただし規約の側に、時間を延ばせる条文があります。第48.4条は、入金した直後に出金する場合、入金が着金したことを確かめるために最大8営業日まで決済を遅らせる権利を留保しています。
入金して、すぐ出す。この動きをすると公開ページの3〜4営業日ではなく、8営業日側の条文が効く可能性があります。
VISAには、もうひとつ注記があります。カードへの返金は入金額までで、利益分は銀行かbitwalletでの出金になると書かれています。
なお、私はこの会社に口座を持っていないので、出金の日数を実測していません。ここに書いたのは公開されている数字です。
口座開設の手順
口座開設の手順と所要時間
| 必要書類 | 公開ページに必要書類の一覧が見当たりません |
|---|
- 口座タイプを選ぶ|カスタマーポータルで申し込む|本人確認|入金
必要書類と所要日数の記載が日本語ページに見当たらないため、ここは推測で埋めていません。
口座タイプを選び、カスタマーポータルから申し込み、本人確認を経て入金する流れです。
必要書類の一覧と、審査にかかる日数の記載が、日本語ページに見当たりませんでした。ここは推測で埋めません。申し込み画面に進んでから提示される形だと思われますが、確かめていません。
この記事に口座開設リンクは置いていません。FXDD(エフエックスディーディー)とは提携していないためです。採点と足切り判定は、提携の有無とは関係なく30社すべてに同じ基準を当てて出しています。ボタンがないことは、この会社の評価とは関係ありません。
日本語サポートの実務
日本語ページの作り込みは、海外の会社としては丁寧なほうです。入出金の案内には、銀行振込のときにカタカナと口座番号をどう入れるかまで書かれています。
ただし、対応時間が2つのページで食い違っています。
- カスタマーサービスのページ:日本時間で月曜7時から土曜6時55分(米国冬時間)
- お問い合わせのページ:日本時間で月曜22時から土曜6時
月曜の朝7時から使えるのか、夜22時からなのか。15時間の差があります。
電話の扱いも食い違っています。カスタマーサービスのページは「電話、メール、チャットサービス」と書いていますが、お問い合わせページは「現在、電話でのサポートは提供しておりません」と書いています。
どちらが今の運用なのかは、外からは決められません。片方が更新されないまま残っている、という状態です。
FXDDの日本人ユーザー数はどれくらいか:計測値がなく、判定しません
Similarweb で fxdd.com を見ましたが、2026年8月時点で国別の内訳も訪問数も表示されませんでした(No Data to Display)。
これは「日本人がいない」という意味ではなく、集計のしきい値に届いていないという意味です。手がかりにならないので、判定しません。
公式サイトには「450,000人」という数字が載っていますが、これは同社の公表値で、私が実測したものではありません。時点も国別の内訳も書かれていません。
独自評価 47点の内訳
独自評価
各項目を満点に対する割合で描いています。外側ほど満点に近い形です。
| 評価項目 | 配点 | 採点 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 信頼性・運営情報 | 20 | 4 | 規約が契約の相手方を商号でしか書かず、登記住所が未記入のまま公開されている。ベリーズFSCの登録簿でも照合できない。ここが確かめられない以上、高い点はつけられない |
| 取引環境 | 20 | 12 | MT4・MT5・独自のWebトレーダー、口座タイプ5種、マイナス残高保護あり。レバレッジは最大1000倍だが余剰証拠金30万円で500倍に下がる |
| 取引コスト | 15 | 6 | 手数料は片道2.99ドル・2.49ドルと明記されている一方、スプレッド一覧のページは表の中身が読み込まれず、確認できなかった |
| 入出金環境 | 15 | 11 | 方法ごとに所要日数・手数料・上限額が具体的に書かれている。ここはこのサイトで見た24社のなかでも丁寧な部類 |
| 日本語サポート | 10 | 5 | 日本語ページは整っているが、対応時間が2ページで食い違い、電話の有無も食い違っている |
| EA・自動売買環境 | 10 | 6 | MT4・MT5とVPSが用意され、EAは使える。ただしスキャルピングの扱いが公開ページと規約で食い違っている |
| ネット上の評判 | 10 | 3 | 金融庁の一覧に2件(うち1件は現在フッターにある商号と同じ名前)。紹介記事は多いが、確かめられる材料は少ない |
| 合計 | 100 | 47 / 100 | |
全ブローカーに同一の配点・同一の観点を適用しています。基準は調査方針をご覧ください。
公開ページと一次資料の食い違い
| 論点 | 公開ページの表記 | 一次資料の記載 |
|---|---|---|
| 契約先法人 | フッターはペルー登録の「FXDD Trading SAC」とカナダFINTRAC登録の「FXDD Trading Ltd.(BC1348842)」を挙げている | 規約第1.1条は「ベリーズの法律に基づく有限責任会社 FXDD」とし、登記上の法人名を書いていない |
| 登記住所 | お問い合わせページはペルー・リマの住所を載せている | 規約第1.1条の登記住所は [FXDD registered address — to be confirmed by legal] という未記入のプレースホルダーのまま |
| 規制当局の登録 | 規約はベリーズFSCの規制を受けると書いている | ベリーズFSCの公開登録簿(現行120件・全509件)に「FXDD」に一致する被免許者はなく、法人名がないため照合できない |
| 規約の確認先URL | 日本語のお知らせは https://www.fxdd.com/pe/ja/terms-and-conditions で確認するよう案内している | 同URLは HTTP 404。あわせて案内されたヘルプセンターのURLも英語のFAQへ転送される |
| 電話サポート | カスタマーサービスのページは「電話、メール、チャット」で対応すると書いている | お問い合わせページは「現在、電話でのサポートは提供しておりません」と書いている |
| サポートの対応時間 | カスタマーサービスのページは日本時間の月曜7時から土曜6時55分(米国冬時間) | お問い合わせページは日本時間の月曜22時から土曜6時 |
| スキャルピング | 口座タイプのページは全口座に「スキャルピング対応」と書いている | 規約第67.3条は scalping を Arbitrage の一種として定義し、裁量で認めない・取引を取り消す・過去の利益を回収する権利を置いている |
| カード決済の提供者 | 公開ページに記載が見当たらない | 規約第75.6条は、カード処理をキプロスの Trading Point of Financial Instruments Limited(登記番号HE251334)が提供すると書いている |
点数と合否は別のものです。点数は7項目の積み上げ、合否は調査を始める前に決めた4条件です。
入出金環境は15点中11点をつけました。日数と手数料の書き方は、このサイトで見た25社のなかでも上のほうです。
その一方で、信頼性・運営情報は20点中4点です。契約の相手方が誰なのかが契約書から分からないという一点が、ほかの良さを打ち消しています。
取引コストを15点中6点にしたのは、手数料は明記されている一方で、スプレッド一覧のページを開いても表の中身が読み込まれず、数字が確認できなかったためです。
評判をどう評価したか
評判を3点とした根拠
- 公的な記録:金融庁の一覧に「FXDD Malta Limited(FXDD)」が平成23年1月(平成24年6月追記)、「FXDD Trading, LTD(FXDDトレーディング)」が平成28年3月で掲載されています。後者の備考には、提供サービス名が前者と同一だと書かれています
- 現在の商号との関係:公式サイトのフッターにある「FXDD Trading Ltd.」は、金融庁が平成28年に掲載した商号と同じ名前です。同一の法人とは断定しませんが、別法人だとも言えません
- 間接的な記録:一覧には、FXDDへの口座開設をすすめていた国内業者や情報商材業者の警告も複数あります。これはFXDD自身への評価ではありませんが、日本で誰が紹介してきたかの記録ではあります
- 日本語の情報:紹介記事は多く見つかりますが、規約の条項番号まで示したものは見つかりませんでした
- 読み方の注意:悪い評判が見つからないことは安全の根拠になりません。紹介記事の多さも「検索されている」以上の意味を持ちません
判断:10点満点で3点。公的な記録が2件あり、現在の商号との重なりも説明されていないため
金融庁の一覧には、FXDDに関係する掲載が2件あります。「FXDD Malta Limited(FXDD)」が平成23年1月、「FXDD Trading, LTD(FXDDトレーディング)」が平成28年3月です。
後者の備考欄には、提供サービスの名称が前者と同一だと書かれています。金融庁自身が、2つを名前でつないでいるということです。
そして現在のサイトのフッターにある商号は「FXDD Trading Ltd.」です。平成28年に掲載された商号と同じ名前ですが、同一の法人だとは断定しません。同時に、別法人だとも言えません。
一覧にはほかに、FXDDへの口座開設をすすめていた国内の情報商材業者への警告も複数あります。これはFXDD自身への評価ではありませんが、日本で誰が紹介してきたかの記録ではあります。
掲載されていることは、違法性が確定したという意味ではありません。金融庁が公表しているのは警告書を出した先の一覧で、取引条件の評価は一切していません。
他社と比べたとき、どこが強くてどこが弱いか
強いのは入出金の書き方です。方法ごとに日数・手数料・最低額・上限額が一覧になっている会社は、執筆時点で調べた25社のなかでも多くありません。
口座の選択肢も広めです。セント口座で5千円から始められて、同じ会社でMT4とMT5の両方が使えます。
弱いのは、契約書そのものの作りです。登記住所が未記入のまま、他社の登記番号が本文に残ったまま公開されています。
日本語の案内と規約のつながりも切れています。2024年1月のお知らせは、規約の変更点を確認する先として日本語の規約URLを案内していますが、そのURLは今日開くと404です。
一緒に案内されているヘルプセンターのURLも、開くと英語のFAQに転送されます。日本語話者に向けて「ここで確認してください」と示された2つのリンクが、どちらもその先に届きません。
このサイトで先に調べた会社と比べると、規約の条文そのものは平均的です。休眠手数料は月10米ドルで、残高の全額を持っていく会社よりは穏当です。
差がついているのは条文の中身ではなく、文書が管理されているかどうかのほうです。
税金の扱い
税金の扱い(海外FX共通)
国内のFX業者と海外のFX業者では、利益にかかる税金の計算方法が違います。ここはブローカーごとの差ではなく、海外FX全体に共通する話です。
| 区分 | 雑所得(総合課税)。国内業者は申告分離課税です |
|---|---|
| 税率 | 給与など他の所得と合算した金額に対する累進課税。国内業者の一律20.315%とは異なります |
| 損失の繰越 | できません。国内業者は最長3年繰り越せます |
| 他社との損益通算 | 海外FX同士は通算できますが、国内業者の損益とは通算できません |
| 確定申告 | 給与所得者は年間の利益が20万円を超えると申告が必要です |
具体的な税額や申告の可否は所得状況によって変わります。判断に迷う場合は税務署または税理士にご確認ください。
FXDDのよくある疑問
FXDDの契約先はどこの法人ですか?
規約第1.1条は「ベリーズの法律に基づく有限責任会社 FXDD」としか書いていません。登記上の法人名は書かれていません。
では登記住所はどこですか?
第1.1条の登記住所は [FXDD registered address — to be confirmed by legal] という未記入のままです。お問い合わせページにはペルー・リマの住所が載っています。
ベリーズの登録簿で確認できますか?
公開登録簿を現行120件・過去分を含め509件すべて見ましたが、「FXDD」に一致する被免許者はありませんでした。法人名がないため、照合のしようがありません。
金融庁の一覧に載っていますか?
「FXDD Malta Limited(FXDD)」が平成23年1月、「FXDD Trading, LTD」が平成28年3月で掲載されています。掲載は違法性が確定したという意味ではありません。
出金は何日かかりますか?
入出金ページは銀行送金3〜4営業日、Sticpay 2〜3営業日、USDT 3〜4営業日、VISA 5〜10営業日と書いています。
入金してすぐ出金できますか?
規約第48.4条は、入金が着金したことを確認するため最大8営業日まで決済を遅らせる権利を留保しています。
出金手数料はかかりますか?
入出金ページはいずれの方法も無料と書いています。入金側は銀行送金に2.5%がかかります。
スキャルピングはできますか?
口座タイプのページは全口座に「スキャルピング対応」と書いています。一方、規約第67.3条は scalping を Arbitrage の一種として定義し、裁量で認めない権利を置いています。
過去の利益を取り消されることはありますか?
第67.3条(c)は、流動性の濫用によって得たと会社が記録できる利益を、関係が続いているあいだのいつでも回収できると定めています。
口座を放置するとどうなりますか?
第79.1条は90暦日の無活動で休眠とみなすとし、第79.3条は月10米ドル、余剰残高がそれ未満ならその全額を課すと書いています。
顧客資金は分けて管理されますか?
第78.1条は、承認された銀行の口座で会社の資金と分けて管理するとしています。ただし他の顧客の資金と一つのオムニバス口座にまとめる場合があるとも書かれています。
第三者に資金を預けることはありますか?
第78.2条は、事前に書面で申し出ない限り、取引所や清算機関、仲介ブローカーに顧客資金を預けて管理させる場合があるとしています。
マイナス残高になったら追加で支払いますか?
第59.11条はマイナス残高保護を口座単位で行うとしています。ただし同じ条文のあとに、アービトラージの兆候や疑いがある場合の例外が続きます。
日本語のサポートは何時から何時までですか?
2つのページで食い違っています。カスタマーサービスのページは日本時間の月曜7時から土曜6時55分、お問い合わせページは月曜22時から土曜6時です。
電話で問い合わせできますか?
お問い合わせページは「現在、電話でのサポートは提供しておりません」と書いています。カスタマーサービスのページには電話の記載が残っています。
ゴールドのレバレッジはいくつですか?
スプレッドのページは XAU/USD の証拠金を「口座レバレッジの50%」としています。500倍の口座なら250倍相当です。契約サイズの記載は見当たりません。
まとめ
基本情報
| 英文ブランド名 | FXDD |
|---|---|
| 検索用タイトル(title タグ) | FXDDの評判・出金・金融庁|規約で独自調査 |
| 公式サイトURL(日本語) | https://www.fxdd.com/pe/ja |
| 設立年 | 2002年(公式サイトの会社概要による。私が確かめたものではありません) |
| 契約先の監督当局 | 規約第1.1条=ベリーズ金融サービス委員会(FSC)/フッター=ペルー登録のFXDD Trading SAC、カナダFINTRACのFXDD Trading Ltd.(BC1348842) |
| 契約先を監督する当局の水準 | 不明 |
| 契約先の登記住所 | 規約第1.1条:[FXDD registered address — to be confirmed by legal](未記入のまま) お問い合わせページ:Jr Baca Flor 307, Int 701, Magdalena del Mar, Lima, 15074, Peru |
| 日本居住者が投資家補償基金の対象か | 不明 |
| 契約先カードの注意書き(読み違えやすい点) | 規約第1.1条は、契約の相手方を「FXDD」という商号で書き、ベリーズの法律に基づく有限責任会社でFSCの規制を受けるとしています。登記上の法人名は書かれておらず、登記住所の欄は角かっこ付きの未記入のプレースホルダーのままです。ライセンス番号の記載もありません。ベリーズFSCの公開登録簿(現行120件・過去分を含め509件)を全件見ましたが、「FXDD」に一致する被免許者はありませんでした。 |
日本市場
| 金融庁 無登録業者一覧への掲載 | あり |
|---|---|
| 掲載時期(掲載ありの場合) | 平成23年1月(FXDD Malta Limited)/平成28年3月(FXDD Trading, LTD) |
| 一覧に記載された法人名 | FXDD Malta Limited(FXDD)/FXDD Trading, LTD(FXDDトレーディング) |
| 日本語サポートの対応時間 | メールとチャット(電話は提供していないとお問い合わせページに記載) |
| 日本人スタッフ | あり |
| アクセス指標の計測時点 | 2026-09-23 |
| 規模についての判定 | Similarweb は2026年8月時点で fxdd.com の国別内訳・訪問数を表示できていません(No Data to Display)。日本人ユーザー数の手がかりになる数字が取れなかったので、判定しません。 |
取引環境
| 口座タイプ | 5(プレミアム/スタンダード/ウルトラ/マックスレバレッジ/セント) |
|---|---|
| 口座カードの副題 | 分かれ目は、取引手数料を払うかどうかと、最低入金額です |
| 口座タイプ別の条件(カード) | 口座タイプ | 最低入金額 | 取引手数料(片道1ロット) | 最大レバレッジ プレミアム | 2万円 | 2.99ドル | 500倍 スタンダード | 2万円 | なし | 500倍 ウルトラ | 100万円 | 2.49ドル | 500倍 マックスレバレッジ | 2万円 | スタンダードと同じ | 1000倍 セント | 5千円 | スタンダードと同じ | 500倍 |
| 口座カードの注意書き(選び方の分かれ目) | マックスレバレッジ口座は、余剰証拠金が30万円に達した時点で自動的に500倍へ下がると口座タイプページに書かれています。セント口座は0.01ロット=10通貨単位、1ロット=1,000通貨単位です。数字はいずれも公開ページの表記で、私が実測したものではありません。 |
| 最大レバレッジ | 1000倍(マックスレバレッジ口座。ほかは500倍) |
| ロスカット水準 | 50%(最良執行ポリシー・英語「If during an open trade, the net worth of the account reaches the “margin level” equal to 50% of the required margins, all positions would be automatically closed.」)。日本語の公開ページ(口座タイプ・取扱商品・スプレッドとスワップ・FAQ)には水準の記載が見当たりません。2026-09-24確認 |
| マージンコール水準 | 記載が見当たりません。利用規約の定義第(47)項に Margin Call の語はありますが、水準(%)は書かれていません。2026-09-24確認 |
| 最小取引単位 | 0.01ロット |
| 取扱銘柄数 | FX、金属、エネルギー、株式、インデックス、暗号資産 |
| プラットフォーム | MT4、MT5、FXDD Web Trader |
| 口座通貨 | 円、米ドル、ユーロなど(口座タイプページの表記) |
コスト
| EURUSD 平均スプレッド | 公開ページの一覧表が読み込まれず、確認できませんでした |
|---|---|
| XAUUSD 平均スプレッド | 公開ページの一覧表が読み込まれず、確認できませんでした |
| 取引手数料 | プレミアム 片道2.99ドル/ウルトラ 片道2.49ドル/スタンダード・セント・マックスレバレッジ なし |
| GOLD 1ロットのコントラクトサイズ(契約サイズ) | 契約サイズの記載が公開ページに見当たりません。XAU/USD の証拠金は「口座レバレッジの50%」と書かれています(500倍なら250倍相当) |
EA・自動売買
| EAの使用(公式FAQ) | 可 |
|---|---|
| スキャルピング(公式FAQ) | 可 |
| スキャルピング(規約側) | 拒否・制限の裁量条項あり |
| 両建て | 規約に禁止の記載は見当たりません |
| 禁止取引手法が具体的に定義されているか | されている |
| 禁止取引手法の内容(条項番号つき) | 第67.3条は、価格の誤りやインターネットの遅延を利用する手法を「arbitrage」「sniping」「scalping」と呼び、まとめて Arbitrage と定義しています。そのうえで、裁量で認めないこと、レイテンシ・アービトラージに依存する取引を事前通知なく取り消せること、(a)スプレッドの調整、(b)配信レートの停止と手動見積もりへの切り替え、(c)過去に得た利益の回収、(d)関係する全口座の即時閉鎖、(e)第三者への通知、までを並べています。第67.4条は、疑いがある場合も同じ扱いだとしています。 |
| 知っておくべき3点(カード) | 休眠口座(第79.1条・第79.3条)/不正な取引手法(第67.3条・第67.4条)/顧客資金の扱い(第78.1条・第78.2条) |
| 3点カードの注意書き(実務上どう受け止めるか) | 第79.1条は、取引・出金・入金・口座間振替のいずれもない状態が90暦日続くと休眠とみなすと定めています。第79.3条は、休眠口座に月10米ドル、余剰残高が10米ドル未満ならその全額を課すと書いています。残高がゼロなら課金はなく、課金後は自動的にアーカイブ扱いになります。第78.1条は、預けた資金を承認された銀行の口座で会社の資金と分けて管理するとしたうえで、他の顧客の資金と一つのオムニバス口座にまとめる場合があるとしています。第78.2条は、事前に書面で申し出ない限り、取引所や清算機関、仲介ブローカーなど第三者に顧客資金の全部または一部を預け、管理させる場合があるとしています。 |
| VPS | MetaTrader VPS ホスティングのページあり |
入出金
| 入金方法 | 銀行送金(円)|手数料2.5%|最低1万円|1回100万円まで Sticpay(円・ドル)|手数料なし|最低1,000円|上限なし USDT|手数料なし|最低1,000円|上限なし VISA(円・ドル)|手数料なし|最低1,000円|1回100万円まで |
|---|---|
| 出金方法 | 銀行送金|3〜4営業日|手数料なし Sticpay|2〜3営業日|手数料なし USDT|3〜4営業日|手数料なし VISA|5〜10営業日|手数料なし(入金額まで。利益分は銀行かbitwalletでの出金になると書かれています) |
| 出金手数料 | 公開ページはいずれの方法も「無料」と書いています(海外送金は100ドル以下の場合に銀行手数料の案内あり) |
| 出金所要日数(公開ページの表記) | 銀行送金3〜4営業日/Sticpay 2〜3営業日/USDT 3〜4営業日/VISA 5〜10営業日 |
| 出金所要日数(入出金ポリシー等の文書) | 銀行送金3〜4営業日、Sticpay 2〜3営業日、USDT 3〜4営業日、VISA 5〜10営業日(入出金ページに方法ごとに明記)。規約第48.4条は、入金の直後に出金する場合、入金が着金したことを確認するために最大8営業日まで決済を遅らせる権利を留保しています。 |
| 第三者名義の扱い | 第78.2条により、事前の書面による申し出がない限り、第三者に顧客資金を預けて管理させる場合があると規約に書かれています |
| 出金所要日数(私の実測) | 私は口座を持っていないので、実測していません。 |
口座開設
| 本人確認に必要な書類 | 公開ページに必要書類の一覧が見当たりません |
|---|---|
| 口座開設時の注意点 | 必要書類と所要日数の記載が日本語ページに見当たらないため、ここは推測で埋めていません。 |
規約
| 確認した規約の版数・改訂日 | 取得時点の掲載版(版番号・改定日の表示は見当たりません) |
|---|---|
| 規約のURL | https://www.fxdd.com/pe/en/terms-and-conditions |
| 休眠口座手数料 | 月10米ドル、または余剰残高がそれ未満ならその全額(第79.3条) |
| 休眠手数料が事前に開示されているか | 開示されている |
| 規約改訂に顧客の事前同意が必要か | 未確認 |
| 利益取消・取引無効化の条項 | 第67.3条(c)は、流動性の濫用によって得たと会社が記録できる過去の取引利益を、顧客との関係が続いているあいだのいつでも口座から回収できると定めています。 |
| ボーナス規約の要点 | 日本語ページにボーナスの案内は見当たりません(アラビア語ページにはボーナス規約があります)。 |
調査・開示
| 調査基準日 | 2026-09-23 |
|---|
この記事の根拠は、2026年9月23日に取得した一次資料です。規約は3か月に一度読み直し、改定の知らせが先に届けばその時点で開きます。変わっていた箇所は記事に反映し、更新履歴に日付と内容を残します。
私の記述が間違っていたときも同じで、黙って書き換えることはしません。
この会社は、規約と公開ページの両方を変更監視に登録しました。2026年9月23日に実行したところ、登録した12ページすべてが本文まで取得できています。次に読み直すときは、この結果との差分を材料にします。
出典
- FXDD「Terms & Conditions(Client Agreement・英語)」
- 公開ページ:入出金
- 公開ページ:入出金ガイドラインと手数料
- 公開ページ:口座タイプ
- 公開ページ:会社概要
- 公開ページ:マイナス残高保護
- 公開ページ:スプレッドとスワップ
- 公開ページ:取扱商品
- 公開ページ:返金ポリシー
- 公開ページ:顧客取引契約一部変更のお知らせ
- FXDD「Best Execution Policy」(英語)
- お知らせが案内する日本語の規約URL(応答はHTTP 404)
- ベリーズ金融サービス委員会(FSC)公開登録簿
- 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」
- Similarweb「fxdd.com」(国別データの表示なし)
調査基準日:2026-09-23 / 取引条件・規約は予告なく変更される場合があります。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。






























