海外FXブローカー20社を、同じ4条件で調査しています。4条件をすべて満たしたブローカーだけを「足切り合格」としています。現在は2社です。
ここでいう合格は、「おすすめ」という意味ではありません。公式サイト、利用規約、顧客契約、入出金ポリシー、ボーナス規約、それに金融庁などの公開資料を読み、私が調査前に決めた4つの確認条件を満たしているかどうかを判定した結果です。
基準は調査を始める前に公開しました。個別のブローカーに合わせて変えることはありません。
4つの足切り条件
すべてのブローカーに、この4項目を同じように当てています。
- 日本居住者の契約先法人が規約に明記されている
- 公開ページと規約・一次資料の間に食い違いがない
- 出金の所要日数を具体的に開示している
- 禁止される取引手法が具体的に定義されている
この基準は調査を始める前に定めたもので、個別のブローカーに合わせて変えることはありません。各ブローカーの判定は、登録された調査データからこの基準で自動的に計算されます。基準を変更した場合は、変更日と変更内容をこのページに記載します。
4つの意味を、もう少し噛み砕いておきます。
- ① 契約先法人──日本人が口座を開いたとき、実際にどの法人と契約するのかを確認できること。ブランド名ではなく、規約に書かれた法人名で確認します。
- ② 記載の一致──公式サイトの説明ページだけでなく、利用規約・顧客契約・ボーナス規約なども読み、重大な食い違いがないこと。
- ③ 出金の所要日数──「迅速に出金」ではなく、具体的な処理期間または所要日数を確認できること。申請の処理時間と、着金までの時間は別のものとして扱います。
- ④ 禁止される取引──「禁止」とだけ書かれているのではなく、どういう取引が問題になるのかを具体的に確認できること。
1項目でも満たさない場合は不合格です。なぜこの4つなのかは調査方針のページに書いています。
合格判定と100点評価は、別のものです
ここを取り違えると、このサイトの数字はまったく読めません。
足切り判定は、上の4条件による「合格・不合格」だけを見ます。一方、100点満点の独自評価は、信頼性・取引環境・取引コスト・入出金・日本語サポート・EA環境・評判の7項目を総合したものです。測っているものが違うので、連動しません。
結果として、100点評価が高くても、4条件を1つでも満たさなければ不合格になります。実際にそうなっています。
XMTradingとFXGTは1点差です。それでも判定が分かれます。FXGTは、公式ページの「スキャルピング制限なし」という表現と、規約側の制限条項が噛み合いませんでした。点数は条件の良し悪しを、足切りは記載が揃っているかどうかを見ています。
4条件を満たしたブローカー
足切り基準を満たしているブローカー(2社)
AXIORY(アキシオリー) 82/100
XMTrading(エックスエム) 75/100
AXIORY(82点)──契約先はベリーズの Axiory Global Limited で、規約に明記されています。出金は最大5営業日と数字で開示。禁止手法も条項で具体的に定義されています。公開ページと規約の間に食い違いは記録していません。なお日本語の紹介記事によくある「信託保全」という表現は、公式にも規約にも出てきません。一貫して分別管理です。
XMTrading(75点)──契約先はセーシェルの Tradexfin Limited で、規約1.1条に明記。出金の所要日数も公開値で示されています。禁止される取引手法は条項で列挙されています。食い違いは記録していません。ただし4条件を満たすことと、7項目の採点が高いことは別です。75点にとどまった理由は個別記事に書いています。
4条件を満たさなかった18社について
20社のうち、4条件をすべて満たしたのは2社でした。残り18社についても、なぜ満たさなかったのかを各記事で同じ形式・同じ文量で公開しています。都合の悪い結果を伏せてしまえば、この基準は意味を持ちません。
調査基準日時点で記録した食い違いは、20社あわせて71件です。ブローカーごとの内訳と条項番号は、それぞれの記事にあります。
「不合格」の意味について
誤解のないように書いておきます。
不合格は「危険な業者である」「詐欺である」「出金拒否をする」という意味ではありません。私が確認しているのは上の4点だけで、出金拒否や口座凍結といった被害の有無を調べたものではありません。
正確には、4条件のうち1つ以上について確認できなかった、または公開情報と規約等の間に食い違いが確認された、という意味です。確認できない情報を「問題ない」とは扱わない。それが、このサイトの判定方法です。
すでに口座を持っている人に、閉じたほうがいいと言っているわけでもありません。
「確認できない」と「存在しない」は分けています
調査記事を書くうえで、いちばん気をつけているところです。私が書けるのは、公開されている資料から何を読み取れたかまでで、ブローカーの内部に何があるかではありません。
| 書かない | 書く |
|---|---|
| 出金日数がない | 具体的な所要日数を確認できなかった |
| EAは禁止されている | 規約上、自動売買を制限する条項を確認した |
| 分別管理されていない | 規約から分別管理を明確に確認できなかった |
| 契約書が存在しない | 同意を求められる文書の本文を確認できなかった |
右側の書き方のほうが回りくどいのは分かっています。それでも、断定できないことを断定しないほうが、読む人の役に立つと考えています。
判定は固定ではありません
各ブローカーの規約ページは3か月に一度読み直しています。それより早く変更を知ったときは、その時点で確認します。
規約の改訂、契約先法人の変更、出金条件の変更、ライセンス情報の更新──ブローカーが公開ページの記載を規約に合わせて修正した場合、あるいは規約を公開ページに合わせて改めた場合は、判定を見直します。変更したときは、各記事の更新履歴に日付と内容を記録します。
一度合格したから永久に合格、ということはありません。不合格も同じです。このページの判定は、各記事の調査基準日時点のものです。
なぜこのブローカーは合格で、別のブローカーは不合格だったのか
その理由は、各ブローカーの記事で、公式ページと規約を照合しながら条項番号つきで公開しています。ブローカーごとに引っかかった箇所は違います。契約法人の表記が文書ごとに違うブローカー、公開ページの倍率と規約の倍率が5倍違うブローカー、同意を求められる文書を読めないブローカー。同じ4条件を当てても、止まる場所はそれぞれ別でした。
外国為替証拠金取引は、為替相場の変動により損失が生じるおそれがあります。レバレッジをかけた取引では、預けた証拠金を超える損失が発生する可能性もあります。本記事は調査結果と事実の記録であり、特定のブローカーでの口座開設や取引を推奨するものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。
本記事に記載した内容は調査基準日時点で確認できたものです。取引条件や規約は予告なく変更される場合があるため、実際のご利用前に必ず公式サイトと利用規約の原文をご確認ください。
最後に
私が見ているのは、広告に書かれている数字だけではありません。
実際に契約する法人はどこなのか。規約には何が書かれているのか。出金条件は具体的なのか。禁止される取引は明確なのか。
公式ページと規約を両方確認し、分からないものは「分からない」としたうえで判定しています。そのため、このページの合格判定も固定ではありません。情報が変われば、もう一度調査して判定を更新します。

