海外FX業者Tech-fx(旧CXCMarkets)のネット上の評判について、「『海外FX業者CXC Markets』ネット上の評判について担当者へ直接ぶつけてみた」という記事で、私が担当者から直接聞き出した情報を紹介しました。
この記事を公開したあとに色々と反応がありまして…。
「『FXと俺』さん!直接Tech-fx(旧CXCMarkets)の担当者さんとコンタクトが取れるのでしたら、Tech-fx(旧CXCMarkets)が出金拒否する具体的な理由について、もっと突っ込んで細かく聞き出してもらえませんか!?ネット上では出金拒否が目立っているようなのでお願いします!」
とか、
「Tech-fx(旧CXCMarkets)の口座を開設しようかと検討している者ですが、ネットではあまり良い評判はなく公式ホームページを見ても出金拒否の具体的な理由が見えてきません!」
とか、さらには
「Tech-fx(旧CXCMarkets)側の出金拒否する理由が明確でない限り大切な資金を預けることはできませんね」
などといった、Tech-fx(旧CXCMarkets)の出金拒否に関してもっと深掘りした情報を求めるお問い合わせを多数いただきました(笑)
確かに海外FX業者のホームページは外国の方が作っている可能性が高く、日本語の表現や私たち日本人が見慣れてきたホームページの操作に違和感を覚えることもあるかもしれませんね。
例えば、知りたい答えがどこに書いているのかなかなか見つからなくて、途中で調べるのが嫌になってしまうケースもあるのではないでしょうか。
そんなことを考えつつ、私こと『FXと俺』は男気を出し、「乗りかかった舟だ!Tech-fx(旧CXCMarkets)が出金拒否をする内容について徹底的に聞き出してやろう!」と決意しました。
結果として、今回すべてを聞き出だすことに成功したので、その内容をまとめたこの記事は、Tech-fx(旧CXCMarkets)の公式ホームページより出金拒否について詳しくなってしまったかもしれません。
ここで解説する10の理由を守れば、Tech-fx(旧CXCMarkets)から出金拒否をされるような悲惨な目に合うことはないでしょう。
今回の私の調査が、海外FX業者Tech-fx(旧CXCMarkets)の利用を検討されている方や、現に利用されている日本人FXトレーダーのお役にたてれば幸いです。
それから、ついでにTech-fx(旧CXCMarkets)公式ホームページのリニューアルについても強く要望しましたので、今後のTech-fx(旧CXCMarkets)の動きに期待したいと思います。
Tech-fx(旧CXCMarkets)に出金拒否の事実はあるの?
出金拒否について伺います。
貴社では、これまでに出金拒否をした事実がありますか?
結論を先に言うと、あります・・・。
ただし規約違反があった場合のみに限ります。
ネット上ではさまざまな出金拒否事例が報告されていますが、基本的にはルール違反による出金拒否で、規約を守って利用をしている場合の出金拒否はありません。
ただ、ルール違反を理由に出金拒否にあった場合、違反行為を指摘されることはあっても具体的にどの取引がどのような違反にあたるのかを教えてもらうことは難しいようです。
これはTech-fx(旧CXCMarkets)だけではなく、多くの海外FX業者に共通する点です。
<h2Tech-fx(旧CXCMarkets)は悪意ある出金拒否をしない
「規約違反をした覚えがないのに出金拒否された!」という人もいますが、実際はボーナスを悪用した口座間の両建てをしたり、登録銀行情報が異なっていたりと、故意でなくとも何らかのルール違反や申請の手違いによって起こっている場合が多いようです。
普通に利用しているTech-fx(旧CXCMarkets)ユーザーが出金拒否をされることはありません。
システムホールを利用した利益の不正取得は今まで一度もありません。
短期間で高周波なスキャルピング行為も、今までの発生回数は0です。
ボーナスを濫用する悪質な行為やボーナスを不正取得するような行為は、過去に3回発生しましたが、うち2件については解決済みです。
Tech-fx(旧CXCMarkets)は悪意ある出金拒否はしないのでご安心ください。
「システムホールを利用した利益の不正取得」とは?
システムホールを利用した利益の不正取得とは、MT4のプラットフォームと業者のCRMシステム(Customer Relationship Management=顧客情報を管理するデータベース)をハッキングしてシステムの時間遅延などを利用し、通貨ペアのスプレッド差額で不当に利益を得る違法行為です。過去に、あるFX業者において発生した事例があります。
プログラムの脆弱性やエラーを利用したトレードは違法行為にあたり、必ず口座凍結の制裁を受けます。
現在は、MT4のハッキングなどに対する防御性能は非常に高いため、この不正行為ができる可能性は限りなく低いでしょう。
FX業者によって、この防御性能が変わることはありません。
出金拒否することはFX業者にとってメリットがない
考えてみれば、出金拒否をして得られる利益よりも、悪い評判が広がり利用者が減少することによる損失の方が明らかに大きいですよね。
インターネットが発達した現代において、どのような業界でもSNSなどを通じて瞬く間に悪い評判は広がります。悪意ある社会的行為は自然と淘汰されるのが今の時代ですね。
何をしたら出金拒否になってしまう可能性があるのか、Tech-fx(旧CXCMarkets)に直接聞いてみた
今回、担当者への聞き取りで明らかになったTech-fx(旧CXCMarkets)で出金拒否されるケースは、下記の10通りです。
- ボーナスは出金できない
- 複数口座での両建て取引
- 裁定取引(アービトラージ)を行った場合
- 過度なスキャルピング
- SWIFTコードが登録されていない銀行への出金
- 入金履歴のない取引では出金不可
- ポジション保有中は出金不可
- 出金申請を重ねて提出してはいけない
- 取引回数が10回以下
- PAMM取引サイクル中
順番に解説します。
1.ボーナスは出金できない
原則として、Tech-fx(旧CXCMarkets)の口座を開設した際に付与されるボーナスや入金により獲得したボーナスは、出金できません。
ボーナスの出金ができないのは、Tech-fx(旧CXCMarkets)に限らず多くの海外FX会社も同様です。
基本的にFX会社から付与されるボーナスはトレードの補助資金として付与されます。
もしFX会社がボーナスの出金を許可すれば、
「入金」→「ボーナスの付与」→「出金」
といったサイクルを何度も繰り返すことができ、FX業者に莫大な損害をあたることになります。
そのためボーナスの出金はできず、ボーナス分を差し引いた金額までしか出金できない仕組みになっています。
なお、Tech-fx(旧CXCMarkets)はボーナス口座の複数開設も禁止しています。
ボーナス口座は、取引に慣れるために用意されている口座で入金もできません。
このため1つの口座しか開設できません。
複数開設したボーナス口座の利用が発覚すれば、口座は凍結され出金申請も拒否されるので注意しましょう。
2.複数口座での両建て取引
Tech-fx(旧CXCMarkets)では複数のライブ口座(トレード口座)を保有できますが、口座をまたいで頻繁に両建てする行為は禁止となっています。
同じ業者間だけでなく、別の業者をまたいだ両建ても禁止となっており、発覚すれば出金拒否の対象となりますのでご注意ください。
ただし、同一口座内での両建ては違反ではありません。
口座をまたぐ両建てを禁止にしている本当の理由は、ボーナスのみや海外FX業者に標準装備されているゼロカットシステムを利用した悪質なトレードを抑止させるためです。
中には、
「別々の会社で両建てするんだったらバレないんじゃない?」
と考える人がいるかもしれませんが、FX会社は取引ツールのMT4やMT5のプラットフォームを通じて顧客の取引情報を共有しているようなので、業者をまたいだ両建てはバレてしまうのです。
Tech-fx(旧CXCMarkets)では、悪質でない複数口座のトレードが出金拒否の対象になることはありません。
Tech-fx(旧CXCMarkets)で開設できる口座の数は5つまでとなっています。
3.裁定取引(アービトラージ)を行った場合
Tech-fx(旧CXCMarkets)でボーナスを利用した裁定取引(アービトラージ)をすれば、出金拒否や口座凍結のリスクがあります。
アービトラージとは、価格差を利用して利益を得る手法であり、海外FXにおいては業者をまたいだ両建て手法が有名です。
また、ビットコインをはじめとする仮想通貨の取引ではよく行われています。
例えば、業者Aと業者Bに50万円の資金を入れ、両方で入金ボーナス100%分を獲得したとしましょう。
すると両者の口座残高は下記の通りになります。
業者B:50万円+ボーナス50万円=合計100万円
この状態で業者A・Bで両建てをした後、100万円分の値動きが発生すれば、片方で+100万円、もう片方で-100万円となりますね。
仮に-100万円となった口座でロスカットになったとしても、ゼロカットシステムを利用すれば、失う金額は元手の50万円のみ。
もう一方の口座では100万円の含み益が発生しているので、利確すれば100万円の利益になりますので、損益を計算すると50万円の利益になります。
業者Aで買いポジションを持ち、業者Bで売りポジションを持ったとしましょう。
いずれも保有できる限界Lot数に設定した状態で大きく値動きすれば、片方で含み益、もう片方で含み損が発生します。
このように、ボーナスを利用したアービトラージは大きな利益を狙えますが、多くのFX業者では禁止行為となっています。
4.過度なスキャルピング
Tech-fx(旧CXCMarkets)では、スキャルピング取引そのものは禁止しておりません。
何度かの裁量トレードがたまたまスキャルピングトレードだったというレベルでは禁止事項に該当しないのです。
表向きはスキャルピング禁止となっていますが、これは以下のような機械的な超短期トレードを想定しています。
詳しい禁止事項としては、
「数秒から数分程度の超短時間に、何度も売買を繰り返して低利益を積み重ねるトレード」
と定めていますが、該当規約はシステムを使用した自動売買を想定したものです。
自動売買により大量の売買が発生すればFX会社のサーバーに大きな負担をかけるため、約定力が低下します。すると、指定したレートで注文しにくくなり、FX会社の運営に支障をきたす可能性があるのです。
加えて大量の注文があれば、カバー取引が追いつかずFX会社の損失につながるリスクもあるため、過度なスキャルピングは避けましょう。
ただし、スキャルピングをおもなトレードスタイルとしている場合は禁止事項として判断され、出金拒否の理由になるので絶対にやめるべきです。
5.SWIFTコードのない銀行の口座への出金
出金申請をする銀行は、SWIFTコードが登録されている必要があります。
SWIFTとは、国際送金に用いるネットワークであり、そこに登録されていない金融機関を用いた取引はできません。
以下の一覧で、CXC Marketsで出金方法として指定した口座の銀行がSWIFTコードの登録をしているかどうかを確認しましょう。
6.入金履歴のない取引では出金不可
入金履歴のない取引は出金拒否されます。
銀行で入金した場合は銀行で出金、クレジットカードを使用した場合はクレジットカードで出金、といったように、入出金は同一の手段を用いることを推奨します。
入金履歴のない取引で出金できない理由は、マネーロンダリング(※)を防止するためであり、ほとんどのFX会社でも同様の対応をしているので注意しましょう。
「マネーロンダリング(資金洗浄)」とは?
麻薬取引、脱税、詐欺、違法賭博、粉飾決算など、犯罪行為によって得たお金の出所を分からなくするために、架空口座や他人名義の口座などを利用して資金を転々とさせ、複数の金融取引を繰り返すことで正当なお金に見せかけることを「マネーロンダリング」といいます。
7.ポジションを持っている時は出金不可
ポジション保有時は出金できません。
ポジションを保有している状態で出金すると口座内の資金は減り、証拠金維持率が低下します。
証拠金維持率が一定の水準まで下がればロスカットに遭う危険がありますので、ポジション保有時の出金申請は原則的に通らないのです。
これは顧客の資金を安全に保全するための対処と理解できるでしょう。
8.出金申請を重ねて提出してはいけない
出金申請が重なれば、後から行った出金申請は通らないことがあります。
FX会社が顧客から出金申請を受け、出金を実行するまでには指定の営業日数を要するので、申請を繰り返せば対応できないケースもあるのです。
そのため、出金申請を繰り返す際は、一回目の出金申請が通ったことを確認してから次の申請をするようにしましょう。
<Tech-fx(旧CXCMarkets)の出金スピードは?>
Tech-fx(旧CXCMarkets)に出金申請してから金融機関への着金までに1~3営業日かかります。少額の場合は、1営業日で着金されることが多いようですが、あらかじめタイミングを考えて出金申請するようにしましょう。
<Tech-fx(旧CXCMarkets)の別のライブ口座(トレード口座)への移動スピードは?>
A口座からB口座へ資金を移動させるような場合、平日だと6時間程度で資金の移動が完了します。
ただし、午後の遅い時間からの移動や休日等に移動させる場合は翌営業日になります。
この場合も移動申請中に新規のトレードは出来ないのでご注意ください。
9.取引回数が10回未満
Tech-fx(旧CXCMarkets)では、公式サイトに「入金後10回以上取引してから出金」と明記されており、入金してから取引回数が10回に満たないうちは出金できません。
取引回数に制限を設ける理由は、マネーロンダリングに対応するためです。
例えば、不正な手段で入手した資金を、出どころを不明確にする目的でFX会社を経由するようなケースが想定されます。
こうしたマネーロンダリングを防ぐためにも、入金から出金までの間に指定の取引回数を設けているのです。
10.PAMM取引のサイクル中
PAMM取引をしている間は出金できません。
PAMM取引とは、自分に替わって別のトレーダーに運用を任せる手法です。
自分の口座に資金を入れ、複数のトレーダーに振り分けて取引され、その収益の一部が還元されます。
PAMM取引は1~3ヶ月のサイクルで運用しており、運用中は入金だけしかできません。
出金する際は、PAMM取引のサイクル終了を待つ必要があります。
まとめ
今回は、Tech-fx(旧CXCMarkets)における出金拒否について解説しました。
Tech-fx(旧CXCMarkets)にも出金拒否はありますが、ボーナスを利用したアービトラージや口座間・業者間の両建てなどの明確かつ悪質な禁止行為が発覚した場合に限ります。
これからTech-fx(旧CXCMarkets)を利用する方は、FX会社の規約を守って出金拒否・口座凍結を受けないように注意しましょう。