調査結果の要点
- 契約先:HF Markets (SV) Ltd
- 足切り:不合格(食い違い3件) 独自評価:72点/100
- EA(自動売買):記載なし / 禁止手法の定義:あり
- 出金日数の開示:あり / 金融庁の一覧:掲載あり(平成29年8月) ※無登録とは、日本の登録を受けずに日本居住者へ勧誘したと金融庁が判断した状態です。掲載は違法性の確定ではありません
- 注目点:公開ページは「追加の手数料は発生しません」と書きますが、規約には休眠口座手数料があります。
HFM(旧HotForex)のFAQは、口座に追加の手数料は発生しないと答えています。規約には、休眠口座手数料の条項がありました。
そこから他の書類も突き合わせました。「顧客資金は保険でカバーされています」という一文についても、いくらまで、誰に対して、どんな場合に出ると書かれているのかを証書で確かめています。契約先の法人、出金の所要日数、ゴールドの条件も、公開ページではなく書類の側から拾いました。
4つの足切り基準にかけました。読んだのは顧客契約書(2026年7月版・全66ページ)、口座開設契約(2026年3月版)、Terms of Business(2026年2月版)。それに、HFM自身が公開している保険証書です。
66ページを通して読むのは骨が折れましたが、食い違いはその中にありました。調査基準日は2026年9月3日です。
先に結論です。食い違いは3件。いずれも、HFM自身が公開している書類と、HFM自身の公開ページの間で起きています。保険の金額、追加手数料の有無、そしてライセンスの有無です。
結論:足切り4条件を通りませんでした
足切り基準の判定
基準を満たしていません
- 日本居住者の契約先法人が規約に明記されている
- 公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない食い違いが記録されています
- 出金の所要日数を具体的に開示している
- 禁止される取引手法が具体的に定義されている
この判定は入力された調査データから自動で計算されます。基準は調査を始める前に公開したもので、個別のブローカーに合わせて変えることはありません。
- 契約先は明確です。日本居住者の契約相手は HF Markets (SV) Ltd(登録番号 22747 IBC 2015)。法人名・登録番号・登記住所が、日本語の公開ページと契約書で一致しています。
- 公開ページと一次資料の食い違いが3件。保険金額、追加手数料の有無、ライセンス表記です。足切りが不合格になったのはこの3件によるもので、危険だと判定したからではありません。
- 出金条件は細かく開示されています。方法ごとの日数に加えて、「処理時間は着金までの時間ではない」という定義まで自分から書いています。
- 同一口座内の両建ては公式FAQで可能と明記。一方、複数口座をまたぐヘッジは顧客契約 24.3.3条で制限されています。
- EAそのものを禁じる記載は確認できませんでした。ただし 24.3.9条「Arbitrage and Automation Abuse」の文脈に Expert Advisors / APIs が登場します。
独自評価は72点。足切り基準は不合格です。7項目の採点は開示の充実度を測るもので、足切りは4条件を満たすかどうかだけを見ます。両者は連動しません。ここから、3件の食い違いを順に見ていきます。
HFM の契約先はどこの法人か:HF Markets (SV) Ltd(セントビンセント登録)
誰と契約しているのか
契約先法人とは、口座を開いた利用者が実際に契約する法人のことです。日本語のサイトを使っていても、口座の契約はここに書かれた法人との間で結ばれます
日本居住者の契約先
公式の「規制・ライセンス」ページに、SV法人はセントビンセント・グレナディーン諸島の国際事業会社として登録されているのみで、金融当局の規制は受けていないと記載されています
日本から見た位置づけ
キプロス HE 277582)。日本居住者の契約先ではありません
出典:利用規約(顧客契約書 2026年7月版(全66ページ)/口座開設契約 2026年3月版/Terms of Business 2026年2月版)/調査基準日 2026-09-03
日本語ページのフッター、顧客契約書、口座開設契約のいずれにも同じ法人が書かれています。
HF Markets (SV) Ltdは、登録番号22747 IBC 2015にて、セントビンセントおよびグレナディーン諸島において国際ビジネスブローカーとして設立されています。
出典:HFM 公式サイト(日本語)フッター
登記住所も、口座開設契約1条の記載と公開ページで一致します。足切り基準の1つ目(契約先法人が規約に明記されている)は合格です。
規制については、HFMは自社の「規制・ライセンス」ページで、SV法人がどの金融当局の規制も受けていないことを明記しています。当局の監督下にあるのはグループ内の別法人です。
- HF Markets (Europe) Ltd — キプロス CySEC 183/12
- HF Markets (UK) Ltd — 英国 FCA 801701
- HF Markets (Seychelles) Ltd — セーシェル FSA SD015
- HF Markets SA (PTY) Ltd — 南アフリカ FSCA 46632
- HFM Investments Ltd — ケニア CMA
日本居住者の契約先は、このどれでもありません。SV法人です。ここを書き分けている点は、私が調べたなかでは開示として良いほうです。前回調べたAxiは、規約に「FSAは規制していない」と書きながら、日本語ページには「登録されています」としか書いていませんでした。HFMは日本語ページ側にも書いています。
金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」を、2026年9月11日に全1,154行で照合しました。掲載されています。
商号:HF Markets (SV) Ltd/備考:代表者等の氏名は「不明」。当該業者が提供するサービスの名称は「HotForex」である。当該業者の所在地は、平成29年6月21日付で警告を行った「TCG holdings Ltd.」と酷似している。/掲載時期:平成29年8月/国内・海外の別:海外
出典:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版)」/2026年9月11日照合
ここは私の訂正です。この記事は一度「掲載なし」に書き換えていました。照合ミスで、旧ブランド名の HotForex で当てれば出てきます。もとの「掲載あり/平成29年8月」という記録が正しかった、ということです。
2点だけ補足します。掲載されているのは HF Markets (SV) Ltd で、この記事で扱っている日本居住者の契約先とは法人名が違います。同一法人なのか、資本関係があるのかは、金融庁の資料からは確定できません。所在地が TCG holdings Ltd. と酷似しているという備考についても、金融庁自身が「関係性は不明」という書き方をしていないぶん、私もそこから先は書きません。
掲載は違法性の確定でも、詐欺の認定でもありません。私はこの掲載を、採点にも足切りにも使っていません。
最大の発見:「500万ユーロの保険」を証書で開くと、別のものでした
「資金の安全性」ページには、こう書かれています。
500万ユーロの業界トップクラスの保険
当社は、詐欺、エラー、その他のリスクからお客様に対する当社の責任をさらに強化するための保険プログラムを保持しています。出典:HFM「資金の安全性」(日本語)
2026年9月11日に証書を開き直しました。いま掲示されているのは保険期間 2026年7月8日〜2027年7月7日の版で、被保険者は HF MARKETS (SV) LTD、補償限度額は USD 5,000,000(1請求あたり、かつ総額。弁護費用を含む)、引受は100% Lloyd’s、種類は Professional Indemnity Insurance です。金額の通貨は、証書の側では今もドルです。
英語版も同じで「EUR 5 MILLION MARKET-LEADING INSURANCE」です。翻訳の揺れとは別の話です。
そして、このページには「保険証書を表示」というリンクが置かれています。私はそれを開きました。証書にはこう書かれています。
USD 5,000,000 Any One Claim and in the aggregate including defence costs
出典:HFM Certificate of Insurance(Civil Liability)
ユーロではなく米ドルです。そして米ドル建て500万は、ユーロ建て500万より小さい金額です。自社がリンクしている一次資料と、そのリンクが置かれているページの記述が合っていません。これを食い違い1件目として記録しました。
ただし、証書を読んで分かった良いこともあります。被保険者はHF Markets (SV) Ltd本人でした。グループの別法人だけを守る保険ではない、ということです。期間は2026年7月8日から2027年7月7日、引受はロイズ100%と書かれています。
もう1つ、誤解しやすい点を正確に書きます。この保険の種類はProfessional Indemnity Insurance(賠償責任保険)です。ページの説明どおり「詐欺、エラー、その他のリスクに対する当社の責任」を裏づけるもので、ブローカーが破綻したときに顧客の預託金を返すための保険とは別ものです。HFMの日本語の説明文自体は正確です。ただ、これが「資金の保護」という見出しの下に置かれていることで、預金保護のように読めてしまう配置ではあります。
2つ目:「追加の手数料は発生しません」と、規約の休眠口座手数料
公式FAQに、こういう問答があります。
追加手数料はどのようなものがありますか。
追加の手数料は発生しません。出典:HFM「よくある質問集」(日本語)。英語版も「There are no additional Fees.」
一方、顧客契約書27.2条と口座開設契約15条には、休眠口座手数料が定められています。
- 6か月〜1年:月5ドル
- 1〜2年:月10ドル
- 2〜3年:月20ドル
- 3年超:前年の額に10ドルずつ加算
そして残高がゼロになるまで課金されます。「追加の手数料は発生しません」という一文と、これは両立しません。食い違い2件目として記録しました。
金額を開示していること自体は評価できます。休眠手数料を段階まで含めて公開しているブローカーは、多くありません。問題は、FAQが「ない」と言い切っていることのほうです。
3つ目(補足):ライセンスの表記も、書類どうしで揃っていません
HFMの公式「規制・ライセンス」ページは、日本の利用者が契約するSV法人について、国際事業ブローカーとして登録されているだけで、金融当局の規制は受けていないと書いています。自分から書いている点は、ここまで評価してきました。
ところが、口座開設契約にはこう書かれています。
…allowed under the Company’s Saint Vincent and the Grenadines Investment Firm Licence.
出典:HFM 口座開設契約(2026年3月版)8.1(g)
同じ書類の2ページ目には、こうもあります。
Registered in the Financial Services Authority St. Vincent & the Grenadines.
出典:HFM 口座開設契約(2026年3月版)2ページ目
公開ページは「ライセンスはない」と書き、口座を開くときに同意する契約書は「当社のライセンス」がある前提で書かれています。どちらが正しいのかは、HFM自身の書類のあいだで一致していません。
どちらの記載も、それ単体では嘘だと決めつけられません。「Financial Services Authority に登録されている」は、金融業のライセンスではなく会社の登記を指している可能性があります。ただ、口座を開く人がその一文を読んで、登記のことだと受け取るとは限りません。そして 8.1(g) の「当社のセントビンセント・グレナディーン投資ブローカーライセンス」のほうは、登記とは読めません。
この3件目は、2026年9月8日に契約書3本を読み直したときに見つけたものです。判定は変わりません。1件目の時点ですでに不合格です。
口座タイプの選び方:分かれ目はレバレッジとボーナスです
口座タイプ別の条件
6種類。最小0.01ロット・MT4とMT5の両対応・口座通貨に日本円を選べる点は共通です
PREMIUM
PRO
ZERO
CENT
KATANA
TOP-UP BONUS
出典:公式サイト 口座タイプ一覧/調査基準日 2026-09-03
HFMの口座は6種類です。KATANA、CENT、ZERO、PRO、PREMIUM、TOP-UP BONUS。最小取引数量0.01ロット、MT4とMT5の両対応、口座通貨に日本円を選べる点は共通しています。
数は多いのですが、選ぶときに効いてくるのは何を取引するかと、ボーナスを受け取るかどうかの2点です。
- KATANA:最低入金額500ドル(80,000円)。レバレッジは無制限。スプレッドは0.3pips〜で6種類のなかで最も狭い。ただし取扱銘柄はFX・貴金属・指数・仮想通貨・エネルギーに限られ、「全銘柄」ではありません。マージンコール20%、ストップアウト0%。
- CENT:最低入金額なし。1ロットが1,000通貨なので、標準の100分の1の大きさで動かせます。取引できるのはFXとゴールドだけ。口座通貨はJPYとUSC。同時に持てる注文は300件で、他の口座の500件より少なめです。
- ZERO:FXのスプレッドが0pips〜。手数料で払う型です。
- PRO:最低入金額100ドル(13,000円)、0.6pips〜。
- PREMIUM:最低入金額なし、1.4pips〜。
- TOP-UP BONUS:入金ボーナスを受け取るための口座。1.4pips〜。この口座だけレバレッジの上限が1,000倍で、他の5種類(2,000倍または無制限)より低く設定されています。
ゴールドのEAを動かす前提で見ると、選択肢は絞られます。CENT口座はFXとゴールドしか扱えませんが、1ロットが1,000通貨なので、いきなり本番の数量を張らずに動き方を確かめられます。KATANA口座はストップアウトが0%——証拠金が尽きるまで強制決済されません。粘れる代わりに、残高がゼロになるまで持っていかれることもあるという意味です。
顧客契約書19.6(a):エクイティ30万ドル超で1:75まで下げられます
公式の比較表は、最大レバレッジの欄に小さな注記を付けています。
** Leverage may be adjusted. Please refer to the T&C’s
出典:HFM 取引口座比較ページ 脚注(2026年9月8日確認)
参照先の顧客契約書には、条件が具体的に書いてありました。
…the Company reserves the right to adjust the leverage of the Trading Account to 1:75.
出典:HFM 顧客契約書(2026年7月版)19.6(a)。エクイティが300,000米ドルを超え、かつ建玉が50ロットを超えた場合の条項
30万ドルと50ロットの両方を超えたときの話なので、多くの人には直接は関わりません。ただ、「2,000倍」がブローカーの裁量で動く数字だということは、契約書に書かれているという事実は残ります。18条では、利用者の側も口座エリアからレバレッジを最大30回まで変更できると定めています。
もうひとつ、23.7条に「特定の経済指標発表の前後、指値・逆指値注文の発注を制限する権利」があります。EAを止めずに回すなら、この条項の存在は知っておいたほうがいい。
ボーナスとポイント制度
比較表の「Flexible Bonus Offerings」の欄にも注記が付いています。「*** Availability depends on the region.」——提供の有無は地域によって変わるということです。
日本語のプロモーションページには、こういう特典が並んでいました。
- 入金不要の45,000円取引資金
- 最大150,000円の100%入金ボーナス/初回入金で最大45,000円のボーナス
- ロイヤルティプログラム/余剰証拠金還元(ROFM)
- ゴールド銘柄を対象にした期間限定の抽選
出典:HFM 日本語プロモーションページ(2026-09-08取得)
ただし入金ボーナスを受け取るのはTOP-UP BONUS口座で、そのぶんレバレッジの上限が1,000倍になります。ボーナスを取るか、レバレッジを取るか、という設計です。
ボーナスの条件そのものは、まだ規約のレベルまで読めていません。読んだらここに足します。
HFM の利用規約で知っておくべき3点:顧客資金・規約改訂・禁止手法
利用規約に書かれている、知っておくべき3点
公式サイトの説明ページには書かれていない内容です。条項番号を添えています
| 条項 | 内容 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 口座開設契約 11.1条 | 「資金の安全性」ページは「当社の資金とは別に保管され」と書く。契約側は全顧客の資金をまとめて置くオムニバス口座だと書いている | 会社の資金とは分けられているが、顧客どうしでは分けられていない。公開ページの説明は嘘ではないが、この構造は契約書を読まないと分からない |
| 口座開設契約 11.10条 | 顧客が預託金の利息を受け取る権利を放棄する旨が書かれている | 置いている資金から生じる利息は顧客のものにはならない |
| 口座開設契約 28.1条 | 規約の改訂は通知から少なくとも1週間後に効力が生じる | 執筆時点で調べた範囲では最も長い猶予。XMTrading は5日、多くの会社は掲示または通知の時点で即時。不利に変わったときに口座を閉じる時間があるかどうかの差になる |
出典:利用規約(顧客契約書 2026年7月版(全66ページ)/口座開設契約 2026年3月版/Terms of Business 2026年2月版)/調査基準日 2026-09-03
規約と付属文書のなかで、口座を持つ側に実際に効いてくるのは次の3点だと思います。どれも公開ページの説明には出てきません。
顧客資金の扱いと、規約改訂の1週間
「資金の安全性」ページには、こう書かれています。
お客様の資金は当社の資金とは別に保管され、常に安全に保護されているため、万が一当社が債務不履行に陥った場合でも、債権者への返済に充当されることはありません。
出典:HFM「資金の安全性」(日本語)
一方、口座開設契約11条「Client Funds」の11.1条はこう書いています。
The Company holds an omnibus account which is named as Client Account where all Clients funds are held
出典:HFM 口座開設契約 11.1条
オムニバス口座、つまり全顧客の資金をまとめて置く口座です。会社の資金とは分けられていても、顧客どうしでは分けられていません。公開ページの「当社の資金とは別に保管され」という説明はそのとおりで、嘘は書かれていません。ただ、この構造は書かれていないので、契約書を読まないと分かりません。
私はこれを食い違いには数えませんでした。FXGTのときと同じ扱いです。あちらも「当社の運転資金とは分離」という説明が正確で、顧客どうしの混合は規約側にしか書かれていませんでした。ブローカーごとに基準を変えないと決めているので、同じ形の記述は同じように扱います。
もう1つ、11.10条には顧客が預託金の利息を受け取る権利を放棄する旨が書かれています。
最後に、規約の改訂について。口座開設契約28.1条にはこうあります。
changes will become effective on the date specified in the notice, which will be at least one week after the Client is notified
出典:HFM 口座開設契約 28.1条
少なくとも1週間の猶予があります。規約改訂に1週間の猶予を置く例です。XMTradingが5日間、残り5社は掲示または通知の時点で即時に効力を持ちます。地味な条項ですが、規約が不利に変わったときに口座を閉じる時間があるかどうかは、実務上の差です。
規約改訂の告知は、読まれない割にあとから効く条項です。iFOREX では、この告知の扱いが公開ページと規約でずれていたので、食い違いとして記録しました。猶予が何日あるかは、EAを預けたまま放置できる期間の上限でもあります。
禁止される取引手法と、両建ての正確な扱い
| 手法 | HFMの記載 |
|---|---|
| 両建て(同一口座内) | 可。公式FAQ「全銘柄でヘッジ取引が可能です」。同一銘柄で同数量の反対ポジションを建てると、マッチした数量の証拠金がゼロになります。部分ヘッジなら一致した分だけがゼロです(EURUSD を1ロット買って0.4ロット売った場合、0.4ロット分は証拠金ゼロ、残り0.6ロット分は通常どおり) |
| 両建て(複数口座をまたぐ) | 不可。顧客契約書 24.3.3条 Cross-Account and Coordinated Trading「Hedging or offsetting positions across multiple accounts」 |
| アービトラージ/レイテンシーの利用 | 不可。24.1条「Any transactions that exploit price latency or Arbitrage opportunities may be cancelled without prior notice」 |
| EA(自動売買) | 24.3.9条 Arbitrage and Automation Abuse に「including Expert Advisors or APIs」として登場します。アービトラージ濫用の文脈であって、EAそのものを禁じる条ではありません。可否を正面から述べたページは公式サイトに見つかりませんでした |
| スキャルピング | 「scalping」という語は、確認した範囲の顧客契約書に出てきません |
出典:HFM 顧客契約書 24.1条・24.3.3条・24.3.9条・24.4条/HFM「よくある質問集」(日本語) 2026年9月3日時点
足切り基準の4つ目は「禁止される取引手法が具体的に定義されている」です。顧客契約書24条に、10の見出しで列挙されています。足切り基準の4つ目は合格です。
ここで、日本語の記事でよく雑に書かれる点を正確にします。
両建ては、単一口座内なら公式に認められています。公式FAQに「全銘柄でヘッジ取引が可能です」とあります。
同一銘柄で同数量の反対ポジションを建てると、マッチした数量の証拠金がゼロになる。数値例まで付いています。EURUSDを1ロット買い、0.4ロット売りなら、0.4ロット分は証拠金ゼロ、0.6ロット分は通常の証拠金。
禁止されているのはそこではありません。24.3.3条「Cross-Account and Coordinated Trading」が挙げているのは「Hedging or offsetting positions across multiple accounts」、つまり複数の口座をまたぐ両建て・相殺です。1つの口座の中で両建てすることと、複数口座に分けて両建てすることは、HFMの規約では扱いが違います。
自動売買については、24.3.9条「Arbitrage and Automation Abuse」に「including Expert Advisors or APIs」として現れます。これもアービトラージの濫用を述べた条で、EAそのものを禁じてはいません。ただしEAの可否を正面から述べたページを、私は公式サイトに見つけられませんでした。
もう1つ。「scalping」という語は、私が確認した範囲の顧客契約書に出てきません。TitanFXやFXGTのように、スキャルピングを名指しで濫用の例に挙げてはいない、ということです。
該当した場合の措置は24.4条にあります。取引の無効化、損益の巻き戻し、口座凍結、罰則金の賦課、そして(h)は「口座を閉鎖し、禁止された取引手法から生じた利益を没収し、当初の入金額を返還する」。出金済みであれば関連口座から差額を没収できる、とも書かれています。
HFM の出金は何日かかるか:申請は24時間365日処理。ただし「処理時間」は着金までの時間ではありません
出金は何日で戻ってくるか
| 公開ページの表記 | 銀行送金 最大2営業日/カード 銀行により2〜10営業日/暗号資産 24時間以内/BXONE・bitwallet・Binance Pay 即時 |
|---|---|
| 入出金ポリシー等の文書 | 出金申請は24時間365日処理。公式FAQは「処理時間とは、HFMがお客様の出金申請を確認し、選択した出金方法の処理業者に処理されるまでに必要な時間です。お客様の資金がお客様の口座残高に反映されるまでの時間ではありません」と定義しています |
| 私の実測 | 私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。 |
上の「私の実測」の行に数字が入っているときは、私が実際に出金した結果です。1人ぶんの経験であり、金額・経路・時間帯・混雑状況によって変わります。ブローカーが保証する日数ではありません。
足切り基準の3つ目は「出金の所要日数を具体的に開示している」です。HFMは方法ごとに公開しています。
- 銀行送金 — 最大2営業日(最低出金1,000円)
- クレジット/デビットカード(JCB・Visa・Mastercard) — 銀行により2〜10営業日
- 暗号資産 — 24時間以内
- BXONE — 即時(最低出金2,000円)/bitwallet — 即時/Binance Pay — 即時
そのうえで、FAQがこう補足しています。
処理時間とは、HFM がお客様の出金申請を確認し、選択した出金方法の処理業者に処理されるまでに必要な時間です。お客様の資金がお客様の口座残高に反映されるまでの時間ではありませんのでご注意ください。
出典:HFM「出金に関してよくある質問」(日本語)
この一文を書いているブローカーは多くありません。「即日出金」と書いておいて、実際は着金まで数日かかる、というすれ違いはここから起きます。HFMは先回りして線を引いています。足切り基準の3つ目は合格です。
日本から使う場合の実務的な点を2つ。JCBカードでの出金に対応していること、そしてbitwalletとBXONEが即時であることです。円建ての銀行送金も最低1,000円から使えます。返金の方針は「入金時と同じ方法・同じ資金元へ」で、入金額が全額返るまでは他の方法を選べません。
2026年9月11日に公式の出金ページを開き直しました。上の数字は変わっていません。なお「2〜10営業日」はクレジット/デビットカードの欄の表記で、銀行送金の欄は「処理によって異なりますが、最大2営業日」のままです。この2つを取り違えないでください。
口座開設の手順
口座開設の手順と所要時間
| 所要時間 | 公式サイトでは、KYC部門による書類審査は48時間以内と案内されています。読んだ契約書3本には、承認までの日数の記載はありません。 |
|---|---|
| 必要書類 | 本人確認書類は、有効なパスポートの顔写真ページ、またはマイナンバーカードか運転免許証の表裏。現住所確認書類は、発行から6か月以内のカード請求明細・公共料金の請求兼領収書・住民票など。本人確認書類と現住所確認書類の氏名は完全に一致している必要があります。 |
- 希望の口座タイプを選んでライブ口座の開設を申し込む
- オンライン登録を完了する
- 本人確認書類を提出する
- KYC部門の審査を待つ
48時間以内と案内されています。 - myHFエリアの認証が完了する
書類が承認されると入金ができるようになります。 - 入金して取引を始める
デモ口座は先に開設して試せます。
日本の書類名(マイナンバーカード・運転免許証・住民票)を名指しで案内しています。海外FX業者としては珍しく具体的です。
HFM(エイチエフエム)の採点と足切り判定は、20社すべてに同じ基準を当てて出したものです。下のリンクは広告です。経由して口座が開設されると私に報酬が入ります。報酬の有無で点数や合否が動くことはありません。お金の流れはサイトについてに書いています。
HFM の日本からのアクセス規模:参考値です
日本からのアクセス規模と、その使われ方
| 日本からの訪問数 | 未取得。計測サービスに接続できず、調査時点では値を取得できませんでした |
|---|
日本からの訪問数を取得できていないため、他社との大小は判定しません。値を取得できた時点で追記します。
私は日本人利用者数の推計値を出しません。公開情報から取得できるのは訪問数と使われ方の指標だけで、そこから実際の利用者数を導く筋道がないためです。数字は外部の計測サービスによる推定値であり、ブローカー側の公表値ではありません。計測時点:2026年9月3日時点で未取得。規模の大小は、訪問数が10倍以上離れている場合にのみ断定します。
日本からの訪問数を取得できていないため、他社との大小は判定しません。知名度から利用者数を推し量ることもしません。値が取れた時点で追記します。
独自評価 72点の内訳
独自評価
各項目を満点に対する割合で描いています。外側ほど満点に近い形です。
| 評価項目 | 配点 | 採点 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 信頼性・運営情報 | 20 | 12 | 契約先はHF Markets (SV) Ltdで、法人名・登録番号・登記住所は公開ページと規約で一致しています。SV法人が金融当局の規制を受けていないことを自社ページで明記している点は、開示として正直です。一方で食い違いが2件あり、うち1件は自社がリンクしている保険証書との不一致です。12点。 |
| 取引環境 | 20 | 17 | 最大2000倍(KATANA口座は無制限)、ストップアウト20%、口座通貨に日本円あり、MT4・MT5と独自プラットフォーム、500銘柄超。ヘッジ証拠金の扱いをFAQで数値例つきで説明しており、開示が細かいところです。17点。 |
| 取引コスト | 15 | 11 | ZERO口座はFX通貨ペア0pips〜、PRO 0.6pips〜、KATANA 0.3pips〜。ただし手数料の金額が口座比較表に記載されておらず、総コストを事前に計算できません。11点。 |
| 入出金環境 | 15 | 12 | 出金方法ごとの日数を公開し、「処理時間」が着金までの時間ではないことまで明記しています。JCB・bitwallet・BXONE・円建て銀行送金が使え、最低出金額は1,000円から。一方で「追加の手数料は発生しません」という説明が休眠口座手数料と整合しません。12点。 |
| 日本語サポート | 10 | 7 | 日本語のサイト・メール窓口・電話・ライブチャットがあります。対応時間の明記がありません。7点。 |
| EA・自動売買環境 | 10 | 7 | 両建ては全銘柄で可能と明記され、証拠金の扱いも数値例つきで説明されています。一方、EAの可否そのものを述べたページは見当たらず、規約ではアービトラージ濫用の文脈でのみ言及されています。7点。 |
| ネット上の評判 | 10 | 6 | 一次資料として使える苦情の集積が見つからず、中位に置いています。6点。 |
| 合計 | 100 | 72 / 100 | |
全ブローカーに同一の配点・同一の観点を適用しています。基準は調査方針をご覧ください。
公開ページと一次資料の食い違い
| 論点 | 公開ページの表記 | 一次資料の記載 |
|---|---|---|
| 保険の金額 | 「500万ユーロの業界トップクラスの保険」(資金の安全性ページ・日本語/英語版も「EUR 5 MILLION MARKET-LEADING INSURANCE」) | 同じページからリンクされている保険証書は「USD 5,000,000 Any One Claim and in the aggregate including defence costs」。ユーロではなく米ドル建てで、金額はページの表記より小さくなります |
| 追加手数料の有無 | 公式FAQ「追加手数料はどのようなものがありますか。」への回答は「追加の手数料は発生しません。」(英語版も「There are no additional Fees.」) | 顧客契約書27.2条・口座開設契約15条は、6か月〜1年で月5ドル、1〜2年で月10ドル、2〜3年で月20ドル、3年超はさらに加算という休眠口座手数料を定めています |
| ライセンスの有無 | 公式「規制・ライセンス」ページは、SV法人は国際事業会社として登録されているのみで、金融当局の規制は受けていないと記載 | 口座開設契約8.1(g)は「allowed under the Company’s Saint Vincent and the Grenadines Investment Firm Licence」、同2ページ目は「Registered in the Financial Services Authority St. Vincent & the Grenadines.」 |
取引環境が17/20と高く出ています。口座タイプが6種類あり、条件が細かく分かれているためです。一方で信頼性・運営情報は12/20にとどまりました。契約先が登録のみの法人で、公開ページと一次資料の食い違いが3件あるからです。以下、3件を順に見ます。
2026年9月11日に公式の口座タイプ比較ページを開き直しました。口座は調査基準日と同じ6種類で、追加や削除はありません。最大レバレッジはKATANAが無制限、CENT・ZERO・PRO・PREMIUMが1:2000、TOP-UP BONUSが1:1000。ストップアウト水準はKATANAだけが0%で、他は20%です。
評判をどう評価したか
評判を6点とした根拠
- 日本語の情報:アフィリエイト記事が大半で、一次資料として使える苦情の集積は見つからなかった
- 読み方の注意:出金拒否について、私が確認した範囲では一次資料として裏の取れた具体例を確認できなかった。個別の書き込みは判断材料にしていない
- 公的な記録:2026年9月11日時点で、金融庁の無登録業者一覧(海外所在業者)にHF Markets・HFM・HotForexの名称はない。ただし掲載がないことは安全を意味しない
判断:苦情が確認できないことを理由に高くも低くも動かさず、中位に置いた
AXIORYと並べてみる:オムニバス口座と、1週間の猶予
同じ項目について、一次資料に何と書かれているかを並べます。相手はAXIORYにしました。顧客資金の置き方と規約改訂の手続きが、どちらも条文で読めるブローカーだからです。どちらが優れているかを決める表ではありません。顧客資金がオムニバスで扱われる例はAxiにもあります。
| 項目 | AXIORY(82点・合格) | HFM(72点・不合格) |
|---|---|---|
| 契約先の監督 | ベリーズFSC ライセンス4496214 | 登記のみ。規制を受けていないと自社で明記 |
| 顧客資金 | 分別管理。Financial Commission が1件最大2万ユーロを補填 | オムニバス口座(口座開設契約11.1条) |
| 出金の開示 | 規約に「最大5営業日」と明記 | 方法ごとに日数を開示。さらに「処理時間」の定義まで書いている |
| 規約の改訂 | 掲載した時点で即時 | 通知から少なくとも1週間後(28.1条) |
| 公開ページとの食い違い | 0件 | 3件 |
HFM側で厚いのは、書いてある量と、規約改訂の猶予です。出金は「処理時間とは何を指すか」まで定義しています。規約が不利に変わったときに1週間の猶予がある、という書き方です。
一方、書類どうしが合っておらず、顧客資金はオムニバス口座です。AXIORYは食い違いが0件で、顧客資金にも補償の枠組みが書かれていました。足切りの判定が分かれたのは、この2点です。
他のブローカーとの並列比較は比較ページにまとめています。足切り基準を通過したブローカーだけを見たい場合はこちらをご覧ください。
税金の扱い
税金の扱い(海外FX共通)
国内のFX業者と海外のFX業者では、利益にかかる税金の計算方法が違います。ここはブローカーごとの差ではなく、海外FX全体に共通する話です。
| 区分 | 雑所得(総合課税)。国内業者は申告分離課税です |
|---|---|
| 税率 | 給与など他の所得と合算した金額に対する累進課税。国内業者の一律20.315%とは異なります |
| 損失の繰越 | できません。国内業者は最長3年繰り越せます |
| 他社との損益通算 | 海外FX同士は通算できますが、国内業者の損益とは通算できません |
| 確定申告 | 給与所得者は年間の利益が20万円を超えると申告が必要です |
具体的な税額や申告の可否は所得状況によって変わります。判断に迷う場合は税務署または税理士にご確認ください。
HFM固有の論点ではなく、海外FX全体に共通する話です。口座を決める前に一度だけ確認しておけば足ります。
HFMのよくある疑問
HFMの契約先はどこの法人ですか?
HF Markets (SV) Ltd(登録番号22747 IBC 2015、セントビンセント・グレナディーン諸島)です。法人名・登録番号・登記住所は、日本語の公開ページと顧客契約書・口座開設契約で一致しています。
HFMは金融当局の規制を受けていますか?
日本居住者の契約先であるHF Markets (SV) Ltdは受けていません。公式の「規制・ライセンス」ページに、同社はセントビンセント・グレナディーン諸島の国際事業会社として登録されているのみと書かれています。CySECやFCAの規制を受けているのはグループ内の別法人です。
HFMの「500万ユーロの保険」とは何ですか?
同じページからリンクされている保険証書は「USD 5,000,000」で、通貨はユーロではなく米ドルです。内容はProfessional Indemnity Insurance(賠償責任保険)で、被保険者はHF Markets (SV) Ltd本人、期間は2026年7月8日から2027年7月7日。会社が破綻したときに顧客資金を返す保険ではありません。
HFMで両建て(ヘッジ)はできますか?
公式FAQに「全銘柄でヘッジ取引が可能です」と明記され、同一銘柄で同数量の反対ポジションを建てるとマッチした数量の証拠金がゼロになります。ただし顧客契約書24.3.3条は、複数の口座をまたぐ両建て・相殺を禁止しています。
HFMの出金にはどのくらいかかりますか?
銀行送金は最大2営業日、カードは銀行により2〜10営業日、暗号資産は24時間以内、BXONE・bitwallet・Binance Payは即時と公開されています。公式FAQは、この「処理時間」がHFMが申請を確認して処理業者に渡すまでの時間であり、着金までの時間ではないと説明しています。
調査結果
顧客契約書と保険証書で確認できたのは、ここまでです。証書に書かれていない範囲は、書かれていないまま残しました。
推測で埋めた箇所はありません。
このページの判定は、絶対的な評価ではありません。上の調査基準日の時点で公開されていた一次資料(ブローカー自身が公開している利用規約・顧客契約・入出金ポリシー・ボーナス規約などの原文と、当局の公表資料)をもとにした、私の記録です。公開情報は変わります。規約は3か月に一度読み直し、変更に気づいた時点で記事を直して更新履歴に残します。
基本情報
| 英文ブランド名 | HFM (HF Markets) |
|---|---|
| 検索用タイトル(title タグ) | HFM(エイチエフエム)の評判・出金・スプレッド|規約で独自調査 |
| 公式サイトURL(日本語) | https://www.hfm.com/int/jp/ |
| 設立年 | 2010年(公式サイトに「2010年から続く信頼」と表示) |
| 日本居住者の契約先法人名 | HF Markets (SV) Ltd |
| 契約先法人の登記番号 | 22747 IBC 2015 |
| 契約先の監督当局 | なし。公式の「規制・ライセンス」ページに、SV法人はセントビンセント・グレナディーン諸島の国際事業会社として登録されているのみで、金融当局の規制は受けていないと記載されています |
| 契約先を監督する当局の水準 | 登記のみ |
| 契約先のライセンス番号 | なし |
| 契約先の登記住所 | Suite 305, Griffith Corporate Centre, P.O. Box 1510, Beachmont, Kingstown, St. Vincent and the Grenadines |
| EU向け法人名(あれば) | HF Markets (Europe) Ltd(キプロス HE 277582)。日本居住者の契約先ではありません |
| EU向けライセンス番号(あれば) | CySEC 183/12 |
| 日本居住者が投資家補償基金の対象か | 対象外 |
| 契約先カードの注意書き(読み違えやすい点) | 「資金の安全性」ページは「当社の資金とは別に保管され」と書き、これ自体は正確です。ただし口座開設契約 11.1条は*全顧客の資金をまとめて置くオムニバス口座*だと書いています。*会社の資金とは分けられていても、顧客どうしでは分けられていません*。 |
日本市場
| 金融庁 無登録業者一覧への掲載 | あり |
|---|---|
| 掲載時期(掲載ありの場合) | 平成29年8月 |
| 一覧に記載された法人名 | HF Markets (SV) Ltd |
| 日本語サポートの対応時間 | 日本語の窓口あり(supportjp@hfm.com/電話/ライブチャット)。対応時間の明記は公式サイトに見当たりませんでした |
| 日本人スタッフ | 不明 |
| 日本からの訪問数 | 未取得。計測サービスに接続できず、調査時点では値を取得できませんでした |
| アクセス指標の計測時点 | 2026年9月3日時点で未取得 |
| 規模についての判定 | 日本からの訪問数を取得できていないため、他社との大小は判定しません。値を取得できた時点で追記します。 |
取引環境
| 口座タイプ | KATANA/CENT/ZERO/PRO/PREMIUM/TOP-UP BONUS の6種類 |
|---|---|
| 口座カードの副題 | 6種類。最小0.01ロット・MT4とMT5の両対応・口座通貨に日本円を選べる点は共通です |
| 口座タイプ別の条件(カード) | 口座名 | 位置づけ | 最低入金額 | スプレッド | 最大レバレッジ | 入金ボーナス PREMIUM | 標準 | +なし | 1.4pips〜 | 2,000倍 | !対象外 PRO | 低スプレッド | 100ドル(13,000円) | 0.6pips〜 | 2,000倍 | !対象外 ZERO | 手数料で払う型 | — | +FX 0pips〜 | 2,000倍 | !対象外 CENT | 1ロット1,000通貨。FXとゴールドのみ | +なし | — | 2,000倍 | !対象外 KATANA | 最狭スプレッド。ストップアウト0% | !500ドル(80,000円) | +0.3pips〜 | 無制限 | !対象外 TOP-UP BONUS | 入金ボーナスを受け取るための口座 | — | 1.4pips〜 | !1,000倍 | +対象 |
| 口座カードの注意書き(選び方の分かれ目) | 数は多いのですが、効いてくるのは*何を取引するかと、ボーナスを受け取るかどうかの2点*です。*TOP-UP BONUS 口座だけレバレッジの上限が1,000倍*で、他の5種類より低く設定されています。ゴールドのEAを動かす前提なら、CENT は1ロットが1,000通貨なので本番の数量を張らずに動き方を確かめられます。*KATANA はストップアウト0%*——証拠金が尽きるまで強制決済されないので、粘れる代わりに残高がゼロになるまで持っていかれることもあります。 |
| 最大レバレッジ | 最大2000倍(KATANA口座は「無制限」、TOP-UP BONUS口座は1000倍) |
| ロスカット水準 | 20%(KATANA口座は0%) |
| マージンコール水準 | 50%(KATANA口座は20%) |
| 最小取引単位 | 0.01ロット(US原油・UK原油・指数は1ロット) |
| 1取引あたりの最大数量 | ポジションごと60スタンダードロット(CENT口座は1,000セントロット、口座全体で6,000セントロット)。最大保有ポジション数500 |
| 取扱銘柄数 | 公式サイトに「500+ 取引商品」と表示 |
| プラットフォーム | MetaTrader 4/MetaTrader 5/ウェブトレーダー/HFMプラットフォーム/モバイル |
| 口座通貨 | USD, EUR, JPY(CENT口座は JPY, USC) |
| 約定方式 | 公式サイトに明示なし |
コスト
| EURUSD 平均スプレッド | KATANA 0.3pips〜/ZERO FX通貨ペア0pips〜/PRO 0.6pips〜/CENT・PREMIUM 1.4pips〜(いずれも変動制) |
|---|---|
| XAUUSD 平均スプレッド | XAUUSD の商品ページと Metals 一覧に、口座タイプ別の数値。Premium 0.32/Zero 0.06/Cent 0.32/Pro 0.16/InfinityX 0.08。日本語ページにも同じ表があります |
| 取引手数料 | 公式FAQは「追加の手数料は発生しません」と回答。口座比較表には手数料の欄がありますが金額の記載はありません |
| スワップフリー | あり。ただし「スワップフリーは、特定の取引商品にのみ適用されます。規約が適用されます」と注記 |
| GOLD 1ロットのコントラクトサイズ(契約サイズ) | 公式サイトに明示なし |
EA・自動売買
| EAの使用(公式FAQ) | 記載なし |
|---|---|
| スキャルピング(公式FAQ) | 記載なし |
| スキャルピング(規約側) | 禁止の記載なし |
| 両建て | 公式FAQに「全銘柄でヘッジ取引が可能です」と明記。完全ヘッジでマッチした数量の証拠金がゼロになります。ただし顧客契約書24.3.3条は「複数口座をまたぐ両建て・相殺」を禁止しています |
| 禁止取引手法が具体的に定義されているか | されている |
| 禁止取引手法の内容(条項番号つき) | 顧客契約書24条にまとまっています。24.1条はアービトラージとレイテンシーの利用を禁じ、「Any transactions that exploit price latency or Arbitrage opportunities may be cancelled without prior notice」と規定。24.3条は禁止行為を10の見出しで列挙します(24.3.1 Risk Circumvention and Artificial Outcomes/24.3.2 Event-Driven and Timing Exploitation/24.3.3 Cross-Account and Coordinated Trading/24.3.4 Leverage, Margin, and Exposure Manipulation/24.3.5 System, Pricing, and Execution Exploitation/24.3.6 Market Manipulation and Cross-Market Abuse/24.3.7 Abuse of Errors, Mispricing, and System Deficiencies/24.3.8 Abuse of Protections and Platform Features/24.3.9 Arbitrage and Automation Abuse/24.3.10 Abusive or Bad Faith Conduct)。 両建てについては24.3.3条が「Hedging or offsetting positions across multiple accounts」を挙げており、禁止されているのは複数口座をまたぐ両建てです。単一口座内の両建ては公式FAQで明示的に認められています。 自動売買は24.3.9条に「including Expert Advisors or APIs」として現れますが、これはアービトラージの濫用の文脈です。 「scalping」という語は、私が確認した範囲の顧客契約書に現れませんでした。 |
| 知っておくべき3点(カード) | 口座開設契約 11.1条 | 「資金の安全性」ページは「当社の資金とは別に保管され」と書く。契約側は*全顧客の資金をまとめて置くオムニバス口座*だと書いている | 会社の資金とは分けられているが、*顧客どうしでは分けられていない*。公開ページの説明は嘘ではないが、この構造は契約書を読まないと分からない 口座開設契約 11.10条 | 顧客が*預託金の利息を受け取る権利を放棄*する旨が書かれている | 置いている資金から生じる利息は顧客のものにはならない 口座開設契約 28.1条 | 規約の改訂は*通知から少なくとも1週間後*に効力が生じる | 執筆時点で調べた範囲では最も長い猶予。XMTrading は5日、多くの会社は掲示または通知の時点で即時。不利に変わったときに口座を閉じる時間があるかどうかの差になる |
| 3点カードの注意書き(実務上どう受け止めるか) | オムニバス口座の件は*食い違いには数えていません*。公開ページの「当社の資金とは別に保管され」という説明自体は正確だからです。会社ごとに基準を変えないと決めているので、同じ形の記述は同じように扱っています。28.1条の1週間は地味な条項ですが、実務上ははっきり効きます。 |
| VPS | 無料VPSあり(ブロンズ/シルバー/ゴールドの3プラン)。無料条件は過去30日の純入金と過去1か月の取引量で、ブロンズは400ドル以上・2スタンダードロット、シルバーは8,000ドル・8ロット、ゴールドは15,000ドル・15ロット。満たさない場合は月額25/50/80ドル(VPSホスティングページ) |
入出金
| 入金方法 | 銀行送金/クレジット・デビットカード(JCB、Visa、Mastercard)/暗号資産/BXONE/bitwallet/Binance Pay |
|---|---|
| 出金方法 | 同上。入金時と同じ方法・同じ資金元へ返金するのが方針と公式FAQに記載 |
| 出金手数料 | 公式ページ・FAQともに無料。ただし銀行や決済代行会社の手数料はかかる場合があると注記 |
| 出金所要日数(公開ページの表記) | 銀行送金 最大2営業日/カード 銀行により2〜10営業日/暗号資産 24時間以内/BXONE・bitwallet・Binance Pay 即時 |
| 出金所要日数(入出金ポリシー等の文書) | 出金申請は24時間365日処理。公式FAQは「処理時間とは、HFMがお客様の出金申請を確認し、選択した出金方法の処理業者に処理されるまでに必要な時間です。お客様の資金がお客様の口座残高に反映されるまでの時間ではありません」と定義しています |
| カード出金の上限 | 公式の出金一覧に上限の記載なし(最低出金額は5ドル) |
| 第三者名義の扱い | 入金時に使用した同じ決済手段・同じ資金元に返金する方針。入金額が全額返金されるまで他の方法では出金できないと公式FAQに記載 |
| 出金所要日数(私の実測) | 私自身の実測はまだありません。公開されている数字と規約の記載だけを載せています。 |
口座開設
| 本人確認に必要な書類 | 本人確認書類は、有効なパスポートの顔写真ページ、またはマイナンバーカードか運転免許証の表裏。現住所確認書類は、発行から6か月以内のカード請求明細・公共料金の請求兼領収書・住民票など。本人確認書類と現住所確認書類の氏名は完全に一致している必要があります。 |
|---|---|
| 口座開設の所要時間 | 公式サイトでは、KYC部門による書類審査は48時間以内と案内されています。読んだ契約書3本には、承認までの日数の記載はありません。 |
| 口座開設時の注意点 | 日本の書類名(マイナンバーカード・運転免許証・住民票)を名指しで案内しています。海外FX業者としては珍しく具体的です。 |
規約
| 確認した規約の版数・改訂日 | 顧客契約書 2026年7月版(全66ページ)/口座開設契約 2026年3月版/Terms of Business 2026年2月版 |
|---|---|
| 規約のURL | https://www.hfm.com/int/jp/about/documents |
| 休眠口座手数料 | 6か月〜1年 月5ドル/1〜2年 月10ドル/2〜3年 月20ドル/3年超は前年に10ドルずつ加算(顧客契約書27.2条、口座開設契約15条)。残高がゼロになるまで課金されます |
| 休眠手数料が事前に開示されているか | 開示されている |
| 規約改訂に顧客の事前同意が必要か | 不要 |
| 利益取消・取引無効化の条項 | 顧客契約書24.4条(a)〜(h)。取引の無効化・取消、損益の巻き戻し、口座凍結、罰則金の賦課、そして(h)「口座を閉鎖し、禁止された取引手法から生じた利益を没収し、当初の入金額を返還する」。出金済みの場合は関連口座から差額を没収できるとも記載 |
| ボーナス規約の要点 | 入金ボーナスを受け取るのは TOP-UP BONUS 口座で、この口座だけレバレッジの上限が1,000倍(他は2,000倍または無制限)。比較表の「Flexible Bonus Offerings」には「Availability depends on the region.」の注記があり、提供の有無は地域によって変わる。日本語のプロモーションページ(2026年9月8日時点)には、入金不要の45,000円取引資金、最大150,000円の100%入金ボーナス、初回入金で最大45,000円のボーナス、ロイヤルティプログラム、余剰証拠金還元(ROFM)、ゴールド銘柄を対象にした期間限定の抽選が掲載。ボーナス規約そのものは未読。 |
調査・開示
| 調査基準日 | 2026-09-03 |
|---|
1つ、書いておくべきことがあります。HFMの規約類は、私の変更監視の仕組みでは自動取得できません。顧客契約書・口座開設契約・Terms of Business・法的書類ページのいずれもHTTP 403で弾かれます。自動で取れているのは保険証書のPDF1本だけです。bot対策なので、迂回はしません。かわりに2026年9月10日、3本のPDFをブラウザで開いて9月8日の保存版と全文を突き合わせ、1文字も変わっていないことを確認しました。資金の安全性・規制・ライセンス・よくある質問集の3ページも、同じ日に手で保存しています。ここは今後も自動ではなく手で見ます。
規約改訂の猶予は、EAを預けて離れる人ほど効いてきます。20社の条件は比較ページにまとめてあり、EAでの実測については実測のページに方法を書いています。
この記事は2026年9月3日に取得した一次資料に基づいています。規約は3か月に一度読み直し、変更があれば記事を直して更新履歴に残します。
出典
- HFM 顧客契約書(HF Markets (SV) Ltd・2026年7月版・PDF)
- HFM 口座開設契約(2026年3月版・PDF)
- HFM Terms of Business(2026年2月版・PDF)
- HFM 保険証書(Certificate of Insurance・Civil Liability・PDF)
- HFM 資金の安全性(日本語)
- HFM 規制・ライセンス(日本語)
- HFM 出金方法(日本語)
- HFM 出金に関してよくある質問(日本語)
- HFM よくある質問集(日本語)
- HFM 取引口座比較(日本語)
- HFM 法的書類(日本語)
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について
- HFM 取引口座比較ページ(KATANA/CENT/ZERO/PRO/PREMIUM/TOP-UP BONUS の条件表と脚注)
- HFM ボーナスとプロモーション(日本語)
- HFM VPSホスティング(無料条件)
調査基準日:2026-09-03 / 取引条件・規約は予告なく変更される場合があります。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
HFMは「書いてあることは細かいが、書いてある場所どうしが合っていない」ブローカーでした。
出金の処理時間の定義。ヘッジ証拠金の数値例。口座開設に必要な日本の書類名(マイナンバーカード・運転免許証・住民票)。休眠手数料の段階。規制を受けていないという事実。
どれも、書かなくても済むことです。海外FXブローカーの日本語ページとしては、開示の密度は高いほうでした。
それだけに、3件の食い違いが目立ちます。
- 自社でリンクを張った保険証書と、金額の通貨が違う
- FAQで「追加の手数料は発生しません」と言い切りながら、規約に休眠手数料がある
- 「規制を受けていない」と書くページの一方で、契約書が「当社のライセンス」を前提にしている
どれも、社内で突き合わせれば見つかるものです。
足切り基準では不合格としました。ただし、これは「危ないブローカーだ」という意味ではありません。基準が言っているのは「書いてあることを信じて判断すると、ずれる箇所がある」ということです。休眠手数料は、口座を放置する人には実際に効きます。
同じ形の食い違いを他社でも記録しています。20社の判定は比較ページ、基準の全文は調査方針にあります。
この記事は2026年9月3日に取得した一次資料に基づいています。規約は3か月に一度読み直し、変更があれば記事を直して更新履歴に残します。
今回いちばん大きかったのは、開示が細かいブローカーほど、書類どうしのずれが目につくことでした。HFMの日本語ページは、海外FXブローカーとしては書き込んでいるほうです。それだけに3件が残ります。




















