調査結果の要点
- 契約先:規約に記載が見当たりません
- 足切り:不合格(食い違い2件) 独自評価:56点/100
- EA(自動売買):記載なし / 禁止手法の定義:なし
- 出金日数の開示:あり / 金融庁の一覧:掲載あり(令和2年3月) ※無登録とは、日本の登録を受けずに日本居住者へ勧誘したと金融庁が判断した状態です。掲載は違法性の確定ではありません
- 注目点:利用条件に「このウェブサイトは日本の居住者向けではない」と明記。日本語のページもサポート言語もありません。
日本語の紹介記事では、当たり前のように口座開設が勧められています。ところが、同社の利用条件(Terms & Conditions)には「このウェブサイトは日本の居住者向けではない」と書いてありました。
読んだのは Tickmill Ltd(セーシェル)の顧客サービス契約、利用条件、入出金の条件、変動レバレッジの表、口座タイプ一覧、商品仕様です。公式サイトの説明ページは根拠にしていません。条項番号を添えてあるので、原文で確かめられます。
結論:この会社はどういう人に向くか
足切り基準の判定
基準を満たしていません
- 日本居住者の契約先法人が規約に明記されている契約先法人を規約から特定できていません
- 公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない食い違いが記録されています
- 出金の所要日数を具体的に開示している
- 禁止される取引手法が具体的に定義されている禁止取引手法の定義が確認できません
この判定は入力された調査データから自動で計算されます。基準は調査を始める前に公開したもので、個別のブローカーに合わせて変えることはありません。
基準を満たさなかったことは「危険な業者である」という意味ではありません。公開ページと規約の記載が一致していない、といった事実の指摘です。また7項目100点の評価は取引条件と開示の状態を項目ごとに点数化したもので、安全性の点数ではありません。点数と足切りは別のものを測っています。
向いている人
- 英語で規約を読み、英語でサポートとやり取りできる人
- ゴールドの証拠金が建玉の大きさで変わる仕組みを、表で確認したい人
- スプレッドと手数料のどちらを払うかを口座タイプで選びたい人
向いていない人
- 日本語で読み、日本語で問い合わせたい人(日本語のページも、日本語の窓口もありません)
- 「日本居住者向けのサービス」として使いたい人
- 入金だけして取引せずに出金する可能性がある人(後述の5.2%の条項)
独自評価は56点、足切りは不合格です。
Tickmillの契約先はどこの法人か:答え
顧客サービス契約の表紙は Tickmill Ltd Seychelles です。セーシェル金融サービス庁(FSA)に証券ディーラーとして登録され、ライセンス番号は SD008、住所は 1st Floor of KLA Complex, Mont Fleuri, Mahe と書かれています。版は2026年5月です。
セーシェルFSAの登録簿で照合しました(2026年9月23日確認)。証券ディーラーの一覧に Tickmill Ltd があり、住所も Office 1, 01st Floor, KLA Complex, Mont Fleuri, Mahe で一致します。ただし登録簿にライセンス番号の表示はなく、SD008 という番号そのものは照合できていません。
日本語のページは、この会社にはありません。tickmill.jp を開くと、セーシェル法人のサイト(www.tickmill.sc)に転送されます。サイトの言語切り替えに並ぶのは英語・ドイツ語・中国語(簡体/繁体)・ロシア語・スペイン語・アラビア語・ポーランド語・イタリア語・韓国語・タイ語で、日本語はありません。
規約に「日本の居住者向けではない」と書いてあります
利用条件の末尾に、こうあります。
原文(英語)を見る ― 出典:Tickmill 利用条件(Terms & Conditions、2026-09-23取得)
The services of Tickmill and the information on this site are not directed at or intended for access by persons in Singapore, the United States, Iran, India, Japan or any other jurisdiction where the offering of such products or services would be unlawful. Since Tickmill is not under the supervision of the JFSA, it is not involved with any acts considered to be offering financial products and solicitation for financial services in Japan. This website is not intended for residents of Japan and is provided for information purposes.
ここで手が止まりました。私はこれまで20社あまりの規約を読んできましたが、規約の本文で日本を名指しして「向けではない」と書いている会社は初めてでした。
要点は3つです。シンガポール・米国・イラン・インド・日本などの居住者に向けたものではない。日本の金融庁の監督下にないので、日本での勧誘にあたる行為は行っていない。このサイトは日本の居住者向けではない。
つまり、会社自身が「日本の人に向けたサービスではない」と書いています。これは違法だという話ではありません。日本語の紹介記事が前提にしている姿と、規約の書きぶりが違う、という事実です。
金融庁の一覧にも載っています
金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(海外所在業者)」に、Tickmill Ltd が掲載されています。所在地は 3, F28-F29 Eden Plaza, Eden Island, Mahe, Seychelles、サービス名は「TICKMILL」、掲載時期は令和2年3月です。
商号は現在の契約先と同じです。一方で住所は、いまの登録簿の記載(KLA Complex)と違います。移転したようにも読めますが、私が確認できたのは「商号が一致し、住所が違う」という事実だけです。掲載は違法性が確定したという意味ではありません。
口座タイプの選び方:分かれ目はスプレッドか手数料か
口座は2つです。クラシック口座はスプレッド1.6ピップスから・取引手数料ゼロ、ロー口座はスプレッド0.0ピップスから・片道1ロットあたり3ドル。どちらも最低入金額100ドル、最小0.01ロット、最大レバレッジ1:1000と書かれています。
口座一覧の表には「All Strategies Allowed(すべての戦略が許可される)」という行があり、どちらの口座にも印が付いています。スワップフリーのイスラム口座も選べます。
ゴールドのレバレッジは、建玉の大きさで段階的に下がります
この会社は変動レバレッジ(Dynamic Leverage)を採っていて、表を公開しています。ゴールド(XAUUSDとXAUEUR)はこうです。
- 0〜1ロット:必要証拠金 0.1%(最大1:1000)
- 1.01〜50ロット:0.2%(1:500)
- 50.1〜100ロット:1.0%(1:100)
- 100.01ロット以上:10%(1:10)
24時間取引のXAUUSD.24-7は別の表で、0〜50ロットで1.0%(最大100倍)、150.01ロット以上では25%(4倍)まで下がります。
「最大1:1000」は、いちばん小さい段だけの数字です。1ロットを超えた時点で500倍、50ロットを超えれば100倍になります。ここを表で公開している点は、はっきりしていて良いと思いました。
XAUUSDの商品仕様ページには、最小スプレッド0.08・標準スプレッド0.09、ロットサイズ100、契約サイズ100、最小0.01ロット、最大100ロットと並びます。ただし契約サイズもスプレッドも、単位が書かれていません。100オンスなのか、スプレッドがドルなのかピップスなのかは、このページからは決められません。
Tickmillの利用規約で知っておくべき3点:出金手数料・分別管理・改定
1. 取引が少ないと、出金手数料を最大5.2%まで上げられます
顧客サービス契約 第4.7条の項目viiiに、こうあります。「最後の入金から出金申請までの取引活動が十分でない場合、Tickmill Ltd は出金にかかる手数料を最大5.2%まで引き上げる権利を留保する」。
一方、入出金のページの手数料欄は、入金も出金も「None」です。手数料なしと書いてあるページと、最大5.2%と書いてある規約が並んでいます。入金したものの相場に入らないまま出金する、という場面は珍しくありません。
2. 顧客資金の分別管理は、規約に書かれていません
公開ページは「顧客資金は会社の運転資金と分けて、tier-1銀行の分別口座で保管される」と書きます。補償制度についても、英国の顧客はFSCSで最大12万ポンド、EUの顧客はICFで最大2万ユーロと説明があります。
ところが、セーシェル法人の顧客サービス契約を全文検索しても、segregate(分別)という語は1回も出てきません。顧客資金の保管方法を定めた条項も見当たりませんでした。補償制度の記載は英国とEUの顧客についてだけで、セーシェル法人の顧客は対象に挙がっていません。
3. 改定は即時に効き、次の取引で同意したことになります
第23条です。23.1は「顧客に有利な改定は通知なしに行える」、23.2は「法令に合わせる改定は自動的に適用される」、23.3は「必要に応じて通知し、ウェブサイトへの掲示でも足り、変更は別段の定めがなければ即時に有効」と定めます。
そして23.4は「改定後に顧客が最初に行った取引が、その改定への承諾を構成する」としています。読んでいなくても、1回注文を出せば同意したことになります。
禁止される取引手法は、規約に定義がありません
38ページ・約12万6千字を検索しました。scalping(スキャルピング)、arbitrage(アービトラージ)、expert advisor(自動売買)という語は、1回も出てきません。禁止事項として列挙した条項も見当たりませんでした。
公開ページは「すべての戦略が許可される」と書いています。許可も禁止も、規約の側には定義がない、という状態です。足切りの4条件のうち「禁止される取引手法が具体的に定義されている」は、満たしていません。
Tickmillの出金は何日かかるか:答え
出金は何日で戻ってくるか
| 公開ページの表記 | 同上(入出金の条件ページが唯一の数値の出どころ。英語のみ) |
|---|---|
| 入出金ポリシー等の文書 | 入出金の条件:処理は1営業日以内。着金は銀行送金で2〜7営業日、カード・電子ウォレットでおよそ12〜48時間 |
入出金のページは、方法ごとに数字を出しています。銀行送金は「処理が1営業日以内、着金の目安が2〜7営業日」。カードや電子ウォレットは「処理が1営業日以内、着金の目安がおよそ12〜48時間」です。
最低出金額は25、最低入金額は100(USD・EUR・GBP・ZAR建て)。5,000ドル以上を銀行送金で一度に入金した場合、銀行手数料を最大100ドルまで返金するとも書かれています。
処理と着金が分けて書かれているのは、読みやすい形です。ただし手数料の「ゼロ」は、上に書いた5.2%の条項と並べて読む必要があります。
休眠口座の扱いも決まっています
第6.12.1条は、12か月と10日のあいだ取引も入出金もなく、残高が50ドル(またはユーロ・ポンド)以下なら「Dormant(休眠)」に分類すると定めます。そうなると残高はウォレットに移され、取引口座は無効化され、クライアントエリアにログインできなくなります。再開にはサポートへの連絡が必要です。
第6.12.2条はもっと短く、60日間の無取引・無入出金・無ログインで、残高50以下なら取引口座を無効化してアーカイブするとしています。手数料を取るという書き方ではありませんが、口座が止まる条件は具体的です。
口座開設の手順
口座開設の手順と所要時間
| 所要時間 | 記載が見当たりません |
|---|---|
| 必要書類 | 記載が見当たりません |
- 登録 → 書類の提出と承認 → ライブ口座の作成 → 入金(公開ページ)
利用条件は、シンガポール・米国・イラン・インド・日本などの居住者に向けたものではないと明記しています。
公開ページの案内は登録 → 書類の提出と承認 → ライブ口座の作成 → 入金です。必要書類の種類と審査日数について、具体的な記載は見つけられませんでした。
この記事に口座開設リンクは置いていません。Tickmill(ティックミル)とは提携していないためです。採点と足切り判定は、提携の有無とは関係なく30社すべてに同じ基準を当てて出しています。ボタンがないことは、この会社の評価とは関係ありません。
日本語サポートの実務
日本語の窓口はありません。サポートは24時間・週5日、電話は月〜金の7:00〜16:00(GMT)、メールは営業日24時間以内の返信、チャットボットは24時間と書かれています。対応言語の一覧に日本語は入っていません。
Tickmillの日本人ユーザー数はどれくらいか:計測値がなく、判定しません
利用者数の推計は出しません。公開情報から取れるのは訪問数などの指標までで、そこから取引している人数を導く筋道がないためです。この扱いは全社で同じです。
独自評価 56点の内訳
独自評価
各項目を満点に対する割合で描いています。外側ほど満点に近い形です。
| 評価項目 | 配点 | 採点 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 信頼性・運営情報 | 20 | 11 | セーシェルFSAの登録簿で会社名と住所が一致した点、法的文書をPDFで公開している点は加点。登録簿にライセンス番号の表示がなくSD008を照合できないこと、金融庁の一覧に同じ商号があること、そして利用条件が日本の居住者向けではないと明記していることを減点。 |
| 取引環境 | 20 | 14 | MT4・MT5・TradingView・自社アプリが使え、ゴールドの変動レバレッジを段階表で公開している点は高く評価。ロットサイズや最大ロットも銘柄ページに出ている。一方でロスカット水準の記載が見当たらない。 |
| 取引コスト | 15 | 11 | 銘柄ごとの最小・標準スプレッドを一覧で公開し、ロー口座の手数料も片道3ドルと明記。ただしスプレッドと契約サイズの単位が書かれていない。 |
| 入出金環境 | 15 | 9 | 処理と着金を分けて日数を開示している点は加点。出金手数料をゼロと書きながら、規約で最大5.2%まで引き上げられる条項があることを大きく減点。 |
| 日本語サポート | 10 | 2 | 日本語のページがなく、対応言語の一覧にも日本語がない。日本語での問い合わせ手段を確認できなかった。 |
| EA・自動売買環境 | 10 | 6 | 口座一覧に「All Strategies Allowed」と明記されている点は加点。ただし規約側に取引手法の定義がなく、何が許され何が許されないかを条項で確かめられない。VPSの記載も見つけられなかった。 |
| ネット上の評判 | 10 | 3 | 日本語の情報はアフィリエイト媒体の記事が中心で、条項まで確かめた記事は見つけられなかった。金融庁の一覧に掲載があること、規約が日本居住者向けでないと書いていることを踏まえ、低めに置いた。 |
| 合計 | 100 | 56 / 100 | |
全ブローカーに同一の配点・同一の観点を適用しています。基準は調査方針をご覧ください。
点数と足切りは別物です。足切りは記載の整合性だけを見ます。
公開ページと一次資料の食い違い
| 論点 | 公開ページの表記 | 一次資料の記載 |
|---|---|---|
| 出金手数料 | 入出金の条件ページの手数料欄「On Deposit: None/On Withdrawal: None」 | 顧客サービス契約 第4.7条(viii)「取引活動が十分でない場合、出金手数料を最大5.2%まで引き上げる権利を留保する」 |
| 顧客資金の分別管理 | ライセンスと規制のページ「顧客資金は会社の運転資金と分けて tier-1 銀行の分別口座で保管される」 | セーシェル法人の顧客サービス契約に分別管理の条項がなく、segregate の語も出てこない。補償制度の記載は英国(FSCS)とEU(ICF)の顧客についてのみ |
食い違いは2件、足切りは4条件のうち2つを満たしていません。
評判をどう評価したか
評判を3点とした根拠
- 日本語の情報:検索で上位に出るのは口座開設を案内する比較記事が中心で、利用条件の「日本の居住者向けではない」という記述に触れた記事は見つけられなかった(2026-09-23確認)。
- 公的な記録:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(海外所在業者)」に Tickmill Ltd が掲載(掲載時期 令和2年3月、サービス名「TICKMILL」)。所在地は Eden Plaza, Eden Island で、現在の登録簿の住所とは異なる。
- 読み方の注意:掲載は「無登録で勧誘を行っていた」という公表であって、詐欺や出金拒否の認定ではない。
- 会社自身の記載:利用条件は、日本を含む複数の国の居住者に向けたものではないと書いている。日本語の紹介記事が前提にしている姿とは食い違う。
判断:3点。日本語の一次情報が薄く、会社自身が日本向けではないと書いている。被害の有無は確認していない。
ここでも書いておきます。私は出金拒否の有無を確認していません。確かめたのは、規約と公開ページに何が書いてあるかだけです。書き込みの確かめ方は「出金拒否」「詐欺」と書かれた話を、自分で確かめる方法にまとめました。
他社と比べたとき、どこが強くてどこが弱いか
強いのは取引条件の開示です。ゴールドの変動レバレッジを段階表で出し、銘柄ごとの最小・標準スプレッドを一覧で公開しています。ここまで読んだ社の中では、開示の細かさは上のほうです。
取引条件の表を読んでいるあいだは、私はこの会社を高く見ていました。資金の扱いの条項を探し始めてから、評価が下がりました。
弱いのは日本語と、規約の薄さです。日本語のページも窓口もなく、規約には分別管理も禁止手法も書かれていません。開示が厚いのは取引条件の側で、資金の扱いの側ではありません。
同じ基準で並べたものは30社の比較表に、当局ごとの違いはライセンス比較にあります。
税金の扱い
税金の扱い(海外FX共通)
国内のFX業者と海外のFX業者では、利益にかかる税金の計算方法が違います。ここはブローカーごとの差ではなく、海外FX全体に共通する話です。
| 区分 | 雑所得(総合課税)。国内業者は申告分離課税です |
|---|---|
| 税率 | 給与など他の所得と合算した金額に対する累進課税。国内業者の一律20.315%とは異なります |
| 損失の繰越 | できません。国内業者は最長3年繰り越せます |
| 他社との損益通算 | 海外FX同士は通算できますが、国内業者の損益とは通算できません |
| 確定申告 | 給与所得者は年間の利益が20万円を超えると申告が必要です |
具体的な税額や申告の可否は所得状況によって変わります。判断に迷う場合は税務署または税理士にご確認ください。
Tickmillのよくある疑問
Tickmill は日本居住者が使えますか?
利用条件は「このウェブサイトは日本の居住者向けではない」と明記し、日本を含む国の居住者に向けたものではないと書いています。違法だという話ではありませんが、会社自身が日本向けではないとしている点は、口座を開く前に知っておく必要があります。
契約相手はどこの法人ですか?
サイトを運営しているのは Tickmill Ltd(セーシェル、SD008)です。日本居住者向けの契約先法人という形では示されていません。
金融庁の一覧に載っていますか?
Tickmill Ltd が掲載されています(掲載時期 令和2年3月)。所在地は現在の登録簿の住所とは異なります。掲載は違法性が確定したという意味ではありません。
ゴールドのレバレッジは何倍ですか?
変動レバレッジです。XAUUSDは0〜1ロットで最大1:1000、1.01〜50ロットで1:500、50.1〜100ロットで1:100、100.01ロット以上で1:10です。
出金は何日かかりますか?
処理は1営業日以内、着金は銀行送金で2〜7営業日、カードや電子ウォレットでおよそ12〜48時間と書かれています。
出金手数料はかかりますか?
入出金のページの手数料欄は、入金も出金も「None」です。ただし顧客サービス契約 第4.7条(viii)は、取引活動が十分でない場合に最大5.2%まで引き上げる権利を留保しています。
スキャルピングやEAは使えますか?
口座一覧には「All Strategies Allowed」とあります。一方、顧客サービス契約には取引手法についての定義も禁止条項も見当たりません。
まとめ
この会社は、規約と公開ページを変更監視に登録しました。2026年9月23日に実行した結果を、そのまま書きます。
- 登録した8ページのうち7ページは、本文まで取得できています
- 顧客サービス契約のPDFだけは、中身のテキストではなくファイルのサイズで比べている状態です。差し替えには気づけますが、条項の文言が1行変わっただけでは気づけません
その1本については、「監視しています」とは書きません。3か月ごとに私が開いて読み直します。
読んだのは2026年9月23日時点の一次資料です。規約は改定されます。3か月に一度は読み直し、変わっていれば直して更新履歴に残します。
次に読み直すときは、利用条件の「日本の居住者向けではない」という記述が残っているかを最初に見ます。ここが変われば、この記事の結論も変わります。
基本情報
| 英文ブランド名 | Tickmill |
|---|---|
| 検索用タイトル(title タグ) | Tickmillの評判・出金・日本居住者|規約で独自調査 |
| 公式サイトURL(日本語) | https://www.tickmill.sc/ |
| ブランドロゴの画像URL | https://fx-ore.com/wp-content/uploads/2026/09/chip-tickmill.png |
| 設立年 | 2015(利用条件の著作権表示は 2015 - 2026) |
| 規約・公開ページで日本居住者を対象外としている | はい |
| 契約先法人の登記番号 | (登録簿に登記番号の表示なし) |
| 契約先の監督当局 | セーシェル金融サービス庁(FSA) |
| 契約先を監督する当局の水準 | オフショア登録 |
| 契約先のライセンス番号 | SD008(顧客サービス契約の表記。登録簿では番号の表示がなく未照合) |
| 契約先の登記住所 | Office 1, 01st Floor, KLA Complex, Mont Fleuri, Mahe, Seychelles(セーシェルFSA登録簿、2026-09-23確認) |
| 日本居住者が投資家補償基金の対象か | 対象外 |
| 契約先カードの注意書き(読み違えやすい点) | 日本居住者向けの契約先法人は示されていません。利用条件は「このウェブサイトは日本の居住者向けではない」と明記しています。サイトを運営しているのは Tickmill Ltd(セーシェル、ライセンス番号 SD008、顧客サービス契約の表記)です。グループには Tickmill UK Ltd(FCA)、Tickmill Europe Ltd(CySEC)、Tickmill South Africa (Pty) Ltd(FSCA)があり、補償制度は英国(FSCS 最大12万ポンド)とEU(ICF 最大2万ユーロ)の顧客についてのみ説明されています。tickmill.jp は www.tickmill.sc に転送されます。 |
日本市場
| 金融庁 無登録業者一覧への掲載 | あり |
|---|---|
| 掲載時期(掲載ありの場合) | 令和2年3月 |
| 一覧に記載された法人名 | Tickmill Ltd(所在地:3, F28-F29 Eden Plaza, Eden Island, Mahe, Seychelles/サービス名「TICKMILL」)。商号は現在の契約先と同じだが、所在地は現在の登録簿の記載(KLA Complex)と異なる。 |
| 日本語サポートの対応時間 | 日本語の窓口はありません。サポートは24時間・週5日、電話は月〜金 7:00〜16:00(GMT)、メールは営業日24時間以内の返信。対応言語の一覧(英語・ドイツ語・中国語簡体/繁体・ロシア語・スペイン語・アラビア語・ポーランド語・イタリア語・韓国語・タイ語)に日本語は入っていません(2026-09-23確認) |
| 日本人スタッフ | なし |
| 規模についての判定 | 日本人利用者数の推計値は出しません。公開情報から取れるのは訪問数などの指標までで、そこから取引している人数を導く筋道がないためです。 |
取引環境
| 口座タイプ | クラシック口座/ロー口座(イスラム口座・デモあり) |
|---|---|
| 口座カードの副題 | 2種類。違いはスプレッドを払うか手数料を払うかだけです |
| 口座タイプ別の条件(カード) | 口座名 | 最低入金 | スプレッド | 取引手数料 | 最大レバレッジ | 最小ロット クラシック | 100USD | 1.6ピップスから | +なし | !1:1000(段階制) | 0.01 ロー | 100USD | +0.0ピップスから | 片道1ロット3USD | !1:1000(段階制) | 0.01 |
| 口座カードの注意書き(選び方の分かれ目) | 最大1:1000はゴールドなら0〜1ロットの段だけの数字で、建玉が大きくなると1:500→1:100→1:10まで下がります(変動レバレッジの表)。口座一覧には「All Strategies Allowed」の行がありますが、規約側に取引手法の定義はありません。 |
| 最大レバレッジ | 1:1000(変動レバレッジ。ゴールドは0〜1ロットで1:1000、1.01〜50ロットで1:500、50.1〜100ロットで1:100、100.01ロット以上で1:10) |
| ロスカット水準 | 記載が見当たりません(顧客サービス契約 第8.2〜8.3条は「証拠金不足のとき単独の裁量で決済できる」と定めるのみで、水準の数値はありません) |
| マージンコール水準 | 記載が見当たりません |
| 最小取引単位 | 0.01ロット |
| 1取引あたりの最大数量 | 100ロット(XAUUSD の商品仕様) |
| 取扱銘柄数 | 外国為替、貴金属、エネルギー、株価指数、個別株、暗号資産、債券など |
| プラットフォーム | MetaTrader 4/MetaTrader 5/TradingView/Tickmill Trader/モバイルアプリ |
| 口座通貨 | USD/EUR/GBP/ZAR |
| 約定方式 | 記載が見当たりません |
コスト
| EURUSD 平均スプレッド | 1.6ピップスから(クラシック)/0.0ピップスから(ロー)※公開ページの表示 |
|---|---|
| XAUUSD 平均スプレッド | 最小0.08/標準0.09(XAUUSD の商品仕様ページ。単位の明記なし) |
| 取引手数料 | クラシックはゼロ、ローは片道1ロットあたり3USD |
| スワップフリー | あり(イスラム口座) |
| GOLD 1ロットのコントラクトサイズ(契約サイズ) | 契約サイズ 100(単位の明記なし。ロットサイズも100と表記) |
EA・自動売買
| EAの使用(公式FAQ) | 記載なし |
|---|---|
| スキャルピング(公式FAQ) | 記載なし |
| スキャルピング(規約側) | 禁止の記載なし |
| 両建て | 顧客サービス契約 第5.19条は、複数の口座で反対のポジションを持った場合に会社が相殺しないと定めています。禁止の記載は見当たりません。 |
| 禁止取引手法が具体的に定義されているか | されていない |
| 禁止取引手法の内容(条項番号つき) | 顧客サービス契約(38ページ・約12万6千字)を全文検索しても、scalping・arbitrage・expert advisor の語は1回も出てこない。禁止される取引手法を列挙した条項も見当たらない。公開ページの口座一覧には「All Strategies Allowed」の表示がある。 |
| 知っておくべき3点(カード) | 第4.7条(viii) 出金手数料 | 最後の入金から出金申請までの取引活動が十分でない場合、出金手数料を最大5.2%まで引き上げる権利を留保する。公開ページの「Commission On Withdrawal: None」と並ぶ 分別管理の条項なし | 38ページの顧客サービス契約に segregate も segregation も1回も出てこない。公開ページは「tier-1銀行の分別口座」と書くが、規約に定めがない。補償制度の説明も英国とEUの顧客についてだけ 第23条 改定 | 顧客に有利な改定は通知なし、法令対応は自動適用、その他はウェブサイトへの掲示で足り即時発効。そして改定後の最初の取引が承諾とみなされる |
| 3点カードの注意書き(実務上どう受け止めるか) | 日本語だけで完結させたい人には向きません。サイトにも窓口にも日本語がなく、規約は英語だけです。入金して取引しないまま出金する可能性がある人は、5.2%の条項を先に読んでください。 |
| VPS | 記載が見当たりません |
入出金
| 入金方法 | クライアントエリア経由。銀行送金・カード・電子ウォレット(最低入金100、通貨はUSD・EUR・GBP・ZAR)。5,000ドル以上の銀行送金は手数料を最大100ドルまで返金と記載 |
|---|---|
| 出金方法 | クライアントエリア経由。最低出金25。ウォレットの基準通貨で処理されると記載 |
| 出金手数料 | 入出金ページの手数料欄は入金・出金とも「None」。一方、顧客サービス契約 第4.7条(viii)は、最後の入金から出金申請までの取引活動が十分でない場合、出金手数料を最大5.2%まで引き上げる権利を留保すると定める |
| 出金所要日数(公開ページの表記) | 同上(入出金の条件ページが唯一の数値の出どころ。英語のみ) |
| 出金所要日数(入出金ポリシー等の文書) | 入出金の条件:処理は1営業日以内。着金は銀行送金で2〜7営業日、カード・電子ウォレットでおよそ12〜48時間 |
| カード出金の上限 | 記載が見当たりません |
| 第三者名義の扱い | 記載が見当たりません |
口座開設
| 本人確認に必要な書類 | 記載が見当たりません |
|---|---|
| 口座開設の所要時間 | 記載が見当たりません |
| 口座開設時の注意点 | 利用条件は、シンガポール・米国・イラン・インド・日本などの居住者に向けたものではないと明記しています。 |
規約
| 確認した規約の版数・改訂日 | Client Service Agreement May 2026 |
|---|---|
| 規約のURL | https://www.tickmill.sc/files/documents/legal-documents/fsa/client-service-agreement-and-risk-disclosure-statement.pdf |
| 休眠口座手数料 | 手数料の記載は見当たりません。第6.12.1条は12か月と10日の無活動かつ残高50以下で「休眠」に分類しクライアントエリアにログインできなくなる、第6.12.2条は60日の無活動かつ残高50以下で取引口座を無効化しアーカイブする、と定めます |
| 休眠手数料が事前に開示されているか | 開示されている |
| 規約改訂に顧客の事前同意が必要か | 不要 |
| 利益取消・取引無効化の条項 | 利益の取消を定めた条項は見当たりません |
| ボーナス規約の要点 | 30ドルのウェルカム口座の案内がありますが、その規約は今回読んでいません |
調査・開示
| 調査基準日 | 2026-09-23 |
|---|
出典
- Tickmill 顧客サービス契約(Client Service Agreement・2026年5月版・PDF)
- Tickmill 利用条件(Terms & Conditions)
- Tickmill 入出金の条件
- Tickmill 変動レバレッジ
- Tickmill 口座タイプ一覧
- Tickmill ライセンスと規制
- Tickmill XAUUSD の商品仕様
- Tickmill お問い合わせ
- セーシェル金融サービス庁 規制対象事業者(証券ディーラー)
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(海外所在業者)
調査基準日:2026-09-23 / 取引条件・規約は予告なく変更される場合があります。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。






























