ボーナスの金額は、どの比較サイトにも大きく出ています。そのボーナスが、出金したときにどうなるかまで書いてあるページは、ほとんど見かけません。
ここでは、執筆時点で調べた20社について、ボーナスの条件がどの文書のどこに書いてあるかを並べました。読んでいていちばん驚いたのは、IS6FX の一文です。出金申請をすると、その口座だけでなく全ての口座からボーナスが消える、と書いてあります。
20社のボーナス規約
| ブローカー | 出金したときの扱い | 根拠(条項・出典) |
|---|---|---|
| AXIORY(アキシオリー) | 提供の記載が見当たりません | 企業情報・取引条件の各ページにボーナスの記載なし。キャンペーンページへのリンクはありますが、内容は執筆時点で確認できていません |
| XMTrading(エックスエム) | 按分して取り消し。ボーナス自体は出金できません | 口座開設ボーナス13,000円と100%入金ボーナス(対象はStandardとMicroのみ。KIWAMI極とZeroは対象外)。ボーナスは証拠金には使えますが、出金すると出金額に応じて按分で取り消されます |
| FXGT(エフエックスジーティー) | 読めていません | ボーナスプログラム・口座開設ボーナス・取引プロモーションの各ページはありますが、条件は英語のプロモーション規約にあり、執筆時点で条項単位まで読めていません |
| ThreeTrader(スリートレーダー) | 提供の記載が見当たりません | 公開ページ・法的文書のいずれにもボーナスの記載なし |
| HFM(エイチエフエム) | 読めていません | 2026-09-16時点で日本語プロモーションページに入金ボーナスの掲載はありません(ロイヤルティ・ROFM・トレーダー賞・デモコンテストの4件)。比較表の「柔軟なボーナス制度」は5口座すべてにチェックが付き、脚注は「地域により、ご利用可否が異なります」。条件は規約のレベルまで読めていません |
| EBC Financial Group(イービーシー) | 独立したボーナス規約は公開されていません | 注文執行方針 第6条に「ボーナスハンティング」の定義と措置が置かれています。ボーナスそのものの条件を定めた文書は見当たりません |
| Axi(アクシ) | 提供なし | 入金ボーナス・ポイント制度ともに提供なし(取引口座ページ・法的文書のいずれにも記載が見当たらない)。代わりに資金提供プログラム Axi Select とスワップフリー口座があります |
| Tradeview(トレードビュー) | 提供の記載が見当たりません | 法的文書一覧にボーナス規約がなく、公開ページにも提供の記載が見当たりません |
| TitanFX(タイタンFX) | 提供の記載が見当たりません | 口座タイプ・入出金の各ページにボーナスの記載なし |
| BigBoss(ビッグボス) | 按分して取り消し | よくあるご質問。ボーナスを受け取った口座から出金・資金移転すると、口座残高に対する出金額の割合に応じてその口座のボーナスが取り消されます。デラックス口座はストップアウト発生時にもボーナスが取り消されます |
| Exness(エクスネス) | 読めていません | Exness (SC) Ltd 名義のボーナス規約が法的文書ページに掲載されていますが、日本からはその一覧ページが表示されません |
| XS.com(エックスエス) | 条件を満たす前に出金すると全額消失 | 「初回入金ボーナス1万円」口座に2万円以上を初回入金すると1万円のクレジット。変換条件は「60日以内にFX・BTC・ゴールド・シルバーで合計5ロット以上」(2分以上保持した取引のみ計上)。ボーナス消失条件は「変換条件の達成前に該当口座から資金を出金または資金移動した場合、ボーナスクレジット全額が消失」。独立した規約文書はなく、条件はキャンペーンページにあります |
| Vantage Trading(ヴァンテージ) | クレジットは出金不可。入金元本の減少割合に応じて控除 | 入金ボーナスは初回最大120%・2回目50%・常時20%で累計上限2万USD。プレミアム口座とBTC/ETH建て口座は対象外。ボーナス規約は当社を「VFSC登録番号00318」と書き、無料登録ボーナスの規約は準拠法をバヌアツ法としています |
| IS6FX(アイエスシックスエフエックス) | 出金申請と同時に、全口座のボーナスが消失 | FAQ「出金方法を教えて下さい」は「出金申請とともに保有する全てのボーナスは消失となります」、別のFAQは「全ての口座から所持する全てのボーナスが消失となります」。EX口座は残高以上の含み損が出るとボーナスがリセットされ、そのリセットでロスカットされる場合があると注記されています |
| Milton Markets(ミルトンマーケッツ) | 受け取った時点で規約に同意したとみなされます | 利用規約 第24.32条。ボーナスを受け取った場合は取引ボーナスの規約に同意したことになり、受け入れない場合は取引の前にサポートへ削除を依頼する必要があります。出金したときの扱いは、執筆時点では確認できていません |
| Land Prime(旧LAND-FX) | 日本語ページに案内が見当たりません | サイトマップの日本語URL35本にもキャンペーン・ボーナスのページなし。一方で顧客同意書は禁止行為に bonus arbitrage を挙げ、第37条は休眠口座のボーナスとクレジットを自動削除すると定めています |
| iFOREX(アイフォレックス) | 出金不可。新規ポジションの証拠金としてのみ使えます | 初回入金に100%(最大500ドル)、2回目に30%のトレーディングチケット(最大500ドル)、3回目以降に20%(1回あたり最大2,500ドル)。1つの居住住所/世帯/IPアドレスにつき1回のみで、近親者の口座にも同じ制限。規約は独立ページではなく取引条件ページの中にあります |
| WeTrade(ウィートレード) | 独立したボーナス規約は公開されていません | デモコンテスト・ライブコンテスト・ポイントモール・会員クラブなどのプロモーションが日本語ページにありますが、法的文書の一覧(8文書)に該当する独立した文書はありません |
| EMCTrading(イーエムシートレーディング) | 一部でも全額でも、その口座のボーナスは消失 | ボーナス規約は公開されていません。FAQに「口座間で資金を移動すると移動元口座のボーナスは消失(入金後に取引がなく全額移動する場合を除く)」「一部出金・全額出金のいずれでもその口座のボーナスは消失」との記載があるだけです |
| MYFX Markets(マイエフエックスマーケッツ) | 顧客向けの記載が見当たりません | 保存した24文書を全文検索して bonus が出てくるのは利益相反方針だけで、そこでの bonus は従業員の賞与制度を指しています |
「読めていません」は、私がまだ条項にあたれていないという意味です。「記載が見当たりません」は、探した範囲に記述がなかったという意味で、提供していないと断定するものではありません。この2つは分けて書いています。
出金したときの扱いは、3つに分かれます
金額の大きさより、この型の違いのほうが効きます。
- 按分して取り消す型|XMTrading・BigBoss・Vantage Trading。出金した分に応じてボーナスが減ります。10万円のうち1万円を出せば、減るのはその割合ぶんです。
- 全額が消える型|IS6FX・XS.com・EMCTrading。1円でも出すと、残っていたボーナスが全部なくなります。
- そもそも出金できない型|iFOREX・Vantage Trading。ボーナスは証拠金としてしか使えず、現金化する経路がありません。
この3つは、同じ「ボーナス10万円」でも意味がまったく違います。按分型なら少しずつ出金しても残りは生きていますが、全額消滅型では最初の1回で終わります。
「出金」に何が含まれるかも、社によって違います
EMCTrading と BigBoss は、口座間の資金移動も「出金」に数えられています。別の口座に移しただけのつもりでも、ボーナスは消えてしまう扱いです。
XS.com はさらに手前に条件があります。60日以内に合計5ロット以上を取引しないと、クレジットは出金可能な残高に変わりません。しかも2分以上保持した取引だけがロットに数えられます。数分で決済する取引を積み上げても、条件は進みません。
Land Prime は、出金ではなく使わないことで消えます。顧客同意書 第37条が、休眠口座のボーナスとクレジットを自動削除すると定めています。
ボーナスを配っていない社もあります
Axi・ThreeTrader・TitanFX・Tradeview・MYFX Markets は、探した範囲に提供の記載がありませんでした。
MYFX Markets は少し面白い結果でした。保存した24文書を全文検索すると bonus は出てくるのですが、出てくるのは利益相反方針の中で、従業員の賞与制度を指しています。顧客向けのボーナスではありません。
読めなかった社
FXGT・HFM・Exness・AXIORY の4社は、条項まで読めていません。
Exness については理由がはっきりしています。ボーナス規約は法的文書ページに載っているのですが、日本からその一覧ページが表示されません。読めなかったという事実を、そのまま書いておきます。
このページの使い方
確かめているのは、契約文書と公開ページにどう書いてあるかだけです。実際に消えたという被害があったかどうかは確認していません。条項があること自体は、その会社が危険だという意味ではありません。
見ておくとよいのは3つだと思っています。
- 型|按分か、全額消滅か、そもそも出金できないか
- 「出金」の範囲|口座間の資金移動を含むかどうか
- どこに書いてあるか|独立した規約か、キャンペーンページの注記か、FAQだけか
3つ目は軽く見えて、いちばん効きます。キャンペーンページの注記は、キャンペーンが終われば消えます。あとから条件を確かめようとしても、そのページ自体が残っていないことがあります。
関連するページは、規約で先に見る条項と取引の制限です。ボーナスを使った取引が禁止手法と判断されたときは、利益取消の条項のほうが効いてきます。
各社の調査基準日は、それぞれのブローカー記事に書いてあります。規約は3か月に一度読み直し、変わっていればこのページを直して更新履歴に残します。
ボーナスの条件は、出金の条件とセットで効きます。その両方を含めて絞るなら、20社の比較表と4条件を満たした2社にまとめてあります。合格は「おすすめ」という意味ではありません。その理由も、そのページに書いています。