FXトレードにおけるテクニカル指標これだけ知っていれば十分!ハマると危険という話

誰しもFXトレードでは、ただ単にチャートを見て感覚的にエントリーするのではなく、それなりのテクニカル分析に基づいて取引していますよね。

テクニカル分析とは、テクニカル指標と呼ばれる指標を使って『買い・売り』のタイミングを判断するトレード手法の事を言います。
実際、すべてのFXトレーダーはテクニカルの要素を重要視し、テクニカル分析を知ることでFXトレードの精度を上げ、利益を出せる確率を高めるよう努力しています。

それなら、テクニカル分析のレベルを極限まで高めれば、常勝FXトレーダーになれるのか!?と聞かれれば、答えは『ノー』です。

相場の流れは、テクニカルだけの要素で動いている訳ではなく、ファンダメンタルズというトレーダーの心理的要素に関係する指標の動きにより大きく動く事もよくあります。
雇用統計とかFOMCなどの金利に関係する指標がよい例です。
また、テクニカル指標というのは、統計的な過去の値動きにより算出されたデータであり、故にすべてのトレーダーが意識しているので、分かりやすい相場の動きの時ほど勝ちやすく負けやすいとも言えます。
一般的にゴールデンクロスと呼ばれる、テクニカルに基づいた相場状況でも勝ちやすい環境に間違いはありませんが、『だまし』と呼ばれる、パワートレーダーが型にはめて圧力をかけ、一気に逆の値動きに持って行ったりします。
相場の流れは、新規エントリーによるエネルギーは比較的弱く、損切りを誘発させることで力強く動く原理を知っているからです。

とは言っても、テクニカル指標は重要です。
しかし、私はすべてのテクニカル分析が必要だとは考えていません。
あれもこれもはかえって逆効果です。
チャート上をごちゃごちゃとテクニカル指標を表示させるのは無意味だと思っています。

今回は私が『これだけ知っていれば十分だ!』と思っている基礎的なテクニカル指標について少しお話します。

FX相場におけるテクニカル指標は数が多い

多くのFXトレーダーが、テクニカル分析を使って買い・売りのタイミングを決めているのは事実です。
そもそもテクニカル分析とは、過去のレートから数学的な手法を使って特定の数値を導き、それをチャート上に分かりやすくラインや数字で表したものです。
投資の世界には100種類以上のテクニカル指標が存在していますが、それを全部覚える必要はありません。
多くのトレーダーは代表的ないくつかのテクニカル指標のみを使用してFXトレードを行っているのが現実です。

移動平均線は基本中の基本

まず最も広く使われている指標に移動平均線があります。
移動平均線は、ネットで検索すると金融サイト系などにある多くのチャートに標準的に表示されています。
移動平均線とはチャート上に表示される過去の一定数のレートの平均を取り、それを線でつないだものです。
たとえば「25日移動平均線」というのは、日足チャートで過去25日分の平均を出し、その毎日の値を線でつないだものになる。
チャートには始値、終値、高値、安値の4本値が表示されるが、普通は移動平均線の計算には終値が使われています。

実際の値動きと移動平均線の乖離を見るだけでも、簡単に相場の環境認識ができるのがメリットでしょう。

移動平均線から分かるゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線を使って簡単に買いのタイミングを計る方法として、ゴールデンクロスがあります。
ゴールデンクロスとは2本の移動平均線を見て、期間の短い方が長い方に対し下から上に突き抜けた瞬間を指します。

たとえば15日と25日移動平均線を使う場合、15日線が25日線に対し下から上に向けて突き抜けた瞬間をゴールデンクロスと呼び、ゴールデンクロスが出ると、今後レートが上昇していくサインと言えます。
ゴールデンクロスの反対がデッドクロスとなり、上の例では15日移動平均線が、25日移動平均線に対して上から下に向けて突き抜けた瞬間がそれにあたります。
デッドクロスは逆に売りのタイミングと言われています。

このゴールデンクロスとデッドクロスですが、実際には『だまし』になる事も多いのが現実です。
私としては、短期移動平均線のみによるエントリー判断は避けた方が良いと考えていて、長期移動平均線から作られるこの両クロス状況を短期移動平均線のタイミングを計りながらエントリーポイントを狙っていく方法が有効だと過去の経験から理解しています。

オシレーター系はRSIが有名

他によく使われるテクニカル指標としてはRSI(相対力指数)でしょう。
RSIはオシレーター系指標と呼ばれ、相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」という圧力を計るテクニカル指標群の1つです。
RSIの値は0~100で推移し、0に近付くと「売られ過ぎ」、100に近付くと「買われ過ぎ」と判断されます。
つまり一般的には、20以下になったあたりが買いのタイミングで、80以上になると売りのタイミングなどと判断するために使われます。

RSIも相場環境の認識として参考程度に見るのがベストです。
要は加熱度を示すテクニカル指標なので、その加熱度が0であろうが100であろうがそこで終わりという意味ではありません。
通貨ペアによっても、ファンダメンタルズ要因の内容によっても、相場を動かしているその加熱度の継続性は読めません。

知ればトレードの幅が広がるのは事実だが本当は危険

テクニカル指標は他にも、MACD、RCI、ボリンジャーバンド、エンベローブ、ストキャスティクス、モメンタム、一目均衡などいろいろなものがあります。
多くの指標は海外で考案されましたが、一目均衡は日本人が考案したテクニカル指標として世界で使われています。
このように100種類以上あると言われるテクニカル指標をいくつかだけでも勉強しておけば、トレードの幅が広がり利益を出せる可能性も高まるかもしれません。

ただし、あれもこれも見て相場の分析をするのは非常に困難です。
また、特定のテクニカル指標だけに偏ったエントリー判断も危険だと私は考えています。

先にもお話しましたが、テクニカル指標というツールは世界中のFXトレーダーが利用しています。
それに、相場を動かしているのは少数のパワートレーダー達です。
数の原理からして、テクニカルが効くのはこのパワートレーダーが相場に参加していない時であり、遊ばされているタイミングといっても良いでしょう。
なぜなら、テクニカル指標が常に効くのであれば、相場の参加者は皆が勝ち組になれます。

重要なのは、自分の得意なテクニカル指標を使い、自分だけの勝ちパーンを見つけること。
つまり、自分だけのアノマリーを作ってしまうことです。
これが勝つFXトレーダーになれる近道です。

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