最終更新:2026年10月24日
「LDN Global Markets 詐欺」と検索して来られた方へ。判定はしていません。確かめたのは、金融庁の一覧にこの名前があるかと、公開ページに契約相手の法人名が書いてあるかの2つです。被害の有無は確認していません。
→ 自分で確かめる手順
LDN Global Markets の公開ページには、法人名が2つ、番号が3つ、住所が4つ並んでいます。情報量だけ見れば、むしろ多いほうです。
そのうちの1行で手が止まりました。コモロのライセンスの所在地が「Bonovo Road in Fomboni, Island of Mohéli, Comoros Union」と書かれています。この通りの名前は、関東財務局が警告した業者7社が所在地として名乗っていたものと同じです。順に並べます。
公開ページに書かれていること
2026-10-16に取得しました。
| 項目 | 公開ページの記載 |
|---|---|
| 法人名① | LDN GLOBAL MARKETS LLC |
| 同① の番号 | 「International Brokerage License」として 1547 LLC(セントビンセント・グレナディーン) |
| 同① の登録住所 | Richmond Hill Rd, Kingstown, St. Vincent and the Grenadines, VC0100 |
| 同① のもう1つの番号 | ライセンス番号 T2023240、所在地は Bonovo Road in Fomboni, Island of Mohéli, Comoros Union |
| 法人名② | LDNGM FINTECH SERVICES LTD(運営を担うとする法人) |
| 同② の番号 | 登録番号 HE 432187 |
| 同② の住所 | Spyrou Kyprianou & Ayias Fylaxeos 182, Kofteros Business Center, Floor 2, Flat 201, 3083(キプロス) |
| 物理住所 | Vasiliou Vrionidi 6, 5th floor, office 6, 3095 Limassol(キプロス) |
| 日本語の言語オプション | ありません(English・アラビア語・ポルトガル語のみ) |
コモロの住所が、警告業者7社と同じ通りです
関東財務局の個別の警告ページを読み合わせて、コモロのモヘリ島フォンボニにある Bonovo Road を所在地として名乗っていた警告業者を数えてあります。7社です。
| 法人名 | サービス名 | 警告年月日 |
|---|---|---|
| IS6 Technologies Ltd | IS6FX | 令和8年7月22日 |
| Capital Crest Ltd(キャピタルクレスト株式会社) | Mirrox、ミロックス | 令和8年7月22日 |
| Dynamix Ltd(ダイナミックス株式会社) | BXBマーケット | 令和8年2月25日 |
| Proxtrend Ltd | Proxtrend、プロクストレンド | 令和7年6月20日 |
| DAM Group Ltd | DAM FOREX | 令和7年5月28日 |
| Swift Trader Ltd | Swift Trader、スイフトトレーダー | 令和6年12月26日 |
| ロバートソン・ファイナンス(Robertson Finance Inc.) | CapPlace、キャッププレイス | 令和6年10月25日 |
ここから先の読み方を、はっきり分けます。
警告業者の側の住所は、当局が確かめたものではありません。関東財務局は毎回「業者名等及び所在地又は住所は、勧誘資料等に基づくものであり、虚偽の可能性があります」と注記しています。一方、LDN の側の住所は、同社が自分の公開ページに書いたものです。出どころが違います。
そしてコモロのこの通りは、ライセンスを出す機関の所在地として使われている場所です。ライセンスを受けた法人がそこに事務所を持っているという意味ではありません。だから「同じ通りだから同じ運営だ」とは言えません。言えるのは、警告を受けた7社とLDNが、同じ通りの名前を公開資料に載せているところまでです。
コモロのライセンス制度そのものはコモロのFXライセンスを調べたページに、公告から確認した内容を書いています。アンジュアン・オフショア金融庁とMISAは別の島の別の機関で、どちらの番号なのかで意味が変わります。T2023240 がどちらのものかは、私は照合していません。
「1547 LLC」は、ライセンス番号なのか登記番号なのか
公開ページは、これを「International Brokerage License」の番号として書いています。ただ「1547 LLC」という形は、セントビンセント・グレナディーンの有限責任会社(LLC)の登録番号の書き方と同じです。
どちらなのかは、この記述からは決まりません。私は登記簿で引いていないので、どちらとも書きません。執筆時点で調べた30社のなかにも、会社の登記番号をライセンス番号として掲げている例が実際にありました。番号を見たら、桁の形と発行元を確かめる必要があります。
キプロスの「HE 432187」も同じです。HE で始まる番号はキプロスの会社登記番号で、CySEC のライセンス番号とは別のものです。公開ページは CySEC の番号を挙げていません。
規約には、契約の相手の名前が書かれていません
ここがいちばん実務的な問題です。公開ページは法人名を2つ挙げています。ところが、同じサイトが置いている利用規約(Terms and Conditions・2024年6月版のPDF)を開くと、契約の相手方になる法人名も、登録番号も、準拠法も書かれていませんでした。2026-10-01に確認したものです。
本文に出てくるのは「LDN GLOBAL MARKETS」という呼び名だけです。LLC なのか、FINTECH SERVICES LTD なのか、規約からは決まりません。どちらと契約したかで、準拠法も裁判所も変わります。
出金については、第9.2条と第10.2.5条が、受け付けた出金指示を24営業時間以内に処理するよう努める、と書いています。「努める」です。30社の出金日数を並べたページで書いたとおり、処理の着手と着金は別の話です。
そして、日本や日本の居住者への言及は、この規約にはありません。
日本語のページがないのに、日本から検索されています
公開ページの言語切り替えに日本語はありません。英語・アラビア語・ポルトガル語の3つです。
それでも、このサイトには「ldn global markets 詐欺」という検索で人が届いています。日本語の窓口がない業者の名前が、日本語で検索されている。公式サイト以外の経路で名前が届いているということになります。それが何なのかは、私には分かりません。
なお、同じページの中でライセンスの説明が3通り並んでいて、互いに整合していませんでした。「officially licensed」と書く箇所と「fully licensed」と書く箇所があり、コモロのライセンスに触れているのは1か所だけです。
金融庁の一覧には載っていません
金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版)」を2026-10-16に取得し、表の1,156行すべてをこの名前で検索しました。該当はありません。関東財務局が公表している個別の警告にもありません(2026-10-23に全252件で引き直し、同じ結果)。
載っていないことは、安全の根拠になりません。一覧は、当局が無登録での勧誘を把握して警告を出した相手の記録です。把握されていなければ載りません。警告一覧のページに、この一覧が何を意味して何を意味しないかを書いています。
この名前で検索した人が確かめられること
- 規約の当事者として書かれた法人名を探す。公開ページに並ぶ法人名ではなく、契約書に書かれた名前です
- 掲げられた番号が、ライセンス番号なのか会社の登記番号なのかを分ける。当局の登録簿で引けば分かります
- 金融庁の免許・登録業者一覧で引く。日本で登録を受けた業者なら、そこに出ます
手順そのものは口座を開く前に自分で規約を確かめる方法に、ライセンスを当局の登録簿で照合した結果はこちらにあります。
出典と確認日
- LDN Global Markets の公開ページ(2026-10-01および2026-10-16取得)
- 金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版)」(
fsa.go.jp/ordinary/chuui/mutouroku/04.html)2026-10-16取得、表の行数1,156 - 関東財務局「無登録で金融商品取引業等を行っている者に対する警告」一覧(
lfb.mof.go.jp/kantou/kinyuu/kinshotorihou/unregistered-2.htm)2026-10-13取得、全185件
「詐欺」という言葉は、このページでは使いません。それは検索された言葉であって、私が確かめた事実ではないからです。出金が拒否されたという記載も、被害があったという記録も、私は確認していません。私はこのサービスに口座を持っていません。公開ページの記載が変わったときは、このページを直して確認日を更新します。