『FXと俺』現役LINEメンバーの声 T.Kさん その3

『FXと俺』LINEグループ現役メンバーのT.Kさんの体験談を、計3回にわたってお送りしています。

今回は、第3回目となる最終回のお届けです。

これまでのパートを読んでいない方はこちらからどうぞ。
『FXと俺』現役LINEメンバーの声 T.Kさん Part1
『FXと俺』現役LINEメンバーの声 T.Kさん Part2

「絵に描いたような有頂天からの転落。」=「成功の礎・・・?」Part 3

by こっそり兼業トレーダーT.Kさん

皆さんこんにちは。
トレードライフはいかがでしょうか?

こっそり兼業トレーダーT.Kと申します。
本業の傍、FXトレードを日々勉強中。「俺組」のメンバーとして、2019年9月よりお世話になっており、今尚現役です。
前回Part2を寄稿させていただきましたが、Part1に引き続き、お読みいただけましたでしょうか?

いよいよPart 3ということで、前回以上に赤裸々に、今までのトレードライフを振り返りつつ、今後の展望(願望?)など綴っていきたいと思います。

EAから裁量トレードへ~FXトレーダーとしての出発

EA稼働を終了し、2019年8月より裁量トレードを開始しました。
資金は奇跡的に得た60万円を15万円ずつに分けて運用することとしました。

「流石に、3回溶けることはあっても、4回はないだろう〜(笑)」

という具合の、軽〜い気持ちでのスタートでした。
そんなことを考えていた日々が、今となっては懐かしい・・・(泣)

いよいよトレードスタートです。
ドル円のチャートを開き、ロングかショートか、さてどちらにしようかとワクワクしながら悩みます。
直前に「大金」を手にしているせいで気持ちが大きくなり、勝てる自分しか想像できなくなっている状態です。

「ロットはこんなもんかな??15万円あるから、結構打てるな〜♫」

1.0(!)や2.0(!?)、時には3.0(!!??)など、手持ちの資金量では到底考えられない高ロットポジションを複数所有しました。
「あとは時間が経つのを待つだけ・・・気付いた時には金持ちだ!」
1時間ほど経過したのでしょうか。ポジション保有画面を開いてみることに。

「さてさて♫・・・え、、、えっ!!??」

海のような穏やかな青を想像していたのですが、目に飛び込んできたのは真っ赤に染まり膨れ上がった含み損でした。しかも維持率が150%前後をウロウロしている・・・こ、こんなはずではなかったのに・・・。

このままでは口座が溶けてしまう!

少々考え、含み損を抱えた口座にもう15万円追加し、維持率を保たせることに決めました。最初は、この15万円で勝負しようと決めていたのですが、高額な含み損を目の前にしたら、マイルールなど一切通用しなかったのです・・・。

維持率が回復しました。そして何やら目に入ってきたのは「余剰証拠金」という数字でした。

「なるほど、入金したおかげで、さらにポジションを持つことができるようだ。維持率も回復できたし、もうちょっとポジション追加して、一気に稼ぐしかない!含み損でだいぶ精神的に参ってたから、きっと良いことが待っている!この判断は間違っていないはずだ!( ^ω^ )」

・・・はい、相当ヤバイ奴になっていました(笑)

資金がある分だけ、マックスでポジションを取り、とにかく大金を一気に稼ぐ(ことを夢見る)「ギャンブル脳」が、すっかり完成されていたのです。

30万円あった口座は瞬く間に含み損を抱え、再度維持率低下となります。そして、もはやマイルールも何もない状態でのトレードですから、維持率を保たせるためにさらに入金・・・そして新規でポジションを取り、また虫の息となり入金・・・あれよあれよと言う間に、60万円全て入金、あとはひたすら「神頼み」という展開です。

「こんなことなら最初から60万円入金しているのと同じじゃん、って言うかもう60万円もヤバイんじゃ・・・はぁ。」

思わずため息が漏れました。ちょうど今日は金曜日、ビールでも飲んで、転がり込んできた60万円のことなんか忘れてしまおうと腹をくくり、ポジション画面を閉じました。ポジションは次の週に持ち越すこととなりました。

そして、幸か不幸か、「運命の日②」を迎えてしまうのです。

FXトレードの甘い罠

2019年9月、月曜日早朝、口座なんて溶けているだろうと思いつつ、スマホでMT4アプリを開きました。すると、信じられない展開に・・・。

入金資金60万円ギリギリの含み損を抱えていた口座は、なんとプラ転し、含み益が100万円以上になっていました!!以前、似たような経験があるとはいえ、これには本当に驚きました。。。(サウジアラビアの石油施設が攻撃されたとの報道がなされ、ドル円が大きく下に窓を開けてのスタートだったので、ショートポジションが一気に含み益になっていったのでした)

即全てのポジションを利確し、口座残高は170万円になりました。

もう、まさに有頂天!
こんな簡単に大金が手に入るなんて!FX始めて本当に良かった!
EAでチマチマ稼ぐなんて、もう考えられない!ハイレバレッジで、ロットをギリギリまで張って、ガッツリ稼ぐのがFXの醍醐味さ!裁量トレードこそ最強の打ち出の小槌!・・・などなど、好き放題言ってました(笑)

この時ふと、ある英文が頭をかすめました。(本業柄、英語に触れることが多いので。)

“The more you have, the more you want.”
「人は、持てば持つほど、欲しくなるものである。」

過去に60万円が起きたら枕元にあり、今回は170万円がありました。今度はいくらがあるんだろう・・・自分はいくらまでの金額を手にすることができるんだろう・・・100万や200万程度じゃ、もう満足できない・・・!!

「含み益は青天井」と誰かが言っているのを聞いたことがあります。
そうです、私は見事に、限界のない欲望の渦に飲み込まれていきました。

そして、ここから絵に描いたように転落していくこととなります。

結果的に、170万円は1週間で全て無くなりました。
何の知識もない状態で、FXにギャンブル感覚で接していたのですから、当然の結果です。

そして、さらに悪いことに、その泡銭だった170万円を取り返しに行こうとしてしまったのです。

出金こそしていなかったにせよ一応は利益だったので、ここで止めれば「プラマイゼロ」だったわけですが、またクレジットカード入金生活がスタート。10万円入金してはロスカット、20万円入金してはロスカット、「ええい、ままよ!!」と一気に50万円入金しては、またもや強制ロスカット・・・結果が出るわけもなく、ただただ借金が残るばかり・・・。

夢の利益生活から、毎月の支払いに追われる借金生活へ、一気に転落していきました。本当に情けない気持ちでいっぱいでした。

「このままではいけない・・・でも、もうどうすれば良いのかもわからない・・・」

『FXと俺』との出会い

そんな時です。
Twitterで「俺さん」との出会いを果たしました。
そして「俺ライン」という代物にも・・・。

「俺さん」の実績は、皆さんも良くご存知かと思いますが、私も「俺さん」に驚きと魅力を感じた一人になりました。

そして、「俺ライン」を駆使したトレード実践が始まったのです。

流石に、すぐに成果が出たかと言われたら、正直そんなことはないです。

むしろ全然勝てない日々がまた続きました。月単位でプラスになることなど夢のまた夢で、毎月マイナス・・・貯金も底をついてきて、焦ってロットを高くしては強制ロスカット・・・そんな日々の連続でした。

絶望感に常に苛まれ、仕事もろくに手がつかず、1日に何度もMT4アプリを起動する生活リズム。
何十時間もチャートを見続けたこともありました。鏡で見る自分の顔色が日に日に悪くなっていくのを感じていました。

心身ともに、本当に疲れました・・・。

しかし、徐々に相場の流れが見えるようになっていきました。俺ライン付近でのチャート挙動をよく観察し、検証を重ねていきました。

2020年8月、ようやく月単位でプラスになりました。わずか8,000円程度でしたが、自分の力で、FXでプラス収支を出せたことに感動し、改めて俺ラインの威力を確認しました。

そこから加速度的に資金が増えていく体験をしました。2020年9月には1週間でおよそ20万円は稼げるようになっていました。徐々にではありますが、過去に負けまくった経験が、成功への礎だったのではないか?と思えるようになっていったのでした。

・・・さて、今回のPart 3は、少々長くなってしまいましたが、ここまでお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。

ここから、ひたすら稼ぎまくるサクセスストーリーを書いていきたいところではあるのですが、残念ながら、そんな甘い世界ではないのがFXですよね(笑)9月の利益は10月、11月で見事にやられ(むしろマイナス泣)、12月を迎えているところです。

色々と赤裸々に書かせていただきましたが、最後に今後の展望(というか願望)を書かせていただきます。

FXトレーダーとしての今後

まず、これまでにFXで失敗してきた金額分を稼いで、過去の失敗を豊かな経験値に変えることです。
そしてそこからは、月に100万円程度を安定して稼げるようになることです。
年間で1,000万円以上を稼げるようになれば、個人的に兼業トレーダーとしてはまずまずの「成功」なのかなと思うので。

2020年12月現在もトレードは継続中です(今月は今の所プラスです)。
今回、「俺さん」のブログに寄稿させていただくにあたり、自分の中で記憶を整理したり、考えをまとめたりすることで、トレードにも良い影響が出ているように感じています。このような機会を与えてくださった「俺さん」には本当に感謝しています。また、読んで下さる「俺メンバー」の皆さんの存在も、励みになっていると気付かされました。

ありとあらゆるものに感謝しながら、今後も精進して参ります!
またブログに寄稿させていただくこともあろうかと思いますが、その時はまたよろしくお願いいたします!

お読みいただきまして、ありがとうございました!!

『FXと俺』からの感想

今回は、私のLINEグループ現役メンバーのT.Kさんに寄稿いただきました。
原文のママ紹介しています。

T.Kさん、本当にありがとうございました。
FX初心者や現在EAをメインでトレードされている方、それに私のLINEグループのメンバーにとって、とても参考になる内容だったと思います。

最後にせっかくなので少しだけ私の感想を。

FXトレードで何故多くのトレーダーが負けるのか

EA(自動売買)の限界について

まず、EAについてです。
EAとは、エキスパートアドバイザーの略でその言葉からは何となく賢いイメージを持ちそうですね。
確かに、一定のロジックで構成されたシステムで自動売買してくれるシステムはFXトレーダーとしては魅力的です。

EAも色々あって一概には言えませんが、基本的に上昇か下落かの一方通行でエントリーするものが多いのではないでしょうか。
現時点において、恐らく市販で購入できるレベルのものは、AI的な人工頭脳の機能を持たせたものはなく、最適な相場判断ができるものはないでしょう。

私も過去に多くのEAを試したこともありました。
また、今でも完璧な自動売買システムを研究したりもしています。

しかしながら、結局はトレーダー個人としてのトレード判断を求めらえる場面が多く最終的には裁量トレードがベストだと思っています。
つまり、自分のトレードスキルを上げた方が手っ取り早いということです。
EAをうまく使えばトレードに継続性が生まれるのかもしれませんが、同じ労力が必用とされるなら個人の能力を上げる方が良いのではないでしょうか。
EAをただ稼働させ、ほっとくだけで勝てるほど相場の世界は甘くはありません。

しかし、現実的にはAI機能を搭載したEAを短期的に運用している大口のトレーダーも存在しているので将来的には100%EAに任せた方が良い時代が来るのかもしれません。
ただ、そうなれば相場の流れが単純に動くことが増えそうなので、ある意味裁量トレードの方が更に良くなるような気もしますが。
いずれにしても、FXトレーダーとしてのスキルや経験値を積み上げておくべきだと思いますね。

レバレッジの基本

FXトレードをレバレッジをかけずにトレードされている方はほとんどいないでしょう。
レバレッジをかけるという事は持ったポジションに時間的な制約がかかるといった内容についてはこのブログの『聖杯』の記事でご紹介しました。

レバレッジが高い程、資金に対して大きなロットでエントリーしているのでリターンは当然大きくなります。
その一方で相場の流れが逆行した場合には、ポジションをキープできる時間にも当然限界が出てくるということです。

レバレッジをかけた以上それが大きいか小さいに関係なく、損切りかゼロカットが求められる時間は必ずやって来ます。

エントリーしたポイントから相場が逆行しなければ心配しなくてもいいですが、そんなことは100%あり得ません。

では、国内口座の25倍程のレバレッジでトレードすれば良いのか?

いえ、私はそうは思いません。
結局、負けた場合に残る資金が多いか少ないかの違いで、何の解決にもなりませんし逆にレバレッジを下げたトレードをした場合、国内口座より海外口座の方がポジションをキープできる時間的な制約は長くなります。

それに、経験を積みトレードスキルが高ければ、大きなロットで勝負できる場面も必ず出てきます。成長曲線は一般的に緩やかに上がっていきますが、ある時に爆発的に上がります。

トレード資金の増加も同じで、勝てるようになれば少しずつ増え、ある時大きく増える、そしてまた少しづつ増えていく。

多くのトレーダーは少しずつ増え、ある時大きく減ってしまう。

その違いは何かというと、『時間的な制約』を視野に置いた相場の見方ができていないのに、いつも同じロット(レバレッジ)でエントリーしているからだと思います。

時間的な制約が長ければ長い程、そのトレードが勝ちになる確率は上がります。
相場が上昇するにも下落するにも時間は必要とされます。

レバレッジコントロールの基本は時間のコントロールだという事を忘れないでください。

時間をうまくコントロールできるトレードスキルが付けば、レバレッジはどうでも良い。

ただ、常に最悪のケースを考えて時間的制約を長くできる相場環境でトレードすることが大切だと思います。
だから、私は海外のFX口座を利用しています。

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